北海道の交通関係

留萌線廃止の経緯と、現在わかっている代替輸送

2023/02/02

当サイトでは2年前にもその年の4月に廃止になる日高線の廃止代替バスについての情報が開示されないことについて書きました。

日高線はJR北海道からの支援について開示があり、それを元に廃線に合意したにもかかわらず、車両の発注も行われず、転換時に寄せ集めの高速バスのお下がりも含めたポンコツバスで運行する過去に類を見ない最悪なバス転換を行ったことは記憶に新しいところです。やっと1年を経過し新車のバスが納車され、時刻の修正も行われたという、廃線を機会に地域の交通網をよくしていこうという考えではバス運行がなされなかったことは残念に思います。

留萌線の石狩沼田-留萌も2023年4月1日の廃止が決まっており、当然に代替交通が運行される予定になっています。ただ、既存の路線バスがある地域であり、基本的にはそれが基本になるであろう予測はしますが、なかなか各自治体からその内容は見えてこないというのがあります。

2016年の留萌-増毛に関しては地域の利用が通学に関しても皆無であったことから一本のバス増便も行われず早朝、夜間のデマンドタクシーが設定されただけという簡素な代替で何の問題もありませんでした。そのくらい鉄道が全く地域に必要とされなかった。そして、強硬に廃止に反対した増毛町はそれまで誰一人鉄道を使わなかった高校通学生への鉄道定期運賃とのバス定期補填をJR北海道に求め、駅舎周辺の整備費用、用地の無償譲渡と設備撤去費用の負担もJR北海道に求めています。ただ、これに関してはそれで鉄道の運行を手放せるのであるわけですから、JR北海道にとってのメリットも少なくないのでしょう。


残った留萌線深川-留萌が2段階での廃線を行うことも含めて、まず、その経緯を確認してみましょう。

留萌線廃止同意までの経緯

2016年に発表されている「当社単独では維持することが困難な線区 について」でJR北海道は輸送密度200未満となる留萌線の廃止を考えていることを発表しています。
2016年12月には留萌-増毛を廃止、ほどなく石勝線新夕張-夕張の2019年4月廃止、学園都市線北海道医療大学-新十津川の2020年5月廃止、日高線鵡川-様似が2021年4月に廃止されることが決定。JR北海道が考えていた輸送密度200未満の路線は留萌線と根室線富良野-新得(上落合信号場)以外一定の目処が立ったということになります。

JR北海道から一定の支援を受けられることを確認した留萌市は2020年8月に廃止提案を容認します。これは深川留萌道が2020年3月に留萌ICまでの全線が開通し、冬期も含めた道路での輸送に問題が少なくなったという意向もありましょう。また、「隣町」である沼田町との往き来や市内の高校に鉄道通学が一切いないことも視野にあったものと思われます。

沼田―留萌間、廃止・バス転換容認 留萌線沿線会議 深川―沼田間は継続目指す
2020年08月19日 北海道新聞
> 【留萌】JR北海道が廃止とバス転換を求めているJR留萌線(深川―留萌、50・1キロ)について、沿線4市町でつくるJR留萌本線沿線自治体会議は18日、沼田町―留萌市間の廃止・バス転換を容認することで一致した。
>中西市長は取材に対し「留萌市としては運行継続の経費を負担するのは困難。年内をめどにJR側と(西側の)廃止の結論を出したい」と話した。


留萌市が先行で廃止を進めることに対し、深川市と沼田町は鉄道の存続を求めます。それに対しJR北海道は全線バス転換を求めます。

JR北海道が留萌線の部分存続拒否へ、沿線と2日会合
2021年02月01日 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC015890R00C21A2000000
> 同8月の会合では留萌市と秩父別町は廃止もやむを得ないと判断する一方、深川市と沼田町は鉄道の存続を求めた。この問題を巡ってはJR北の島田修社長が記者会見で「全線バス転換が最適な公共交通の姿」と語るなど、同社は部分存続に否定的だった。


留萌市にとっては駅跡地も含めた鉄道用地が入手でき、公共施設の建設などができることを考えると一刻も早く廃止して欲しいというのが本音に見えるわけで、まだ廃止が決定していない中でも先手として駅跡地利用に動き出します。

留萌市公共施設「駅周辺に」 検討会議で市民から多くの声 廃止後も「にぎわい創出」見据え 「国道沿いに集積」の意見も
2021年01月28日 北海道新聞 留萌・宗谷面
>市が「たたき台」として会合で示した都市計画では、駅周辺に商業施設やバスターミナルを集積させたエリアを整備し、「新施設を『まちの顔』となる中核施設にしたい」と説明。
深川留萌道の留萌インターチェンジに近く、国道沿いにある道の駅るもいを含めたJR留萌駅敷地に文化活動や運動ができる公共施設を新設することで「にぎわい創出」を図るとしている。


さらに留萌市は沿線で結成された「JR留萌本線沿線自治体会議」から結果的に離脱。存続を強硬に主張する沼田町、深川市と距離を置く姿勢を明確にします。

<揺れる鉄路>深川―沼田部分存続 JR再び「厳しい」 協議 停滞感強まる 留萌市離脱 北空知側立場苦しく
2021年02月03日 北海道新聞 中・北空知面
>協議後、山下市長は取材に対し「存続を探る点は変わらず、引き続き部分存続を求めていく」と話した。ただ、終着駅を持つ留萌市が「存廃議論は北空知とJRで個別に行ってほしい」と、一度協議から手を引くことを決めるなど、沿線自治体の足並みも崩れた。


これを踏まえ秋には廃線が決まらないことで駅跡地問題も動かないことに留萌市長はいらだちを感じていることが端端に見える発言も行います。

留萌線 そろそろ決着を 留萌市長 まちづくり懇で見解
2021年10月25日 北海道新聞 留萌・宗谷面
>JR留萌線の存廃については「沿線4自治体の間で意見がなかなかまとめ切れていない」としながらも、「ただ、そろそろ決着を、という気持ちだ」と述べ、判断の時期に来ているとの考えを示した。


全く事態が動かず、強硬に反対する沼田町、深川市に対し、JR北海道は全線一括廃線を軟化、2段階での廃止を提案します。

JR北海道、留萌線もバス転換へ調整 23年春から2段階で
2022年07月16日 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC162430W2A710C2000000/
>JR北海道が単独では維持困難としている留萌線(深川―留萌間)のうち、石狩沼田―留萌間を2023年3月末にも廃止し、バス転換する方向で調整していることがわかった。深川―石狩沼田間も3年程度存続した後、廃止する方向で検討している。


現時点で列車の折り返しのための設備を持たない石狩沼田への設備の新設が必要で避けたかったであろうJR北海道が軟化したことで、住民説明会を開いた各自治体も住民から大きな反対意見は出ずあっけなく廃止が決定した形になります。

JR留萌線、段階廃止で決着 深川―石狩沼田は26年3月に
2022年08月30日 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC303B20Q2A830C2000000/
>JR北海道が単独では維持困難としてきた留萌線(深川―留萌間)の存廃問題が30日決着した。JR北海道と沿線4市町は石狩沼田―留萌間を2023年3月末、深川―石狩沼田間を26年3月末で段階的に廃止する合意文書に署名した。
JR北海道は鉄道廃止から最大18年間、バスの運行費用を支援する。まちづくり支援として4市町にそれぞれ7000万円を出す。26年3月末までの運行や部分廃線後に必要となる折り返し設備について、全額費用負担する。


根室線も大枠での結論はできており、これでJR北海道が他のモードを選択するべきとした5区間全てが廃止、バス転換の形となりました。
今回も北海道庁は表だって協議には参加せず、会見でも職員が端に同席したものの特段発言もしないという状況は日高線などと特に変わることがなく、北海道は廃線議論には参加しないことが半ば当然という形で進むことになります。これは現知事が夕張市長時代に道を飛び越えた形で国やJRと協議していった姿に通じるものでもありましょう。
知事の記者会見でも、道としては地元自治体が決めたことと、その後の交通の確保についてのみ触れることになります。

知事定例記者会見
2022年08月31日 北海道庁
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/tkk/hodo/pressconference/r4/126232.html
> 何よりも、沿線自治体の皆さま、そして関係者の皆さまが、先ほど申し上げたように私自身も経験しておりますけれども、幾度となく真摯に議論を積み重ねてきた結果でございます。その判断がいかに重いものであるかということを、深く受け止めているところでございます。
 道といたしましても、これまで「(北海道)交通政策総合指針」の考え方に基づきまして、沿線自治体はもちろんのこととして、関係の皆さまとの議論を尽くしてきたところでございますが、今後とも、地域における検討、協議の場に参画させていただき、地元自治体や交通事業者により一層寄り添いながら、沿線地域における、利便性の高い持続的な地域交通の確保に向けまして取り組んでまいる考えであります。


国土交通省は斉藤大臣が会見で留萌線に触れます。こちらは関与できるのが事業者であるJR北海道であることも明確にしています。

斉藤大臣会見要旨
2022年09月02日 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin220902.html
> 国土交通省においては、平成30年7月、JR北海道に対して経営自立に向けた監督命令を発出しており、この中で、JR北海道が平成28年11月に「廃止・バス転換」を求めた5区間については、地域の足となる新たなサービスへの転換を進めることを求めています。
今般、この5区間すべてにおいて方針の決定がなされたこととなり、北海道庁、沿線自治体及びJR北海道などの関係者の御努力に敬意を表したいと思います。
> また、この5区間の代替交通の確保については、地域の声も聞きながら、持続的で利便性の高いものとなるよう、引き続きJR北海道を適切に指導するとともに、北海道庁と連携して必要な協力をしてまいります。
バス転換ということになる訳ですが、かえって便利になったと地域住民の方に言っていただけるようなかたちになるよう、JR北海道主体ですが、やっていきたいと思います。


JR北海道は2023年9月30日廃止として廃止届けを提出しますが、これは廃止日の繰り上げが前提となっており、これが認められています。

JR北海道 2022.09.09 留萌線(石狩沼田・留萌間)の鉄道事業廃止届の提出について
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220909_KO_rumoihaisi.pdf


JR北海道 2022.12.09 留萌線(石狩沼田・留萌間)の廃止日繰上げの届出について
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/221209_KO_Rmoi_line.pdf

 留萌線廃止日繰上げ
留萌線廃止日繰上げ


以前も紹介していますが、北海道新聞地域面の留萌市長へのインタビューが非常にまとまっていて、廃線の経緯もよくわかります。このように取材して首長本人の言葉を伝えるというのは報道にしか出来ないことです。

<留萌線廃止 中西市長語る>上 前兆 ブーム去り利用は低迷
2022年09月13日 北海道新聞 留萌・宗谷面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/729899/
>「当時から『(ドラマのブームは)10年持たない』と言われていました。SLを走らせれば鉄道ファンが来たし、地元留萌の人も乗ってくれました。でも『1回乗ったらもういいか』という感じ。すずらん効果は4、5年ほどで、利用は減っていきました。最後はJRの社員が(利用を伸ばすため)家族で乗っていたぐらいですから。現場に接すると、減っていくJRの利用を増やすのはかなり難しいと感じました」


<留萌線廃止 中西市長語る>中 難航 地元負担9億円に衝撃
2022年09月14日 北海道新聞 留萌・宗谷面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/730494/
>「町内会長との会合や市議会などで、廃線に対する反対は一切ありませんでした。市に対してメールでの反対も、存続を求める陳情や申し入れも無し。関心が低いというよりも『致し方ない』と市民は思っていると受け止めました。この結果は、私が感じていた市民の思いと同じでした」


<留萌線廃止 中西市長語る>下 急転 JR新提案 見えた合意
2022年09月15日 北海道新聞 留萌・宗谷面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/731119/
>「JRはかなり譲歩したと思うし、これしかないという条件を持ってきたと捉えました。JRは国から(路線の見直しや効率化を求める)監督命令を受けており、23年度中に経営改善策を示す必要があります。また、部分存続をするためには、来春から石狩沼田駅で列車を折り返すための信号機の整備も早急に進めなくてはなりません。あらゆるリミットが迫っていた上での判断だと思います」



そして、3年「寿命」が伸びた形の空知3自治体に関してはまだ代替交通はこれからという面があります。含めてこちらも道新特集記事がまとまっています。

<留萌線廃止 見えた課題>上 代替交通 バス路線拡充 利用減が壁
2022年10月06日 北海道新聞 留萌・宗谷面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/741274/
> 鉄路の代替バスは不要と判断した留萌市は、住民の利便性向上に向けたバスの運行を新たに計画する。高規格道路の深川留萌自動車道を通り、旭川まで高速で移動させる。「速達便」と名付け、途中停車を原則なくし、留萌―旭川間を1時間半でつなぐことを目指す。


<留萌線廃止 見えた課題>中 跡地利用 「まちの顔」整備が急務
2022年10月07日 北海道新聞 留萌・宗谷面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/741843/
>廃止後にJR北海道から譲渡が見込まれる留萌駅周辺の用地は、市の試算で約4・2ヘクタールに及ぶ。駅の北西には2020年に開業した道の駅が隣接しており、市内外からの誘客が見込まれるエリアだ。また、駅前に各路線バスの停車場も集約されているため、新施設には交通ターミナルとしての機能も期待されている。


<留萌線廃止 見えた課題>下 増毛6年後 観光客増 人口減は止まらず
2022年10月08日 北海道新聞 留萌・宗谷面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/742509/
>増毛駅は留萌線の終点として約100年の歴史を誇った。2016年の路線廃止後も駅舎は残り、今は増毛観光の拠点として欠かせない存在だ。廃線から間もなくJRから駅舎を譲り受けた町は、建物の増築に着手した。駐車場など周辺整備にはJRから支払われた支援金の一部3千万円を充て、終着駅の象徴である列車止めも残した。


留萌市は広報で合意書を公開しています。

留萌市 広報るもい2022年10月
https://www.e-rumoi.jp/content/000066221.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20230202_03.pdf

 合意書
合意書


JR北海道が代替交通への支援は18年間(2041年3月まで)、また、留萌市に対して7000万円の支援を行うことで合意しています。通学生がいないこともあり、高校生の通学定期補助などは入っていません。



留萌線石狩沼田-留萌廃止に関する代替交通

留萌線廃止区間の代替交通としては、まだはっきりした内容は発表されていませんが、留萌市から市民への説明会の資料として計画案が出されています。

留萌市 JR留萌本線(深川・留萌間)に係る説明会の開催結果について(2022年8月)
https://www.e-rumoi.jp/seisaku/page15_00314.html
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20230202_01.pdf

 部分廃線に伴う代替交通の確保等
部分廃線に伴う代替交通の確保等


・旭川-深川-碧水(北竜町)-留萌を運行している沿岸バス留萌旭川線・道北バス留萌線(共同運行)を維持存続
・留萌-深川の早朝夜間運行の予約制乗合タクシー新設
・深川留萌道経由の留萌-旭川速達便新設
を検討していることがわかります。

こちらはそれに先だって行われている留萌市地域公共交通活性化協議会についてもみてみます。

留萌市 留萌市地域公共交通活性化協議会について
https://www.e-rumoi.jp/seisaku/page15_00170.html
令和3年度第4回(令和4年3月25日)
https://www.e-rumoi.jp/content/000063834.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20230202_02.pdf

 現状の課題
現状の課題
 現状の課題
現状の課題
 公共交通結節機能の検討
公共交通結節機能の検討
 交通事業者の運行体制維持・支援
交通事業者の運行体制維持・支援


資料にはありますが議事録にはJR関係は全く無く、資料から留萌線代替に関してだけ抜粋します。
・留萌線運行時間でバス運行時間ではない早朝・夜間時間帯の問題
・留萌中心部-旭川中心部の利用者数は少なくとも1日30人以上という試算
・留萌駅跡地にバスターミナル機能と駐車スペースを確保しバス同士、クルマ-バスの乗り換え利便を図る
・沿岸バス運転手・タクシー運転手の高齢化問題
・留萌-峠下のバス廃止問題(スクールバス代替を検討)
となり、既存の便を活用の上早朝夜間と旭川直行に関してのみ新たな便を手配すると見えます。

留萌市地域公共交通活性化協議会の会合が1月27日に行われ、運賃面やバス運行時間について示されています。残念ながらまだ資料はありませんが報道はされていました。

廃止後の予約制タクシー料金案 留萌―深川 片道1300円 バスは留萌―旭川2千円
2023年01月27日 北海道新聞 留萌・宗谷面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/792835
> 【留萌】JR留萌線石狩沼田―留萌間の廃止後に新たに運行する代替交通について、市は26日、留萌と深川を結ぶデマンド(予約制)タクシーの運賃を片道1300円に、留萌から旭川に向かうバス路線「速達便」は片道2千円にする案を明らかにした。
>(デマンド)6人乗りの車両で留萌―深川間を朝夕に上下計5本運行する。学生が利用しない休日や長期休みの間は運休するが平日は一般客も利用可能とした。
>(速達便)羽幌発着で留萌を経由し高速道路を使って旭川まで結ぶ。
>留萌市内のほか苫前、小平両町内にもバス停を設け、イオンモール旭川西店、旭川赤十字病院にも停車する。旭川方面への通院や買い物で利便性が向上すると期待する。


報道によると
・留萌-深川のデマンドタクシー
 片道運賃1,300円
 上下合わせて5本運行
 休日・休校日は運休
 一般利用可能

・(羽幌)-留萌-旭川速達便バス
 留萌-旭川運賃2,000円
 所要時間1時間25分
 1日1往復
 毎日運行の路線バスとして運行

留萌から沼田町を結ぶ便は運行されないことになります。沼田町のサイト、議会議事録などを見る限りでは特段の情報がありません。



想定されるバス・デマンドタクシー運行時刻

2023年4月の廃線区間は以下の通りです。
石狩沼田
真布
恵比島
(沼田町/留萌市)
峠下
幌糠
藤山
大和田
留萌
このうち沼田-恵比島-幌新温泉は町営バスが運行していますが真布付近は経由しません。沼田町乗合タクシーは基本的に町内全域で使用できることから、これにて代替されるものと推測します。

現在のJR・バスダイヤにあわせて、推定される速達バス・デマンドタクシー時刻を入れて見ます。2.5往復(5本ということで)デマンド交通は留萌から朝に旭川・滝川への鉄道接続ができる時刻で、夜間は深川を現行同様20時台出発と推測しています。
 想定時刻
想定時刻
 想定時刻
想定時刻
(あくまで推測ですので使用できない時刻表となります)

留萌ベースの2台のワゴン車での利用を考えた場合、深川行きの最終便は鉄道より繰り上げざるを得ない、また、深川発の5時台始発便は運行しにくいと考えられます。

また、羽幌-留萌-旭川の速達便バスに関しては所要時間から高速道路から降りず深川を経由しない想定のように見えます。
留萌旭川線に関してはJRの支援が行われるのか、その他正式な発表を待ちたいところです。


留萌市と沼田町間の公共交通は維持されるのか?

今のところ沼田町からの情報は特段ありませんが、振興局境であり、お互いの往き来はあまりないと想定される留萌市と沼田町、かといって本当にこの2町を往き来できる公共交通をなくして良いのか?というのは疑問に思っています。
沼田町の乗合タクシーが国道233号線北竜町になりますが、碧水までの利用も想定していますので、留萌旭川線と壁水で乗り継ぐ方法は使えることにはなります。沼田町から留萌市への通学はありませんし、沼田町にも高校はありませんから、確かにそれで困ることはあまり考えにくい。

しかし、留萌市から代替としてその話が全く出ない、また、デマンド輸送が沼田などで降車可能なのかどうかもまだ情報が無い。もはや国鉄廃線時のような国道など大きな道路から外れる細かい運行はできないというのが現実になります。


留萌線の「葬式鉄」と運休

廃線が決まり、JR北海道は記念入場券を発売しますが、2000部作成したこの入場券は12月21日から発売し27日には売り切れてしまいました。

JR北海道 2022.12.13 ありがとう留萌本線 記念入場券を発売します
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20221213_AS_arigatou%20rumoisen.pdf

 記念入場券
記念入場券
 記念入場券
記念入場券


廃線記念入場券は発売時期が難しく、日高線の場合2021年2月26日発売で郵送でも受け付けた上、価格が5,800円とまぁまぁ高かったこともありますが、郵送で申込んだ場合は確実に購入できたという面がありました。学園都市線は2019年12月1日から各駅で発売し、沿線の飲食店などを利用し半券とスタンプを押すとクリアファイルなどをプレゼントするというもので、列車運行終了日が繰り上げられたことから通信販売での発売も行われました。

留萌線の場合、2000枚を留萌駅でのみ発売という形にしたものの、年内に終了するとはJR北海道も予想外だったのではないでしょうか。結果転売とみられるオークションなどでの取引も見られます。


そして、1月末からの大雪により留萌線は運休状態となっており、JR北海道は今のところ2月6日までは運休としています。

JR留萌線、大雪で全便運休続く 観光に打撃「早く復旧を」
2023年2月1日 北海道新聞 留萌・宗谷面
> 留萌市内は低気圧の接近で1月28、29日の総降雪量が留萌で51センチ、幌糠で57センチの大雪を記録。留萌線は28日から運休に入り、2月1日までに留萌駅の除雪は終わったが、深川方面に向かう途中区間の線路や駅舎の作業は残る。JR北海道旭川支社は「今後も積雪の予報が出ており、最低でも2月6日までは再開できない」と理解を求める。
>2月1日は学校に行く必要があったため、JRが手配したタクシーに乗車した。「3年間通ったが大雪で乗車できなかったのは一度くらい。ただJRから個別に連絡があり、交通手段を用意してくれたのはありがたい」
> 留萌駅近くの土産店「お勝手屋萌」では運休以降、鉄道ファンの姿がほとんど見られなくなった。「(運休2日目の)先週の日曜は前週の日曜と比べ、来客数は7割減」(同店)と肩を落とす。


定期利用者に代行のタクシーを用意していること、このような場合、よく批判されながらも、実際には代替交通を用意しているという例は多く、JR北海道とて運休させたいわけでもなく、実際に手も機械も足りないというのが現状なのでしょう。

廃線するから除雪しないのだ、やる気が無い!という批判は簡単にできますし、そう思う気持ちは理解は出来るのですが、現状は非常に厳しい。そして、バスになれば「客が来ない」ことが、マニア相手の店ではわかっているというのも現実なのです。

 留萌駅で除雪作業を行うモーターカー
留萌駅で除雪作業を行うモーターカー

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