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北海道の交通関係
北広島ボールパークアクセスに関する報道と北広島駅改修(その1)
2021/06/24
またまた、前回書きましてから1年以上経っております。
北海道日本ハムファイターズの北広島移転に関しては、興味深く見ていますが、球場の建設も進んでいますし、JR北海道も北広島駅の改修工事も進めているのがわかります。
以前書いた記事はもう1年半も前なんですね。
North-tt 2020/01/21
あらためてファイターズ北広島移転に関してJR北海道の対応
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=933
それではこの1年半で特に球場アクセスに関してどのように進んでいるのか、まず鉄道アクセス関係・道路・駐車場関係・アクセスバス関係と報道を確認してみましょう。
ボールパーク新駅と北広島駅の改修について
前回記事でも掲載しましたが、JR北海道は2019年12月11日にボールパーク新駅開設と北広島駅改修に関して会見で表明しました。JR北海道 2019.12.11
北海道ボールパーク(仮称)開業に伴う
新駅案の検討状況と北広島駅の改修計画について
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20191211_KO_BP.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20210624_01.pdf
(新駅舎イメージ)
新駅は2027年の目処に開設される予定で、設備は島式ホーム、外側を本線として、通過列車がホームを通過しないことから安全性を高めています。また、1本引き上げ線を設置しています。配線的には折り返し列車も必ず引き上げ線を経由する必要がありますが、それによって本線側の支障をできる限り避けていることもわかります。
北海道新聞 2019年12月11日
北広島新球場駅を整備へ JRきょう提案 市受け入れ
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/373400
>【北広島】JR北海道は11日、プロ野球北海道日本ハムが北広島市内に開業するボールパーク(BP)に隣接する新駅の整備案を北広島市に提示する。設置を求めていた同市は受け入れる方針で新駅の設置は確実となった。総工費は80億~90億円の見込み。ただ、2023年のBP開業には間に合わず、JRは当面、北広島駅の改修で対応する。
新駅はJR千歳線の北広島駅と上野幌駅の間に設ける。北広島市は地元が原則費用負担する「請願駅」として新駅設置をJRに要望してきた。市は最大70億円の負担を想定しており、今後は費用負担のあり方などが焦点になりそうだ。
整備案はJR北海道の島田修社長が11日の記者会見で公表するのに先立ち市側に説明、市は20年度予算案に新駅整備の調査費を計上する見通し。
BP事業では来場者の交通アクセス確保が課題になっている。JRはBPでの試合終了後の観客約3万5千人のうち、鉄道利用者は約1万3500人と想定。このうち6割の約8千人が新駅、4割の約5千人が北広島駅を利用する前提で、整備予定地付近の地質調査や駅舎などの工費、工期の検討を進めてきた。
JR北海道はBP開業に合わせ、23年2月の完成を目指して北広島駅を改修。札幌方面に向かう下りホームを延長し、快速エアポートと普通列車の停車位置をずらすなどして混雑緩和を図る。
記事はJR発表の資料のままともいえますが、報道では観戦客輸送数を「JRは」としています。当然勝手にJR北海道が言っているわけではありません。資料にもありますが「北広島市」が言ってることですから、実際はどうであれ、JRは北広島が言う想定で考えるしかないのですね。
その内訳ですが、鉄道利用での観戦客輸送は3万5000人のうち、8,000人が新駅、5,000人が北広島駅を利用ってのは、新駅開業後に北広島駅に相当頑張って移転させなければ、好き好んで北広島に歩くわけがありませんから、新駅利用者を分散させるには北広島駅利用にインセンティブがある、または新駅利用に加算運賃とか、何か考えないと厳しい感じもします。
日本経済新聞 2019年12月11日
日ハム新球場近くに新駅建設へ、JR北海道と北広島市
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53226330R11C19A2L41000/
>新駅は年間に50試合程度開催するプロ野球の観戦客の利用が中心になる。ナイターでは試合の終わる午後9時ごろから乗客が急増する傾向があり、JRは一般的に6車両分用意するホームの長さを10両分に拡張。ホームの両端に上下線ともに車両が接するように停車することで、ホームで待つ乗客がぶつからないようにする。
札幌市と新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」は新駅に停車しない。4本の線路のうち外側の1、4番線は通過電車が使い、内側の2、3番線の間にホームを設置。一時的にホームに集中する乗客の安全に配慮した。
日経新聞は独自に取材したのか、資料にはない10両分のホーム、快速エアポート不停車に関しての記事を配信しています。
北海道新聞 2019年12月12日
総工費 市の想定大幅超過 北広島 球場新駅設置決定 民間投資の呼び込み鍵
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/373869
> 新駅を造る場合、JRは車両の導入や線路設備、車庫などの整備費用は負担するが、駅舎やBPへの連絡通路など、ほとんどの費用は北広島市や日ハム球団が負担。それでもJRが新駅設置に慎重なのは、BPでの試合が年間約50日しかなく、新駅が「経営改善にはあまり寄与しない」(幹部)とみているためだ。島田社長は試合のない日も普通列車を新駅に停車させる考えを示したが、それでも「収支は厳しい」という。
こうしたJRの消極的な姿勢に対し、国土交通省内には「札幌圏の人の流れを活性化するBP構想は長期的には業績改善につながる可能性もある。もっと前向きに捉えるべきだ」との声が出ている。
また、北海道新聞はJRが駅設置費用を負担しないにもかかわらず慎重姿勢であることを国交省の話としながらもかなり強い言葉で批判しました。
北海道新聞 2020年02月20日
ボールパーク周辺整備に 最大224億円 北広島市推計
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/394920
> アクセス道路の新設や周辺道路の拡幅などの費用は117億円と見込んだ。23年を目指す新球場開業と前後して整備する。28年春完成を見込む新駅整備費は80億~90億円と試算。上下水道整備に14億円、予定地造成や埋蔵文化財調査などは3億円と見積もった。
新駅は市が依頼して整備する「請願駅」で、費用は原則全額を市が負う。ただ、規模や民間投資の活用などについてJRや球団と協議が続いており、金額は圧縮される可能性がある。
私は北広島の財政規模に対しての当初予算の大小はわかりませんが、できるだけ(特にアクセスに関して)お金をかけたくないというのはわからないでもありません。しかし必要な予算です。なぜ協議で駅設置費用が圧縮されると踏んでいるのか、記事からは見えません。市が負担せずに駅を作ることは難しいので、その一部をエスコン社やJRに肩代わりさせようという考えはあるのでしょうが、必要なのは誰なのか?と考えればそれは無理とわかることでしょう。
ボールパーク起工式
北海道新聞 北広島面 2020年04月14日
日ハム新球場起工式 開業へ夢、希望託す 球団社長 新しい観戦スタイル/市長 3年後へ全力尽くす
(WEB配信無し)
> 「情勢が厳しい中、(起工式で)少し前向きな気持ちになれた。今までなかった野球観戦のスタイルを提供し、新しいエンターテインメントの創出につなげたい」。起工式終了後、建設予定地で行われた会見で、球団の川村浩二社長は意欲を語った。
会見に同席した北広島市の上野正三市長は「BPは市民や道民の夢や希望をかなえ、市や道の発展に大きく貢献するもの。3年後の開業に全力を尽くす」と応じた。市は新球場の着工と同時に、BP周辺のインフラ工事に本腰を入れる方針だ。
日本経済新聞 2020年04月13日
北広島BPが起工式 日ハム新本拠 23年開業目標
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57987160T10C20A4L41000/
>BPの建設地は北広島駅から徒歩で20分程度。交通利便性向上のため、新駅建設が計画されているが、完成はBP開業には間に合わない。北広島駅や新札幌駅とBPを結ぶ乗り合いバスの運行が検討されるなど、交通アクセスの確保が課題となっている。
混雑時に本当に駅から20分程度で歩けるかは若干の疑問ですが、距離的にはそうなります。GoogleMapの徒歩所要時間ではそのくらいですね。でも、実際歩いてみました?とは思います。ともかく、ボールパークは起工式を迎えました。これ自体はとても喜ばしいことですし、本当に楽しみです。
北海道建設新聞 2020年04月14日
日ハムBP起工式 大林組・岩田地崎JV竹中所長の思い
https://e-kensin.net/news/127301.html
> 巨大な開閉式の屋根について竹中所長は「地上で組み立てた、大きい物で約60㌧という重量鉄骨部材をベント上で合体しスライドする工法を採用する。難易度の高い工事」と緊張をにじませる。
このBP関連建設が自身にとって道内で初めての工事で、完成までに3度の冬を越す。札幌に赴任して見学した冬季施工中の現場は、仮設の屋根や採暖・温水設備を活用し「厳しい環境でも工事を中断せず、一手間、二手間もかけて造る姿がとても感動的だった」。今回の新球場建設でも仮設の屋根などを備え3シーズンの冬季施工をする。
> 最先端の技術導入は建設業界に与える効果も大きく「大規模な現場で大々的に新技術を取り入れ、生産性向上につなげることで業界の悪いイメージを変えることができる。若い世代に建設業に携わりたいと思ってほしい」と話す。
期間が短いことから冬期も工事を行う現場とのことで、過去にあまり例が無いと思いますので大変な現場とは思います。ただ、あたらしい施工方式が開発されていくことで、今後北海道の建造技術も上がっていくことを期待しますね。
ボールパーク周辺のアクセス道路と駐車場について
ボールパークからのアクセス路に関しては、特に利用の多い札幌市方面への退出は基本的に2方向、国道274号線側か、大曲、国道36号線方面となりそうです。駐車場の台数が(多分)4,000台になったこともあるので、2方向2,000台ならば大きな渋滞にならないと市は踏んでいると考えられます。また、既存の広島公園通には信号が設置されないようなので、一般車の進入を規制するバスアクセス路としての活用を検討してるのかな?とも思われます。北海道新聞 2020年10月22日
環状交差点導入、シカ防護柵も 日ハム新球場アクセス道路 道が整備計画
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/473263
> 北広島市で建設中のプロ野球北海道日本ハムの新球場を核とするボールパーク(BP)と市道を結ぶ道道のアクセス道路について、道は21日、市道との合流部に信号機がない環状交差点「ラウンドアバウト(RA)」を整備する計画案を示した。車両の進行がスムーズになり、BPを訪れた客の混雑緩和が図れるとしている。
> アクセス道路はBPと市道大曲椴山線を結ぶ約2・8キロ。3月に道道に認定された。
トラベルWatch 2021年01月28日
北海道北広島市、「北海道ボールパーク(仮称)」とJR北海道の新駅開業に向けたアクセス道路整備。国道274号とのバイパスや歩行者用緑道など
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1303199.html
> 北広島市では、新球場開業のストック効果を高めるために、北広島駅とのアクセス改善に資する道路事業を計画。JR北広島駅~新球場間に線路を越える310mの歩道「ボールパーク1号緑道」、国道274号と新駅/新球場を結ぶ1.7kmのバイパス「西裏線」の新設と、新球場周辺の耕英(注:共栄の誤りと思われる)南1号線の道路改築事業を進める方針を示している。期間は2024年度まで。
北海道建設新聞 2021年02月02日
北広島のBPアクセス道路 整備費に71億円
https://e-kensin.net/news/134240.html
> 北広島市は、北海道ボールパークFビレッジ(BP)のアクセス道路整備費を71億700万円と試算している。国道274号とBPを結ぶ西裏線新設に60億8000万円を配分。道道札幌恵庭自転車道線とBPを結ぶ歩行者専用道のボールパーク1号緑道新設には8億1000万円、共栄南1号道路改良には2億1700万円を充てる。2021年度は緑道に着工するほか、西裏線、共栄南1号線の工事も継続。早ければ4月に一般競争公告する。
北海道新聞 2021年04月16日
ボールパークへのアクセス道路7月着工 北広島市「札幌方面からの渋滞緩和」 26年度末完成予定
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/533761
>【北広島】市は、2023年3月開業予定のプロ野球北海道日本ハムの「北海道ボールパークFビレッジ」(BP)と、国道274号を結ぶ市道のアクセス道路整備に7月にも着手する。建設中の道道のアクセス道路とともに、開通により札幌方面からの渋滞解消が図れるとしており、2026年度末の完成を目指す。
市道西裏線を延長する形で整備する。南側は道道アクセス道路と合流し、北側は三股に分かれて274号へ合流する予定。総延長約2・8キロ。7月にも274号との合流地点から整備を始め、川沿いの擁壁整備などを行う。
BP開業後、現在の道路のみでは市内中心部を経由する来場者の車による混雑が懸念されている。車の進行をスムーズにするため、道と市はアクセス道路2本の整備を決めた。道道のアクセス道路は、BPと札幌方面の市道大曲椴山線を結ぶ約2・8キロ。市道のアクセス道路はBPからJR千歳線をまたいで国道274号につなげる。市はBP周辺の別の市道も含めた総事業費を約117億円と見込むが、今回整備する市道個別での事業費は示していない。
市はBP開業後、現状では平日試合前に274号でBPを訪れた客の車で10キロ近い渋滞が起きると予測していたが、アクセス道路の整備により混雑が緩和されるとしている。中垣和彦・市ボールパーク施設課長は「BP開業と市道アクセス道路の開通に時間差があるので、BPを訪れる人の入退場時間の分散なども呼び掛けたい」と話している。
(北広島市資料によるアクセス道路イメージに当サイト管理者が追記)
2023年3月のボールパーク開業までに開通できる道路は、ボールパーク付近から市道大曲椴山線を結ぶ約2.8Kmの北進通線(既存の北広島-ボールパーク予定地を含め道道1180号きたひろしま総合運動公園線)と、ボールパークとエルフィンロード(道道1148号札幌恵庭自転車道線)への接続であるボールパーク1号緑道のみとなりそうです。
(北広島市資料によるアクセス道路イメージに当サイト管理者が追記)
また、ボールパークに出入りできる道路は、新設される市道大曲椴山線側からの1本、既存の北広島駅側からの1本、そして、市道広島公園通線からの1本の3本となります。BP周回路は4車線化、各交差点の信号設置などの改良が行われます。
なお、具体的なボールパーク内の駐車場台数に関する報道は、昨年以降見えていません。駐車料金については以下の報道がありました。
北海道新聞 北広島面 2021年03月13日
市と球団 新球場の状況 市民に説明 周辺ホテル 年内に概要 駐車場料金 柔軟に設定
(WEB配信無し)
>【北広島】2023年3月開業を目指して市内で建設が進むプロ野球北海道日本ハムの「北海道ボールパークFビレッジ」(BP)について、市と球団側は11日夜、市内4カ所で市民説明会を開いた。球団側はBP内で計画するホテルについて、価格帯の異なる複数のホテルの概要を年内に示し、またBPの駐車場については、試合開催日とそれ以外で料金を柔軟に設定する方針を示した。
ちなみに駐車場台数に関して最後に見た記事は2018年11月の日刊スポーツ紙の記事で3,000から4,000台としています。また、北広島市のアクセス試算では自家用車アクセスは12,000人で1台に3人乗る試算だったはずですので、4,000台ということで確定となると思われます。2017年の移転検討時に北広島市が球団側に提案している図面では8,000台という計画でしたので半減したことになります。
毎日新聞 2017年09月06日
日ハム新本拠地の配置図公開 構想中新駅も
https://mainichi.jp/articles/20170906/k00/00e/050/157000c
配置図は移転候補地となっている「きたひろしま総合運動公園」(約36ヘクタール)にスタジアムや構想中の新駅などの位置を盛り込み、JRやバスの利用客がショッピングモールやホテルのある商業エリアを通って球場に向かうよう配置されている。また、約8000台規模の駐車場もスタジアム周辺に設けられている。
日刊スポーツ 2018年11月06日
日本ハム新球場のアクセス面解決へ「新駅」設置要請
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201811060000058.html
北広島市はJR北海道に「請願駅」として新球場近くの新駅設置を要請。既存道路の拡充や新たな道路建設、バスなどで大都市札幌からの輸送力増強などのプランなどを今後検討していく。約3000から4000台収容の駐車場も分散配置予定だ。
また、駐車場出庫時の渋滞緩和策としては以下の記事もありました。
北海道新聞 北広島面 2021年02月25日
新球場の渋滞緩和 AI活用 連携協で市が報告 ナンバー読み取り管理 運営会社 道産品ショップ整備
(WEB配信無し)
>駐車場のゲートでAIカメラで車両のナンバーを読み取って出入りを管理して停車することなく入出庫できるようにするほか、混雑時間帯を避けて入出庫した車両への特典などを検討していると報告した。
ボールパークと札幌市内、北広島駅のアクセスバスについて
バスによるボールパークアクセスはおおきく2つに分けて考える必要がありそうです。一つは鉄道アクセスとの連携を担うボールパーク-北広島駅のアクセス。そして、ボールパーク-札幌市内地下鉄駅などへのアクセスです。UHB 2021年02月24日
ファイターズ新球場 JR2駅と路線バスで輸送へ…貸し切りバスも検討 約7000人想定
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=18488
>2023年に開業する北海道日本ハムファイターズ新球場について、「バスによる観客輸送方法」の概要が発表されました。
2月24日開かれた連携協議会では、JR新さっぽろ駅や北広島駅と新球場を結ぶ路線バスについて概要が示されました。
また福住、江別市、清田方面についても、貸し切りバス方式で運行ルートを設ける事を検討しています。
バスによる輸送は7000人規模を想定しています。
北海道新聞 2021年02月25日
新球場とJR北広島、新札幌駅 民間バス 開業から運行
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/514909
>【北広島】北広島市は24日、プロ野球北海道日本ハムの新球場を核とする「北海道ボールパークFビレッジ」(BP)とJRの北広島駅、新札幌駅を結ぶ有料の路線バスを道内の民間バス事業者が運行すると明らかにした。2023年3月のBP開業に合わせて運行を始め、来場者の利便性を高める。
市内で開かれた官民組織「オール北海道ボールパーク連携協議会」の会合で報告した。道内の複数のバス事業者が運行に参加する見通しで、新球場で試合がない日も含めて運行するダイヤを編成するという。
市はまた、BPと札幌市豊平区や清田区、江別市を結ぶ貸し切りバスの運行を民間のバス事業者などに呼び掛けていると報告した。新球場での観戦ツアーなどでの利用を想定しており、今後、参加を希望する事業者と経路や発着場について協議する。
バスによる輸送は7,000人と見込んでいます。この数字は北広島駅シャトルバスの利用は含みません。
(北広島市資料)
北広島市の住民説明会資料によると、新札幌駅方面には路線バスとして、福住・江別・清田方面に「貸切バス方式」で運行するという説明になります。
道路のところでも触れましたが、一般車と同じルートを使用すると、一般車の渋滞にバスがはまり込む可能性が高くなります。ですので、少なくともボールパーク外まではオリジナルな退出ルートを検討する必要があるものと思われます。その後新札幌方面であれば「裏道」を経由する形を選択できなければ、共栄交差点、そして国道274号線上で大幅な遅延に見舞われる可能性がありそうです。江別方面は道道46号江別恵庭線を直進でき、清田、福住方面は道道1080号栗山北広島線から一旦輪厚側に出てから羊ヶ丘通り経由の方が早いかもしれません。
(北広島市資料)
北広島駅方面へのシャトルバスは、もう、北進通をシャトルバス専用にするという判断ができるかどうかではないかと思います。一般車を入れた時点で、道道46号の右左折待ちで直進車となるシャトルバスの進路が失われることが考えられます。
もちろん、そのくらいのことは市も球団も考えているはずですので、このあたりがうまく整理できればいいなとは思っています。
(北広島市資料)
広域連携体制として、北海道バス、ジェイ・アール北海道バス・千歳相互観光バス・北海道中央バス・札幌観光バスが関わっており、多くはこの5社で運行されるものと思われます。
なお、広域な観光バスなどでの集客については、ここでは説明がありませんが当然にボールパーク内に貸切バスの駐車場は設定されるものと思われます。
また、EVバス等の導入に関しては、アクセス輸送とは直接の関係がありませんので別の項とします。
北広島市の住民説明会
市民向けの説明会資料を集めました。1年で道路等大きく整備が進んだことは伺えますね。北広島市
ボールパーク構想推進に係る市民説明会を開催しました(2020年2月)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/ballpark/detail/00135158.html
ボールパーク構想推進に係る市民説明会(北広島市資料)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00135100/00135158/2020_setsumeikai.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20210624_04.pdf
ボールパーク構想推進に係る市民説明会を開催しました(2021年3月)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/ballpark/detail/00140073.html
ボールパーク構想推進に係る市民説明会(配布資料)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00140000/00140073/20210316_siryou.pdf
質疑応答記録
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00140000/00140073/20210316_shitsugi.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20210624_02.pdf
https://traffic.north-tt.com/txt/20210624_03.pdf
鉄道でのボールパーク観客アクセスと現地の整備状況
ボールパーク観戦客アクセスで、最も比率が高いのがJR北海道による鉄道輸送です。北広島市の資料でも35,000人の最大観戦者数で39%の13,500人がJRを使い「新駅完成までは鉄道利用者の10割」と追記があるほどに北広島駅の利用者を考えなければならないということになります。
(北広島市資料)
●北広島駅の改修
現在の北広島駅は1995年に移転新築した橋上駅舎です。2000年には駅舎に接続する東西連絡通路「エルフィンパーク」が設置され、このときにホームにエレベータが設置されました。ただし、このエレベータは改札とは接していませんので、利用する時は駅員の操作が必要です。


(北広島市資料)
北広島駅の改修は、大きく改札機位置の変更による改札内滞留区間の拡大、エルフィンパーク内エレベータに改札機導入、券売機増設、そして札幌方面ホームの延伸です。
・北広島駅構内の工事状況


(2019年7月の駅付近。改修前はキヨスク、出札、改札がコンパクトに配置されています。待合スペースは大きくなく、壁側に椅子を設けていました。また券売機は2台設けられています)


(2020年1月の駅付近。出札窓口脇に「話せる券売機」を置き、エルフィンパーク側の改札機と合わせて3台稼動しています)


(2020年11月の駅付近。改札機脇に設置されていた北洋銀行のATMと付近の自動販売機を撤去、そしてキヨスクがこの年の8月31日で閉店しています。改札機の移設位置の工事が開始されています)


(2021年3月の駅付近。仮設の窓口が設置され、旧駅事務室の解体工事が行われています。駅改修工事の期日は5月31日まで)

(また、駅ホームの延伸に関しては、作業用の通路が設置されています)



(2021年6月の駅付近。改札機が移動しており、通路数も入場4通路、出場4通路に拡大しています。なお、兼用が2通路あり最大出場5通路まで拡大可能となっています。仮設窓口は今後撤去するものと思われます)


(2021年6月の駅券売機付近。券売機数が4機に増やされており、話せる券売機と合わせて5台とするようです)

(駅ホームに関しては、大きく進展はしていませんが、今後作業が進むものと思われます)
●北広島駅-ボールパークの徒歩アクセス
北広島駅からボールパークへの徒歩アクセスは、自転車道(エルフィンロード)を経由することが想定されています。


エルフィンロードはボールパーク内まで立体交差となっており、道路横断は不要です。一部幅に問題がある面はありそうですし、イベント時に自転車交通の規制が必要とは思いますが、1.7km程度、何もなければ20分程度、また、ボールパーク方面に若干の上り坂となります。
ただし、実際にここに13,500人中、どの程度の方が歩くのかにより、所要時間は大きく変わりそうです。また、途中の離脱路が輪厚川河川敷と市役所の2箇所のみですので、特に寒い時期にトイレなどの設備は途中に必要かなと個人的には思います。付近に現時点ではコンビニなどはありません。

また、夜間の街灯が少ないのは、オープンまでに改善されるものと思いますが、実際夜歩くと現時点では非常に暗いです。

「ボールパーク1号緑道」が新設されますが、今のところまだ、その工事は行われていないように見えます。千歳線線路をどのように跨ぐのかはわかりませんが、ボールパークの周回道路も含めて、陸橋で結ぶものと思われます。
現時点では千歳線とエルフィンロードの間にはいくつか架道橋が用意されていますが、古く暗いこともあって、あまり利便は高くありません。このあたりが大幅に改善されることは喜ばしいところです。

列車からもよく見えますが、工事している状況はエルフィンロード付近から非常によく見えます。今期ファイターズは残念ながら成績が振るいませんが、あと2シーズン後の2023年にここであたらな一歩を踏み出すと思うと、私もワクワクします。だからこそ、アクセス面をできるだけ整備して、気持ちよく観戦できる環境が作られることを期待します。
次回、JR千歳線の増発、運行設備について、もう一度考えてみたいと思います。
North-tt
北広島ボールパークアクセスに関する報道と北広島駅改修(その2)
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1056