北海道の交通関係 JR北海道 札幌市交通局 北海道新幹線 北海道新幹線工事箇所 サイトアクセス傾向 ダイヤ改正 報道まとめ 北広島球場輸送 路線バス 地域交通 路線維持問題 留萌線 輸送障害 読まなくていい日記 保存車両 人口減少 高速バス 並行在来線問題 新しい施策 サイト更新情報 札幌市電 車両更新 バリアフリー 札沼線 夕張支線 日高線 室蘭線 高速道路 ICカード乗車券 徒歩 根室線 踏切 貨物線 えきねっと 鉄道高架化 新型コロナウイルス JR東日本 千歳線 自転車 深名線 列車位置情報 時刻表 北の大地の入場券 シートマップ タクシー 夕張鉄道 輪行 北の40記念入場券 空港民営化 観光列車 運行トラブル わがまちご当地入場券 人手不足 一日散歩 乗車促進運動 地方と札幌 航空 フォーラム 北海道鉄道活性化協議会 夕鉄バス 空港輸送 宗谷線 JR九州 石北線 夜行列車 認知症JR事故死関係 東北新幹線 青い森鉄道 バス業界 道南いさりび鉄道 JR西日本 ホームドア 新幹線 LCC 国鉄廃止路線のその後 バニラエア 免許返納 釧網線
北海道の交通関係
北広島ボールパークアクセスに関する報道と北広島駅改修(その3)
2021/06/26
2回にわたって北広島ボールパークへの観客輸送について書きました。当サイト管理人はあくまでもボールパークが決定したことは喜ばしいし、野球観戦は好きで年に何度も現地観戦をすると思っているからこそ、アクセスが大事だと思っているんですね。なので、単なるボールパーク批判と(現実的にそう書いているように見えるとしても)思わないでほしいし、我がことと思うからこそ、大丈夫?と思ってるのと、現地を見て安心したいと思っているところなんですね。(残念ながら不安が増えたところもあります)
North-tt
北広島ボールパークアクセスに関する報道と北広島駅改修(その2)
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1056
鉄道での観戦客輸送自体は、開業時点では北広島駅そのものに輸送できるかどうか?また、北広島駅から新札幌・札幌駅に観戦客を送り届けられるか?というものですので、極端言えば混雑した列車でも快速列車なら約20分我慢すれば着きますよって話なので、その混雑を少しでも緩和するにはどうするか?がメインになるかと思うんですね。
しかし、北広島駅に着いた後、観戦終了後、駅まで徒歩やシャトルバスで移動すること、また、移動制約者などを考えると自家用車などでの現地駐車場への移動も考えなければなりません。「その1」でも触れていますが、ボールパークアクセスの道路について現状の改修状況も見てみたいと思います。
(北広島市資料)
北広島市は自家用車アクセスは1万2000人(4000台の車に3人乗車)を想定しています。
ボールパーク周辺道路の新設・改修区間の現状
ボールパーク北広島駅側出入と周回路となる、市道北進通・西浦通(旧市道共栄南1号線・市道共栄南1号支線)はボールパーク内の駐車場からの出入りに使われますし、北広島駅からの徒歩移動にも使われますので、最重要な道路と思われます。
(北広島市資料によるアクセス道路イメージに当サイト管理者が追記)
市の資料では、この周回道路は4車線化されます。道路規格は北広島駅方面の4車線道路とほぼ同じものとなりそうです。

(北進通のセブンイレブン北広島美沢店から駅方向。この道路と同様の状態にすると思われる)

(同様にセブンイレブン北広島美沢店からボールパーク方向。美沢交差点になります。輪厚川にかかる北進橋とその北広島駅側は現在まだ工事は行われていない)
北海道建設新聞 2018年07月26日
BPアクセス道路など概略設計10月以降に 北広島市
https://e-kensin.net/news/107385.html
>現在2車線の北進通は、道道栗山北広島線交点までの1・4㌔で拡幅。現況は車道5・5m、歩道片側4・5mを基本に全幅11―13mとなっている。輪厚川に架かる北進橋と、沢に架かる楓橋を含み、北進橋は迂回ルートがないことから開業後の架け換えを含めて検討する。
この北進橋に関しては、2018年の報道でボールパーク開業時は橋の架け替えを行わず、現状のままで開業と読めますが、北進橋も新橋を現橋の横に建設するようにも見えます。ボールパーク開業時に間に合うと思いたいところです。このあたりは次回再調査が必要かもしれません。
(現在の北進橋横に新橋用と思われる橋台は整備していますが、その先は工事している様子がありません)
(北進橋のボールパーク側は拡幅工事が行われています)
(北広島高校から広島公園通り方面。右側は北広島市総合体育館)
(水道局共栄調整槽付近にかかる楓橋は全面的な架け替え工事が行われており、一時的に仮道となっています。ここに4車線幅の橋が架かると思われます)
(共栄南1号線との交差点は北進通周回側を優先路にする工事が行われていました。この付近には信号は設置されません。交差点付近は完成形ではないかと思われます)
(西浦通との交差点付近は特段の工事はされていません。写真左側は札幌養護学校共栄分校のグラウンドになりますが、若干削りながら少しカーブを描きアクセス道路に接すると思われます)
(この交差点の直進側に見える黄色い看板ですが、1996年までは踏切があり、先に抜けることができました。現在は廃止されています)
(この交差点をアクセス道路側から見ています。右側は札幌養護学校共栄分校のグラウンド。前方にボールパーク建設現場が見えます)
(西浦通・旧共栄南1号線付近は造園会社の敷地などがありましたが撤退しています。今のところ道路は以前のままです)
(右側が先北広島市土木事務所。この付近が新設予定の千歳線新駅予定地。左側がボールパーク建設現場)
(北広島市土木事務所。この付近が新駅予定地になる)
(広島公園通りとの交差点です。ここも周回路線である西浦通が優先となるようカーブを描く形に道路を変更する予定ですが、現在のところは元の交差点形状のままになっています。右が北広島駅側、左は千歳線をアンダーパスで抜け広島公園、道道46号江別恵庭線に抜けられますが、住宅地の真ん中を通過する道になります。目前の茶色建物は北広島市総合体育館)
(広島公園通りからみた周回路。前方に千歳線の架道橋が見える。左側にカーブを描く形で道路が作られる)
ボールパークアクセス道路の新設区間の現状
新設されるボールパークと市道大曲椴山線を結ぶ約2.8Kmのアクセス道路北進通線延伸部を見てみます。この区間は道道1180号きたひろしま総合運動公園線として整備されることになります。起点は先ほどの札幌養護学校共栄分校グラウンド交差点付近、終点は道道栗山北広島線終点と重複する大曲の国道36号線交点となります。新設される区間を見てみます。
(北広島市資料によるアクセス道路イメージに当サイト管理者が追記)

(先ほどの札幌養護学校共栄分校グラウンドから左に曲がりますと、まず、エルフィンロードへ接続する自転車道が見えてきます。デーゲームなどは自転車で観戦するという考え方もありますが、以前の記事の通り、札幌市内方面はほぼ上り坂ですので、行きはよいよい帰りは・・・という感じになるかもしれません。ボールパーク内には自転車駐輪場が設置されるとの発表もありました)

(アクセス道路である延伸部のスタート地点です。以前「北ひろしま福祉会いんくる」があったところですが、現在は更地になり、工事が始まっています)
この位置は、西浦通として建設される国道274号線側への道路(ボールパーク開業時には間に合わない)との接続点となります。ボールパーク側から4車線幅で入ってきますので、1車線ずつ大曲方面、国道274号線方面に分かれることになりましょうが、ボールパーク開業時はどちらもアクセス道路である1本に合流する必要があるとも思われ、最初の難関ではないかと思われます。

(札幌養護学校共栄分校校舎の真後ろにボールパーク建設が進みます)

(自転車道であるエルフィンロードから新設アクセス道が見える箇所があります)

(自転車の駅・パークゴルフ場付近の新設アクセス道工事道路)


(この付近に図面が掲示してありました。3本の橋が新設され、市道大曲椴山線との合流点はこの道とは異なるようにも見えます。また、このアクセス道路は歩道は設置されません。歩行者・自転車は並行する自転車道エルフィンロードを使用することを想定しているようです)

(現状の市道大曲椴山線と自転車の駅方面分岐交差点。現在は工事車両も入るのでガードマンの方が立っていました)
市道大曲椴山線(道道1180号きたひろしま総合運動公園線)の現状
ボールパーク開業時点では、ボールパークアクセス道路から大曲方向、国道274号線方向にここから分かれることになろうかと思います。市道大曲椴山線は、ボールパークアクセス道から大曲側が道道1180号きたひろしま総合運動公園線に昇格しています。●国道274号線側
千歳線を渡る14t制限で歩道もなく、すれ違いさえできなかった農道橋が架け替えられました。歩道も完備されます。前後の道路は改良前ではありますが、ボールパーク開業までには一定の改良がされるものと思われます。

(旧農道橋。現在は立ち入り可能だが、近日中に撤去工事が行われると思われる)

(新農道橋歩道が設置され安全になった。千歳線が下を走るため列車の撮影もできる)

(農道橋の国道274号線側も改良工事が行われている。ただ、現状国道274号線への信号は車両感知式で、青時間は長くない。これは改良されると思われる。付近に住居や会社などがあるので観戦客輸送のための思い切った道路規制は行いにくいと思われる)
国道274号線側は国道274号線までボールパーク側から見て上り坂で。こちら側のルートは早めにアクセス道路としては使いたくないと思っていると思われます。

(大曲椴山線から国道274号線の交差点。信号は感知式で、現状では青時間は短い)

(交差点からボールパーク側、今は坂道発進に困ることはないとは思うが、渋滞時はどうだろうか)
●大曲側
ほぼ交差点のない一本道で走りやすいのですが、現時点ではあまり舗装がよくなく、歩道もない比較的狭い道です。途中北海道中央農場種苗管理センターや企業がいくつかありますが、ほぼ一本道ですので、場合によっては通行規制をかけて、入退場時一方通行なども行える可能性はありそうに見えます。

(北海道中央農場種苗管理センター付近。車を路肩に停めやすい場所もあまりないので、一気に大曲側の交点まで走ることになると思います。流れがよければ道道1080号栗山北広島線(大曲通)まで5分程度で到達できるでしょう)

(ただし、その道道1080号栗山北広島線との交差点に現時点では信号がありません。ここから北広島IC方面は右折ですから、信号があったとしても1サイクルでの通行台数をよほど制御しないと渋滞ポイントになります)
さて、渋滞ポイントと思われる個所はこの先にもあります。道道としては国道36号線に接続します。しかし、この道路が細い上に、国道36号線の信号サイクルの問題で非常に渋滞します。

(大曲通から大曲中央通への分岐、北広島ICへは左折。札幌南IC方面は直進。直進側は4車線だが、左折後は2車線と半減する)

(道道1080号栗山北広島線として、大曲通から大曲中央通にはいったところ。ハマナスクラブ大曲のぞみ野店前。住宅街で2車線の上道幅が狭くなっており、土曜日午前中の段階で、ボールパーク側車線がかなり混雑しています)


(道道1080号栗山北広島線の端部国道36号線側手前のローソン北広島大曲中央店前。この付近から36号線側は2車線になっているが、土曜日午前でこの混雑で、信号1回で進める台数はそう多くない)

(そして、この狭い道路から国道36号線に右折し、さらに北広島インターチェンジは右折しなければ到達できない。ボールパークから千歳方面への自家用車退場通路はこれが想定されるので、実際の退出時どれだけ渋滞するかはかなり心配です。大曲通から札幌新道経由札幌南インターチェンジ経由の方がいいかもしれません)

(なお。大曲通を直進し、札幌南IC方面に向かうと、札幌新道の交差点は平面交差であり、ここもスムーズに曲がれるかは微妙なところではある)
市道広島輪厚線
実際にボールパークからの駐車場退出路を新設されるボールパークアクセス道路からのみに限定するかはわかりませんが、仮に北進通からの退出もさせるとする場合、北広島団地を経由して市道広島輪厚線などを使われることを考えなければなりません。個人的には住宅地の中である広島輪厚線は駐車場退出路に使われないことを期待しますが、国道274号線方面の西浦通が完成するまでは、渋滞の発生がわかっていてもこちらに車を流さざるを得ない状態も考えられます。この道路は輪厚サービスエリアに隣接する輪厚スマートICに接続できることもあり、選択しやすい道路ではあります。

(輪厚スマートIC札幌方面入口。札幌市内各所へのアクセスにこのICは期待できるものの、そこに接続する道路は決して潤沢なものではない)
道道1080号栗山北広島線から市道輪厚中の沢線
道都大学の前を通る道道1080号栗山北広島線は普段から交通量も多いこともあり、4車線が確保されています。しかし途中で市道大曲椴山線(道道1180号きたひろしま総合運動公園線)と合流しますので、ここを通っても北広島IC方面へは渋滞が避けられそうにありません。
(市道輪厚中の沢線から見た道道1080号栗山北広島線との交差点。あまり道が広くない)
市道大曲椴山線と合流する手前に市道輪厚中の沢線側に入ることで輪厚スマートICにも進めますし、また、国道36号線への合流を行わず国道36号線に平行する羊ケ丘通に入ることで、清田・福住方面に抜けることが可能です。

(国道36号線から羊ケ丘通への合流・分流は交差点ではなくスムーズに行える。また、市道輪厚中の沢線から羊ケ丘通に入ることができる道路は現在も利用できる)
新設される西浦通の工事の様子と、国道274号線からの分岐点
ボールパーク開業に間に合いませんが、ボールパークから国道274号線、南幌・栗山・江別方面を連結する西浦通の工事が開始されています。
(現西浦通りと国道274号線の交差点。車両感応式で、ここから直進すると道道1080号栗山北広島線を経由し南幌・栗山方面へ抜けられる。また道道46号江別恵庭線にも抜けられるので、江別方面へのアクセスにも使える)

(ボールパーク方面は工事が開始されたばかりで特段の表示も無い)

(現場付近からボールパーク建設現場が見える)
また、国道274号線には立体交差の形でボールパーク側に分流する道路が建設されます。

(国道274号線、北広島方面に坂を下るあたり、エルムパーク西の里への分岐路の少し北広島側で撮影。このあたりにボールパークへの分岐が作られると思われる)
この道路が混雑緩和の切り札となりますので、鉄道新駅と並んで早期開業が期待されるところです。
ボールパーク退出車両でどの程度渋滞するか

(これまで触れてきた道路も含めて地図に。非常に汚い図で申し訳ない)
ボールパークの渋滞の懸念は大きいのですが、北海道新聞の記事ではかなり深刻な状態を予想しているように見えます。
北海道新聞 2021年4月16日
ボールパークへのアクセス道路7月着工 北広島市「札幌方面からの渋滞緩和」 26年度末完成予定
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/533761
>市はBP開業後、現状では平日試合前に274号でBPを訪れた客の車で10キロ近い渋滞が起きると予測していたが、アクセス道路の整備により混雑が緩和されるとしている。
この記事はボールパークから国道274号線への接続道路西浦通の建設を報じたものです。これは逆に言えば西浦通ができない開業時は10キロ近い渋滞を「予想」しているということです。10㎞の渋滞というのはざっと800台から1600台の車両が道路上に滞留しているということです。
また、北広島市は住民説明会で「輪厚スマートインターチェンジ」方面は「余力がある」としています。
北広島市
ボールパーク構想市民説明会(西部地区会場)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00131500/00131523/20190201_seibu.pdf
>国道 274 号線からの経路分散として、余力のある輪厚 SIC 側の活用を推奨していく必要があると感じています。輪厚 SIC からは表示などにより団地地区の住宅地方面ではないルートへ誘導する策などを講じながら、スムーズな運行に結び付けていきたいと考えており、引き続き検証を進めていきます。
つまりは北進通も自家用車の駐車場進入路・退出路として使うことを考えているということです。
強制的に団地内を走らせない方法は難しい上、清田・福住方面へのシャトルバスの経路と確実に被ることが、若干心配です。
なお、渋滞に関しては市のサイト内でも、報道でもあまり情報を得られていません。市がどの程度の渋滞が発生することを考えているのか、渋滞のポイントをどこととらえているのかは、開示してほしいなと思います。(もし開示されている資料があれば教えてください)
また、渋滞に対して検索しても、懸念を表明するような意見を書いているようなネット上の記事をほとんど見ることができません。検索すると私のサイトが現れるのは本来ではありません。地域の方、関係者、報道の方、もう少し情報を出した方がいいと思うんです。
現状では、渋滞がどの程度起きるのか、全く起きないのか見えないので、対策のしようが無いというのが現状でしょう。札幌ドーム付近も国道36号線・羊ヶ丘通りなど渋滞しますが、ある程度回避の道があります。しかし、北広島は、札幌方面への道路アクセスは基本的に国道274号線と道道1080号栗山北広島線の2ルートしか存在しません。どちらかの道路に必ず車が集まるのですから、渋滞しないということは(私が思うには)あり得ません。
(2021年6月28日追記)
ボールパーク入出時の渋滞に関して北海道新聞の報道記事がありました
北海道新聞 2019/09/14
新球場 札幌から車3000台 道と北広島市 試合日の集客推計
> プロ野球北海道日本ハムの新球場を核とするボールパーク(BP)への交通量について、道と北広島市は試合開催時に3万5千人を集客した場合の推計をまとめた。自家用車の利用は4千台にのぼり、うち札幌方面からは約3千台。現行の道路だけでは同市内中心部を経由して混雑が懸念される。新設するアクセス道路が全面開通すると、札幌方面からの自家用車は中心部を通らず、直接BPに向かう見通し。
> 最大来場者数を1試合3万5千人とし、1万2千人は平均3人が乗る自家用車計4千台で来場するとした。周辺市町村の人口比を基にすると、札幌方面からは北広島市西の里経由の1933台、北広島市大曲経由の1013台の計2946台を想定。恵庭方面536台、江別方面465台、長沼方面53台を見込んだ。現行では大半の車がBP東側の3交差点を通るため、北広島市内中心部で混雑が予想される。
道と市はアクセス道路2本を整備する。大曲方面とBP西側を結ぶ2・8キロが開通すると、札幌方面から千台以上が通る。道道として整備する予定で、2023年3月のBP開業前の完成を目指す。
国道274号と新設の道道を結ぶもう一つのアクセス道路が開通すると、札幌方面からの車が北広島市中心部を通るために起きる渋滞は大部分が解消されるという。市道として整備する予定で、完成時期は未定。
車以外の来場者の内訳は、来場者の約4割に当たる1万3500人がJR、約2割の7千人がバス、2500人が徒歩や自転車で訪れる。
まとめますと
・国道274号線方面が1,933台
・大曲方面が1,013台
こうなります。西浦通(記事が書く「もう一つのアクセス道路」)ができない状況では、北進通側からも退出させますので、「大半の車」をこちらに流すという想定をしているようで、市内渋滞はかなり話が変わります。記事的に北広島面なので、市内中心部渋滞に特化していますが、国道274号線札幌市内方面、特に新札幌シャトルバスアクセスにも多大な影響がありそうに見えます。(下記に書いた迂回ルートが意味しないことになるため)
(追記終わり)
私は専門家ではないので「どのくらい渋滞するか」はわかりませんが、ボールパークから新設されるボールパークアクセス道路方向では、単純に国道274号線交点を先頭に市道大曲椴山線がボールパークアクセス道路交点(ラウンドアバウト化)までが1.1㎞。ここに信号が変わるまでの間に約100台が信号待ちすれば、ボールパークアクセス道路まで渋滞が伸びます。
そうすると、ラウンドアバウト化で大曲方面に行きたい車もまとめて渋滞に巻き込まれます。ラウンドアバウトで「信号なしで、渋滞知らず」とはなりません。仮に2車線のボールパークアクセス道路を1車線を国道274号線側、1車線を大曲側にしますと、大曲側は道道1080号栗山北広島線との交差点まで2.7㎞。これでも300台までは道路上には滞留できません。ボールパークまでの2.8㎞、2車線分を加えても、道路全体で1000台までは道路上に車は滞留できません。
各方面2分ごとに1分各信号が開通し、1サイクルで50台程度が抜けたとしても、1時間では最大で1500台ほどしか処理できません。実際にはもっと1サイクルの信号通過台数も少なく信号の間隔も長いわけで、1時間1000台も処理できるかは微妙なところではないかと考えます。ボールパークアクセス道路だけでは、駐車場からの退出車両は順調にいっても約4時間出庫までかかることになります。(これも間違っている可能性があるので、もっと詳しい方が書いていただきたいところです。
前々回も書きました通り、ボールパーク開業時は新設されるボールパークアクセス道路と北広島駅方向の北進通り、そして広島公園線の3経路しかクルマの退出路はありません。しかし、緊急自動車や選手輸送などを考えれば必ず1道路はあけておかなければならないでしょう。それを住宅地に隣接する広島公園線を使うならば、北進通りも退出渋滞にはまることになります。これではボールパーク-北広島駅のシャトルバスがまともに動かせなくなります。(2車線を駐車場退出に、1車線を北広島駅方向、1車線をボールパーク方向のシャトルバス専用にするにしても、美沢交差点はかなり混雑すると思われます)
以上2方向で1時間に2000台程度、4000台退出に2時間が完璧にうまくいった状況です。これは、あくまでボールパーク敷地から出るまでの時間ですので、その後各方面での渋滞は考慮していません。
シャトルバスの退出路
ここまでボールパークから札幌方面へ各方面へ退出路となる道路を見てきました。前々回記載の通りボールパークからのシャトルバスは清田・福住方面も予定されています。このときに駐車場からの退出路と重なるのではないか?というのは上記に記載の通りです。
また、ボールパーク-新札幌駅も通常の経路は国道274号線ですから渋滞が避けられません。こちらも、できるかぎり国道274号線にかち合わないルートを設定したいところです。(上記追記から、ボールパーク-新札幌駅シャトルバスで駐車場退出とかち合わないルートはほぼ取れなくなることになります)

このときに、一般車を通行制限しても、ある程度狭い道ですが、「裏道」である立命館高校方面などのルートを考えなければ、国道274号線に入った時点でボールパーク駐車場退出の渋滞にはまり込みます。単純に新札幌駅まで30分程度の道のりですが、渋滞にはまった時点で、いつ駅に着くのかわからなくなってしまうのは避けなければなりません。

(北広島市役所近くの道道1080号栗山北広島線と道道46号江別恵庭線の中央2丁目交差点。市街地であり、路線バス通りでもあって、交通量は多い)

(道道46号江別恵庭線と国道274号線の共栄交差点。普段から交通量が多く滞留の多い交差点)
シャトルバス(北広島駅シャトルバスを含まない)だけで7000人の輸送を行うことを想定する以上、シャトルバスが渋滞にはまらず運行する方法を何が何でも検討しなければ、それだけの輸送ができないとも思われるのです。
最後にボールパーク-北広島駅のシャトルバスですが、ここは、もう、専用の道路が設定できるか、それだけです。1万人以上の鉄道利用客を安定的に運ぶには、美沢交差点も含めて、ある程度の優先的な形を作る事ができなければ破綻します。
ジェイ・アール北海道バスの北広島営業所新設
ジェイ・アール北海道バスは、札幌駅近くの札幌営業所が今後新幹線駅工事の関係で使用できなくなることもあり、北広島市内に営業所を建設しています。北広島営業所の建設予定地は道道46号江別恵庭線沿いで西浦通・道道1080号栗山北広島線交差点にほど近い場所になります。
(ジェイ・アール北海道バス北広島営業所工事看板)

(北広島営業所の建設予定地から西浦通・道道1080号栗山北広島線交差点はほど近い)
ジェイ・アール北海道バスとしてはボールパークシャトルバス輸送に台数を必要とすること、また、南幌・長沼方面への便もこの営業所で集約できるという意味もあるかと思われます。また、江別方面への回送も簡便で、新札幌駅・大谷地駅に近い厚別営業所とともに札幌駅から東側のバス輸送を担う拠点となりそうです。
以上、道路関係を記載しました。誤ってる部分がある可能性があるかと思いますし、市や球団関係者、道路管理者や各バス会社等が既に考察し、改善されることを願いますが、個人的には、これだけ懸念を持ってボールパークアクセスを見ています。これが取り越し苦労に終われば良いなと本当に思っています。

(エルフィンパークに展示されていたポールパークの模型。現在は展示されていないようです)
(記事の一部を追記しました)
新しい記事を記載しています。
2022年6月現在の北広島ボールパークアクセス関係整備状況
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1145