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北海道の交通関係
2021年3月改正後のJR北海道の一般形気動車の転配
2021/07/02
2021年3月改正から3ヶ月半ほど経って、概ね北海道内の各車両の転属や廃車などの情報が整理されてきたと思います。2021年3月改正ではJR北海道の次世代型一般形気動車H100形が苫小牧・室蘭地区と旭川・名寄地区に導入され、キハ40形を置き換えました。結果、キハ40の経年車、未更新車を中心に廃車が発生しているようです。
前回の記事
2020年3月改正後のJR北海道の普通列車用気動車の転配
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=961
また、釧路運輸車両所へのH100形の配置が始まっており、次期改正では帯広・釧路地区のキハ40も置き換えられていくものと思われますので、その話も含めて記載していきたいと思います。
2021年度の一般形気動車の導入予定
JR北海道は「2020(令和2)年度 経営改善に関する取り組み」で次のような資料を公開しています。JR北海道
2020(令和2)年度 経営改善に関する取り組み
https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/mi/kessangaikyou/20210604_2020_4Q_kaizen.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20210702_01.pdf
これによるとH100形は第2四半期に12両、第3四半期に12両、第4四半期に6両の計30両を今年度導入する計画です。
JR北海道
会社案内パンフレット
https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/company/com_04.html
https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/company/pdf/brochure2020_07_12.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20210702_02.pdf
また、会社案内パンフレットでは、俗に黄色線区と言われる8線区に関しても2021年度以降にキハ40の老朽取替が入っています。また、俗に緑線区に関しては、今年度導入車両で解決するようにも見えます。
あらためて、「黒線区」「緑線区」「黄色線区」を確認しますが、今年度導入の30両は、既に導入された室蘭線、宗谷線名寄以南、そして残る新得-釧路をメインに、これらの路線の近隣にある「黄色線区」のキハ40を置き換えると読めます。
それでは、各地区に配置されている車両を確認してみましょう。
苗穂運転所に所属する一般形気動車
・H100H100-1
H100-2
H100-3
H100-4
H100-5
H100-6
H100-7
H100-8
H100-9
H100-10
H100-11
H100-12
H100-13
H100-14
H100-15
・キハ201
旭<キハ201-101+キハ201-201+キハ201-301>倶
旭<キハ201-102+キハ201-202+キハ201-302>倶
旭<キハ201-103+キハ201-203+キハ201-303>倶
旭<キハ201-104+キハ201-204+キハ201-304>倶
・キハ40
(機関換装・保全工事終了車)
キハ40 1701(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1790(山明号)
キハ40 1816(3列シート)
キハ40 1818(3列シート)

キハ40 1821(3列シート)

(事業用・団体・臨時用)
キハ40 301(検測車牽引車・冷房車)
キハ40 302(主に団体・臨時用・冷房車)
キハ40 303(主に団体・臨時用・冷房車)
キハ40 304(検測車牽引車・冷房車)
キハ40 331(主に団体・臨時用・冷房車)
キハ40 336(主に団体・臨時用・冷房車)
(札沼線旧石狩当別以北専用)
キハ40 401・・・転属せず、ただし運用もされていない
キハ40 402・・・転属せず、ただし運用もされていない
(未更新車)
キハ40 819(3列シート)・・・今のところ廃車では無い模様だが運用もされていない
キハ40 823(3列シート)・・・今のところ廃車では無い模様だが運用もされていない
追記:キハ40 819・キハ40 823は廃車となった模様
苗穂運転所のキハ40は札幌-旭川の1運用(923D-922D-926D-929D-930D-回送)でしか使用されていないので、通常運用は2両。一応予備的に819・823が残ってるようには見えますが、まず運用に出てくることは今後ないと思われます。検査的にまだ余裕があるための保留ではないでしょうか。
1821はたまに他区所で走っているのを見かけますが、完全移籍にはならないのか、どうなのか。
現状は山明号が長期に観光列車等で使われても、基本的には1700番台だけで回せるような体制は取られているように見えます。
そして、ずっと気になっているキハ40 401と402ですが、動きなく苗穂運転所に留置されています。札沼線一部区間廃止から1年以上を経過していますが、廃車でもなく、転属でもないのはどのような使い方を考えているのか気になるところです。
キハ201は倶知安方面へ毎日運用が残っていますし、札幌圏で電車の代走にも使われていますので、いましばらくそのままではないかと思います。重要機器取替工事も今後進んでいくものと思います。(2021年6月現在でD-101・D-103が施工済)
苗穂運転所のH100は運用が広がることもなく、札幌・小樽-倶知安-長万部に運用されています。両数的には若干余裕があるはずなので、研修用などの用途もあるものと思われます。こちらも、大きな変化は無いと思われます。
函館運転所に所属する一般形気動車(キハ40のみ在籍)
(機関換装・保全工事終了車)キハ40 1704(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1705(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1762(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1767(苫小牧運転所から転属)

キハ40 1771(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1792
キハ40 1800
キハ40 1801
キハ40 1803(3列シート)
キハ40 1804(3列シート)
キハ40 1805(3列シート)
キハ40 1806
キハ40 1809(海の恵み号)
キハ40 1811
キハ40 1813(3列シート)
(未更新車)
キハ40 734
キハ40 802(3列シート)
(未更新車なおかつキハ40の最古参である量産先行車)
キハ40 837

追記:キハ40 734・キハ40 837は廃車となった模様
(参考:道南いさりび鉄道譲渡車・全て機関換装・保全工事終了車)
キハ40 1793(ながまれ号)
キハ40 1796(濃赤)
キハ40 1798(国鉄急行色)
キハ40 1799(ながまれ号)
キハ40 1807(国鉄首都圏色)
キハ40 1810(濃緑)
キハ40 1812(山吹)
キハ40 1814(山吹)
キハ40 1815(白色)
キハ40 837は量産先行車で早急な廃車かと思いましたが、検査期限切れまで使用するということなのかもしれません。また、在庫部品などの問題もあるのかもしれませんね。苫小牧運転所からの転属があったので、これ以上の増はないものと思われます。函館-木古内・長万部の全ての気動車普通列車は今のところ冷房もないキハ40で統一されていますが、今後数年内でどうなるのか。また、新幹線開業後の第三セクター化が行われるとして、どのような車両を使用するのかは気になるところではあります。来年以降もう一段階変化がありそうな気もします。
苫小牧運転所に所属する一般形気動車
・H100H100-28
H100-29
H100-30
H100-31
H100-32
H100-33
H100-34
H100-35
H100-36
H100-37
H100-38
H100-39
H100-40
H100-41
H100-42
H100-43
H100-44
H100-45
・キハ150
キハ150-101
キハ150-102
キハ150-103
キハ150-104
キハ150-105
キハ150-106
キハ150-107
キハ150-108
キハ150-109
キハ150-110
・キハ143
室<キハ143-151+キハ143-101>札
室<キハ143-152+キハ143-102>札
室<キハ143-153+キハ143-103>札
室<キハ143-154+キハ143-104>札
室<キハ143-156+キハ143-157>札
・キハ40
(機関換装・保全工事終了車)
キハ40 1706
追記:キハ40 1706は「むかわ竜ラッピング車」として出場
キハ40 1763
キハ40 1780(花の恵み号)
キハ40 1783
キハ40 1785
キハ40 1786
キハ40の日高線専用車だった350番台は全車廃車。キハ40は基本的に日高線苫小牧-鵡川を走ることになり、通常の必要車両数は3両と思われますので、一部はキハ150と共通で室蘭線糸井-岩見沢・石勝線に顔を出すくらいになっています。随分運用範囲が狭まりました。
H100形は東室蘭-長万部の全普通列車、苫小牧-室蘭での使用。この区間はキハ40・キハ150が乗り入れる可能性がある糸井-苫小牧を除き冷房化率100%達成となります。キハ143は今回改正では特段の運用変更もありませんが、キハ40の一定の置き換え終了後は、こちらも対象になってくるようにも思えます(車体はキハ40と同時期のオハフ51形客車からの改造のため)
旭川運転所に所属する一般形気動車
・H100H100-16
H100-17
H100-18
H100-19
H100-20
H100-21
H100-22
H100-23
H100-24
H100-25
H100-26
H100-27
・キハ150
キハ150-1
キハ150-2
キハ150-3
キハ150-4
キハ150-5
キハ150-6
キハ150-7
キハ150-8
キハ150-9
キハ150-10
キハ150-11
キハ150-12
キハ150-13
キハ150-14
キハ150-15
キハ150-16
キハ150-17
・キハ54
キハ54 501(転換)
キハ54 502(リクライニング)
キハ54 503(転換)
キハ54 504(リクライニング)
キハ54 505(転換)
キハ54 506(転換)
キハ54 509(転換)
キハ54 510(リクライニング)
キハ54 511(転換)
キハ54 512(リクライニング)
キハ54 513(リクライニング)
キハ54 527(急行仕様)
キハ54 528(急行仕様)
キハ54 529(急行仕様)
・キハ40
(機関換装・保全工事終了車)
キハ40 1703(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1707
キハ40 1711
キハ40 1712
キハ40 1714
キハ40 1715
キハ40 1716
キハ40 1720(流氷の恵み号)
キハ40 1722(釧路運転所から転属)
キハ40 1723
キハ40 1724
キハ40 1725
キハ40 1727
キハ40 1735
キハ40 1736

キハ40 1737
キハ40 1744
キハ40 1745
キハ40 1747(宗谷急行色)
キハ40 1761
キハ40 1784(苫小牧運転所から転属)

キハ40 1787(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1788
キハ40 1791(紫水号)
キハ40 1797(釧路運転所から転属)
キハ40 1824
(未更新車)
キハ40 721
キハ40 730
キハ40 733
キハ40 746
追記:キハ40 746は廃車となった模様
旭川地区のキハ40も量産先行車は全て廃車となった模様で、未更新の4両も、そう長くは活躍しないだろうという印象になっています。次回改正で釧路地区のキハ40にて置き換えるのか、また、旭川運転所が市街地のため警笛を更新している車両の問題もありますので、H100を今年度中に増備して置き換えるのかという感じになりましょうか。
キハ150は石北線で運用していますが、キハ54の延命にも関連する可能性はありましょうか。前回も書いていますが、最終的には新幹線札幌開業まで函館地区で使いたい意向があるように思えますので、今年度あとH100を10両程度は旭川配置ではないかと予想できるかなと思います。これにより富良野線関係を置き換えると、キハ150で上川以東のキハ40を置き換えられ、キハ40を旭川-上川の一部、滝川-東鹿越など一部運用に制限できることになります。
釧路運輸車両所に所属する一般形気動車
・H100H100-46
H100-47
H100-48
H100-49
H100-50
H100-51
H100-52
H100-53
H100-54
H100-55
H100-56
H100-57
追記:H100-58~69の12両も釧路への新製配置。24両が配置される模様。
・キハ54
キハ54 507(転換・流氷白)
キハ54 508(転換・流氷青)
キハ54 514(転換)
キハ54 515(リクライニング)
キハ54 516(転換)
キハ54 517(リクライニング)
キハ54 518(転換)
キハ54 519(リクライニング)
キハ54 521(転換・地球探索)
キハ54 522(リクライニング789・ルパン)
キハ54 523(リクライニング)
キハ54 524(リクライニング)
キハ54 525(転換)
キハ54 526(リクライニング)
・キハ40
(機関換装・保全工事終了車)
キハ40 1709
キハ40 1738
キハ40 1740
キハ40 1741
キハ40 1742
キハ40 1749(国鉄首都圏色)
キハ40 1751
キハ40 1752
キハ40 1754
キハ40 1755
キハ40 1756
キハ40 1758(国鉄首都圏色)
キハ40 1759(国鉄一般色)
キハ40 1760
キハ40 1765
キハ40 1766(国鉄一般色)
キハ40 1768
キハ40 1772(苫小牧運転所から転属)
キハ40 1774
キハ40 1775
キハ40 1776
キハ40 1778
キハ40 1779(森の恵み号)
H100形が12両やってきました。昨年の旭川の感じですと来年春のダイヤ改正から運用に入るものと思われます。ただ、キハ40の両数も多く、一気に置き換えるのかは微妙なところでしょうか。今年度あと8両釧路に入れば20両でほぼ新得-釧路のキハ40運用を置き換え、花咲線厚岸側と釧路近郊の近距離輸送用に若干のキハ40を観光兼用的に森の恵み号や国鉄塗装車含め、残すかどうか?って感じに見えます。これは今も日中新得に留置される車両(滝川-新得の運用分?)など、若干の非効率さがあるように見えますので、このあたりを改善することで、運用数も減らす意図もありそうに見えますがどうでしょうか。
見えてきたキハ40形の終焉
現時点でキハ40にほぼ必ず乗れる路線は函館-長万部、苫小牧-鵡川、滝川-東鹿越、新得-釧路、旭川-網走となります(一部キハ54やキハ150運用列車もある)また、列車を選べば札幌-旭川、網走-知床斜里、釧路-厚岸でも乗れます。逆に言えばこれだけです。
(糸井-岩見沢、千歳-新夕張、旭川-音威子府は、運用される可能性があるがキハ150、キハ54の場合が多い)
釧路運輸車両所へのH100形配置で、次期改正では新得-釧路はもうほぼキハ40を見られなくなる可能性が高く、来年度以降もH100形は配置を続けると見ますので、数年内に北海道から見られなくなるように思われます。現在、当サイトのデータベースでは150両製造されたキハ40は102両(道南いさりび鉄道分含む)まで減っていますし、現時点でも運用離脱、廃車は進んでいるものと思われます。

(上川駅に停車中のキハ40)

(小樽駅に停車中のH100)
新しい記事を書きましたのでこちらも参照ください。
2022年3月改正後のJR北海道の一般形気動車の転配
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1155