北海道の交通関係

北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」

2021/09/03

前回同様、この記事には、新型コロナウイルスについての記載があります。
新型コロナウイルスについて必要な情報は必ず公式的な情報を参照してください。

厚生労働省
新型コロナウイルス感染症について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html


新型コロナウイルスに関する記事について、個々に必要なものは違うと思いますが、参照しなければならない情報は報道でも、個人の発信する記事でもなく、公式情報です。厚生労働省、首相官邸、北海道庁など、必ず公式機関から情報を得てください。報道は端折っていますし、ブログなどは勝手な解釈で誤った情報を入手してしまう可能性があります。必要なのは正しい情報です。それは必ず公式な場所にあります。


さて、当サイトでは5月に発令された緊急事態宣言とJR北海道の観光列車運休について以前記事を書いています。その続きとなります。

North-tt 2021/05/15
北海道に2度目の「緊急事態宣言」とJR北海道の観光列車の運休
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1045



北海道に出されていた2回目の緊急事態宣言は6月20日をもって解除されることになります。そして「まん延防止等重点措置」に移行し、引き続き強い感染防止措置が執られることになりました。
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(6月17日撮影。札幌駅の一部の券売機は緊急事態宣言下で稼働を停止する機器もありました)
「まん延防止等重点措置」ではありますが、道内の多くの観光地は利用を再開します。

北海道新聞 2021/06/20
ウポポイ営業 22日から再開
> 【白老】白老町内のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」を運営するアイヌ民族文化財団(札幌)は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除されることを受け、ウポポイの営業を22日から再開する。


また、「まん延防止等重点措置」が7月11日で終了することをうけて、JR北海道は中止していた観光列車の運行を再開します。また、札幌市交通局の地下鉄、市電も含めて、終車の繰り上げを行っていたものも解除になります。

JR北海道 2021.06.21
「ラベンダー」編成でフラノラベンダーエクスプレスを運転します
~7月からの観光列車の運転再開のお知らせ~
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/210621_KO_FuranoLavenderEXP.pdf
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」


車内での感染対策として指定席発売枚数を定員の4割に削減すること、ラウンジなどにアクリルパーテーションを設置するなどの対策が行われます。
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(JR北海道の観光仕様車はまなす編成のラウンジ。アクリルパーテーションが設置されている)
しかし、その中でも定期特急列車の曜日運休は継続されました。それだけ移動利用が落ち込むことを意識したものです。

JR北海道 2021.06.21
7月の運転計画について
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/210621_KO_7untenkeikaku.pdf
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」



7月23日からは1年延期された東京オリンピックが基本的に無観客で開催されることになります。札幌で開催されたサッカー予選や競歩、マラソンも無観客となりましたので、臨時列車なども走らず、沿道での観戦自粛が呼びかけられたものの、多くの観戦客が沿道にいたとのことで問題視されます。
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(札幌駅の街頭テレビはオリンピック・パラリンピック期間中、テレビ周りが密になることを避ける意味で中止となりました)
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(列車車内でもオリンピックに関する混雑緩和のお願いが掲示されました)
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(北海道大学の門に掲げられた観戦禁止の看板)
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(地下街では札幌市長による自宅観戦のお願いが繰り返し流されていました)

当サイト管理者は、職域接種による新型コロナワクチン接種を受けることができ、7月23日に1回目、8月22日に2回目の接種を終了することができました。

北海道は札幌市を対象地域として3回目の「まん延防止等重点措置」を適用しました。オリンピックの札幌でのマラソンなどの開催、またお盆の帰省などでの感染防止を意図したものです。

北海道新聞 2021/08/02
道内 まん延防止適用 31日まで 札幌に酒類停止要請
> 道内は2日、3度目となる新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が適用され、道は札幌市を対象地域として31日まで、飲食店への酒類提供停止要請などの対策をとる。


北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(札幌市内中心部の店舗も時間短縮などの対応に追われました)
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(札幌駅では政府のコロナ対策分科会尾身会長のメッセージが繰り返し流されました)
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
(8月9日撮影の狸小路。多くの人がアーケードを歩いていた)

JR北海道 2021.08.02
札幌発最終列車の繰り上げについて
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/210802_KO_last.pdf
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」


札幌市交通局 2021年7月31日
終発時刻の繰上げについて(8月5日~当面の間)
https://www.city.sapporo.jp/st/time/shuden_202105.html
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」


札幌市交通事業振興公社 2021年07月31日
札幌市電 最終電車の繰り上げについて(8/5~当面の間)
https://www.stsp.or.jp/0731sc-lasttrain/
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」




北海道に3回目の緊急事態宣言

北海道新聞 2021/08/26
道内に緊急事態 飲食店 規制効果に疑問 宣言3度目「抑止は無理」
> 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、道内へ3回目となる緊急事態宣言発令が決まった25日、休業を強いられる飲食店関係者から政府の対応を疑問視する声が強まった。昨春から繰り返されてきた宣言発令と解除。規制は強まる一方、感染状況は抜本的には改善してこなかった。


新聞はその意味が無いという論調ではありますが、何かを理由にして緊急事態宣言の内容を反故にしているのは一般市民であって、多少の理不尽があってもそれを強く進めるのが報道姿勢でなければならないでしょう。無理では無くやらなければならないのです。

再度確認ですが国は緊急事態宣言対象区域に住む国民に以下の「お願い」を行っています。強制力が無いから守らなくてもいいのだという観点は危険です。しかし、よく読んでいただければ、常識的な内容しか書いていないともいえましょう。

内閣官房
■緊急事態宣言区域の皆さまへのお願い
https://corona.go.jp/emergency/
>(1)外出・移動
○日中も含めた不要不急の外出・移動の自粛について協力してください。
・特に、20時以降の不要不急の外出自粛
・外出する必要がある場合にも、極力家族や普段行動をともにしている仲間と少人数で混雑している場所や時間を避けて行動すること
・感染対策が徹底されていない飲食店等の利用は厳に控えること
・買い物は少人数で、普段は2回するところを1回にするなど、なるべく頻度を減らすなどして外出を半減すること
の徹底をお願いします。
○他の地域への感染拡大を防止する観点から、不要不急の帰省や旅行など都道府県間の移動は、極力控えてください。どうしても移動が避けられない場合は、感染防止策を徹底するとともに、出発前又は到着地で検査を受けてください。
※医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩など、生活や健康の維持のために必要なものについては外出の自粛要請の対象外ですが、できる限り頻度を減らしてください。

(2)催物(イベント等)などの開催
○催物(イベント等)は、都道府県が設定する人数上限5000人かつ収容率50%などの規模要件に沿った開催を行うとともに、開催は21時までとしてください。併せて、開催に当たっては、業種別ガイドラインの遵守を徹底し、催物前後の「三つの密」や飲食を回避するための方策を徹底してください。

(3)施設の使用
○酒類又はカラオケ設備を提供する飲食店等(飲食業の許可を受けていないカラオケ店及び利用者による酒類の店内持込みを認めている飲食店を含みます。)は休業要請にご協力ください(酒類・カラオケ設備の提供及び利用者による酒類の店内持込みを取り止める場合は除きます。)。
○それ以外の飲食店は、20時までの営業時間の短縮にご協力ください。(宅配・テイクアウトは除きます。)
○多数の方が利用する施設で、建築物の床面積の合計が千平方メートルを超える施設は、イベント関連施設を除き、20時までの営業時間の短縮にご協力ください。また、イベント関連施設は、都道府県が設定する人数が設定する人数上限5000人かつ収容率50%などの規模要件に沿った施設の使用や21時までの開催にご協力ください。
○事業者は、業種別ガイドラインを遵守してください。
○都道府県から事業者(特に飲食店)に対して、人数管理、人数制限、誘導等の「入場者の整理等」「入場者に対するマスクの着用の周知」「感染防止措置を実施しない者の入場の禁止」「会話等の飛沫による感染の防止に効果のある措置(飛沫を遮ることができる板等の設置又は利用者の適切な距離の確保等)」などの措置の要請があった場合は、協力してください。また、特に、大規模商業施設や令和3年8月12日の新型コロナウイルス感染症対策分科会において感染リスクが高い場面とされた百貨店の地下の食品売り場等については、人数管理、人数制限、誘導等の「入場者の整理等」が要請されているので、当該施設においては、そうした「入場者の整理等」を行うとともに、人が密集することなどを防ぐため、「入場者の整理等」を行う場合は、入場整理等の実施状況をホームページなどを通じて広く周知してください。
路上・公園等における集団での飲酒はしないでください。

(4) 職場への出勤・テレワーク
○事業者は、在宅勤務(テレワーク)の活用や休暇取得の促進等により、出勤者数の7割削減を目指してください。これまでテレワークに取り組まれていない企業においても、例えば週5日のうち、まずは半日からでも始めてその後2日にしていただくなど、できるところからはじめるようにしてください。
○20時以降の不要不急の外出自粛を徹底することを踏まえ、事業の継続に必要な場合を除き、20時以降の勤務を抑制してください。
○職場に出勤する場合でも、時差出勤、自転車通勤等の人との接触を低減する取組を強力に推進してください。
○事業者は、在宅勤務(テレワーク)の活用等による出勤者数の7割削減の実施状況を自ら積極的に公表してください。
○職場では、二酸化炭素濃度測定器を設置して換気の状況を確認してください。

(5) 以上のほか、感染状況を踏まえ、都道府県知事の判断により、催物(イベント等)の開催や、施設の使用等について、お願いが行われることがあります。詳細は、都道府県のホームページなどをご覧ください。


以前よりわかりやすく書かれていることもわかるかと思います。


北海道の交通機関では、鉄道に関しては終車の繰り上げを継続、特急列車の一部を曜日により運休するなどの措置が継続されています。
また、北海道内で多くの高速バスを運行する北海道中央バスと、共同運行を行う14社につきましては減便を行っています。

北海道中央バス 2021.08.27
(9月1日~当面の間) 都市間高速バスの減便について(追加)
https://www.chuo-bus.co.jp/
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」


なお、札幌市内と新千歳空港を結ぶ空港連絡バスは、北都交通が運行する円山・真駒内の数便を除けば福住経由が1時間に1本という大幅な減便を行っています。もはや、バス会社が輸送をほぼ放棄している状況ですが、これは鉄道輸送があり代替が可能であることから、自社は新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金での維持を図ったと考えられます。もちろんこれは批判できることではありません。それだけ状況が深刻であることを意味しています。

JR北海道は前回の緊急事態宣言では運休した観光列車などを、今回は運行することを選択しました。札幌市内で行われるヘルシーウォーキングも中止にしましたが、地方部で行われるものは実施を予定しています。

JR北海道 2021.08.27
緊急事態宣言を受けた観光列車等の対策について
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/210827_KO_taisaku.pdf
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」


観光地、観光列車の対応について、一律に中止するのが正しいかは私として言えることはありませんが、5月の緊急事態宣言と大きく異なっている点がいくつかあります。一つは病床使用率です。

NHK
病床使用率 全都道府県グラフ
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/hospital/
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」


5月の時点で入院者数に対する新型コロナ対応のベッド数の比率が最大57%であった、また、重傷者数に対する重傷者対応のベッド数も最大39%であった5月、6月に対して現在の使用床数が比較的少なく安定していること、また、病床数を現状より拡大できる(最大取られていた数よりも現在の確保数が少なくなっている)こともそれを判断していると考えられます。

ただし、これは感染者数の推移によってはあっという間に悪化することも考えられるものですので、絶対的なものではありません。北海道知事も以下のように発言しています。

北海道新聞 2021/09/03
病床使用率高止まり 札幌と道北 知事、対策継続を要請
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/585206
>会合で知事は「新規感染者数の減少を確実なものにしなければならない。(8月27日に発令された)緊急事態宣言の下で人と人との接触を徹底的に抑える」と述べ、宣言の期限となる12日までの対策徹底を指示した。
北海道に3度目の「緊急事態宣言」そして各所の「観光」



もう一つは、今回の緊急事態宣言では北海道では地域による区分けが行われており特定措置区域 とされる
・札幌市
・江別市
・千歳市
・恵庭市
・北広島市
・石狩市
・当別町
・新篠津村
・小樽市
・旭川市
と、それ以外の市町村での対応を分けている面があります。
特定措置区域に対しては営業時間短縮等要請を行っておりますが、イベントなどは人数上限5,000人、かつ、収容率50%以内等の従来と同様の要請に留まっています。
今回の緊急事態宣言下では酒提供店に休業要請は行われるものの、土日祝日の大規模店舗の休業やイベントの中止などを要請していません。

特に「一般措置区域」とされる、特定措置区域以外の市町村に関しては実質的な制限を課していないなど、過去の宣言よりも柔軟な形になっているように見受けられます。

このことから、JR北海道が観光列車を運行するにあたり、飲酒を伴う途中でのイベントの縮小、中止などをもって、運行を継続したという考え方はできるものと思われます。
例えば9月4日より行われるニセコ号でいえば昨年の3両編成からノースレインボーエクスプレス5両編成への増結、定員増加により密を避ける配慮が考えられたと思われるところです。
また、特定措置区域である札幌・小樽・旭川を除けば実質的に制限が無いことから、歓迎イベントなどの縮小はあれど、列車の運行そのものに制限が無いと判断されたものと思われます。

ただ、宣言下で「不要不急」とされる観光移動が是であるかどうか?というのは各個人に委ねられたとも言えるところです。個人的には宣言発令中に人が集まる場所へ行くことは避けますが、昨年のようなGoToトラベルや北海道による交通機関への運賃補助のような施策が一切行われていない今年は、各事業者も、観光業者も生き残る瀬戸際にいるのは間違いないところです。

最近でも営業が継続されることにはなったものの千歳の丸駒温泉が民事再生法の適用を申請。上川町の「北の森ガーデン」「くま牧場」が10月末で終了することが発表されています。

GoToトラベルは、観光はその裾野が大きく、ホテルに物品を納め、クリーニングや清掃、お土産にタクシーなどの運輸などなど様々なところに影響があり、わずかな補助で町全体に支援が行き渡る(しかも観光する人は補助以上に町でお金を使う)という非常に練られた企画でした。しかし、観光施設だけに直接補助を入れても末端までは金銭が流れないため、どうしても地方の観光地の疲弊に繋がります。GoToトラベルは政党や一般の人も含めた各所の批判で結局もう今年は全く実行されることが無く、昨年なんとか持ちこたえられた事業者も、今年はもう耐えることはできないというのが現状です。

コロナか観光か?という単純な観点では計れないところまで北海道が「追い詰められている」ことに留意しなければなりません。

ただ、批判もありますが、ワクチン接種は2回接種ですら今や人口の半分になろうかという状況であって、近いうちに「打ちたい」人には全て行き渡る。それで解決できないとする向きもありましょうが、ワクチンで重篤化しないならば、医療リソースを必要とする感染者は徐々に減ります。もう数ヶ月早くワクチン接種に動ける状況があったのにと思っても後の祭りではありますが。

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