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北海道の交通関係
JR北海道の2022年3月改正。キハ283引退と廃駅、そして新駅
2021/09/16
昨年に続いてJR北海道は9月中旬というこの時期に来年3月に予定されるダイヤ改正の原案の発表を行いました。
コロナ渦もありますが、現実的にJR北海道の利用客数は大幅に落ち込み、当然に収入も減る。現状の状況で列車を運行することができない状況に追い詰められているのは間違いのないところです。
JR北海道 来春のダイヤ見直しについて
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20210915_KO_3.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20210916_01.pdf
それではその内容を見ていきましょう。
特急の減便(輸送力の適正化)
昨年は特急の減便に踏み込んでおり、衝撃的と報道されることになりますが、今回の改正はそれを定期化するという状況にはなっていないため「戻す」ということは触れられていません。特急の減便は来年度以降も継続されるということになります。
今年の3月改正で行われた特急の減便は以下の通りです。
●札幌-東室蘭-函館 特急北斗
定期24本から定期20本臨時2本化
●札幌-旭川 特急ライラック・カムイ
定期48本から定期44本臨時4本化。
●旭川-北見-網走 特急大雪
旭川-北見-網走の大雪4本を全て臨時化。
●旭川-名寄-稚内 特急サロベツ
旭川-名寄-稚内のサロベツ4本のうち2本を定期、2本を臨時化。
これが継続された上で次回改正時には「ライラック」2本を臨時化し繁忙期限定の運行にするとなります。時刻には触れていませんが、札幌・旭川を30分に発車し、なおかつ特急大雪や特急サロベツに接続しない便となると、札幌14:30のライラック22号、旭川17:30のライラック38号あたりが対象になる可能性がありそうです。
特急おおぞらの全キハ261系化と閑散期減車
1997年のスーパーおおぞら誕生から25年経ち、キハ283系がついに定期運用を失うことになります。現在特急おおぞら6往復中3往復を運行するキハ283系がキハ261系1000番台に置き換えられます。
「振り子気動車」として最高速度130キロで札幌-釧路を最速3時間32分で走ったこともあるキハ283系ですが、石勝線内での火災事故後の減速減便施策により現在は最高速度を110キロに制限されていました。
現在札幌→釧路の最速は4時間1分で最高速度120キロのキハ261系が、釧路→札幌の最速が3時間59分でキハ283系が走っています。曲線高速性能の差を最高速度の差である程度カバーできているというのが現状といえます。

(キハ283系気動車の「おおぞら」)
また、キハ261系の最小運用両数が4両であることから、閑散期に4両編成で走行するということも行われることになります。逆に言えばキハ261系は中間車を1両単位で増結できますのである程度フレキシブルに対応できるということでもあろうかと思われます。(キハ283系はグリーン車をつなぐと5両が最小両数と思われます)
キハ261系の新車は22両を釧路運輸車両所に投入すると思われます。現在までに3編成分と中間車2両の14両が釧路への搬入を終えており、予想ではもう1編成と中間車4両が釧路に搬入されるものと思われます。この両数で考えると基本的に6両以上で運用することは少ないと踏んでいる、また、不足する場合は札幌側にある車両を融通できるとしているのかもしれません。なお、現状キハ283系は28両あるものと思われます。
なお、キハ283系の今後の処遇ですが、基本的には廃車を前提としているものと思われます。他線区への転用は乗務員訓練が必要なこと、また、低床でデッキレスであるキハ283系の導入は停車駅のホームのかさ上げを必要とすることが挙げられます。
池田駅ホーム段差改善 乗客「乗り降りしやすい」
北海道新聞 帯広・十勝面 2016/11/07
> 【池田】JR北海道は、池田駅の1番線の改良工事を終え、6日からホームの利用を再開した。車両の床と1番線ホームとの大きな段差は改善され、乗客からも好評だ。
同駅の1番線は駅舎に面しており、ホームの長さは205メートル。普通列車数本を除く全列車が発着していたが、特に特急車両の床とホームとの段差が大きく、冬は乗降の際に段差で転倒する人も多かった。
10月から始まった改良工事は、同社が枕木をコンクリート製に取り換えるのに合わせて実施。段差は最大37センチあったが、線路の路盤を約20センチ掘り下げた。またホームのかさ上げ部分もなだらかに改良した。

池田駅ホーム段差改善 乗客「乗り降りしやすい」
北海道新聞 帯広・十勝面 2016/11/07
> 【池田】JR北海道は、池田駅の1番線の改良工事を終え、6日からホームの利用を再開した。車両の床と1番線ホームとの大きな段差は改善され、乗客からも好評だ。
同駅の1番線は駅舎に面しており、ホームの長さは205メートル。普通列車数本を除く全列車が発着していたが、特に特急車両の床とホームとの段差が大きく、冬は乗降の際に段差で転倒する人も多かった。
10月から始まった改良工事は、同社が枕木をコンクリート製に取り換えるのに合わせて実施。段差は最大37センチあったが、線路の路盤を約20センチ掘り下げた。またホームのかさ上げ部分もなだらかに改良した。
最大段差が37cmというのは、正直怖い高さで、池田駅でも最近までこんな感じだったわけですね。現在の感覚ではこれを他路線には転用しにくいと思われます。
(池田駅に到着するキハ261系「おおぞら」ドア部は写っていないが乗降口段差は大幅に改善されている)
(美深駅に停車中のキハ261系。ステップのあるキハ261系でも段差が大きい)
札幌圏普通列車などのダイヤ見直し
前回も行われた札幌圏列車の土日祝日運休をさらに進めるとしています。現在追加で行われている快速エアポートとは別に普通列車を10本程度ということで、キハ201系の架線下運用などが対象になるのでしょうか。学園都市線にも言及しており、夕方15分間隔時間帯の20分間隔化や快速エアポート車による6両運用を3両運用に改めるなどのことは行われそうに思われます。
札幌圏以外の普通列車の見直し
減車としている日高線、室蘭線(苫小牧-岩見沢)、函館線(岩見沢-旭川)に関しては2両または3両運用列車の単行化となりそうです。苫小牧運転所のキハ40が6両残っており、これを置き換えるためにはキハ150形の運用を減らすことを検討するということもありそうです。また、根室線(新得-池田)、宗谷線(旭川-名寄)も減車としています。こちらもキハ40形をH100形への置き換えを行うにあたって必要両数を縮減することを求めているとも言えましょう。
函館線(函館-森)も同様で、今後車両の転配時に1両少なく導入できるだけで大きなコスト削減になると踏んでいるとも思われます。
そして、複数車両を必要とするほどの通勤通学輸送がなくなっているというのも一つ現状ではあるとも思われます。
根室線(新得-帯広-釧路)の普通列車全H100形化
H100形は今年度30両導入し、現在のところ12両が釧路運輸車両所に到着しています。これにより根室線の新得-釧路の普通列車全列車をH100形に置き換えることになります。
これによる短縮時間は最大20分と宗谷線導入時並の大幅なものになります。根室線新得-帯広-釧路はキハ261系とH100形に統一されるということになります。
なお、今まで直通とはしていなかったものの花咲線から白糠方面に直通する列車は系統分離するのかは気になるところです。現在もキハ40が運用される可能性がある釧路-厚岸はほぼキハ40形は残らないでしょう。(キハ54形とH100形は併結できない)

(新得駅に停車中のキハ40。冷房がなく盛夏は暑く留置中に貫通扉まで開いている)
石北線(旭川-上川)の普通列車「ほぼ」H100形化
こちらは現行2本がH100形で運用されていますが、追加で19本をH100形に置き換えます。普通列車・快速列車24本に特快きたみが含まれていますのでキハ54またはキハ150で運行される特快きたみをのぞくほぼ全ての列車がH100形で運行されることになります。
(旭川駅に停車中のキハ40。石北線列車の多くがH100に置き換えられた場合、旭川駅でキハ40を見ることができるのは札幌からの列車や滝川行きなど1日4回ほどになるのではないだろうか)
なお、1本だけある遠軽から直通の旭川行きも対象になる可能性があるかと思われますが、上川で系統を分割するかもしれません。現在も上川-遠軽の4623Dになる車両は旭川運転所からの回送であり、同様となる?
現行4527Dは上川から回送となって当麻から4544Dとなります。これを旭川側から回送することで4527Dから現4622Dに折り返す形にするのかもしれませんね。
追記:運用を変えないなら単純にこの1本をキハ40のまま残す可能性はあるかもしれません。
これにより、今回公開されている情報だけですと、JR北海道でキハ40形が運用される区間は
・札幌-旭川
・滝川-東鹿越
・旭川-音威子府(キハ54で運行されることが多い)
・上川-網走-知床斜里
・苫小牧-鵡川
・糸井-苫小牧-岩見沢・千歳-新夕張(ほぼキハ150で運行)
・函館-長万部
これだけになります。しかも、その中の少ない本数の列車を選んでという形です。
(苗穂工場では日高線用だったキハ40 350番台車が解体されており、付近にはキハ40、キハ283系もあり、その日を待っていました)
(キハ40ばかりが並んでいるのが当たり前だった長万部駅ですが、今は函館方面からの列車がなければH100形しかここには並びません)
北海道新幹線と特急「北斗」の接続時間改善
下りで見ますと新幹線から北斗への接続時間は、はやぶさ13号から北斗13号への39分が最長で、最短がはやぶさ19号から北斗15号の12分となります。20分未満、できれば10分程度に短縮されることが望まれます。これは開業5年でやっと実現することで喜ばしいことです。
(新函館北斗駅の乗換改札口。在来線から新幹線へは対面乗り換えで乗り換え改札機が設置されている)
「名寄高校駅」「ロイズタウン駅」開業
宗谷線東風連駅を移設する形となる名寄高校駅は全普通、快速列車が停車し、これが通学利便改善、ひいては利用客増加につながることを期待します。また、特急以外全列車停車ですので、本来は日常利用も期待したいところですが、付近のイオンや住宅は少し遠く、ちょっと名寄駅側に動かした方が良かったかもと個人的には思わないでもありません。ともかく、この駅移設には期待しています。
また、当別町内に設置されるロイズタウン駅は9割程度の列車が停車というのは、ちょっと驚きで、ダイヤパターン的に現在石狩太美で交換する列車が多く、所要時間面で停車できない理由があるのか、それとも単に深夜帯に停車しないということなのかが気になるところです。



(建設が進むロイズタウン駅。春先の開業のため雪が降る前にある程度の工事は終了するものと思われる)
廃止駅
今回は宗谷線1駅、花咲線1駅、函館線5駅の7駅を廃止の方向としています。無人7駅廃止方針 JR北海道 函館・花咲・宗谷各線
北海道新聞 2021/09/16
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/589583
>花咲線糸魚沢駅(釧路管内厚岸町)、宗谷線歌内駅(上川管内中川町)のほか、函館線で渡島管内の複数駅が対象となっているもようだ。JRは今春、過去最多の18駅を廃止しており、経営再建に向けたさらなるコスト削減への自治体の理解を得たい考え。
道新の記事はマニアの推測レベルでしかなく、記者が地域の役場にすら取材に行っていないのかと嘆かわしく思うところです。町民に広報できないだけで当然地元は打診を受けて協議を行っているのに記者に伝わらないというのは、どれだけ信頼関係がないかって話です。
追記:函館線の廃止打診5駅については地元新聞に記事がありました。
JR北海道が七飯町内、森町内の5駅の廃止を協議
2021年09月22日 函館新聞
https://digital.hakoshin.jp/business/tourism/78950
>同社は15日の記者会見で駅名を公表しなかったが、各自治体への取材で、函館線5駅は七飯町の池田園、流山温泉、銚子口と森町の石谷、本石倉であることが分かった。 七飯町では昨年1月ごろから話が上がっており、同社は今年1月に周辺住民向けの説明会を開催。
8人の出席があり、さまざまな声が聞かれたものの「廃止はやむを得ない」と捉えていたという。
●函館線
池田園
流山温泉
銚子口
石谷
本石倉
●根室線(花咲線)
糸魚沢
●宗谷線
歌内
以上7駅となりそうです。
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JR北海道2022年新ダイヤ素案発表
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1100