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北海道の交通関係
島松駅・北広島・南小樽の変化を見てきました
2021/10/25
千歳線は昨年の快速エアポート増便関係による信号設備などの更新が行われました。また、2023年に予定される北広島市のボールパーク輸送に関する複数の変化も見られそうです。
今回は千歳線のいくつかの駅で変化がありましたので紹介します。併せて南小樽駅なども少し変化がありましたので紹介します。
(前回の記事)
JR北海道の駅バリアフリー進捗
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1066
北広島ボールパークアクセスに関する報道と北広島駅改修(その1)
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1055
島松駅のバリアフリー工事開始
予定が上がっていました島松駅のバリアフリー工事が開始されたようです。実際は9月頃から開始されているようで、7月訪問時から大きく変わっていました。



1番ホームの跨線橋北広島駅側に基礎を作っていました。エレベータ建屋の基礎となるものと思われます。



2・3番ホームの跨線橋北広島駅側にも同様なものを作ろうとしているように見えます。こちらは本線線路を必ず渡っての作業となりますので、作業は夜間のわずかな時間しか行えないものと思われます。また、跨線橋の北広島駅側には自由通路が隣接して設置されていますので、この間のわずかな隙間がエレベータ建屋となりそうです。


2・3番ホームへつながる跨線橋階段は一部が切り取られる形になっています。ホームの幅いっぱいに階段が設置されていましたので、そのままではエレベータ側に進むことができませんので、階段を削り通路を新設するものと思われます。
跨線橋内部はエレベータ取り付け側は今のところあまり変化はありません。2・3番ホームへの階段は狭くなっています。


駅本屋側はトイレの改修工事が始まっています。改修中は仮設トイレが設置されています。改札周りは現状大きく変わっていませんが、改札機の広幅化などはあるかもしれません。


改修に関する掲示がありました。令和5年(2023年)3月の完成予定となっています。手書きの案内看板があります。
進む北広島駅のホーム延伸工事
2023年春を予定しているボールパークへの観客輸送を念頭に、狭いホームの対策として列車停車位置をずらし混雑を分散させるという観点から札幌方面行きである3・4番ホームを島松駅側に88m延伸する工事が進められています。約4両分の長さになりますので、6両編成の列車同士であれば、約2両分が重なるのみで、列に並ぶ観戦客の滞留を防ぐという観点があるようです。


1・2番ホーム側から見たホーム延伸部。屋根も全体的に掛けられます。なお、エレベータやエスカレータも含め札幌方にホームへの昇降設備が集中することもありますが、延伸部には特段出入口などは設けられないように見えます。


3・4番ホーム側から見たホーム延伸部。まだホームの上部や屋根に関してはこれからと思われます。使用開始は2023年春ですのでもう少し余裕があります。



ホームの札幌側にあるエレベータです。ホームの端に用意されており現状では駅係員を呼び出さなければ使用できません。2023年までに構内改良でエレベータ部にも改札が用意されます。
なお、北広島市議青木氏のtweetにはエレベータ部に関する図面があり、千歳方、札幌方両方に対応する改札が設置されるように見えます。
【JR北広島駅バリアフリー推進事業について】
— 北広島市議 青木たかし (@Aokikitahiro) September 14, 2021
①ホームに繋がるエレベーター側へ、改札機及び発車標等を設置。(令和4年5月工事開始予定)
②福祉ショップ「ふゅーる」を駅舎内へ移転。(令和3年12月より工事開始予定)
③市の備品庫を移転、新設。(令和4年5月より工事開始予定)続く↓ pic.twitter.com/Z2MVHJYYiq



北広島駅は通常上下エスカレータと階段にてホームへアクセスしますが、エスカレータは1人幅2基、階段もそれほど広くないことから、エレベータも含めた3方向以外のホームへの導線が必要ではないかと個人的には思います。


改札内外に関しては6月訪問時と大きく変わっていません。今後福祉ショップの駅内移転があるようですし、仮設窓口のような場所は精算所などになるのかもしれませんね。
南小樽駅の跨線橋・エレベータ工事
南小樽駅の旧跨線橋は撤去が進んでいます。



旧跨線橋は撤去が終わっており、新しいエレベータ建屋部分の基礎工事に進んでいます。


前回も紹介していますが、改札前にすぐ階段があった旧跨線橋に比較して、そのまま跨線橋が接続されています。新しい跨線橋の階段は踊り場が整備された上、階段が緩やかになっており、これに加えてエレベータの設置が待ち望まれます。
おまけ:待ち望まれる幌向駅の対策
幌向駅は乗降客数が2019年で2000を超えています。国交省の「バリアフリー法に基づく基本方針における次期目標について」では2000人以上の鉄道駅について、原則として全てバリアフリー化するとしています。バリアフリー法に基づく基本方針における次期目標について
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001373538.pdf
当駅も対象になるのではないかと思われますが、今のところJR北海道からも岩見沢市からも特段の情報はありません。
1998年に新築された橋上駅舎となっており、駅入口は市の自由通路から入る形です。自由通路は自転車用のスロープが東西にはありますが、駅へのロータリーからの入口となる部分は階段のみとなっています。元々自転車の通行に特化したと言えましょう。
跨線橋部分には「らしい」スペースが確保してあるのですが、その準備工事かどうかまでは外見上わかりません。現在の所はホームへのアクセスも階段のみです。
比較的新しい建物なだけに、当初はそれを考えることが難しかったのが残念であります。
おまけ:無人駅であるほしみ駅
ほしみ駅は札幌市の統計資料から1日平均を割りますと幌向駅と同様の2000人以上の乗降客数があるようです。しかしながら無人駅であること、小樽市との境に位置することもあり、当初駅整備計画では小樽側が「獣道」状態であったなど、なにかと問題のある駅であるように個人的には感じる駅です。

無人駅でありますので、公式的な見解はわかりませんが、改札内跨線橋が「自由通路」を兼用しています。


改札機は簡易型でありますので、券やICカードを使用せずにホームに入ることは可能です。

当駅で終着、始発となる列車は隣の銭函駅まで回送され、銭函駅のホームの無い線路で折り返します。現実的に移動制約者はエレベータの存在する星置駅を利用する形しかありません。
無人駅のエレベータ設置はあいの里公園駅に設置の例がありますので、あとは札幌市とJR北海道の考えの話ではないかとは思われます。駅自体は札幌市内ではあるものの特に南側は小樽市の住民以外の利用はほぼ考えられないことから上野幌駅同様札幌市があまり積極的に整備をしたくないように見えてしまうのが残念なことです。
おまけ:無人駅である長都駅
2014年の国交省資料ではこの駅も乗降客数2000人を超えている無人駅です。

キリンビール北海道工場の最寄り駅であり、広告も掲出されています。しかしサッポロビールの文字がそこここにあるのが面白いですね。


この駅はバリアフリー以前に過去の利用客数が少ない時代に設計されたホーム幅が非常に狭く、現在の利用者数に合っていませんし、また、移動制約者にとっては非常に使いにくい面があります。


無人駅ですので簡易型自動改札機が入っていますが、すぐそばに踏切がありますので、必ずしも階段を使って跨線橋を越える必要はありません。
しかし、千歳方面へのホームには必ず段差を超える必要があります。(札幌方面ホームはほぼ段差無く移動可能)
このあたりは比較的対策が行いやすそうな場所でもありますので、JR北海道と千歳市による改善を期待したいところです。
長都駅ホーム拡幅 要求決議案を可決 千歳市議会閉会
2019/12/14 北海道新聞
> 【千歳】定例市議会は13日、会計年度任用職員に関する条例案など議案8件を原案通り可決、固定資産評価委員の選任に関する人事案1件に同意した。また、JR長都駅のプラットホームの幅員拡張を求める決議案など2件、意見書案2件を原案通り可決し、閉会した。
決議は、長都駅の周辺人口が10年前より65%増の約1万6400人で、今後も長都駅利用者の増加が見込まれることから、駅利用者の事故防止や安全確保のため、現状幅員2・5メートルのプラットホームの拡張や屋根の設置を求めた。
求めただけで市としては特段には何かするようには見えません。JR敷地の話ですからね。
<街かどネット>市と市議会が長都駅ホーム拡張要望
2020/02/13 北海道新聞
> 【千歳】市と市議会は、JR長都駅のプラットホームの拡張などを求める要望書をJR北海道に提出した=写真=。
JR長都駅は周辺地域で宅地開発などが進んでおり、市は人口増加に伴う駅利用者の安全対策や利便性向上対策として、ホーム拡張や駅舎のバリアフリー化などを求めた。
> 横田隆一副市長と佐々木雅宏議長らが7日、JR北海道本社を訪れ、要望書を田畑正信常務取締役に手渡した。田畑常務は「長都駅の利用者が増えているのは認識している。安全管理員の配置などソフト対策を実施していく」と述べた。
ホームの拡幅に必要な土地の所有者が市なのであれば、その土地の利用料について協議ができようかと思いますが、今困ってることに対して、ただ市が「決議」だけしたところで、JR自体はそれを行ったところで利用が増えることはないという意味もあります。
何を支援すれば早く物事が進むのか?そのあたりを千歳市も考えて欲しい面ではありますし、JR北海道も必要な要望を出すのが筋ではないかとも思います。