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北海道の交通関係
2022年6月現在の北広島ボールパークアクセス関係整備状況
2022/06/14
最近ネット上の検索サイトで「北広島ボールパーク 渋滞予想」なんて検索すると、弊サイトが上位に現れて、実際の渋滞対策に関する公式的な情報を得たいと思っているのに、こんなクソみたいなサイトが引っかかるとご立腹の方もあろうかと思い、申し訳なさを感じるのでありますが、現実に渋滞対策に関する公式的な情報が本当に見つけにくいというのがあります。
North-tt 北広島ボールパークアクセスに関する報道と北広島駅改修(その1)
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1055
約1年前に当サイトで掲載したボールパーク周辺の道路とJRの対策についての記事です。ここから1年で対策が行われた内容をこのあと記載しますが、大切なことは冬期の工事が難しい北海道においては、あと5ヶ月、11月くらいまでしか工事が行えない。そして、今「目前で見えている」こと以外はこれから新規で工事をしても間に合わないということが確定していることに留意が必要です。
北海道建設新聞は今年3月にボールパーク開業1年前の現状を記事にしています。
移動手段の充実が必須 「BP開業」1年後に迫る
2022年03月27日 北海道建設新聞
https://e-kensin.net/news/146035.html
> ただ、交通アクセスに目を向けると、開業には間に合うものの、BP周辺道路の4車線化や新設される道道は工事中。国道とつながるアクセス道路は27年度の完成予定で、市が請願するJR新駅は早期の完成を目指し詳細を検討している。しばらくはJR北広島駅の混雑や付近を走る道路の渋滞は避けられない。
これらを解消するため、ファイターズスポーツ&エンターテイメントや北広島市は既に検討を開始している。北広島市近隣では、JR新札幌駅からBPまでシャトルバスを運行する計画がある。アクセス方法を増やすことは経路分散、移動のストレス軽減になる。早期の情報発信で移動手段に合った分かりやすい説明を期待する。
つまり、北海道の道路事情、建設事情に詳しい建設新聞でも渋滞は避けられず、その対策が渋滞とかち合う可能性のあるシャトルバスが検討であるとしています。
また、北海道日本ハムファイターズ取締役前沢賢氏のインタビュー記事は4月に公開、この記事では球団は北海道開発局、北海道庁、市町村、警察と協議してシミュレーションを行っているとしています。
北海道日本ハムファイターズ新球場の仕掛け人、ボールパークへの夢を語る
2022年04月06日 ITmedia
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2204/06/news028.html
> 新球場は札幌郊外になるので、ボールパーク開設にあたってJR北海道は新駅を建設する。一方で、北海道は典型的な車社会だ。球場が街の中心部になければ車で来場したい道民が多いことは間違いない。しかし、収容人数3万5000人に対して駐車場は4000台が整備されている。少々心もとない数であるため客足が遠のく懸念はある。とはいえ、車が多すぎると球場周辺で渋滞を引き起こしかねない。その辺りのバランスのとり方を聞くと、混乱が出ない方法を模索していることがうかがえた。
「車のニーズはとても高いと思います。渋滞との関係がありますから、ただ収容台数を増やすわけにはいきません。道路交通のスペシャリストを1人いれて、シミュレーションを繰り返しています。開発局、道庁、近隣の市町村、警察とも協議を3年間ほど続けています。新駅ができるまでは北広島駅から球場までシャトルバスを運行しますが、こちらもシミュレーションをしています」
シミュレーションの結果がどうなっているかはわかりませんが、少なくとも「想定」はできているので問題は少ないと見ているということになりましょう。
乗りものニュースはバス乗務員不足でのシャトルバス便数が出せるか?という観点で記事を作成しています。
BIGBOSSに会うまでが遠い? 北海道の新球場「バスどうするか問題」 JR新駅開業までの課題
2022年06月05日 乗りものニュース
https://trafficnews.jp/post/119247
>現在の試算では、球場が満員となる3.5万人の動員があった場合の移動手段は、以下のように予想されています。
・JR千歳線;1.35万人(多くが北広島駅~新球場間のシャトルバス利用)
・新札幌など各方面からのバス:7000人
・自家用車:1.2万人(駐車場4000台、1台3人乗車で想定)
バスは最大で2万人近くの観客を輸送することになります。その輸送力の確保は可能なのか、現在の状況を見ていきましょう。
>北海道は、貸切バスの最大手でも保有台数50台程度で、安定した供給には不安を残します。かつて頻繁に起きていた繁忙期のバス不足はコロナ禍の影響で落ち着いているものの、北海道全体で見てもコロナ禍による解雇の7%を運輸関係が占めるほどの状況で、事業を既に大幅縮小しているケースも見られます。
加えて、スポーツ興行は出場選手や成績で動員数が左右されることも多く、かつ新駅が開業すると、これらの需要の大幅な減少は必至。約30社(北海道バス協会加盟会社)ある札幌近郊の貸切バス事業者に、いざという時の続行運転分の調達などの“急なお願い“ができる関係を築く必要がありそうです。
また、北広島駅から徒歩でのボールパークへの動線はエルフィンロード(線路北側の自転車道)を経由するとの考えを示唆しています。
北広島市 ボールパーク構想推進に係る市民説明会
2022年3月12日、15日実施
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00145200/00145279/20220315_shitsugikiroku.pdf
>歩行者動線をエルフィンロードとしていますが、それでは市内周遊につながらず、市にとってのメリットがないのではないでしょうか。
> 歩行者の安全確保や、車両交通との交差を避けて周辺渋滞を抑制する目的から、歩行者の動線はエルフィンロードとしています。北広島駅西口活性化を目指す事業において、今後整備する複合交流施設の中に地元のテナントも入ることも含め検討を進めるなど、地元の商業者の皆様とは、F ビレッジ来場者の周遊や地元経済への波及などについて協議を行っています。
毎度批判ばかりと言われるわけですが(直接的には聞かないが)当サイト管理者は決して北広島のボールパークが嫌なわけでも、行きたくないわけでもなく、ものすごく楽しみにしていて、だからこそ、快適に行きたいよねってことを念頭に、道路や鉄道、シャトルバスがうまく組み合わさってスムーズにアクセスできたら良いなと思っているわけです。しかしながら2027年度までできなさそうな新駅、そして同様に国道274号線へのアクセス路など、残念ながら来シーズンには間に合わない。そんななかで、既存の道路でも少しでも状況が改善されていれば良いなと思っている次第であります。
北広島駅
北広島駅の札幌方面行きホームの延伸はほぼ完成しています。約10両編成を停められるホームとなり、快速列車と普通列車(観戦輸送列車)をずらして停めることで混雑緩和を図ります。また、改札内スペースを広げる工事も昨年までに終えており、券売機や改札機の増設も終わっています。

駅の改札外にはエルフィンパークから福祉ショップが移転しています。この日は営業していませんでしたが、エルフィンパーク側からも飲食の購入が可能な作りになっています。




北広島市の資料を見る限りですが、2023年3月までに完成するのはバスシェルターとロータリーのみということになりそうです。
北広島市 駅西口周辺エリア活性化事業 A敷地 整備スケジュール(予定)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00135200/00135284/20211209103943.pdf
北広島駅西口周辺エリア整備スケジュール 北広島駅西口周辺エリア概要図
JR利用者に関してはシャトルバス利用は駅西口へ誘導しシャトルバスに、徒歩は駅東口に誘導しエルフィンロードへ流すという形になりそうです。エルフィンロード自体が整列場所とすることができれば、雨雪の場合も比較的安心して待機が可能でしょう。トイレとコンビニ、福祉施設などを使えることも利点の一つです。しかし、一旦外に出てしまうと複合交流拠点施設はまだ未完成で、屋根のある歩行者デッキが未完成というのは少し心配ではあります。
なお、北広島駅西口にあった駅前西口公園は現在更地になっています。ここに複合交流拠点施設が建設されますが、完成は2024年11月となっています。
北進橋
北広島駅からボールパークへのシャトルバス運行ルートの肝になるのが市道北進通線にかかる北進橋となります。片側1車線のこの橋ですが2車線幅へ新しい橋を増設しています。



楓橋
スタジアムの西側、市道北進通線の北広島高校近くにある水道局共栄調整槽はそのまま残り、この付近の沢を渡っていた楓橋は架け替えられています。橋というよりは暗渠となっているようで、一般の道路と変わりません。なお、北広島高校付近では道路が上下線で段差を持っています。これは勾配が大きいこともあるのでしょうが、このあたりも変更になるのでしょうか。

エスコンフィールド
実際のボールパークのスタジアムでありますエスコンフィールドも看板なども装着され、かなり出来上がってきています。本当にわくわくしますね。



ボールパーク駅予定地
スタジアムの東側、線路側になります市道西裏線を見てみます。駅側での作業は見えませんが、盛土が行われています。これが道路を渡り駅とスタジアムを結ぶための通路に関するものかはわかりません。





ボールパーク周辺の新設道路(北広島市分)
ボールパーク周辺道路として、北広島分として3つの道路が作られます。共栄南1号線は直接的なアクセスに関わりませんので、他の2つを紹介します。北広島市 【社会資本総合整備計画】ストック効果を高めるアクセス道路の整備による活力ある地域の形成
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00139900/00139956/20210128165833.pdf
ボールパーク1号緑道
北広島駅からボールパークへの徒歩連絡道路はエルフィンロードを使い、千歳線を既存の架道橋を潜る形で北広島市体育館付近から市道西裏通線を歩道橋として越えることで自動車の通行する道路とも線路とも一切平面的な交差をせずに観客の徒歩動線を確保するようです。



市道西裏線バイパス(国道274号線・道道46号江別恵庭線方面)整備
ボールパーク敷地から少し離れまして、ボールパークとの連絡を行う道路を見てみます。現在、ボールパーク敷地へ入るためには北広島駅側から北進橋を経由するか、JRの架道橋を潜り広島公園線を経由するかの2本の道路しかありません。


この道路は国道274号線にの上下線から立体交差の形、また、道道46号江別恵庭線、道道1080号栗山北広島線(南幌方面)にも接続されますので、札幌方面だけでなく特に江別・岩見沢方面、また栗山などからのアクセスに重要な道路となります。
今のところ函渠、擁壁工事以外は行われていなさそうです。





道道1180号きたひろしま総合運動公園線整備
先の西浦線バイパスと道道きたひろしま総合運動公園線が同じ場所からスタートすることになります。西裏線は4車線化されますので、1車線が国道274号線・江別恵庭線方面、そしてもう1車線がきたひろしま総合運動公園線として大曲・北広島IC方面へ分岐していくという感じになりましょうか。しかし、西浦線バイパスが完成するまでの間は国道274号線方面もこの片側1車線のきたひろしま総合運動公園線でまかなうしかありません。
・ボールパーク側
まず、ボールパーク側を見てみます。昨年よりは工事が進んでおり、札幌養護学校共栄分校の敷地付近が工事現場となります。






また、札幌養護学校共栄分校の校庭、グランドの一部を取り壊しています。ここには道路と隔てる擁壁があったのですが、これも取り壊されており、新しいフェンスが設けられています。





・自転車の駅・北広島IC側
市道大曲椴山線と接続する側になります。自転車の駅へ向かう市道に工事関係の道路と看板が設置されています。こちらは1号橋の工事看板でありますが、下部工が9月までかかるということで、上部工に至っては年内では工事は終わらず冬期である年明け1月末までの工事ということになります。





個人的には2022年秋に一度はボールパーク輸送のデモンストレーションのような事は行うと見ていたのですが無理そうです。
市道大曲椴山線(変更後の道道きたひろしま総合運動公園線)との接続部はラウンドアバウトとなることが発表されています。こちらも付近の工事は始まっていますが、今のところどのような形になるかは見えていません。




市道西裏線バイパスが完成するまで国道274号線方面への道路となる市道大曲椴山線を先に確認します。道路は簡易舗装が割れているようなダート道ではありますが、改良は行われています。年内には工事は完成するものと思われます。



市道大曲椴山線の新設される道道きたひろしま総合運動公園線より大曲側も道道きたひろしま総合運動公園線として昇格しています。しかし、道路幅の拡幅などは今のところ工事されている感じはしません。
路肩、路側帯が全くありませんので、車を停めることができません。農業・食品産業技術総合研究機構種苗管理センター駐車場から撮影しましたが、この道幅が続きますので、道幅自体も狭く、また車通りも少なくないという道路になります。


・大曲通との交差点
昨年と大きく変わったのは道道きたひろしま総合運動公園線(市道大曲椴山線)と大曲通(道道1080号栗山北広島線)との交差点に信号機が設置されたことです。この交差点にはいままで信号が無く、ボールパーク側から北広島IC方面へは右折となりますので信号機の設置は朗報です。



地図上に記載の通り道道1080号栗山北広島線の大曲付近は2車線であり、また、国道36号線、北広島ICへ右折を繰り返さなければ入ることができません。この状態は現時点では特段の改善は無く、工事をしている様子も無いのでこのままで来年を迎えると思われます。
あくまで現状の道路工事の状況、駅付近の状況を記載しました。個人的には一緒に観戦する方に足腰の弱い方がおり、長く歩いてのアクセスは厳しく思っています、また、下の心配もありますので、トイレの位置なども気になります。それに対しての明確な安心感は今回に関して鉄道-バス、道路とも得られていないように思います。
もちろんきっちりした会社が運営して、地元自治体と北海道庁、国の機関である北海道開発局が協力するとしているものですので、取り越し苦労であることを願っていますし、来年、素晴らしいスタジアムで素晴らしい観戦体験をできるものと疑ってはいないのですが、その前に少しだけ情報を出していただき安心感を得たいなと個人的には思うのです。