北海道の交通関係

札沼線ロイズタウン駅と当別町・浦臼町・新十津川町の廃線跡を見てきました②

2022/06/29

前回当別町に設置された札沼線(学園都市線)新駅ロイズタウン駅と駅名改称を受け設備改良された(石狩)太美駅そして北海道医療大学以北の廃線区間の各駅を月形町まで回ってきました。

札沼線ロイズタウン駅と当別町・浦臼町・新十津川町の廃線跡を見てきました①
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1151



今回は浦臼町と新十津川町の各駅を廻ります。現役時代の写真と比較してみましょう。

晩生内駅・札的駅・浦臼駅・鶴沼駅・於札内駅跡地

晩生内駅は現役時代は国道の裏手に駅舎がある構造になっており、国道側から使いにくい駅でありました。付近のバス停も晩生内市街でしたね。
 晩生内駅跡
晩生内駅跡
 晩生内駅跡
晩生内駅跡
 晩生内駅跡
晩生内駅跡
駅舎は2021年5月に解体されました。ホームこそ維持されてはいますが、殺風景な感じですね。当然に各駅新築できるような利用も無かったわけですから、なかなか維持できるようなものではない。

旧晩生内駅 解体開始へ 倒壊の危険性高まる 浦臼
2021/05/21 北海道新聞 中・北空知面
> 【浦臼】昨年5月に廃止となったJR札沼線の旧晩生内(おそきない)駅の駅舎について、JR北海道は今月末にも解体工事を始める。今冬の大雪の影響で柱が折れるなどしており、倒壊の危険があるため。
> 札沼線の線路やほかの駅舎などは今後、JRから町に譲渡される予定。しかし晩生内駅舎については、大雪の影響で柱が折れ、屋根がゆがむなど倒壊の危険が高くなっており、町の要望に応じてJRが撤去を決めた。セレモニーなどは行われない。


 現役時代の晩生内駅
現役時代の晩生内駅
 現役時代の晩生内駅
現役時代の晩生内駅
 現役時代の晩生内駅
現役時代の晩生内駅
 現役時代の晩生内駅
現役時代の晩生内駅
 現役時代の晩生内駅
現役時代の晩生内駅
 現役時代の晩生内駅
現役時代の晩生内駅
2017年6月撮影の現役当時の写真を添付します。

国道沿いのしいたけ飯店が見えたら札的駅、通り過ぎちゃいそうな駅で、住宅の陰になっていますので見落としやすい駅です。
 札的駅跡
札的駅跡
 札的駅跡
札的駅跡
 札的駅跡
札的駅跡
 札的駅跡
札的駅跡
 札的通り踏切跡
札的通り踏切跡
 札的通り踏切跡
札的通り踏切跡
駅の入口の踏切は札的通り踏切でまだ踏切看板は残っていました。
 現役時代の札的駅
現役時代の札的駅
 現役時代の札的駅
現役時代の札的駅
 現役時代の札的駅
現役時代の札的駅
 現役時代の札的駅
現役時代の札的駅
 現役時代の札的駅
現役時代の札的駅
今思い出すと現役時代は駅舎に駅名すら表示していなかったんですね。

浦臼の町の中まで来ました。浦臼駅は現在も町立歯科診療所が入っている複合駅であります。駅が最初からこの形だったわけでは無く、浦臼町が1997年12月に建設したものです。駅舎の敷地自体もJRから買い取っていますので、廃止後もこの駅舎内は待合室兼歯科診療所という状態が維持されています。建設当時の記事を見てみましょう。

駅舎に全国初 歯科診療所 複合施設が完成 浦臼
1997/10/22 北海道新聞 空知面
> 【浦臼】JR学園都市線(札沼線)の浦臼駅待合室とギャラリー、町歯科診療所をドッキングした複合施設「ふれあいステーション」がほぼ完成した。歯科診療所を持つ駅舎は全国で初めて。町議会は二十一日の臨時会で、同ステーションの設置条例を可決した。
 同駅待合所の老朽化と町歯科診療所の建て替えに伴い「住民相互の親ぼく深め、ふれあいの場所に」と、六月下旬から建設工事を進めていた。総事業費はJR用地買収費も含め、約七千八百万円。


廃止後は「多世代交流施設」を駅前に設置する予定で、ここにカフェや図書館が設置されることになっています。もちろんここにもJR北海道からの廃線支援金が使われます。

旧浦臼駅前に多世代交流施設 検討委、再開発へカフェなど提案 町、公園併設し24年度新設へ
2021/12/24 北海道新聞 中・北空知面
>「多世代の町民が気軽に集い、にぎわいを創出するための交流空間」を提案。具体的にはサロンやカフェ、図書室や学習スペースのほか、読書や映画、音楽を試聴したり、絵画を展示できる機能を有する交流施設のほか、ベンチや噴水などの水遊び場や高齢者用の健康遊具などを備えた屋外の遊具施設を掲げている。


 浦臼駅
浦臼駅
 浦臼駅
浦臼駅
 浦臼駅
浦臼駅
 浦臼駅
浦臼駅
 浦臼駅
浦臼駅
 浦臼駅
浦臼駅
今しばらく駅は歯科診療所とバス待合室として残るものと思われます。
 浦臼駅
浦臼駅
しかし旧ホーム上の倉庫と思われる建物は雪で倒壊しており、維持されない施設というのはもろいことを伺わせます。
 現役時代の浦臼駅
現役時代の浦臼駅
 現役時代の浦臼駅
現役時代の浦臼駅
 現役時代の浦臼駅
現役時代の浦臼駅
 現役時代の浦臼駅
現役時代の浦臼駅
現役時代から大きく変わっているように見えないのは駅舎があるからでしょうね。1997年以前の駅舎の写真を公開していたサイトが見えなくなっていますが、木造駅舎で1970年代半ばと比較的遅くまで駅弁を扱っていたはずです。


鶴沼駅は道の駅や鶴沼公園からも少し離れています。ウラウスリゾート計画で作られた4車線道路もここから近く、まかり間違えればリゾート最寄り駅だった?とは夢の見過ぎです。
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
駅舎も残っており現役時代と寸分変わらぬ感じではあります。ただ、窓が外されていますので、荒らされたのかもしれません。当駅は新十津川方に踏切(非公式の作場踏切)があります。
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
 鶴沼駅跡
鶴沼駅跡
現役時代の写真が出てこなかったので2020年9月の写真です。あまり変化がありませんが、明らかにその後中に立ち入った方がおられるようです。


於札内駅、今回勘違いして通ってこなかったんですよね。ですので、こちらもちょっと前の写真です。
 於札内駅跡
於札内駅跡
 於札内駅跡
於札内駅跡
 於札内駅跡
於札内駅跡
 於札内駅跡
於札内駅跡
2020年9月現在です。今も駅舎、ホームは残っているようですので、再度訪問しなければなりませんね。



南下徳富駅・下徳富駅・中徳富駅(2006年廃止)・新十津川駅

新十津川町内になります。
 南下徳富駅跡
南下徳富駅跡
 南下徳富駅跡
南下徳富駅跡
 南下徳富駅跡
南下徳富駅跡
 南下徳富駅跡
南下徳富駅跡
南下徳富駅はホームも撤去されています。踏切は一部の看板類が残されており、線路も残されているので今のところ位置関係はわかりますが、将来的にはわからなくなりそうですね。
 南下徳富駅跡
南下徳富駅跡
 南下徳富駅跡
南下徳富駅跡
2020年9月現在はホームが残されていました。


下徳富駅は国鉄時代の1979年までは有人駅で駅舎が廃止時まで残されていました。2021年9月には解体が行われ、今はホームや駅前にあった大木も含めて更地となっており、全く駅があった痕跡が無くなっています。線路だけが残されているのが不思議ではあります。
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
何らかの工事は続くようで現場事務所となるような仮設事務所が駅跡にありますが、ここ1年内に設置されたもののようです。
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
 下徳富駅跡
下徳富駅跡
2020年9月現在は駅舎が残されていましたし、駅前の駅舎より大きな大木もありました。


中徳富駅は一足早く2006年3月に廃止になった駅。片側ホームとホーム上に待合室がありました。廃止後すぐに撤去されていますので、全く痕跡はわかりません。
 中徳富駅跡
中徳富駅跡
 中徳富駅跡
中徳富駅跡
 中徳富駅跡
中徳富駅跡
 中徳富駅跡
中徳富駅跡
駅は道路と交差する下徳富下1号線踏切の下徳富側(橋梁では無い方)の下徳富に向かって左側にホームがあったはずです。いまは完全に線路も撤去されていますので、数年内には全く痕跡がわからなくなるでしょうね。
 中徳富駅跡
中徳富駅跡
 中徳富駅跡
中徳富駅跡
2020年9月現在でも踏切はしっかり残っていましたが駅としての施設は残っていませんでした。


最後は新十津川駅の跡地です。こちらも駅舎は2021年7月に解体されています。跡地整備に関しては住宅としての分譲を予定しているようです。

<アングル>空知・沿線3町 札沼線跡地で地域振興 新十津川 定住支援へ宅地造成/月形 分断農地一体化探る
2021/06/20 北海道新聞 中・北空知面
> 旧新十津川駅など3駅、路線約8キロの跡地がある新十津川町。跡地活用の一つが、同駅付近での計12区画の分譲住宅地の造成だ。町がかかわる宅地造成は、畑などを区画整理した2004年度以来、17年ぶりとなる。


また、一部は公園として残すことにもなっています。

旧新十津川駅周辺 町の公園整備 ホーム、線路の一部活用 23年度完成 住民憩いの場に
2020/12/02 北海道新聞 中・北空知面
> 【新十津川】町は、5月に廃止されたJR札沼線旧新十津川駅周辺を記念公園とする事業の概要をまとめた。札沼線の存在を後世に伝えようと、駅ホームと鉄路の一部を残すほか、木々や芝生なども植えて住民の憩いの場とする。本年度中に実施設計を終え、来年度着工、2023年度中の完成の予定。駅舎は来年6月ごろに取り壊す方針だ。


 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
いろいろ無くなっているので、どういう風に駅があったのか思い出せない感じになっています。また、車止めが移設されたようです。
 現役時代の新十津川駅
現役時代の新十津川駅
 現役時代の新十津川駅
現役時代の新十津川駅
現役時代を見ると、駅舎周りの木も含めて撤去されているようですね。あくまで公園施設はホームと一部の線路という形になりそうです。
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
 新十津川駅跡
新十津川駅跡
2020年10月撮影の廃止後の新十津川駅舎です。しばらくは町管理で開放されていました。
 2022年の旧線路終端部付近
2022年の旧線路終端部付近
線路終端部付近は線路が剥がされ、ピンネ農業協同組合関係の駐車場になっているようです。
 2020年10月の線路終端部
2020年10月の線路終端部
なお、付近には線路で分断されていた道路を新設するようです。
 2022年の旧線路終端部付近
2022年の旧線路終端部付近
 2022年の旧線路終端部付近
2022年の旧線路終端部付近
 2020年10月の線路終端付近
2020年10月の線路終端付近
 2020年10月の線路終端付近
2020年10月の線路終端付近
この付近には通常列車は通過しませんが、線路を横断する踏切が設置されていました。これの代わりとなる舗装道路が設置されることで、農協敷地内の通行を行えないようにするようです。多分その方が安全でしょう。


各町は札沼線について観光利用などを提案し、JR北海道社長に辛らつな言葉を浴びせ続け特に声の大きかった新十津川町は結果的には廃線後真っ先に線路を剥ぎ、駅舎を潰し、未だ「公園」なるものはできていません。受け取ったはずのJRからの支援金はどうなっているのでしょうね。もう鉄道はない、金はもらった、あとは跡地を整地すればどうでもいい。

<揺れる鉄路>札沼線3町要請 対応公表前に「先手」 JRへの不信感も背景
2016/11/10 北海道新聞 中・北空知面
>3町はともに利用者増に取り組んでいるものの、「経営の厳しさ」を前面に押し出すJR側への不信感も募っており、要請では強い言葉で適切な対応を求めた。
 「鉄道は地域経済、観光、地域間連携など地域の基盤を支えている」「数値のみを基準とした安易な路線廃止などは行わず、適切に対応するよう強く要請します」。月形の上坂隆一、浦臼の斉藤純雄、新十津川の熊田義信各町長が小山俊幸常務に手渡した要請書には、公共交通機関のあり方にまで踏み込んだ文言が記されていた。


廃線から2年を迎えました。元々利用客の流れに合っていない札沼線はバス転換されても厳しい現実に代わりはありません。いまや休日に浦臼以北に行く手段もありません。それこそ鶴沼温泉などの施設にすら行けませんから札沼線ありなしにかかわらず、公共交通機関で「観光客」を集める意識など最初からないのです。

廃線後の駅跡地や線路敷きの調査はもう行わなくてもいいでしょう(行けなかった於札内は次回通ろうと思いますが)数年もすれば新十津川以北がそうであるように、線路があった形跡すらよく見なければわからなくなります。線路は使われてなんぼ、バスも使われてなんぼ。20年地元は金を出さずタダで運行して貰えるバスの行く末はわかりません。既得権ですからね。




おまけ・妹背牛駅を見てきました

今回、ちょっと足を伸ばして妹背牛駅に町が設置したオリジナル駅名標を見てみます。

もせ「うし」 遊びに来て 独自の駅名標 町が製作
2022/04/29 北海道新聞
> 【妹背牛】JR北海道は28日、JR函館線妹背牛駅に空知管内妹背牛町の公式キャラクターの牛をあしらった駅名標を設置した。難読地名として知られる同町名をPRするため、町が提案して製作した。
 駅名の「うし」部分に、キャラクターの「あいもちゃん」と「ウッチー」の絵柄をそれぞれ配した駅名標2種を作り、上下線のホームに設置した。JRによると、自治体など社外の団体が製作した駅名標を設置したのは初めて。
 町は維持管理も担う。


 妹背牛駅舎
妹背牛駅舎
 妹背牛駅下りホーム
妹背牛駅下りホーム
 妹背牛駅新駅名標
妹背牛駅新駅名標
 妹背牛駅新駅名標
妹背牛駅新駅名標
 妹背牛駅上りホーム
妹背牛駅上りホーム
大切なことは、オリジナル駅名標だけを設置しているのではなく、既存の通常タイプの駅名標も存置することです。しかも、今回に合わせたかはわかりませんが既存の駅名標も新しく直されており、以前の色あせた駅名標から一新されています。

町としては話題になることが大切です。妹背牛は源泉100%掛け流しの温泉である妹背牛温泉ペペルがあるなど、もちろん観光施設もあるわけですが、イマイチ「何か」で人を呼べません。比較的安価な施策で紹介して貰える、そして自分の町の駅を意識している。そういうことも大切なのだと思うのです。

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