北海道の交通関係

JR北海道の特急車両置き換え計画

2022/07/14

JR北海道の各設備の今後の計画については、公式発表で随時行われています。
今回、ここ最近では非常に大きな車両の更新に関するリリースが出されました。以前もJR北海道の特急車両に関しては記事を書いていますが、今回発表になったことを含めて再度記事にしていきたいと思います。

JR北海道の特急車両増備計画
2020/04/24
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=951



キハ183系引退

2022.07.13 【社長会見】~キハ183系車両の運行終了~
キハ183系車両で運転する特急列車に乗ろう
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220713_KO_183.pdf

 キハ183系車両の運行終了
キハ183系車両の運行終了


現在は札幌-網走の特急オホーツク、旭川-網走の特急大雪にのみ使用されているキハ183系の引退が発表になりました。後継として今年特急おおぞらから引退したキハ283系を使用する旨が記載されています。

キハ183系は1980年から使用されている北海道向け特急型気動車で、初期タイプは2018年までに全て引退しています。現在使用されているのは1986年に製造された後期型「N」タイプと1988年~90年に製造された「NN」タイプのみで、グリーン車が高床構造のハイデッカー車になっているのが特徴です。また、前頭部に展望を楽しめる席があることも特徴で、現在JR北海道の特急列車では唯一となっています。

 キハ183のNNタイプ(キハ183-4558)
キハ183のNNタイプ(キハ183-4558)
 キハ183の前面展望可能席
キハ183の前面展望可能席
 ハイデッカーグリーン車(キロ182-7553)
ハイデッカーグリーン車(キロ182-7553)
 ハイデッカーグリーン車車内
ハイデッカーグリーン車車内
 ハイデッカーグリーン車車内
ハイデッカーグリーン車車内
そして1992年に登場したリゾート車両「ノースレインボーエクスプレス」も今回引退が発表になっています。
 ノースレインボーエクスプレス
ノースレインボーエクスプレス
 ノースレインボーエクスプレス
ノースレインボーエクスプレス
 ノースレインボーエクスプレス
ノースレインボーエクスプレス
 ノースレインボーエクスプレス
ノースレインボーエクスプレス
 ノースレインボーエクスプレス
ノースレインボーエクスプレス
天窓を備えたハイデッカータイプで、団体列車だけでなく臨時特急でも使用されました。

さて、石北線の特急列車は、キハ283系に置き換えられるという発表となりました。キハ283系は根室線特急時代に連結していたグリーン車車両を全て廃車していますので、来年3月以降にグリーン車なしで運用されるのか、半車的にグリーン車を維持するのかも気になるところではあります。
 特急おおぞらで使用されたキハ283系
特急おおぞらで使用されたキハ283系
また、振り子機能による高速化は線路側の対応も必要で、それが行われていない石北線では機能を使わない方向になるのかも含めて気になるところです。


キハ281系引退

特急スーパー北斗として1994年にデビューし走り続けていたキハ281系も引退という話が出ました。

2022.07.13 【社長会見】~28年間ありがとう~!
キハ281系車両ラストラン
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220713_KO_281.pdf

 キハ281系車両ラストラン
キハ281系車両ラストラン


こちらは2022年9月末での引退ということで、年度末である翌ダイヤ改正まで持たせないということになります。検査期限などの問題があるのか、冬期の運用を1年でも行いたくないのかはわかりませんが意外と思いました。
10月には「スーパー北斗」として臨時列車を運行するとのことで、当時JR北海道のフラッグシップであったことを考えると、引退に花道を作ってくれたのは良かったなと思います。

 キハ281外観
キハ281外観
 キハ281外観
キハ281外観
 キハ281車内
キハ281車内
民営化後のJR北海道にとってキハ183に変わる次世代の車両として振り子機能によるスピードアップとシートピッチ拡大や半間接照明の採用、グリーン車の3列化など新しい機構をふんだんに盛り込んだ車両となっています。札幌-函館を最速2時間59分まで短縮し、表定速度106.8km/hは在来線特急としての最速列車でした。

JR北海道の諸問題でスピードダウンを余儀なくされた今も最速列車は3時間33分とある程度の速度を維持しています。



キハ283系の現存車両

廃車されたもの以外は苗穂運転所に集められたキハ283系ですが、現在残っている車両を確認してみます。
●キハ283(先頭車両・トイレ付き・定員44-46)
キハ283-11
キハ283-12
キハ283-13
キハ283-14
キハ283-15
キハ283-16
キハ283-17
キハ283-18
キハ283-19
キハ283-20
キハ283-21

●キハ282-0(車いすトイレ・多目的室付き・定員51)
キハ282-4
キハ282-5
キハ282-6
キハ282-7
キハ282-8

●キハ282-100(トイレなし・定員62)
キハ282-108
キハ282-109
キハ282-110
キハ282-111

●キハ282-100(トイレなし・回送運転台・定員56)
キハ282-2005
キハ282-2006
キハ282-2007
キハ282-2008
キハ282-2009
(定員は車内荷物室を考慮したもので、変更の場合がある)

25両ありますので、定員の差異を考えなければ単純に5両編成で5編成を組成が可能です。(先頭車を中間に入れることが可能であるため)また、4両編成で組成する場合でも先頭車の数から5編成以上は組めませんので、車両の余裕面でも運用数は現状同様3のままとなりそうです。多客期の増結として6両編成なども組めるということになりますが、トイレの数が1編成3箇所から増やすことが難しい(その場合増結として先頭車のキハ283を入れざるを得ない)とも言えます。
グリーン車が1両も維持されませんでしたので、先頭車に半車グリーン車(9席程度)を入れることで宗谷線系統のキハ261-100と定員を揃える可能性はあろうかと思われます。
仮にそれが行われるならば、その改造両数も気になるところではあります。



現有気動車特急車両(キハ281/283系除く)

函館運転所

●キロ261-1100+キハ260-1100(ST11XX・定員24+46)
函・釧<キロ261-1107+キハ260-1107 ST1107
函・釧<キロ261-1108+キハ260-1108 ST1108
函・釧<キロ261-1109+キハ260-1109 ST1109
函・釧<キロ261-1110+キハ260-1110 ST1110
函・釧<キロ261-1111+キハ260-1111 ST1111
函・釧<キロ261-1112+キハ260-1112 ST1112
函・釧<キロ261-1113+キハ260-1113 ST1113
函・釧<キロ261-1114+キハ260-1114 ST1114
函・釧<キロ261-1115+キハ260-1115 ST1115
函・釧<キロ261-1124+キハ260-1124 ST1124
函・釧<キロ261-1125+キハ260-1125 ST1125

●キハ260-1200+キハ261-1200(ST12XX・定員54+52)
キハ260-1207+キハ261-1207>札 ST1207
キハ260-1208+キハ261-1208>札 ST1208
キハ260-1209+キハ261-1209>札 ST1209
キハ260-1210+キハ261-1210>札 ST1210
キハ260-1211+キハ261-1211>札 ST1211
キハ260-1212+キハ261-1212>札 ST1212
キハ260-1213+キハ261-1213>札 ST1213
キハ260-1214+キハ261-1214>札 ST1214
キハ260-1215+キハ261-1215>札 ST1215
キハ260-1224+キハ261-1224>札 ST1224
キハ260-1225+キハ261-1225>札 ST1225

●キハ260-1300(定員54)
キハ260-1309
キハ260-1310
キハ260-1311
キハ260-1312
キハ260-1313
キハ260-1314
キハ260-1315
キハ260-1316
キハ260-1317
キハ260-1318
キハ260-1319
キハ260-1320
キハ260-1321
キハ260-1322
キハ260-1323
キハ260-1324
キハ260-1325
キハ260-1326
キハ260-1327
キハ260-1328
キハ260-1329
キハ260-1330
キハ260-1331
キハ260-1332
キハ260-1333
キハ260-1334
キハ260-1335

●キハ260-1400(車掌室付き・定員54)
キハ260-1401
キハ260-1402
キハ260-1403
キハ260-1404
キハ260-1405
キハ260-1406
キハ260-1407
キハ260-1408
キハ260-1409


釧路運輸車両所

●キロ261-1100+キハ260-1100(ST11XX・定員24+46)
函・釧<キロ261-1119+キハ260-1119 ST1119
函・釧<キロ261-1120+キハ260-1120 ST1120
函・釧<キロ261-1121+キハ260-1121 ST1121
函・釧<キロ261-1122+キハ260-1122 ST1122
函・釧<キロ261-1123+キハ260-1123 ST1123

●キハ260-1200+キハ261-1200(ST12XX・定員54+52)
キハ260-1219+キハ261-1219>札 ST1219
キハ260-1220+キハ261-1220>札 ST1220
キハ260-1221+キハ261-1221>札 ST1221
キハ260-1222+キハ261-1222>札 ST1222
キハ260-1223+キハ261-1223>札 ST1223

●キハ260-1300(定員54)
キハ260-1339
キハ260-1340
キハ260-1341
キハ260-1342
キハ260-1343
キハ260-1344
キハ260-1345


札幌運転所

●キロ261-1100+キハ260-1100(ST11XX・定員24+46)
函・釧<キロ261-1101+キハ260-1101 ST1101
函・釧<キロ261-1102+キハ260-1102 ST1102
函・釧<キロ261-1103+キハ260-1103 ST1103
函・釧<キロ261-1104+キハ260-1104 ST1104
函・釧<キロ261-1105+キハ260-1105 ST1105
函・釧<キロ261-1106+キハ260-1106 ST1106
函・釧<キロ261-1116+キハ260-1116 ST1116
函・釧<キロ261-1117+キハ260-1117 ST1117
函・釧<キロ261-1118+キハ260-1118 ST1118

●キハ260-1200+キハ261-1200(ST12XX・定員54+52)
キハ260-1201+キハ261-1201>札 ST1201
キハ260-1202+キハ261-1202>札 ST1202
キハ260-1203+キハ261-1203>札 ST1203
キハ260-1204+キハ261-1204>札 ST1204
キハ260-1205+キハ261-1205>札 ST1205
キハ260-1206+キハ261-1206>札 ST1206
キハ260-1216+キハ261-1216>札 ST1216
キハ260-1217+キハ261-1217>札 ST1217
キハ260-1218+キハ261-1218>札 ST1218
キハ260-1219+キハ261-1219>札 ST1219

●キハ260-1300(定員54)
キハ260-1301
キハ260-1302
キハ260-1303
キハ260-1304
キハ260-1305
キハ260-1306
キハ260-1307
キハ260-1308
キハ260-1336
キハ260-1337
キハ260-1338


苗穂運転所

●ノースレインボー車両
旭・釧<キハ183-5202+キハ182-5251+キサハ182-5201+キハ182-5201+キハ183-5201>樽

●はまなす・ラベンダー車両
函・釧・旭<キハ261-5101+キハ260-5101+キハ260-5301+キハ260-5201+キハ261-5201>樽
函・釧・旭<キハ261-5102+キハ260-5102+キハ260-5302+キハ260-5202+キハ261-5202>樽

●キハ183系
・キハ182(サロベツ仕様・トイレ付き・定員60)
キハ182-502
キハ182-508
・キハ182(NN・トイレ付き・定員68)
キハ182-7551
キハ182-7552
キハ182-7554
キハ182-7556
キハ182-7557
キハ182-7560
キハ182-7561
・キハ183(サロベツ仕様・トイレ付き・定員48)
キハ183-1501
キハ183-1503
・キハ183(NN・トイレなし・定員68)
キハ183-1555(サロベツ自由席青シート)
キハ183-4558
キハ183-4559
キハ183-8563
キハ183-8564
キハ183-8565(復刻色)
キハ183-8566
キハ183-9560
キハ183-9561
キハ183-9562
・キロ182(定員24)
キロ182-504(復刻色)
キロ182-505
キロ182-7551
キロ182-7552
キロ182-7553

●キロハ261-200+キハ260-200(SE20X・定員9+27+60)
稚<キロハ261-201+キハ260-201 SE201
稚<キロハ261-202+キハ260-202 SE202
稚<キロハ261-203+キハ260-203 SE203

●キハ260-100+キハ261-100(SE10X・定員56+51)
キハ260-101+キハ261-101>札
キハ260-102+キハ261-102>札
キハ260-103+キハ261-103>札
キハ260-104+キハ261-104>札


キハ183系の最も古いものが1986年製で36年が経過、キハ281系の最も古いものが1992年製で30年が経過しています。石北線特急が置き換えるキハ283系は最初の製造が1995年ではありますが、現存する車両は1998年以降の後期製造車両で2001年まで製造が続けられましたので約20年程度の車歴となります。これは宗谷線で使用するキハ261系(100番台車)とほぼ同時期の製造となりますので、2030年度の北海道新幹線開業(約30年程度の車齢)まで宗谷線・石北線で維持し、その後は札幌-函館で使用されている特急車両で置き換える(その前に路線としてどうなるかの問題があるが)というプランであろうかと思われます。

また、現在主力となっているキハ261系(1000番台)に関しては最初期車両が2006年製であり、これも今年度まで16年にもわたって作られた車両ということもあり、新幹線開業後に後期車で置き換えていくということを検討するものとおもわれます。


さて、キハ183系・キハ281系の引退後、JR北海道の最古の特急車両は1990年製が含まれる特急すずらんの785系車両になります。多くの車両が引退している中2編成だけが維持されていますが、こちらはリニューアル工事が終わっており、また、他の車両とのシステム共通化なども行われているので、今しばらくは残りそうな気配ではあります。新幹線開業前に旭川方面で使用している789系(100番台)とともに置き換えられるような形ではないかとも思われます。

北海道の交通関係 JR北海道 車両更新

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