北海道の交通関係

2022年10月北海道新幹線関係での移転が進む長万部駅を見てきました

2022/11/12

昨年もこの時期に倶知安駅・長万部駅を見て参りました。3月にうまく訪問することができず、約1年ぶりの訪問になった長万部駅について紹介します。

2019年、2021年11月訪問と、それ以前のいくつかの写真については以下の過去記事も参考にしてください。

北海道新幹線工事箇所(長万部駅)
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=570


支障移転が進む長万部駅を見てきました
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1087



中央跨線橋の廃止と撤去

この1年で大きく変わったのが、駅の北側にありました「中央跨線橋」の撤去です。中央跨線橋は駅の東西を結んでいた人道跨線橋で、広い構内に対して短絡する意味がありました。長万部駅から長万部温泉までの「近道」としても使われていましたので、列車の待ち時間に日帰り温泉を楽しんだ方には馴染みのあった跨線橋ではないでしょうか。
また、駅構内も一望できますから工事の様子も伺える場所でもありました。

さらば跨線橋 長万部で渡り納め
2022年4月1日 朝日新聞 
https://www.asahi.com/articles/ASQ3075CNQ30IIPE00F.html
>駅の北側に跨線橋が架かったのは1973(昭和48)年。中心街と長万部温泉街を結ぶ最短ルートで、大切な生活路となってきた。室蘭線と廃線が決まった函館線が分岐しているのを、架線などに邪魔されずに見渡せるとあって、鉄道の写真撮影を趣味にする「撮り鉄」の人気スポットでもあった。


約50年大きな改修もされなかった跨線橋であって、どこかでは撤去という話にならざるを得なかったということになります。これは長万部町としても理解していて駅内に連絡通路を設けることにしていますので、新幹線開業後にはかなり便利になるものと思われます。

長万部駅前にあります観光案内地図からも跨線橋が削除されています。

 長万部駅前の案内
長万部駅前の案内
跨線橋手前にあった「近道」の看板は隠されています。
 旧跨線橋東側の案内看板
旧跨線橋東側の案内看板
 旧跨線橋東側の案内看板
旧跨線橋東側の案内看板
 跨線橋があった路地
跨線橋があった路地
 跨線橋があった路地
跨線橋があった路地
 線路西側を望む
線路西側を望む
なお、跨線橋撤去に伴い、長万部駅から長万部温泉へは室蘭線0K573M長万部道路踏切と、函館線113K229M砂森道路踏切を経由するルートとなり徒歩15分から20分程度で行くことができます。跨線橋時代は10分程度ではありましょうが、なにしろ階段のみのルートですので、足腰が悪ければ元より跨線橋ルートは使えないわけです。
 長万部道路踏切
長万部道路踏切
 砂森道路踏切
砂森道路踏切
 長万部温泉
長万部温泉
なお、函館バスは函館ターミナル-長万部ターミナルの310系統のバスを駅西側、温泉街(学習文化センター)を経由するよう改めています。4往復と本数は少ないものの駅から温泉までの公共交通の足も確保されたことになります。
 旧跨線橋西側
旧跨線橋西側
 旧跨線橋西側
旧跨線橋西側
 旧跨線橋西側
旧跨線橋西側
 線路東側を望む
線路東側を望む
長万部といえば温泉街の脇で8月8日から噴出していた「冷泉」は9月26日を最後に現在噴出が収まっており、対策をおこなったとのことです。


長万部保線管理室と長万部乗務員休憩所

その中央跨線橋の西側の袂にあったのが長万部保線管理室です。その並びには長万部乗務員休憩所があります。普通列車の乗務員の宿泊、休憩施設で、大きめな立派な建物ではありますが、現状は普通列車の本数も少なく若干規模を持て余しているように見えます。
 長万部乗務員休憩所
長万部乗務員休憩所
 長万部乗務員休憩所からの構内通路
長万部乗務員休憩所からの構内通路
駅の西側、舗装された温泉宿が並ぶ市道から一本駅側にダート道があり、少なくともゴミ集積場があったりしますので町道と思われるのですが、ここに駅構内とを繋ぐ獣道のような道があり、ここを乗務員さんは移動しています。以前は普通列車の車両待機場所が駅北側にあったのですが、現在は南側になっており歩く距離が長くなっています。乗務員さん大変ですね。
 西側から見る長万部駅
西側から見る長万部駅
 駅西側の道路
駅西側の道路
まだ新幹線駅施設の主だった工事は始まっていませんが、このダート道はその後も通行できるのでしょうか。移転ではなく空き家が多く、その中の一つには「まもなく新幹線が 駅まで5分 売家」との掲示がある空き家がありました。連絡先の電話番号は隠しておきますが、ご興味のある方はぜひ現地でご確認を。
 売家
売家
 売家
売家


道道1141号長万部公演線「ふれあい大橋」

こちらも前回紹介している跨線橋です。移転された車両庫が見えています。昨年はまだ作業を行なっていたホーム脇の留置線についても工事が終了していて、函館からのキハ40、東室蘭からと小樽からのH100が留置されています。
 南側車庫
南側車庫
 南側車庫
南側車庫
 北側留置線と駅構内
北側留置線と駅構内
 北側留置線と駅構内
北側留置線と駅構内




長万部駅舎と跨線橋

長万部駅舎も昨年とは大きく変わっているところはなさそうです。
 南側から長万部駅舎
南側から長万部駅舎
 南側から長万部駅舎
南側から長万部駅舎
 長万部駅舎
長万部駅舎
 長万部駅内
長万部駅内
 長万部駅内
長万部駅内
長万部駅の在来線ホームに関しては新幹線開業後も改修は行われるとは思いますが、位置は変わらない予定です。ホームの数自体は函館方面への普通列車が運行されない、小樽方面へは廃止となった場合残るのは東室蘭方面のみとなりますので、現在の普通列車専用ホームは用途を失う可能性もありますが、現時点ではこれも維持された上での新幹線駅舎建設となっています。
 長万部駅改札内
長万部駅改札内
 長万部駅改札内
長万部駅改札内
 長万部駅跨線橋
長万部駅跨線橋
 長万部駅西側
長万部駅西側
 長万部駅小樽・東室蘭方
長万部駅小樽・東室蘭方
 長万部駅小樽・東室蘭方
長万部駅小樽・東室蘭方
跨線橋についても将来的には新しい自由通路や構内通路として新設されるものと思いますが、今しばらくはそのままでしょうか。跨線橋からの構内の様子をいくつか撮影して長万部駅を後にします。
 長万部駅普通列車ホーム
長万部駅普通列車ホーム

今回、キハ281の最終運行が行われ、私自身はそれに近づかないようにしていましたが、列車内にはそれとわかる撮影者などが見られました。そのうち、車内に樹木剪定などに使う大きな鋏を持ち込んでいた方がおられて驚きました。沿線で撮影時に邪魔になる樹木の切断を行う用途なのかどうかはわかりませんが、大きなカメラと鋏で車内がちょっとざわついたというか、関わりになってはならないという怖さのようなものがありました。

巷の「撮り鉄」の問題は報道されるにつけ、それは一部と開き直る発言を聞きますが「凶器」まで持ち込まれるような状況は流石に擁護できません。まぁ、当方も列車の写真こそあまり撮りませんが、設備などを撮影しておりますので、周りには同類と見られていることでしょう。まず、行動に慎重さが必要だなと改めて自戒するところです。

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