北海道の交通関係 JR北海道 札幌市交通局 北海道新幹線 北海道新幹線工事箇所 サイトアクセス傾向 並行在来線問題 保存車両 夕張鉄道 車両更新 新しい施策 自動運転 路線バス サイト更新情報 話せる券売機 日高線 高規格道路 花咲線 北広島球場輸送 夕張支線 廃線跡 留萌線 ダイヤ改正 地域交通 路線維持問題 輸送障害 読まなくていい日記 人口減少 高速バス 札幌市電 バリアフリー 札沼線 室蘭線 高速道路 ICカード乗車券 徒歩 根室線 踏切 貨物線 えきねっと 鉄道高架化 新型コロナウイルス JR東日本 千歳線 自転車 深名線 列車位置情報 時刻表 北の大地の入場券 輪行 北の40記念入場券 空港民営化 観光列車 運行トラブル わがまちご当地入場券 人手不足 一日散歩 乗車促進運動 地方と札幌 航空 フォーラム 北海道鉄道活性化協議会 夕鉄バス 空港輸送 宗谷線 JR九州 石北線 夜行列車 認知症JR事故死関係 東北新幹線 青い森鉄道 バス業界 道南いさりび鉄道 JR西日本 ホームドア 新幹線 LCC 国鉄廃止路線のその後 バニラエア 免許返納 釧網線
北海道の交通関係
北海道の交通関係サイト終了のお知らせ
当サイトは終了することといたしました。本件に関しましては以下をご確認ください。
当サイトは2023年12月末で閉鎖することといたしました
北海道の鉄道沿線はどう路線維持をPRするのか
2023/02/09
北海道の交通関係とは一切関係ないのですが、ちょっと面白いというか、考えさせられる記事を見かけました。
マスコミがニュースを独占する時代は終わった…トヨタの社長交代が「YouTube発表」になった本当の理由
2023年02月09日プレジデント
https://president.jp/articles/-/66185
>マスメディアと持ちつ持たれつ自社の商品や経営などをPRする一方で、経営者の真意が伝わらずゆがんでジャッジされる、労災事故やリコールや投資、M&Aの失敗などがあった場合に容赦ない叩かれ方をするなど、マスコミに「資本の犬」「民衆の敵」扱いされることに傷つき、憤りを抱えてきたのだ。
トヨタ自動車の会長、社長の交代会見が自社メディア「トヨタイムズ」内で「のみ」行われ、通常であれば行われるであろうマスコミを通じた発表、記者会見という形を全くとらず、結果的に一般視聴者もマスコミも「同じ土俵」でこれを聞くことになります。
結果それをマスコミ側は「異例」と批判することになります。
拡大主義の反省、開発を強化 試練続きの14年 創業家出身、豊田章男社長の歩み
2023年01月27日 朝日新聞
> 豊田氏は意思決定の迅速化を目指して役員数を減らすなど、「トップダウン型」の組織体制をつくった。ただ、在任期間が長期化するにつれて、「多様な議論が少なくなり、耳に痛い話が届きにくくなっているのではないか」(トヨタOB)など、企業統治のあり方を課題として指摘する声もある。この日の社長交代発表は通常の記者会見の形を取らず、ネット上の自社メディア「トヨタイムズ」の番組を通じて明らかにするという、異例の形式となった。
社長が交代して、今後また自分たちを「媒体」としてもう一度頼って「異例」の状態から戻して欲しいという気持ちが表れているように見えないでもありません。
朝日新聞は静岡面でトヨタイムズの編集長だった俳優の香川照之さんの言葉を使って報じています。香川さんが降板したものの、その方向性は全く変わらなかった。
(宗一郎と喜一郎:42)トヨタイムズ 創業家出身社長の覚悟、発信 /静岡県
2022年03月16日 朝日新聞静岡面
> 「トヨタイムズ」は19年1月に始まった。編集長は俳優の香川照之。メディアを通さず、社内外に伝えたいことを直接ネットで発信する。トヨタの事業にとどまらず、章男の考えや人柄を伝える。サラリーマン社長なら社内の反対で頓挫しそうな内容も少なくない。
> 香川は「本当のことを追求する。言いたいことを言う」と編集長就任の弁を述べ、技術や新車などを現場取材も交えて報告する。春闘交渉も動画で流す。章男は「(労使は)こんなにかみ合っていない」「本気で本音の話をしたい」「トヨタの原点を失ってはならない」と訴える。「技術部は白い巨塔か?」をテーマにした動画もある。
今や多くの社は自社の発表をネットで行い、特に社長会見をyoutube配信するなんてのは珍しくもなんともないわけで、オンライン会見を「異例」と感じる人は少ない。そのマスコミもテレビやネットの内容だけでニュースを組み立てることは何も不思議ではない世の中で、なぜ企業の社長交代の発表が事前にマスコミに一切知らされず、自社メディアだけでの発表になるのが「異例」なのか?という話であります。これまでのように報道して貰うために記者に告知し集まって貰うという方法を取る必要性が少なくともトヨタ自動車には無かったことになります。
朝日新聞は「2019年度第68回朝日広告賞」自動車・運輸部門で「トヨタイムズ」を受賞させた時、このメディアを「広告媒体」とある意味下に見ていたんじゃないか?そういう気もします。トヨタに限らず会見の内容がどう報道されるのか、記者がどう理解したかわからない中で時に意に反した内容を書かれてしまう。それならばトップが自分の言葉で語ること、切り取られて歪められた発言も前後も含めて「公式」が伝えることを非常に重要なことと認識しているのでは?こうも思うのです。
前段が長くなりました。なぜトヨタ自動車の例を出したのか。毎度会見の内容が全く歪められて伝えられるJR北海道の社長会見などもそうですが、会見の内容が公開されていないことでマスコミだけの報道内容では実際に話されたことがが全く伝わらないという面があります。
これは北海道知事や札幌市長の会見でもわかりますが、文字起こしされた会見内容と実際に報道された内容に大きな乖離、また記者なのか社の意思なのか明らかに違った方向に伝えられることがあったりします。そして報道しか見ない層にはそれが全面的に正しいと認知され、正しい情報は全く伝わらないということが発生してしまうおそれが北海道の企業、自治体の広報内容の告知でも起きていることなのであります。
つまり、誰かに何かを訴えたい時には、マスコミの力を借りながらも、自分たち自身が逐次公開する必要があると言えるのです。むしろ、報道を元に一次情報を得ようとする方、また、それ以上の情報を得ようとする方からしてみると、その広報体制が充実していなければならないということでもあります。「○○線沿線では新しいイベントを開始します」という報道について役場などのWEBサイトを見ても何も掲載が無く、広報誌などを確認しても何もない。でも、イベント当日新聞記者が取材していて、それが記事になる。これではイベントがあっても訪問できないのです。
これは、各自治体が「広報活動」を役所に詰める、各支局などが加盟する「記者クラブ」に流したから、これを持って広報としたというのがまかり通っていた。報道を使わなければ自分たちが発信しても広く伝えることはできないからと諦めきっていること。そして自分たちにWEBやSNSを上手く使う知識が乏しいこともありましょう。SNSに通じているからと公式な形にせず自分たちと別な場所で発信者を使うと今度はその発信者が「暴走」することが発生する。発言問題があった長万部町の「まんべくん」のTwitterは現在「長万部町無関係・完全非公式」としている有様で、極端な例ではありますが、地域によってはこのような現状があるわけです。
廃線の危機にある路線沿線はどう「伝える」のか
個別自治体についてはまだその自治体名で検索すれば的確に検索サイトはその自治体公式サイトを表示するはずです。しかし、存廃が問題になっている路線名ではどうでしょうか?「留萌線」でも「留萌本線」でもGoogleは同じ内容を補完して表示するようです。
留萌線の廃線に興味を持ったとして、公式的な情報を得るのは下の方に留萌市の公式ページ、10ページ目までに他の自治体のサイトすら検索されませんでした。「留萌本線 深川市」などと検索すれば深川市の留萌線の利用助成に関わる項目が出てきますが「留萌本線 秩父別町」では町の交通手段だけ、「留萌本線 沼田町」でも廃線に関する情報を得られるかどうかです。
最近では本州、特にJR西日本管内から聞こえてくる鉄道路線の維持に関する話。以前も紹介している木次線はどうなっているか?といいますと

木次線利活用推進協議会
https://kisuki-line.jp/
木次線利活用推進協議会
WEBサイト自体も「知る」「見る」「乗る」と単純化されたメニューからイベント、利用助成など、沿線が出せる事柄をワンストップ型に表示しています。PC・タブレット、スマートフォン向けにシームレスにメニューなどの表示が変化する仕掛けになっており、端末を選ばないサイトの作りは最近あたりまえではあるのですが、これができていないサイトというのは意外とあるものです。
木次線は観光列車も地域で運営にも車両にも負担しています(それでも老朽化で奥出雲おろち号は2023年度運行で終了することが決定しており、2024年以降は気動車型観光列車「あめつち」が運行されるとされています)
しかし、正直な話木次線自体がこれだけイベントしています、観光列車やっていますといっても、先行きが安泰ではありません。しかし、何もしない、発信しないで「廃止するな」だけではなかなか賛同者を得ることはできないのも事実でしょう。
サイトだけでは魅力は伝えられない。しかし、サイトが無ければSNSで「紹介」することも難しいという面がある。「路線名」が入ったワンストップ型のWEBサイトは最低限必要な広報インフラと私個人は思うのです。
北海道内各路線の「路線」サイト
では北海道内の各路線はどのようなサイトを作っているのかをご紹介しましょう。留萌線
まず最初にさきほど「検索に引っかからない」とした留萌線。深川市・秩父別町・沼田町が入る「北空知圏振興協議会」のサイトで留萌線の「特設ページ」があります。以前「16項目の利用促進策」という笑っちゃいけないけど、これを真面目な顔で検討したとすれば後ろからスリッパで引っ叩きたい衝動の内容を紹介していますが、その後も会議の議事録も無く、内容らしきものも特筆するものはありません。特設ページ JR留萌本線問題検討会議
https://kitasorachi.sakura.ne.jp//JR.html
留萌本線問題検討会議
なお、こんなシンプルなサイトですが、スマートフォンは縮小表示するだけです。
根室線(富良野-新得)(滝川-富良野)・富良野線
同じく「赤色線区」と色分けされていた富良野-新得と、「黄色線区」になります滝川-富良野および富良野線に関しても沿線の協議会は特にサイトは持っていません。沿線の協議会を挙げておきます。
・根室本線対策協議会
滝川市・赤平市・芦別市・富良野市・南富良野町・新得町・占冠村
YouTubeの公式アカウントは持っているようです。
YouTube 根室本線対策協議会
https://www.youtube.com/channel/UCAeexAdqVxMZJi-LlKWZe2Q
・JR富良野線連絡会議
旭川市・富良野市・美瑛町・上富良野町・中富良野町
こちらもYoutube公式アカウントを持っています。
YouTube JR富良野線連絡会議事務局
https://www.youtube.com/channel/UCE_i2zhNGf-Jh8sfeVIpHQw
残念ながら動画の内容再生数があまり廻っていないように見えます。YouTubeでの告知って動画だけに作成にまぁまぁ手間がかかる上に、それを他の媒体で告知する方法が無いとなかなか再生数が上がらない難しい面があるんですよね。
なお、富良野市が単独で「富良野市根室本線・富良野線利用推進協議会」を立ち上げており、こちらには市だけでなく商工会議所・物流団体、交通事業者などが入っています。
富良野市には「鉄路対策」というページがあり、基本的にはここで広報しますが、なかなか検索には引っかかりません。ただ、過去の経緯など交渉内容などは網羅されており、このページを上手く引っかかるようにして欲しいとは思うのです。そして鉄道観光などの情報も取り上げた「路線」サイトにしていってほしいなとも思うのです。
富良野市 鉄路対策
https://www.city.furano.hokkaido.jp/life/docs/2018011100020.html
富良野市 鉄路対策
根室線(釧路-根室)
愛称として花咲線とされる部分になります。根室市がクラウドファンディングにて集めた基金でWEBサイトが公開されております。プロに依頼したであろう非常に綺麗なサイトです。2018年に「根室本線花咲線対策沿線地域連絡協議会」として釧路市・根室市・白糠町・釧路町・厚岸町・浜中町・別海町・中標津町・標津町・羅臼町が立ち上げていますが、WEBサイトはあくまでも根室市が作成しており、ドメイン等は外部です。根室市 地球探索鉄道 花咲線
https://www.hanasaki-line.com/
地球探索鉄道 花咲線
アクセス面とムービー、撮影、観光案内的なものが網羅されていますが、あくまでも観光的なものとなっており地元住民が使うようなコンテンツはなさそうです。
なお、端末を検知してのモバイルサイトも表示でき(そのかわり画面の小さなPC等のサイトは自動で縮小しないので見づらい)サイトの作り的には完璧です。
SNSでの告知に関しては公式Twitter(https://twitter.com/hanasaki_line
)があるのですが、ほぼ告知を行っている様子が無く基本的にはサイト内のブログ的な告知が最新情報になりましょう。そちらは頻繁に更新されています。
また、サイト内でYouTubeにアップロードした動画を使用しますので単独でチャンネルも持っています。
YouTube 地球探索鉄道 花咲線
https://www.youtube.com/@user-rt4xu2li7k
宗谷線(名寄-稚内)
旭川-名寄も含めて「宗谷本線活性化推進協議会」を立ち上げていますが、公式サイトのようなものはなく、各自治体から広報されるようです。26市町村、6経済団体といいますが、どこが加盟なのかを明記した資料すら見つけられませんでした。もちろん各自治体がサイト内やSNSでの告知などを行っているのはわかりますが、統一されたものがないので各自治体で同じことでも少しニュアンスが違うなどの弊害があって、できれば一括で情報を得られる場所を作っていただきたいなと個人的には思います。
室蘭線(沼ノ端-岩見沢)・日高線
「JR室蘭線活性化連絡協議会」が苫小牧市・岩見沢市・安平町・由仁町・栗山町にて作られています。こちらはInstagram・Facebookでの広報を行っています。基本的には岩見沢市がメインに広報している感じでしょうか。岩見沢市 鉄道に関する取組
https://www.city.iwamizawa.hokkaido.jp/soshiki/kikakushitsu/kotsu/2/3/3449.html
JR室蘭線活性化連絡協議会
https://www.instagram.com/muroransen/
JR室蘭線活性化連絡協議会
室蘭線で出かけよう!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100081900316854
室蘭線で出かけよう!
Instagramはログインされていなければ内容を確認できないこと、Facebookも検索に引っかかってきにくいので告知がわかりにくい面があります。しかし、SNSをよく使う人には良い面もありましょう。むしろ、外部からの訪問を意識したSNSによる告知という意味があるともいえます。
日高線に関しては、現時点では特段の協議会のようなものが(あるのかもしれないが)検索されません。
「JR北海道の維持困難線区に関する東胆振首長懇談会」(苫小牧市・厚真町・むかわ町・白老町・安平町)での室蘭線も含めた対応となるように見えますが、WEBサイトは見当たらず、議事録的なものも特に検索されません。
石北線(新旭川-網走)
「オホーツク圏活性化期成会石北本線部会」オホーツク管内の15市町村で構成されており「JR石北本線応援団」WEBサイトを作成しています。北海道内の路線毎WEBサイトでは最もまとまって情報量もあるサイトです。もちろんスマートフォン対応になっています。上川側は「上川地方総合開発期成会」となりますが、残念ながらWEBサイトはありませんで、石北線のみに絡むわけではないという意識がありましょう。
JR石北本線応援団
https://sekihoku-honsen.jp/
JR石北本線応援団
サイトは情報量があり、まず「利用案内」運賃やえきねっとトクだ値などの割引情報なども充実しています。助成についても記載があるワンストップ型です。これだけの情報を自治体だけで作っているとは思えませんので市民団体「石北沿線ふるさとネットワーク」などの協力もあろうかと思いますが、いずれもまず「見せる」「情報を発信する」という意味で素晴らしいと思うのです。本体からのSNSに関する発信がないので、サイトの充実の割にあまりSNSで紹介されているのを見かけないページなのが残念です。
別枠ですが、北見市鉄道活性化協議会がYouTubeアカウントでの発信を行っています。
YouTube 北見市鉄道活性化協議会
https://www.youtube.com/channel/UC915qW3M-EqPkNx3nJot3FA
釧網線(東釧路-網走)
最後になりましたが、「JR釧網本線維持活性化実行委員会」は釧路市・釧路町・標茶町・弟子屈町・鶴居村・網走市・斜里町・小清水町・清里町で構成しサイトを作成しています。JR釧網本線維持活性化実行委員会
https://senmouhonsen.com/
JR釧網本線維持活性化実行委員会
こちらも路線時刻表などはJR北海道本体にリンクし、ツアーパンフレットなどの情報は網羅しています。それほど内容の量が多くはありませんので、もう少し内容を肉付けしていくこと、協議内容なども掲載することが求められます。
こちらもSNS活用がないので、なかなか認知されていないページに見えます。
また、釧網本線利活用推進協議会として釧路公立大学・北見工業大学・JR北海道・国土交通省北海道運輸局・網走市・斜里町・清里町・小清水町・釧路市・釧路町・鶴居村・標茶町・弟子屈町・MOTレール倶楽部・釧路臨港鉄道の会・ツーリズムてしかがの16団体が加盟する協議会があり一時期はフェイスブックページがあったように見えますが、現在は削除されているようです。
北海道
そして、北海道庁としてはそれを統括した形ではないにせよ、広報体制としての「北海道鉄道活性化協議会」を作成しています。ただ、「各地域の取組内容」あたり、かなり以前のものが残され、新しいものがない。また、ここに告知しても良いんじゃないかなぁと個人的に思うようなイベントが掲載されておらず、ここを見ていれば各路線沿線の取り組みがわかりますという一覧性はありません。
北海道鉄道活性化協議会
https://www.hokkaido-rail-k.jp
以前も書いていますが、SNSの取り組みも非常に杜撰で
Twitter
https://twitter.com/hokkaidotetsudo
Instagram
https://www.instagram.com/hokkaido_rail/
Facebook
https://www.facebook.com/hokkaidotesudo/
各媒体にアカウントを持っていますが、はっきり言って全くというほど活用されていません。
Youtubeに関しては複数のアカウントを持っています。これ、担当者がパスワード引き継ぎ忘れたとかで消すこともできなくなったとか?
https://www.youtube.com/channel/UCa8WkTDuQc-sDe7lAHfH6gg
2020/10/29 に登録
https://www.youtube.com/channel/UC897IAMUKShITgSGjUPsjPQ
2021/08/24に登録
「北海道」として団体を作り広報するという意味で、ある程度の予算がかけられたせっかくのサイトが、なかなか認知されず、そして内容も陳腐なことが最も悲しいことでもあります。「やる気」とか「本気度」という言葉は個人的に好きではなく、事情もあるのでしょうが、告知体制がとられていなければ報道に幾ら配信しても、今は公式情報やSNSで必要な情報を入手する「入手できるのがあたりまえ」と考える中で、このような広報体制のままでよいのか?そもそも何を訴えたいのか?という問題があるように見えるのです。
鉄道は無くさないほうがいいよね、漠然とそう思っている方は少なくありません。それを強固にして声としていくには、「絶対に無くさない方が良い」とふわっとした考えをきっちり補完できるような情報の提供と交渉の可視化が必要なんじゃないかなとも思うのです。そういう意味でリンクも含めたワンストップ型の「ここさえ見れば大丈夫」なサイトの構築は必須と思うのです。そして、各路線のページにたどれるようになっていれば良いですね。
「公式」が充実すれば「報道」は不要なのか?
もう一つ余談を書かせてください。企業や自治体の公式情報が充実すれば報道は不要なのか?そんなことはないのです。当サイトはあまりにも酷い捏造疑惑報道、取材もせず検証をしていない内容を怒りを込めて紹介しますが、実際には報道にかなり依存しているのも事実です。そして報道内容を元に各企業や自治体サイトを見てその内容が実際にどのようなことなのか知ろうとします。残念ながら報道以外に出てこないということも少なくありません。良いことを書き、あまり知られたくないことを書かない可能性がある公式発表に対して、以前はこういう見解だったじゃないか、過去も同じような事故が起きているなどと書けるのもまた報道ならではという面があります。
逆を言えば公式発表の劣化要約なら報道は不要で、公式発表以外の内容をどう取材して記事にしていくか。記者だからこそその肩書きで取材をすることができる。記者だからこそ聞くことができる人に対して取材し、過去の経緯から調べて記事にしていくことが求められます。
もはや記者クラブで座っていれば勝手に情報がやってきて、それをまとめれば良いという「JR北海道は雪で何本運休」なんて記事にどんどん「意味が無くなって」いくのです。これはその内容をJR北海道が普通にWEB発表していけば必要の無い情報になります。逆を言えばJR北海道にとって発表する必要のない内容を広報がまとめて配布している。その必要の無い情報を嬉々受け取って記事にするという癒着的な要素もあるのでしょう。それがないと記事に数字的な情報を入れられないからですね。
北海道の多くの路線のJR等との交渉に関しても多くは非公開です。後から議事録が出てくることすら希です。報道の囲み取材で首長が答えること、さらにそれが端折られた「報道」という形だけが「住民」が知ることのできる接点であるというのは異常な話です。
そういう意味では報道の必要性である「取材」が試される事態が現在北海道の交通関係では起きているのだということです。月形町の札沼線廃止決断は地元議員すら知らない間に町長が発言し報道で住民が知るような状況になりました。それを「オレたちはスクープできた」と報道することは大事ですが、それを批判することもできない、ある意味自治体と記者の癒着の構図も変わっていかなければならないでしょう。
まぁ、協議が行われたことすら自治体から伝えられず愚痴を書くような留萌線沿線記者など、もはや記者なのか?というような方もいらっしゃるのですけどね。
社会が縮小する中、報道も縮小し「新聞」や「雑誌」という媒体がどう生き残るか?どうWEBメディアなどの「取材」すら行わないような媒体と戦うのか。「報道」だからできる記事。それを出していってもなかなか評価されていかない。これも報道の難しさでもあるのでしょう。速報性はもう求められていない。では、何を売りにするか?
私個人は「報道」が必要だと声を上げていきますし、その質が良くなることを願っています。