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北海道の交通関係
北海道の交通関係サイト終了のお知らせ
当サイトは終了することといたしました。本件に関しましては以下をご確認ください。
当サイトは2023年12月末で閉鎖することといたしました
さっぽろ路線バス利用促進キャンペーン HAPPY BUS DAY!!と札幌近郊バスの「案内」
2023/02/28
札幌市まちづくり政策局総合交通計画部都市交通課は札幌市内の路線バスの利用促進「さっぽろ路線バス利用促進キャンペーンHAPPY BUS DAY!!」を市民23,000名を対象として行っています。今回のキャンペーンは2023年2月と3月の日曜日4日を対象とし、そのうち2日利用可能な無料乗車ができるというものです。
対象となるバスは北海道中央バス、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、札幌ばんけいの4社、札幌市内の停留所相互間を利用する場合となります。ただし高速バスなどは対象外です。
市、路線バス無料券発行へ 2、3月の日曜 利用促進狙う
2023年01月13日 北海道新聞 札幌面
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/786434
> 札幌市は、新型コロナウイルスの影響で利用者が減少している路線バスの利用促進キャンペーンを実施する。バス会社4社の市内路線で利用可能な共通乗車券を計2万3千人に無料で発行し、2、3月の日曜日のうち2日間を選んで使える。今月12日から、スマートフォンか、はがきで申し込みを受け付けている。
既に1月12日から申し込みは始まっており、程なく対象上限に達して終了しています。当サイト管理者もスマートフォン用を申し込んでいます。
なお、公式サイトは用意されていますが、各バス会社サイトでは特段の案内をされておらず、新聞記事などを確認した人にしか行き渡らなかったともいえましょう。上限が決まっているのであまり大々的にPRする気は無かったのかもしれません。
さっぽろ路線バス利用促進キャンペーンHAPPY BUS DAY!!
https://www.happy-bus-day.com
公式サイト
さて、その利用開始初日となる2月26日が近づいてきましたが、登録時にログイン用のアドレスが記載されたメールが1度送付されたあとは、そのアドレスを記載したメールは実施日前にも届かず焦りました。問い合わせて再度送っていただきましたが、特段隠すようなものではなさそうではあります。
HAPPY BUS DAY!!サイトから使用してみる
では、当日になりましたので、ブラウザからログイン画面を開いてみましょう。今回のキャンペーンはブラウザ上で使用し新たなアプリなどをダウンロードする必要がないのは良い面です。



なお、一定時間でログアウトされるのは、いざ降車時にスマートフォンを開くと面食らうので、降車場所の少し前に出した方が良いかと思います(こんどは、使用画面が勝手に閉じる仕様にもなっています)
バス利用と多言語案内表示
今回はこの機会を利用して都心部と逆方向になりあまり足が向かない手稲方面に向かってみます。北海道中央バスの石狩市花畔(ばんなぐろ)へ向かう43手稲線に乗りますが、こちらも札幌市内での降車は利用が可能です。北海道中央バスはバス車外の前面、側面、後面案内表示はLED表示によるものに置き換えられています。ごく少数フルカラーLEDによるものがあるようですが、滅多に見かけません。
基本的には日本語表記のみで、高速便や観光路線など一部の便以外は対応していません。さすがに手稲駅で見られた中央バスとジェイ・アール北海道バスの系統番号の重複は解消されたものの、日本語が読めない方はどうしても頼るのは系統番号になるわけで、もう少しなんとかならないかと思う面です。
また、車内運賃表示もLED表示となっており、日本語と運賃表示のみとなっています。最近は高速便などで液晶パネルによる多言語表示が始まっていますが一般路線車にはまだ少ないのが現状です。アナウンスに関しては日本語のみです。
ジェイ・アール北海道バスもかなり早い段階でバス車外の前面、側面、後面案内表示はLED表示によるものに置き換えられています。最近はフルカラータイプに置き換えが進んでいます。また、車内運賃表示も液晶パネルによる表示となっています。基本的には日本語と英語(ローマ字)表記となります。アナウンスに関しては日本語のみです。
たまたま手稲駅で見かけた例をいくつか見てみましょう。




このあたり、ルールはあるのでしょうが、表記のブレが気になります。もちろんジェイ・アール北海道バスだけの問題ではなく、北海道、または国土交通省北海道運輸局として公共交通機関の表記問題を改善する方向、特に中小バス会社向けの表記問題を解決して欲しいとは思わないでもありません。(これは市内や同一事業者で重複する系統番号問題でもある)
手稲高台地区路線バス代替問題
札幌市は2022年7月、手稲区内の山側、特に勾配や隘路が点在する富丘地区や既存バス路線の少ない前田地区を運行するジェイ・アール北海道バスの富丘高台線の撤退が検討されるなか、この付近をデマンド交通で代替することを検討します。札幌市、AIオンデマンド交通実験へ 路線バス廃止で代替
2022年07月26日 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC240LO0U2A720C2000000/
>ジェイ・アール北海道バスの富丘高台線(JR手稲駅南口~同駅北口)は平日のみ運行しており1日あたり往路と復路で各2便。使用車両は中型バスで1日の乗客数は50人程度。
同社は利用者数の減少や運転手不足、車両の老朽化を理由に年内にも廃止する方針を示している。 札幌市は11月下旬から2023年3月末まで富丘高台線の運行区域周辺で実験する。定員10人程度のジャンボタクシー運行により廃止される路線を代替可能か検証する。
発着場所は既存のバス停より多い40カ所前後まで広げ、平日午前10時~午後4時に運行する。運賃はバスより170円高く設定し一律350円。ただし70歳以上や障害者、小学生は同150円に割り引く。 利用者は電話や専用アプリで日時や乗車地と目的地、人数を伝えて配車予約する。
この路線は廃止前の段階で平日のみ1日4便が運行されていました。路線は2000年11月から冬期の実験運行として開設された経緯があります。
2000年11月時点では
100 平日7本、休日7本 手稲駅南口-手稲高台通-富岡通-稲積公園駅-手稲区役所-手稲駅北口
101 平日6本、休日7本 手稲駅北口-手稲区役所-稲積公園駅-富岡通-手稲高台通-手稲駅南口
102 平日4本、土曜1本 手稲駅南口-手稲高台通-富岡通-稲積公園駅
103 平日4本、土曜1本 稲積公園駅-富岡通-手稲高台通-手稲駅南口
このような系統で運行されていました。
2002年に平日各6往復、その後夏期も含めた通年化が行われます。ジェイ・アール北海道バスは専用のマイクロバス車両を導入し特に冬期の隘路部に備えています。
しかし、沿線人口の減少と利用者の減少。専用車両の老朽化があり、2016年には平日4往復に減便、2021年からは現在の2往復4本になっています。
ジェイ・アール北海道バスとしても、2003年には線内専用の割引定期券(一般4000円、敬老2500円)を発行するなど、路線維持に積極的な姿勢を見せていた面がありますし、最終的にはSAPICAでの乗車ができるようにもなり(これにより一般路線同様敬老乗車証が使用できるようになる)ましたが、ダイヤ面でも朝晩通勤時の運行ができないことも含め、地域の敬老利用しかないことは運行継続が難しかった面はありましょう。
乗り合いタクシー、札幌で導入 バスの代替、手稲区で21日開始 /北海道
2022年11月19日 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASQCL6S7TQCLIIPE002.html
>人口減でバスの運行が限界を迎えてデマンド生活交通を導入する動きはいよいよ地方から、都市部へと広がってきた。
>住民の要望で2000年にJR北海道バスが駅までの富丘高台線を作ったものの、車両の老朽化や運転手不足に利用者減も重なって、廃止が決まった。
>新交通の運行は、地元の東邦交通とトヨタカローラ札幌が担う。車両はジャンボタクシー型で定員は8人。バスより少ないが、その代わりに乗降場所は40カ所とバスの停留所19カ所より増える。バスでは無理だった細い道を走行できることも利点だ。
2022年11月から行われたデマンド交通は「チョイソコていね」という名称で、車両面の提供をトヨタの地元販社トヨタカローラ札幌が、運行はタクシー会社の東邦交通が行い、
札幌市 デマンド交通実証実験「チョイソコていね」について
https://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/index/demand_teine.html
チョイソコていね利用案内 チョイソコていね利用案内 チョイソコていね利用停留所
それまでの路線バスに対する利点は大きく2つ。20箇所だった停留所数が40箇所に増えたこと。運行時刻が平日9時-16時となり、その間で30分前までに利用希望を出すことで利用できることでダイヤに縛られないことがあげられましょう。
欠点としては会員登録が必要であること(域外、市外利用者は否定していないが、会員登録がなければ利用できない)
なお、会員登録は域外でも可能とはしていますが、最寄り停留所や緊急連絡先として他人の入力をする項目があり、基本的には地元利用以外はあまりウエルカムではなさそうです。また、システムや利用規約自体は「チョイソコ福岡」と同じになっています。
新聞記事によれば利用登録者はサービス開始までに200人を超えているとのことですが、会員番号的に現状でも250人まではなっていないように見えます。手稲富丘地区だけでも1万4000人程度の人口があるわけですが「利用する必要がある人」という意味では多くはないといえるのかもしれません(これは通勤時間帯に利用できないという意味で現実に使えないことでもありましょう)
今回は休日でしたので実際「チョイソコていね」を利用することはできませんでしたが、旧富丘5条4丁目バス停付近を訪問しています。現地に看板があるとしていますが、雪のためか見つけることができませんでした。2022年4月の現地付近と比較します。
さて、今回、手稲駅付近でこの「チョイソコていね」に関する何らかの情報を得られるかを探してきましたが、ジェイ・アール北海道バスの時刻表部分においても、実際の停留所付近でも何の情報も入手できませんでした。それよりも、旧手100系統の案内表示があちこちに残っており、こういうあたりは非常に杜撰に見えます。
ジェイ・アール北海道バスが実験導入している停留所電子時刻表
ジェイ・アール北海道バスは本社のある琴似営業所バス停で電子時刻表の実験を行っています。ジェイ・アール北海道バス、北海道初のスマートバス停
2022年12月12日 リアルエコノミー
https://hre-net.com/keizai/kotu/64255/
> ジェイ・アール北海道バス(本社・札幌市西区)は、昨シーズンの大雪の交通障害を踏まえて、利用客にリアルタイムで情報提供できるスマートバス停を設置、北海道で初めて実証実験を開始した。
> こうした反省を踏まえ、同社では利用客にリアルタイムで運行状況を知らせる手段として、西日本や関東を中心に展開している「スマートバス停」を北海道の真冬の気温や大雪時に対応できるかの実証実験を11月28日から開始した。
> 設置バス停は、琴似営業所前(札幌中心部方面行き、手稲方面行き)で、3基を設置。直接電気の供給を受けるタイプや太陽光パネルで電源供給を受けるタイプなどで、いずれもインターネットとクラウドに接続されている。
確認したのが遅かったのもありまして、3基を設置としていますが見かけたのは2基のみでした。
手稲・小樽方面停留所に設置されていたのは電子ペーパーによるモノクロ表示によるものです。通常の時刻表も併設されていますが、一般的なバス停にある停車停留所案内は省略されています。電源を引いたり、太陽光パネルなどはないので乾電池による駆動と思われます。電子ペーパーは表示切り替えがなければ、ほぼ電力を必要としないという利点があります。
札幌駅方面停留所に設置されているものは大型のカラータイプとなっており、駆動用に太陽電池をそなえたものです。
いずれもYEデジタル(個人的には今も安川情報システムって名称の方が馴染みがある)と西鉄エム・テックが開発したものと思われるタイプのもので、富士フイルム社のページで紹介されている製品と思われます。
富士フイルム スマートバス停
https://www.fujifilm.com/jp/ja/business/signage/lcd/smart-bus-stop
スマートバス停ラインナップ
なお、琴似営業所にはもう一箇所営業所内に待合室がありますが、ぱっと見高ここには設置されておらず、札幌方面停留所の上屋部のデジタル案内を含めた3箇所なのでしょう。
なお、ジェイ・アール北海道バスは手稲本町バス停など上屋があり電源が取れるバス停のいくつかにサイネージ形の発車案内を設置しています。