北海道の交通関係


北海道の交通関係サイト終了のお知らせ

当サイトは終了することといたしました。本件に関しましては以下をご確認ください。
当サイトは2023年12月末で閉鎖することといたしました


祝!北広島ボールパーク開業、そして北広島市と球団が先見できなかったアクセス問題②

2023/04/05

記事の続きとなります。ここでは実際に4月2日の開幕シリーズ最終日、3万人を超えた観客をどのように案内していたか現地を確認した模様を記録しておきます。実際に当サイト管理人がいた場所での話ですので、実際の利用では誤認などがある可能性もありますが、その場合はご指摘いただきますと幸いです。

祝!北広島ボールパーク開業、そして北広島市と球団が先見できなかったアクセス問題①
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1257



かなり改善が見えた4月2日のアクセス面と野幌線・新千歳空港線

●4月2日13:00~16:15 3時間15分 30,775人 0.0mm 5.5℃ 6.0m/s

開幕シリーズ最終日となる日曜日のデーゲームです。13時試合開始で日中は日が射して暖かく感じました。観戦客だけでなく新球場を一目見ようと散歩がてら歩く人の姿も多く見かけており、また周辺施設もオープンしていますのでそちらへの利用もあり、試合が始まっても球場周辺は賑わっていました。

札幌駅の快速エアポート出発の様子

4月2日11時20分頃の札幌駅の快速エアポートが発車する6番ホームの様子です。デッキ付近には立客もいますが思ったより混雑していないという印象でありました。快速エアポートはメインの利用客が新千歳空港輸送であるのですが、指定席にも観戦客と思しきグッズを持つ人もいて、指定席料金の840円を支払っても快適に移動するという需要もあるということになります。ただ、その分空港利用者が利用できないという面はありましょう。
 4月2日11時20分頃の札幌駅
4月2日11時20分頃の札幌駅
 4月2日11時20分頃の札幌駅
4月2日11時20分頃の札幌駅


野幌駅からのシャトルバス利用

当サイト管理者はこの日、野幌線のシャトルバスに乗車しました。試合開始は13時ですので12時30分発の野幌駅発の便に乗車する予定です。12時少し前に野幌駅に到着しましたので様子を見てみます。
このあたりがJR北海道の裁量なのか公告扱いなのかはわかりませんが、改札を出た目の前の待合室にシャトルバス案内があるのは良い面です。
 野幌駅シャトルバス案内
野幌駅シャトルバス案内
また、北口バス案内部分にも掲示があります。
 野幌駅シャトルバス案内
野幌駅シャトルバス案内
野幌駅からのシャトルバスは21条(イベントなどの期間を決めた運行)での実証運行ですので、これが定期運行となるかどうかは注目されます。利用が少なければ運休、廃止も考えられるのです。そのためか運行日は試合日などに限定し、しかも時刻を決めた運行になります。
野幌駅からは試合開始の3時間前から30分おきに7便を運行し、エスコンフィールドからは試合開始の1時間30分後から30分おきに7便または8便運行となります。試合時間中にあらかた運行が終わってしまう可能性があるものの臨時便対応は行うとはしています。運賃は大人500円です。

野幌駅のシャトルバス乗場はバス待機所を転用しています。便数的には大規模なものは必要ないということでしょう。
 野幌駅シャトルバス乗場
野幌駅シャトルバス乗場
 野幌駅シャトルバス乗場
野幌駅シャトルバス乗場
運行事業者であるエルム観光の職員さんが案内を行っていて現金客には乗車券を手売りしています。一昔前のバス車掌さんを思い出しますね。12時ちょうどの便は10人程度を乗せて出発。私は12時30分発に乗りましたが実乗車4名でした。午前中の便はもう少し混み合っていたとのことで、認知が進めばこちらの便も人気が出そうに思えます。江別市内だけでなく岩見沢方面や、場合によってはJR利用での他地域の利用でもこちらの方がアクセスは簡便にも見えます。

エルム観光バスの単独運行ではありますが、エスコンフィールドシャトルバスは現金での乗車券購入かVISAタッチでの乗車という面は北海道バス運行と同様となっています。車載器なども同じメーカーの機器のように見えます。
 VISAタッチ車載器
VISAタッチ車載器
この車載器は小田原機器製のもので、QRコード決済や各種クレジットカード決済に機器的には対応しているものです。しかし契約上VISAタッチしか対応しないという状況のようです。

野幌駅からは線路を潜り鉄東線、白樺通(道道1005号野幌総合運動公園線)、道道46号江別恵庭線、大曲通(道道1080号栗山北広島線)を経由します。違和感の無いルートです。
 白樺通-江別恵庭線交差点
白樺通-江別恵庭線交差点
 江別恵庭線-大曲通交差点
江別恵庭線-大曲通交差点
 エスコンフィールド
エスコンフィールド
渋滞のポイントである右折が3回あり危惧されましたが大きな混雑は無く、所要時間は20分ほどで到着しています。江別恵庭線は江別市-北広島市区間は4車線化が完了しており非常にスムーズに走ることが可能という面でもこのルートはお勧めです。(ただし、エスコンフィールド駐車場への入庫渋滞が無い前提ではある)
 野幌駅シャトルバス
野幌駅シャトルバス
 エスコンフィールドバス乗場
エスコンフィールドバス乗場
シャトルバスの到着場所は出発場所と同じ場所にしているようです。これは帰りの乗車場所の説明がしやすいという面がありましょう。


エスコンフィールドシャトルバス乗場の改善

オープン戦前から何度かここに来ておりますが、比較してシャトルバス乗場、タクシー乗場には改善が見られました。

●新札幌行きシャトルバス乗場の改善
北広島駅行バス乗場と少し離れている新札幌行きバス乗場がわかりにくい面がありましたので仮設的ではありますが大きく「新札幌バス乗場」表記がされています。ただ、電照がありませんので夜間の視認性は悪いと思われます。将来的には常設のものが設置されるものと思われます。
 「新札幌バス乗場」
「新札幌バス乗場」
また、整列用の柵が用意されています。
 新札幌行に柵などの整列場所
新札幌行に柵などの整列場所
バス停表示付近着車できるバスの台数に制限がありました、約1台分しかなかったものが約3台分に拡大されています。
 3台着車できる新札幌行スペース
3台着車できる新札幌行スペース
路面部分に野幌駅シャトルバスの標柱を固定していた跡があります、この部分までしかスペースがありませんでした。
 3台着車できる新札幌行スペース
3台着車できる新札幌行スペース
一度に着車できるバスが増えれば同時に乗車させることができ、それだけ混雑が緩和できます。

●野幌行きシャトルバス乗場の改善
野幌行きは3月30日から運行開始になっていますが、同様に約1台分しかなかったものが約2台分の着車スペースがとられました。
 2台着車できる野幌行スペース
2台着車できる野幌行スペース

●新千歳空港行シャトルバス乗場
 新千歳空港行スペース
新千歳空港行スペース
新千歳空港行きはナイトゲーム終了時間には既に運行を終了していることもあり、1台分のスペースになっています。後ろに車両を待機できるような形にはなっています。

●北広島行シャトルバス乗場の改善
利用が多いことを前提にしていたとは思いますが、着車スペース3台で1台ずつ乗車させていたものを3台同時に乗車させるようにしているようです。車両さえ用意できれば一度に200人以上は運べますのでかなり効率的になるとは予想します。
 北広島行スペース
北広島行スペース

●シャトルバス乗車券売場の改善
シャトルバスの乗車券売場は現金専用の券売機がコインロッカーの並びに隠される形で設置されており、3月12日の内覧時当初は案内用の文言すら貼られておらず利用者が混乱、オープン戦からは「BUS TICKETS」の案内が貼られたものの電照されておらずナイトゲーム時にわかりにくいという問題がありました。また、内部が狭く2台の券売機が置かれているものの購入者の後ろを通って2台目の券売機に行くのも苦労という意味で乗車券をスムーズに買えなかったというところがあります。
 シャトルバス乗車券券売機
シャトルバス乗車券券売機
 シャトルバス乗車券券売機
シャトルバス乗車券券売機
 シャトルバス乗車券券売機スペース内部
シャトルバス乗車券券売機スペース内部
3月30日からはエスコンフィールド入場券売場にて北広島駅・新札幌駅へのシャトルバスのチケットを発売するという施策が行われています。ここで利用できる決済方法はエスコンフィールド内で使用できるクレジットカード、電子マネーなどの決済方法のみで現金は使用できません。また、福祉割引券なども券売機対応となります。
 エスコンフィールド入場券売場
エスコンフィールド入場券売場
2つのシャトルバス乗車券購入方法ができましたので、券売機側にも案内が貼られています。
 シャトルバス券売機案内
シャトルバス券売機案内
 シャトルバス券売機案内
シャトルバス券売機案内

●エスコンフィールド試合日帰宅時シャトルバス支払い方法のまとめ
北広島駅行
 ・現金
  直接車内で乗車時に現金を運賃箱に投入
  シャトルバス券売機で乗車券を購入し乗車券を乗車時に運賃箱に投入
 ・クレジットカード・電子マネー・QRコード決済
  エスコンフィールドチケット売場で乗車券を購入し乗車券を乗車時に運賃箱に投入
 ・VISAタッチ
  直接車内で乗車時に運賃箱のVISAタッチ読取機にかざす

新札幌駅行
 ・現金
  シャトルバス券売機で乗車券を購入し乗車券を乗車時に係員に手渡し
 ・クレジットカード・電子マネー・QRコード決済
  エスコンフィールドチケット売場で乗車券を購入し乗車券を乗車時に係員に手渡し
 ・VISAタッチ
  直接車内で乗車時に車内のVISAタッチ読取機にかざす
 (ただし4月1日帰宅時はVISAタッチの利用を中止し全員が乗車券購入を必要とした)

野幌駅行・新千歳空港行
 ・現金
  シャトルバス券売機で乗車券を購入し乗車券を乗車時に係員に手渡し
 ・クレジットカード・電子マネー・QRコード決済
  利用不可(エスコンフィールドチケット売場での乗車券購入はできない)
 ・VISAタッチ
  直接車内で乗車時に車内のVISAタッチ読取機にかざす


エスコンフィールドタクシー乗場の改善

エスコンフィールドの一般用タクシー乗場は北広島行シャトルバスのロータリーと共用となっています。その結果タクシーが待機できるスペースは30台ほど、タクシーが着車できる場所が2台程度という問題がありました。
 エスコンフィールドタクシー乗場
エスコンフィールドタクシー乗場
現在着車場所を4台程度確保しており、同時に乗車するようになっていますが、そもそものタクシー待機の台数は少ない面はあります。

また、個人的にアプリや電話などでタクシーを呼ぶ場合の乗車場所が設定されていませんので、結果呼んだタクシーを着車させる場所を説明できないと乗れないことになりますし、タクシー運転手も1塁側3塁側やゲート名を言っても理解されていない面があります。
夕刊フジの記事は信じられないくらいに嘘というか、現地見ないで書いているのでアテになりません。(JRに関しては全く確認していない嘘記事になります)
タクシーに関しては緊急対応的に札幌市内のタクシーが配車されていたようで(営業圏としては札幌と北広島は同一)すが、台数を確保できていないのは致し方ない面です。

夕刊フジ 想定以上、日本ハム新球場でドタバタ劇 タクシー会社ウハウハも電車、バスはパニック
https://www.zakzak.co.jp/article/20230331-ZQAW5SRHYROULJEO7KXUAOEO6I/
>一方で特需に沸いたのがタクシー会社だ。地元の60代男性運転手は「今日は札幌からも多くのタクシーが〝ドル箱〟狙いで稼ぎに来る」。駅から球場までは所要時間5分、片道約1000円の道のりで「すぐにUターンして駅に戻ってもお客さんがひっきりなしに来る。こんなの近年なかった」と新球場さまさまだった。


タクシーに関してはあまり改善できる項目がないというのが現状と思われます(関係者用のタクシー配車で手一杯という状況に見えます)


新千歳空港シャトルバス利用

エスコンフィールドと新千歳空港を結ぶシャトルバスに関しては、当初の北広島市の説明などにもなく、ちょっと驚いたのが実際です。運行本数が6往復となり、試合終了時間に運行されるのはデーゲームのみ(それも試合と関係なく出発する)であることも含めて、利用の難しい路線に見えます。
 新千歳空港シャトルバス
新千歳空港シャトルバス
今回は試合がまだ始まったばかりとなるエスコンフィールド発13:30という便に乗ってみます。
 新千歳空港行きバス停
新千歳空港行きバス停
 新千歳空港シャトルバス
新千歳空港シャトルバス
バス停は最もゲートから離れています。今回使用されている車両は北海道バスの高速ニュースター号用の車両でトイレが設置されているものです。乗客は実乗車3人で、観戦客はいないようですが、飛行機に乗る前に球場を見に来た風の方と、グッズを持って乗っている方がおられます。定刻に発車します。
 観光バスの列をすり抜ける
観光バスの列をすり抜ける
バス専用の駐車帯がこのシャトルバスロータリーに設けられ多数のバスがあります。結果シャトルバスがとても狭そうにロータリーを抜けるのはあまり利便が高い感じがしません。

バスは北広島駅付近、コープさっぽろエルフィン店を曲がり線路を渡り道道46号江別恵庭線を千歳方面に向かいます。高速道路は経由しません。
 北広島駅の混雑を横目に
北広島駅の混雑を横目に
(試合開始時間を過ぎたのでシャトルバス運行時間を終了し30分おきの定期バス運行になっているため約30分後までバスが来ないがこの列ができている)
バスは国道36号線に入り、南千歳駅横を通過し新千歳空港に、到着は札幌などからの空港連絡バスの路線バス降車場と同じ
 南千歳駅横
南千歳駅横
 新千歳空港路線バス降車レーン
新千歳空港路線バス降車レーン
 到着したバス
到着したバス
所要時間は50分の予定でしたが54分、特に渋滞等はありませんでしたが、余裕を見た方が良さそうです。

このバス降車場からエスカレータで上がるとショッピングゾーン、国内線カウンターへ接続されます。


新千歳空港発のエスコンフィールドシャトルバスのバス乗場も見てみます。
 バス乗り場案内
バス乗り場案内
新千歳空港のバス乗場は国内線到着ロビー前になります。ANA側23番、JAL側7番が乗車位置になります。エスコンフィールドシャトルバスはどちらも出口前の最も良い位置に設定されました。
 新千歳空港23番バス停
新千歳空港23番バス停
 新千歳空港23番バス停
新千歳空港23番バス停
 新千歳空港7番バス停
新千歳空港7番バス停
 新千歳空港7番バス停
新千歳空港7番バス停
特にJAL側は一般的な空港連絡バスが14番などとスカイマークやジェットスターから歩くことを考えるとかなり利便の良い位置に見えます。
ただ、利便がよく、普段バスがいないということで路上駐車が横行しているのは空港側の問題でしょうが、もうすこし改善は必要に見えます。

新千歳空港の乗車券売場ですがどこを探しても見つかりません。Fビレッジの公式サイトでは新千歳空港シャトルバスも
「決済方法  :VISAタッチ、乗車券」
としています。どこかで乗車券を売っているはずです。当然のように到着ロビー内の北都交通や北海道中央バスの案内窓口では扱っていません。
 北都交通・道南バスの案内所
北都交通・道南バスの案内所
結局の所新千歳空港からのエスコンフィールドシャトルバスでの現金乗車の場合は車内精算です。600円でできるだけおつりの無いように用意する必要があります。
 新千歳空港シャトルバス
新千歳空港シャトルバス
この日は緑色のジャンパーを着た係員さんが乗車券を発売していました。基本的には運転手さんか係員が23番、7番バス乗場でバスが着車して発売ということのようです。このあたりも事前情報が欲しいですね。乗車券販売があると思ってかなり探しました。



4月2日のJR北広島駅利用状況

新千歳空港から列車で移動して、千歳駅からは普通列車に乗り換えました。この普通列車がてきめんに空いていて、誰も乗っていない感。千歳線は本数が多く利便が高い快速エアポート利用が基本で、普通列車停車駅利用以外の普通列車利用が少ないという面がありましょう。
 空いている普通列車
空いている普通列車
16時前に北広島駅に到着しました。試合は終盤で続いていますが、改札からは続々と列車に乗る方がホームに降りてきます。

北広島駅3・4番ホームの体制

・札幌駅側の発車標は「調整中」
北広島駅の4番ホームの停車位置が変更になっており、列車が停車しない部分になるエスカレータを降りた側の発車標は3番ホーム側の普通列車は表示しますが4番ホーム側を「調整中」とします。この表示はできる限り「快速エアポートは千歳側でお待ちください」みたいな表示の方が良いかもしれません。
 ホーム札幌駅側の案内表示
ホーム札幌駅側の案内表示

・案内係員が大量に動員されている
JR北海道が最も恐れているのは旅客の転落事故と思われます。列車が到着する際に両手を広げてホーム端に旅客が入らないような案内を行っています。そのためにほぼドア枚数分(3扉6両なので18名以上)の警備員、職員が割かれています。
 4番ホームの案内係員
4番ホームの案内係員
もちろんそれは普通列車側にも配備されていますので実際ホームにいる案内員は25人以上いるのではと思います。もちろん千歳方面ホームや改札前などにも配置されています。
 4番ホームの案内用ステップ
4番ホームの案内用ステップ
 3番ホームと4番ホームの停車位置差
3番ホームと4番ホームの停車位置差
ホームには1段高いステップが用意され、状況の確認に使われています。この時間帯はまだ混雑が大きくないものの、快速エアポートがどうしても先着する時間帯が多いという面がありますので、空いている普通列車になかなか乗ってくれない案内の難しさもあります。

・部活などの高校生と重なる時間帯
観戦者の他に高校生の数を見かけました。日曜日に部活を行い帰宅する時間帯と観戦者の帰宅時間帯がかち合うこと、部活用具など大きい荷物を持つ人が多いことも考慮に必要なことだと思われます。
 4番ホームの列車を待つ乗客
4番ホームの列車を待つ乗客

ホームの職員さんは休憩できる場所も無く、交代しているとは思いますが、なかなか過酷な状況に見えます。千歳方ホーム端に控室のようなものを作るなど、係員さんの労務体制も考える必要があろうかと思います。特に極端な薄着ができない夏場が心配です。


北広島駅コンコース・エルフィンパークの体制

・改札内階段の体制
ホームで列車を数本確認していましたら試合が終了しました。この後の混雑に備えた改札内外を見てみます。
 3・4番ホームへの階段・エスカレータ案内
3・4番ホームへの階段・エスカレータ案内
 3・4番ホームへの階段・エスカレータ案内
3・4番ホームへの階段・エスカレータ案内
快速エアポート利用を階段側、普通列車利用をエスカレータ側に流しています。オープン戦時にはエスカレータを使用禁止にし全て階段で流していましたが、この方が流れが良さそうです。わかっている人は普通列車(3番線の臨時快速も含め)に勝手に流れていくと思われます。

・エルフィンパークの体制
自由通路であるエルフィンパークには待機列を構成するための区画が設定されています。画像奥側が東側(徒歩連絡のエルフィンロード側)となります。
 エルフィンパーク
エルフィンパーク

今回も駅に設置されている改札通過人数をカウントしていると思われるカウンターを確認してきました。
時刻カウンター差異総計備考
16:203,900
16:304,485585
16:364,700カウンターリセット
16:3672287872(暫定)
16:457406681,540
16:501,2004602,000
16:521,5003002,300
16:551,8003002,600
16:572,0202202,820入場制限開始
17:002,2001803,000入場再開
17:042,5003003,300
17:082,8003003,600
17:103,0002003,800
17:143,3003004,100
17:153,383834,183入場制限開始
17:174,183入場再開
17:213,8004174,600
17:254,0002004,800
17:284,2002005,000
17:334,5003005,300
17:374,8003005,600
17:405,0002005,800
17:435,2002006,000
17:485,4002006,200
17:555,7003006,500
18:006,0003006,800
18:106,4004007,200
試合終了1時間で約4,200人、その後1時間で3,000人程度の通過となりました。

それでは各時間のエルフィンパークの状況を確認してみましょう。
●16:28(試合終了13分後)
試合終了から15分後くらいの様子です。券売機にも列は無く順調に流れています。このタイミングで来られている方は試合終了まで見ていない方と思われますので、混雑を避けたい場合はやはり試合終了前に出る必要がありそうです。
 16:28(試合終了13分後)
16:28(試合終了13分後)

●16:45(試合終了30分後)
試合終了から30分を目安に駅名表示部分が規制入場モードになっています。ただ、混雑はしてきたものの改札への入場はスムーズに行われており、まだエルフィンパーク内での待機列を形成していません。この10分間に500人程度が改札を潜ったことになります。
 16:45(試合終了30分後)
16:45(試合終了30分後)

●16:53(試合終了38分後)
エルフィンパーク内での待機列はまだ形成していません。東側エルフィンロード側からは途切れなく人流がありますが、西側シャトルバス側からは散発にしか到着していない様子です。写真でも2枚目の右側になる西側からの列が全くないことがわかります。
 16:53(試合終了38分後)
16:53(試合終了38分後)
 16:53(試合終了38分後)
16:53(試合終了38分後)

●16:57(試合終了42分後)
改札の入場制限が始まりました。しかし、まだ待機列を作っていない中での停止なので人の列がエルフィンパーク外にも留まってしまいます。これは駅構内の状況がエルフィンパークの整列をさせる係員に伝わっていないのではないかと思われます。駅構内はJRが、エルフィンパークは球団(が依頼した事業者)と違うように見えます。
 16:57(試合終了42分後)
16:57(試合終了42分後)
 16:57(試合終了42分後)
16:57(試合終了42分後)

●17:02(試合終了47分後)
もしかすると17時から整列規制入場の予定だったのか、それともJR側で入場制限で止まったからなのかは不明ですが、整列が始まりました。
JRの改札は数分で規制解除となりまた流れています。しかし相変わらずシャトルバス側からの人流が散発的で、シャトルバスからの人流をどう徒歩客と一緒に整列させるか?が難しい面でしょう。
 17:02(試合終了47分後)
17:02(試合終了47分後)
 17:02(試合終了47分後)
17:02(試合終了47分後)

●17:18(試合終了63分後)
再度改札の入場制限が始まりました。待機列内で一旦停止となりますが、今回も数分で解除になっています。この待機列用のテープが黒いため目立たず躓く方を見かけました。もう少し明るい色か、目立つ印があった方が良いかもしれません。
 17:18(試合終了63分後)
17:18(試合終了63分後)
 17:18(試合終了63分後)
17:18(試合終了63分後)

●17:47(試合終了92分後)
ほぼ落ち着いた感じで整列用の部材を撤収しています。徒歩で入ってくる方も間隔が開いていて落ち着いてきました。ここまであまり見かけなかった券売機の列がここに来て出てきたのはちょっと驚きでしたが、逆を言えばほぼICカードや事前に乗車券を購入した人がほとんどだったとも言えます。
また、急に西側(シャトルバス側)からの入場が増えてきました。バスの運行が途切れなくなってきて一気に駅構内に入ってくる数が増えてきたように見えます。
 17:47(試合終了92分後)
17:47(試合終了92分後)

●17:56(試合終了101分後)
完全に整列用のスペースも撤収し、整理要員の方々の「終礼」が行われている感じです。徒歩もバスも途切れ途切れにしか入ってこなくなり、これでほぼ帰宅輸送は終了とみて良いでしょう。
 17:56(試合終了101分後)
17:56(試合終了101分後)

3月30日に比較して列車本数の少ない状態でも同じくらいの時間で列がなくなったように見えます。入場制限も列車間隔が開く時間帯に数分発生しただけで大きな問題なく捌けていたように感じられます。これも慣れの問題で、わかってくるとJR側も増便のタイミングなどがわかり入場制限も少なくなっていくことが期待されます。

JRもオープン戦時になかった案内用の表記などを短期間に用意していたように見えます。そして、利用数がやはり3万人観客でも7,000人強、予想より大幅に少ないのは混雑を避けたい観戦客がどう動いたのか?をやはり大枠でも調べておいた方が今後のことを考えても良いと思うのです。
 案内用垂れ幕
案内用垂れ幕
 案内用垂れ幕
案内用垂れ幕



北広島市と球団はアクセスについてどう考えていたのか?

今更この資料を出してどうこういうのは違うというご意見もあろうかと思いますが、北広島市は2021年3月の市民説明会でこのような資料を配布しています。

北広島市 ボールパーク構想推進に係る市民説明会(配布資料)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00140000/00140073/20210316_siryou.pdf
(リンク切れ)
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00140000/00140073/20210311_shiryou.pdf
質疑応答記録
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/files/00140000/00140073/20210316_shitsugi.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20210624_02.pdf
https://traffic.north-tt.com/txt/20210624_03.pdf


残念ながらこの資料は北広島市のWEBサイトから消去されています。北広島市の「ボールパーク特設サイト」は2021年9月以前の新着情報は表示していないのですが、一応バックアップを。

この資料内で、北広島市が想定している3万5000人がエスコンフィールドへアクセスした際の予想される分担率、観客数を表明しています。

 北広島市資料
北広島市資料
JR北海道が運ぶ分担率や13500人という観客数は最近でもずっとメディアでも使われていた数字です。ということは当然他の数字も最近まで全く変更なく、この数字で議論が進んでいたと言えましょう。

結果、エスコンフィールドから北広島駅以外のシャトルバスで7000人を運ぶこと、自家用車で1万2000人を運ぶこと、徒歩や自転車で2500人を運ぶことが想定として走っていたことになります。

そしてシャトルバスの発着地には清田、福住などを挙げていました。
 北広島市資料
北広島市資料

そして「オール北海道ボールパーク連携協議会」として広域的な自治体、バス会社などの協力を得たとしています。
 北広島市資料
北広島市資料
しかし、蓋を開ければシャトルバスの運行はここに加わっていないエルム観光と北海道バス・千歳相互観光のみ、北海道内大手でバス運行にも名前が出ていたジェイ・アール北海道バスも中央バスも運行に一切加わらず、中央バスに至っては北広島市内のバスに関して遅延、混雑しても増便は出さないと言い切るほどに協力しない方針であることを隠していません。

何がそこまでの問題になったのか、誰かが話すこともないでしょうし、ゴシップ紙のようなメディアからしか出ないとは思いますが、コロナ禍もあり、結局新札幌駅整備の協力を行った札幌市以外の協力を得られず、アクセスを半ばJR北海道に「丸投げ」した形になったとも言えましょう。

道路に関しても道道1本が完成して、ラウンドアバウトで渋滞知らずとか報道されただけで、駐車場出庫を遅らせることのインセンティブに関しては結局反故にされました。
 北広島市資料
北広島市資料
このような状況の中で開幕することを北海道メディアはほぼ伝えることはなく、否定的な意見は黙殺されました。素晴らしいボールパークと札幌ドームはこれからどうなる?という記事や番組の方が北海道民のウケが良いのです。

3月30日は風も強くなく、夜でも5度程度の気温がありました。雨も降らなかった。これは天が球団と市にに味方したかどうかはわかりませんが、悪天候で試合時間が長ければ当然に真夜中に駅までの「外」で悲惨な事例は起きたと思いますし、暗い夜道でトイレも用意されない環境下、何かあった時に、それは輸送完遂できないJRが悪いという話にしましょうか。

私のようなただのマニアが気がつくくらいですから球団、Fビレッジ関係者、北広島市職員、誰かがこれはヤバいでしょ?って思ったはずなんです。このままでは大変だ、バスの台数は全く足りない、飲食提供も足りない、なんとか大きな都市やイベンターに協力を得る方法はないか?
言わなかったの?思わなかったの?自分にとっての大切な家族、大切な友人が行こうとしたときに、寒い思いをしながらシャトルバスを待ったり、試合も見れずに飲食に並んだりするのは想像できることだったんじゃないの?

球団は今「#聞いてよFビレッジおじさん」でクレーム受けたら「改善」って形にしています。しかし多くの内容はオープン戦をやってみて「今」気がついたような内容ではありません。当然オープンする前に従業員が気がついた。しかし、それが上に黙殺されている。従業員が信用されていない。

なので、パフォーマンスとしては最高なのですよ。SNSに書き込んだら改善された。いや客が気が付かないと改善する気がないって話だからね。

まさかその話をしたら粛清されるんでしょうか?

3月30日の輸送完遂は、たまたまうまく行ったわけではないと思うのです。観戦者一人一人がSNSを酷使して自分がどういう状態にあるか調べ、周りに伝え、バスのチケットはこっち、JRは増便が出ると一般の人が告知し続けた。

それをやるべき立場は誰だったのか?

私は、少なくとも3月30日の状況は球団も北広島市もあまりにもお粗末な対応だったと個人的に思っております。


なぜエスコンフィールドシャトルバスでの非接触決済はVISAタッチなのか

北海道バスは過去からバス会社をやっていたわけではない新興のバス会社ではあります。しかし、大阪バスグループ(現在は東京バスグループと称す?)として交通系ICカードの取り扱いは行なっており、その高速性だったり必要性は充分に理解していたものと思われます。

結果的に「三井住友カード」がファイターズのオフィシャルキャッシュレスパートナーとなった結果シャトルバスには公共交通機関向けソリューションである「stera transit」が導入され、VISA以外の利用を行わない忖度があったと考えられると思われます。(とはいえエスコンフィールド内の飲食端末などは他の決済手段が使える「stera terminal」なので、この辺りの契約内容の問題ははっきり分からない。あくまで事業者がバス会社であり、バス会社と三井住友カードとの契約であるようには見えるが、球団側は将来的なバスの他の決済手段拡大について表明があるので、球団が知らないところでの契約ではないことははっきりしているとも思われる)
なお、エスコンフィールド内で一切SAPICAが使えないこともあり札幌市が「意地悪している」という意見は黙殺して良いと思われます。

この、球団と決済手段に関しては、Fビレッジ公式アプリのキャッシュレス決済機能「F ビレッジPAY」に登録できるSBIネット銀行のカードレス口座「F NEO BANK」への入金がセブン銀行・ローソン銀行ATMに限られているのにも関わらず、エスコンフィールド内のキャッシュレス推進としてパートナーシップ契約があるイオン銀行のATMしか球場内には設置されず入金ができないこと。また、JACCS提携で国際ブランドがマスターカードしか選択できない「ファイターズJACCSカード」を勧誘、結果シャトルバスのVISAタッチは使用できないと、あまりにも場当たりな施策を見る限り、観客の利便とか、必要性とかそのようなことを考えたパートナーシップ選択を行なっていないともいえましょう。

従業員や関係者から、これはまずいのでは?不便なのでは?という話が出ていないわけがないと思うのです。

結局、スポンサー大切なあまりに本当に球場に出向いて観戦するファンを蔑ろにし、そして、そのファンの不満は折角提携してくれたパートナー企業に向けられるわけです。

2023年7月より交通系ICカード(ただしSAPICA除く)の利用が可能となりました




新駅はアクセス問題を解決できるか

JR北海道は北広島駅の改修に自費で9億円をかけています。見た目の変更はホーム延伸くらいしかないのに9億もかかるのか?という意見はともかく、列車を安全に運行するためには目に見えない費用がかかるとも言えましょう。
しかし、その9億円は新駅設置でほぼ使われなくなる設備に対しての費用となります。
逆な言い方をすると新駅ができるまでにその9億を償却できるだけの収入、利益が必要だということです。
1試合1万人が札幌-北広島を往復するという最も恵まれた試算でも1日あたり1000万円、70試合で年間7億円の収入にしかなりません。列車を動かすための費用と人件費、そして駅改修費用の償還。全く JRにとって割が合う話ではないことは理解できようと思われます。

そして、北広島市が高すぎるとした新駅設置問題はもう一つ重要な問題を孕んでいます。ファイターズ球団が北広島に移転することは将来の新駅ができることが前提の一つと思われるからです。

そして、快速エアポートなどの速達列車を停めず、列車を増発するための仕掛けにも多大な投資がJR側にも必要になるという大きなプロジェクトです。新駅を作ればそれで終わりという単純なものではありません。

これは幾度となくJR北海道が「駅を作っただけでは解決しない」と言うのですが、道内メディアは儲かる球場輸送に駅を作らないJRは商売下手と批判する展開です。先の試算通り、誰でも暗算で解けるレベルの話をなぜ理解できないのか?という話です。


当座のアクセス面の解決

私個人は、とかく事故が起きないこと。それを心配しています。北広島駅で停車位置を変更するのならば使われない部分のホームには柵をつけるなど安全対策の更なる強化は必須と思います。

列車運行に関してはこれ以上の増便ができるわけでもないのですが、何度か運用しているうちにパターンがわかってきてピンポイントな増発ができるようになってくる。早くそのパターンを掴むことが早道とは思います。


シャトルバスに関しては、まず、エスコンフィールドでの案内体制の確立。発車標やサイネージによる案内表示を早急に整備しなければならないでしょう。そしてバス乗車箇所だけでも屋根の整備、そして付近にトイレの整備です。これは絶対に必要です。運行がどうこういう以前の話です。今のシャトルバスバス停は「大量の観客を乗車させる」そのような施設ではあり得ない落第点の施設です。

当サイト早くから新札幌便の「一般的ではないルート」の運行が必要という考えがありましたが、すぐには解決しませんので、逆に大量輸送期間であるJRを多く使わせる方法を取る必要があろうかと思います。
しかし、札幌市民で「敬老パス」などを使い、できるだけ安く楽に行きたいならば新札幌シャトルバスがどうしても大きな輸送力を必要とします。こうなると道路面の二重化である市道西浦線ルートの早急な開通が前提となりましょう。ここでも北広島市の財政問題がどうしても付き纏います。

少しでもシャトルバスに乗りやすい、そして並ぶ時間を改善するには、やはり現金による扱いの縮減、事前の乗車券販売、場合によってはSAPICAや札幌市敬老カードを利用可能にする方が早い可能性もあろうかと思います。

球団も北広島市も観戦客の多くを占める「札幌市民」をどうスムーズに呼んで、スムーズに帰宅させるのか?これを最も先に考えなければならなかった、そして、それを中途半端に考え、JRやバス事業者が勝手に考えるだろうと「自分事」と考えなかったのではないか?シャトルバスやアクセスに関する情報提供が(自転車なども含めて)極端に少ない状況がそれを疑わせます。

アクセス問題が解決しないことは球団も北広島市も多分困りません。困るのは多くの「ファイターズファン」そのものなのです。そして、困る人に手を差し伸べない姿勢を貫けば、その施設に誰も足を向けなくなるのです。

それでは、球団の「公式目安箱」である「#聞いてよFビレッジおじさん」に寄せられているものから公共交通関係を見ていきたいと思います。続きます。

祝!北広島ボールパーク開業、そして北広島市と球団が先見できなかったアクセス問題③
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1259


北海道の交通関係 JR北海道 路線バス 北広島球場輸送

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