北海道の交通関係 JR北海道 札幌市交通局 北海道新幹線 北海道新幹線工事箇所 サイトアクセス傾向 並行在来線問題 保存車両 夕張鉄道 車両更新 新しい施策 自動運転 路線バス サイト更新情報 話せる券売機 日高線 高規格道路 花咲線 北広島球場輸送 夕張支線 廃線跡 留萌線 ダイヤ改正 地域交通 路線維持問題 輸送障害 読まなくていい日記 人口減少 高速バス 札幌市電 バリアフリー 札沼線 室蘭線 高速道路 ICカード乗車券 徒歩 根室線 踏切 貨物線 えきねっと 鉄道高架化 新型コロナウイルス JR東日本 千歳線 自転車 深名線 列車位置情報 時刻表 北の大地の入場券 輪行 北の40記念入場券 空港民営化 観光列車 運行トラブル わがまちご当地入場券 人手不足 一日散歩 乗車促進運動 地方と札幌 航空 フォーラム 北海道鉄道活性化協議会 夕鉄バス 空港輸送 宗谷線 JR九州 石北線 夜行列車 認知症JR事故死関係 東北新幹線 青い森鉄道 バス業界 道南いさりび鉄道 JR西日本 ホームドア 新幹線 LCC 国鉄廃止路線のその後 バニラエア 免許返納 釧網線
北海道の交通関係
北海道の交通関係サイト終了のお知らせ
当サイトは終了することといたしました。本件に関しましては以下をご確認ください。
当サイトは2023年12月末で閉鎖することといたしました
札沼線・留萌線の廃線跡を少し見てきました。
2023/05/15
2020年5月に廃止された札沼線北海道医療大学-新十津川と先月2023年4月に廃止された留萌線石狩沼田-留萌の廃線跡をいくつか見てきました。
札沼線については廃止から3年が経つことで設備の撤去が進んでおり、跡地を利用する観点から特に農地に隣接する付近はもうしばらくすると線路があったことすらわからなくなるような場所も出てこようかと思います。まず、当別町からお邪魔しましょう。
札沼線・当別町区間
当別町区間は石狩金沢・本中小屋・中小屋はの駅舎の撤去が行われているくらいで昨年から大きな変更はなさそうです。(距離は起点桑園駅からの営業キロ)
28.9km 北海道医療大学駅


31.1km 石狩金沢駅
35.6km 本中小屋駅
38.8km 中小屋駅
既に駅舎は撤去されていますが、ホームは駅名標の枠なども含めて現存しています。途中の線路も一部は撤去が進んでいます。

<朝の食卓>辻野浩 生まれ変われ! 線路跡地
2023年02月25日 北海道新聞
>私の建設会社は昨年、JRから石狩管内当別町内の線路跡地を取得し、一部では線路を残したまま、宅地化を目指しています。
元の形態や使用法を変え、開発し、維持してきた人の苦労や記憶、投入されたパワーを次の時代につなげていけないものか。線路の廃止が投げかける問いです。
ただ、線路に小屋を設置したような形の建物は基礎的なものがないようであまり長く使おうというようなものではなさそうではあります。
札沼線跡 線路上の小屋いかが 当別・辻野建設が土地発売 「新たなコミュニティーを」
2022年12月16日 北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/775759
> 【当別】町内の辻野建設工業は、2020年に廃線となったJR札沼線の線路跡地をJR北海道から取得し、線路を残したまま、小屋を建てる土地として販売を始めた。一般住宅用の土地も準備した。使われなくなった線路を活用し、新たなにぎわいをつくりたい考えだ。
販売されているのは、旧石狩金沢駅から北東に約3キロの土地。同社は今年2月に旧石狩金沢―旧本中小屋間の土地約2万平方メートルと線路約1057メートルを取得した。
この建物は見かけましたが、既に私有地施設のものということで写真は無しです。なお、当別町はJRから廃線跡地の譲渡を受けないとしていますので、その後の活用が無ければ現状のままとなりそうです。立入禁止とはいえ駅名標枠などが老朽化する前に撤去することが望まれます。
札沼線・月形町区間
昨年石狩月形駅が解体され、町としても月ヶ岡駅と豊ヶ岡駅の一部以外は特に保存の予定はありません。札比内駅は今のところ駅舎が残されています。41.6km 月ヶ岡駅


44.2km 知来乙駅



46.3km 石狩月形駅






51.0km 豊ヶ岡駅






53.5km 札比内駅

札沼線・浦臼町区間
町が管理し町立歯科診療所が合築となっている浦臼駅舎以外は保存の予定が無く他の各駅ほぼ解体、設備撤去が終わっています。駅間にレールが残る区間があるものの、農地隣接地などは跡地がわからなくなっていくことでしょう。58.0km 晩生内駅
昨年は駅舎は撤去されていましたがホームや線路が残っていた晩生内駅跡はホームも線路も撤去されています。国道から見た限りですが痕跡がわからなくなるのも時間の問題でしょう。60.9km 札的駅


62.7km 浦臼駅


浦臼~奈井江~砂川「浦臼砂川線」(約40分)・浦臼~滝川「浦臼滝川線」(約40分)
https://www.town.urausu.hokkaido.jp/syoukai/files/sunataki_202303.pdf
浦臼町営バス時刻表
浦臼町から町民が必要な公共交通は滝川と奈井江(経由岩見沢方面)、砂川がメインで、月形方面への利用方向がすくない、鉄道が町民の行きたい利便に叶っていなかったといえます。
66.1km 鶴沼駅



67.9km 於札内駅




札沼線・新十津川町区間
新十津川も新十津川駅跡地の公園化以外は鉄道設備は残さないとしています。宅地や農地として転用されると思いますし、橋梁類の解体も進んでいますので、線路があったこともわからなくなっていくことでしょう。69.4km 南下徳富駅

71.5km 下徳富駅
こちらも駅舎が解体したのは昨年書いていますので、今は線路も無く駅があったことすらわからなくなってきています。73.9km 中徳富駅
まして2006年に廃止になっている中徳富駅がわかるものはもう一切ありません。76.5km 新十津川駅
新十津川駅跡地は公園としての整備が続いており今年度中に完成し開放されると思われます。現在のところは立入できませんので敷地外から撮影しています。なお、駅前にあった鉄道グッズ販売の「寺子屋」が公園整備の現場事務所になっています。





1972年に廃止になった以北の区間は痕跡が少ないながらも残っている区間もありますが、多くが農地などで分断されていることもありますので、実際の確認は難儀しそうです。
留萌線・沼田町区間
4月に鉄道で訪問した沼田町ではありますが、今回はクルマで見ていこうと思います。(距離は起点深川駅からの営業キロ)
14.4km 石狩沼田駅
終点となった石狩沼田駅の変化は前回も記載がありますので確認いただければと思いますが、さすがに駅前の商工会議所のバス・乗合タクシーに関する表示は新しいものになっていました。




17.8km 真布駅




20.7km 恵比島駅




留萌線・留萌市区間
恵比島トンネルの中が市町堺となりますが、ここからもう留萌市内です。留萌線は勾配を緩やかにする関係で大きく線路が迂回し2本のトンネルでこの間を繋ぎます。道路も以前は狭くカーブの多い峠道だったものが道道549号峠下沼田線の開通で直線化されています。その旧道の踏切である沿線では最も訪問の難しい踏切であろう23.861km第9旭川留萌線踏切を訪問してみました。





28.3km 峠下駅




31.6km 東幌糠駅
峠下トンネルからほぼ留萌川に沿って線路は敷設されています。留萌側をいくつかの鉄橋で渡ります。第三留萌川橋梁を渡り国道沿いにあったのが2006年廃止の東幌糠駅で痕跡はほとんどありません。新樽真布道路踏切、樽前川橋梁(川の名称はタルマップ川)、そしてバス停タルマップが付近となります。
34.5km 幌糠駅



集落を貫いていた旧国道側に駅があり、現在の国道側から駅へのまともなアクセスルートがつけられなかった。結果現在も幌糠バス停は集落の入口である四線道路踏切付近に設置されています。
鉄道が無くなり、留萌道幌糠IC出口と道道550号幌糠小平停車場線を接続できるように道路の改良も行われるのではないかと予想します。
37.3km 桜庭駅
1990年廃止の桜庭駅は跡形もないので今回はパスです。藤山跨線橋の袂になります。40.0km 藤山駅



44.2km 大和田駅




駅自体はカーブの途中に窮屈に作られた島式ホームが交換駅の名残。貨物列車が数多く走っていた頃には重要な役割があったともいえましょう。
50.1km 留萌駅




留萌駅の構内であった船場公園と道の駅るもい
さて、お腹もすいたので道の駅るもいに車を停めます。多くの車で混雑気味で、飲食店も賑わっています。
留萌駅蕎麦の移転
この道の駅内には留萌駅構内で蕎麦店を開いていたむさし家さんが入居しています。以前から道の駅の外での「チャレンジショップ」フードスペースで出店しており、今回満を持して道の駅内に入居したとのことであります。


JR留萌駅名物「立喰そば」 市内道の駅で復活 メニューそのまま、100年の歴史続く
北海道新聞 2023-04-21
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/834949/
> メニューはニシンそば(700円)をはじめ、かけ(400円)、月見(450円)、天ぷら(500円)など7種類。ほかにカズノコとニシンの甘露煮が入った親子弁当(千円)もある。初日の昼は20人ほどが訪れ、天ぷらそばを食べた市内の会社員南谷寿美さん(40)は「駅の店にも息子を連れてたまに行っていました。変わらぬおいしさが染みました」。
道の駅内には留萌線に関する展示が行われており、個人制作と思われるビデオも流されていました。
連絡通路
道の駅隣接の船場公園から線路を挟んで駅方面には2箇所連絡通路が開設されました。この通路は列車が運行していれば設置が難しく、道の駅や船場公園への徒歩通路として便利です。






なお、駅に設置していた数の子のオブジェは井原水産売店に設置されているとのことです。
2016年廃止の留萌-増毛区間
2016年12月に廃止になった留萌-増毛間の設備撤去は必要な場所に関してはあらかた終わっているように見えます。払い下げも行われない活用されない部分に線路が残されていますが、見える場所で残る部分は少なくなっています。








地域住民が全く利用する意思がない路線に対して廃線自体は避けられないとはいえ、廃線後もどのようにその跡地を活用するのか、活用しないのであれば設備を早く撤去しなければ老朽化が進んでいくという面があります。JRからの支援金がありますので懐が痛まないと伸ばし伸ばしにすることは全く得策ではありません。