北海道の交通関係


北海道の交通関係サイト終了のお知らせ

当サイトは終了することといたしました。本件に関しましては以下をご確認ください。
当サイトは2023年12月末で閉鎖することといたしました


2023年8月札幌駅の変化と札幌都心部の再開発ビル

2023/08/10

札幌市内の再開発に関しては北海道新幹線を絡めて、さも「北海道新幹線が来なければ現状が維持される」と言いたいかのようなご意見というのを目にします。

しかし、現在再開発を行っているビルは1972年の札幌オリンピックに前後して建てられたものがほとんどです。築年数が50年を超えている、そして旧耐震基準でのビルであることを考えても大きな災害に耐え、また、現在求められるホスピタリティのレベルに達する建物に変えていく。それが必要なことです。

むしろ新幹線という明確な町の変化があるからこそ投資が可能になったとも言える部分でしょう。

札幌駅

先日の記事

2023年7月 札幌駅付近の北海道新幹線工事状況を見てきました
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1285


では札幌駅改札構内には触れませんでした。苗穂駅-札幌駅-桑園駅の間の線路の変更も含めて変わっていっている面があります。

11番ホーム

2022年10月16日に使用開始になった11番ホームです。
 札幌駅11番ホームコンコース
札幌駅11番ホームコンコース
 札幌駅11番ホーム
札幌駅11番ホーム
 札幌駅11番ホーム
札幌駅11番ホーム
開設時とは大きく変わっておらず北側の壁は仮囲いのまま使用しています。主に札沼線(学園都市線)が使用することから6両分の長さであり、コンコースが既存部分と別れたままです。仮設感が強い部分ですが、完成時はどのような形になるのでしょうね。北側にも改札が設けられるような雰囲気は感じますが。

なお、北口の外観もほぼ変わっていないように見えます。あくまで仮囲いと思われます。
 札幌駅北口(2023年6月)
札幌駅北口(2023年6月)
 札幌駅北口(2023年6月)
札幌駅北口(2023年6月)

2番ホーム

11番線開設と同時に1番ホームが廃止されています。1番線側は仮囲いされており、狭い部分があります。また、桑園方の階段はかなり狭くなっています。
 札幌駅2番ホームへの階段も狭くなっている
札幌駅2番ホームへの階段も狭くなっている
 札幌駅2番ホームへのコンコース通路
札幌駅2番ホームへのコンコース通路
ホームの基礎部分そのものにも工事が入っている事もあり、桑園方はコンコースにも仮囲いがされています。
 札幌駅2番ホーム
札幌駅2番ホーム
 札幌駅2番ホーム
札幌駅2番ホーム
 札幌駅2番ホーム
札幌駅2番ホーム
 札幌駅2番ホーム
札幌駅2番ホーム
現在は苗穂側の階段は従来の幅約4.4mのままになっていますが、ここも幅1.5m程度まで縮小され、その後エスカレータも稼働停止することになっています。2027年の完成まで2番ホームはかなり手狭な状態が続きます。

苗穂方の線路移設

苗穂方では線路の移設工事が始まっており、1番線廃止後の線路撤去が行われています。また、苗穂方から2番線への進入路が整理され、新幹線線路が通る南側で線路2本分が廃止されていることになります。冬期を考えると進入路が3・4番線と共用になることの弊害がありますが、工事用地の捻出のために仕方ないとの判断でしょう。配線略図.net様の図を引用させていただきますが、これにより創成川通りの苗穂方付近まで大きく工事用地を得ることができそうです。

配線略図.net 函館本線(札幌~旭川)(工事前のもの)
https://www.haisenryakuzu.net/documents/jr/hokkaido/hakodate_3/

 配線略図.net 札幌駅
配線略図.net 札幌駅


 札幌駅苗穂方
札幌駅苗穂方
 札幌駅苗穂方
札幌駅苗穂方

地理院地図

 2020年航空写真・廃止部を赤入れ
2020年航空写真・廃止部を赤入れ



桑園方の線路移設

桑園方の函館線下り線線路も枕木が交換されており、移設または何らかの工事の準備と思われます。工事のためか札沼線列車に徐行の表示が出ていました。
 札幌駅桑園方
札幌駅桑園方
 桑園駅札幌方
桑園駅札幌方
札幌駅の桑園方は元々2本の引き上げ線がありましたが、現在そのうち北側の引き上げ線1本を延長しこれを函館線下り線とし、旧函館線下り線を札沼線列車が単線として使う形になっています。南側の引き上げ線を廃止しここを函館線上り線として使い1線分工事用地を確保するのではないかと推測します。

なお、石山通の新幹線トンネル部分、在来線高架下部分は8月21日から夜間に車線規制が行われる旨の掲示が出ています。
 札樽トンネル(桑園)車線規制のお知らせ
札樽トンネル(桑園)車線規制のお知らせ

札幌駅東コンコース

札幌駅の東コンコース(苗穂方)改札前の「キヨスク札幌東コンコース中央店」が3月28日に閉店しています。改札前がかなり広くなっています。
 札幌駅東改札口
札幌駅東改札口
 閉店後のキヨスク札幌東コンコース中央店(2023年5月)
閉店後のキヨスク札幌東コンコース中央店(2023年5月)

札幌駅西コンコース

札幌駅のキヨスクは現在改札内2店舗のみで、コンコース中央店のほか3月に改札内の「キヨスク札幌ラッチ西店」「キヨスク札幌西コンコース北店」を閉店しています。キヨスク札幌西コンコース北店跡地はコインロッカースペースになっています。
 キヨスク札幌西コンコース北店(2023年3月)
キヨスク札幌西コンコース北店(2023年3月)
 キヨスク札幌西コンコース北店(2023年3月)
キヨスク札幌西コンコース北店(2023年3月)
 キヨスク札幌西コンコース北店跡地(2023年4月)
キヨスク札幌西コンコース北店跡地(2023年4月)
また、西コンコースにはエスタから移転してくる北海道中央バスの定期観光バス案内所が準備されています。
 定期観光バス案内所
定期観光バス案内所

旧パセオ1階部連絡通路

札幌駅改札と東、西側への連絡通路を兼ねた形でショッピングモール「パセオ」がありましたが、2022年9月30日に閉館し、現在は仮設通路を残して店舗部分を解体しています。在来線高架橋の耐震補強工事を伴うものですので、この工事が終わる2029年冬までは再開は無さそうです。現在は仮設通路が設置されています。
 旧パセオ東側入口
旧パセオ東側入口
 旧パセオ東側入口
旧パセオ東側入口
 旧パセオ駅東側入口
旧パセオ駅東側入口
仮囲いされていますが、隙間から見る限り既に店舗部分は柱のみの状況になっています。
 旧パセオ駅西側入口
旧パセオ駅西側入口

旧パセオパーキング

立体駐車場だったパセオパーキングの撤去もほぼ終わっているように見えます。
 パセオパーキング跡
パセオパーキング跡
 パセオパーキング跡
パセオパーキング跡


近づくエスタ閉館

前回も記事にしていますが、札幌エスタの閉館が8月31日に迫っています。まず、エスタ閉館後時間はずれますがエスタ内を経由していたJR札幌駅から地下鉄東豊線への新しい通路が工事されています。

北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業に伴うエスタの閉店について
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/230315_KO_ESTA.pdf

 地下鉄東豊線連絡通路
地下鉄東豊線連絡通路


地下鉄東豊線連絡通路

エスタ閉館後2024年1月頃まではステラプレイス-エスタの連絡通路(ステラプレイスB1サツドラ付近)から東豊線への既存連絡通路を使用しての連絡となります。
 ステラプレイスからの連絡通路予定地
ステラプレイスからの連絡通路予定地
この部分の工事が若干遅れ気味だったように思われます。2024年1月からは新たに設置される通路を使用します。
 連絡通路工事看板
連絡通路工事看板
 連絡通路工事看板
連絡通路工事看板
 東豊線地下通路内出口予定地
東豊線地下通路内出口予定地
 東豊線地下通路内出口予定地
東豊線地下通路内出口予定地

既存の通路はエスタ内キャンドゥへの通路は閉鎖されることになります。
 現在のエスタ-東豊線通路
現在のエスタ-東豊線通路

エスタ閉館に伴う表示

パセオ閉館のときよりも、対象の年代が広いという意味もありましょうが、エスタ閉館に関する批判は多く聞かれます。しかし、45年なんとかここまで引っ張れたというほうが大きな話かもしれません。2000年のそごう破綻は約1兆8,700億円の負債、直営店舗ではなかった札幌店も資本を相互に持つなど単純に札幌店が不採算ではなかったとされていますが、札幌店だけでも約496億円の負債を抱えていたとされています。
その後他のテナントでフロアが埋まるまでは2年ほどかかっており、エスタの運営が順風ではなかったことも理解しておきたいものです。
 閉店を知らせるパンフレット
閉店を知らせるパンフレット
 閉店を知らせる表示
閉店を知らせる表示
 閉店を知らせる表示
閉店を知らせる表示
 エスタの歴史パネル
エスタの歴史パネル
 ビックカメラの移転案内
ビックカメラの移転案内
さて、エスタ内の各テナントはビックカメラ・GU・ユニクロ・ナムコが東急百貨店に、ニトリEXPRESSが丸井今井に、ロフトがモユクサッポロに移転します。サッポロらーめん共和国は閉店ですが、一部の店舗はモユクサッポロ等に移転とのことです。
 東急百貨店の改装案内
東急百貨店の改装案内
東急百貨店では5・6階がビックカメラ、7階がGU・ユニクロ、9階がナムコとなり、8階のハンズを含めて自社フロアがかなり少なくなるテナントビル化するように見えます。

なお、先に触れていますが、エスタ2階の北海道中央バスの定期観光バス案内所は札幌駅西コンコース北側に移転します。
 定期観光バス案内所
定期観光バス案内所

札幌都心部の再開発ビル

札幌市内中心部では主に商業施設の再開発ビル建設が進んでいます。

COCONO SUSUKINO

すすきの交差点ススキノラフィラ跡地に建設中の大型商業施設です。食品スーパーマーケットダイイチ、アインズ&トルペ、TOHOシネマズ、SAPPORO STREAM HOTELが入ります。

東急不動産 COCONO SUSUKINO
https://www.tokyu-land.co.jp/mxd/sapporosusukino/


 COCONO SUSUKINO
COCONO SUSUKINO
 COCONO SUSUKINO
COCONO SUSUKINO
 COCONO SUSUKINO
COCONO SUSUKINO
1974年に開業した札幌松坂屋からヨークマツザカヤ-ロビンソン百貨店札幌-ススキノラフィラと続き2020年に閉館した築46年の建物でありました。
COCONO SUSUKINOも、すすきのの表玄関と裏の風俗街を隔てるかのような形で建築されます。

また、地下鉄すすきの駅もリニューアル工事が行われています。
 地下鉄すすきの駅
地下鉄すすきの駅
 地下鉄すすきの駅
地下鉄すすきの駅
 地下鉄すすきの駅・COCONO SUSUKINO連絡通路予定場所
地下鉄すすきの駅・COCONO SUSUKINO連絡通路予定場所


モユクサッポロ

札幌駅前通りの狸小路商店街入口に開業した大型商業施設です。水族館AOAO SAPPOROが話題となっています。AOAO SAPPOROは都市型水族館としておたる水族館の協力も得て開業しています。

モユクサッポロ
https://moyuk.jp


モユクサッポロには地下街ポールタウン直結の飲食フロア、サツドラと道産品を集めたきたキッチン、ロフト、ソニーストアが入っています。上層部は133戸の分譲マンションで「億ション」とされます。
この場所には1962年に開業したサンデパートビルがあり、その後YESそうご電器の旗艦店として長く営業していたビルになります。2002年にドン・キホーテが入居し2018年に閉館、解体されています。築56年というビルでした。

 モユクサッポロ
モユクサッポロ
 モユクサッポロ
モユクサッポロ
 モユクサッポロ・狸小路電停
モユクサッポロ・狸小路電停
 モユクサッポロ・狸小路電停
モユクサッポロ・狸小路電停
工事中は狭かった札幌市電狸小路電停前も広々としており、使い勝手の良い町並みになっていると思うのです。
 狸小路電停
狸小路電停
何度見ても低床電車と電停の段差のなさは驚きで、段差がない状態は利用者の負担を大きく軽減します。

ピヴォ・4丁目プラザ

2023年5月に閉館したピヴォは1968年開業の「中心街デパート」、1973年からはダイエー北海道1号店である「ダイエー札幌店」が入っていたビルです。築55年というビルです。近隣のビルとともに再開発が予定されており2027年を目処に延べ床面積約42,000㎡のビルとなるとされています。現状の約2倍の面積ですので階数が現在の9階建てから18階建て程度になるものと思われます。

2022年1月に閉館した4丁目プラザ(4プラ)は1971年開業、築51年でした。2025年を目処に地上13階建て、延床面積約19,000㎡のオフィス・商業複合ビルを建設する予定となっています。ここも西4丁目電停が目の前ですので、どう電停とリンクするか気になる建物です。
 西4丁目電停付近
西4丁目電停付近
 西4丁目電停付近
西4丁目電停付近


このほかにも大通付近では北海道銀行本店・道銀ビル1964年築と新大通ビル1979年築が「大通西四丁目南地区市街地再開発準備組合」としてホテル、オフィス、商業複合施設、2028年予定。北陸銀行札幌支店ビル1966年築がほくほく札幌ビルとして着工、2024年竣工予定。少しケチが付いたHBC跡地など札幌の町並みが大きく変わっています。築年数を考えても新幹線とは直接関係なく今建て替える必要性があるビルが多い、それだけ1960年代1970年代の札幌が大きく都市化する中で建設されたビルが多いともいえます。
そして、札幌駅が一段落するとさらに周辺のビルにも再開発が起きていく。それは避けようがないことです。

北海道の交通関係 JR北海道 北海道新幹線工事箇所

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