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北海道の交通関係
連載:国鉄廃止路線のその後①天北線
2016/08/24
●天北線
・廃止時区間 音威子府-浜頓別-南稚内
・廃止時路線長 148.9km
・廃止 1989年5月1日
・代替交通機関 全線バス転換
・運行会社 宗谷バス
・廃止時駅一覧
音威子府 (宗谷本線駅) 駅に「交通ターミナル」併設
上音威子府
小頓別
上頓別
恵野
敏音知
周磨
松音知
上駒
中頓別 駅跡地に中頓別ターミナル
寿
新弥生
下頓別
常盤
浜頓別 駅跡地に浜頓別ターミナル
山軽
安別
飛行場前
浅茅野
猿払
芦野
鬼志別 駅跡地に鬼志別ターミナル
小石
曲淵
沼川
樺岡
恵北
東声問
声問
宇遠内
南稚内
・転換当初
基本的に路線に沿った運行を行い、急行列車代替として快速バスも運行されていた。各駅には順次ターミナルが設置されている。
・現在の運行
○音威子府-中頓別 4往復
この区間で振興局が変わる(上川-宗谷)ため非常に流動が少なく、通学需要もほとんど存在しない。既に音威子府村は村民の利用が皆無として天北線代替輸送連絡調整協議会から脱退しており、天北線バスの運行には基本的に携わっていない。
この区間を特急接続のデマンドタクシー化する構想があったが、現在のところはバス運行が存続されることとなった。
なお音威子府村には村立おといねっぷ美術工芸高等学校が存在し、全道から生徒を受け入れているが、寮が存在しており、また、地元出身者のほとんどいない学校であることからバス通学生は皆無となります。
○中頓別-浜頓別 4往復
中頓別高校が2008年に廃校となっており、高校生は基本的に浜頓別に通学しており、最低限の需要が存在します。しかし中頓別町民の通院等の需要は名寄方面に向いており、後述する名寄・旭川への直行バスへの以降もありバスの需要に繋がらない部分があります。
○浜頓別-鬼志別 7.5往復
浜頓別は地域の中核都市で、旧興浜北線への分岐でもあったところです。同様に現在でも浜頓別ターミナルで北見枝幸へのバスが運行されている。後述するがその枝幸から小頓別、音威子府を経由し札幌・旭川を結ぶ都市間バスも運行されている。
鬼志別は猿払村に属しており、地域に高校が無いため浜頓別への通学需要が存在する。このため浜頓別始終発の便は全て浜頓別高校前発着となる。
なお、この区間は鉄道ルートに沿うために国道を直通せずいくつかの集落を巡ることになる。また、鬼志別ターミナル自体も内陸部に存在するため稚内発着路線は浜鬼志別との間を往復する。
○鬼志別-稚内 7往復
この区間は現在旧天北線とは大きく離れた宗谷岬を経由するルートに改められている。これは旧鉄道ルートが人口の希薄な地区を経由しており、非常に利用客が少ないことによるもので、宗谷バスとしても既存の稚内-大岬小学校便と統合することでこの区間を維持する選択をしたためです。
このため鬼志別-小石は猿払村デマンドタクシーでの運行、小石-曲淵は現在公共交通空白となります。(猿払村福祉タクシーにより村内在住者は小石から沼川・曲渕へのお寺参りのみ利用可)曲淵-稚内は宗谷バスによる便が3往復存在します。
・都市間バス
○旭川-鬼志別 特急天北号 1往復
鬼志別ターミナル
浜鬼志別
浜猿払
浅茅野
浜頓別ターミナル
下頓別
中頓別ターミナル
敏音知
小頓別
上音威子府
音威子府
名寄市立病院
名寄駅前
士別大通6丁目
花咲町7丁目
護国神社前
旭川駅前
鬼志別-上音威子府では旭川行き乗車のみ、鬼志別行き降車のみを取り扱う。
旭川行きは音威子府で枝幸からの特急えさし号札幌行きに乗り継ぎ可能。
札幌発の特急えさし号からの乗り継ぎは通常便で行う。
・天北線代替バスの今後
今年10月に予定されていた音威子府-中頓別のデマンドバス化は頓挫していますが、この区間の先行きは非常に厳しいものがあります。今後も継続した運行を求めるならば都市間バスとの統合も視野に入れる必要性があると思われます。
この区間も含め特急天北号を1往復増便(名寄)し各停留所停車乗降可能とすることで、最低限の2往復確保でき、それ以外の時間をデマンドとすることによりデマンドバス費用を抑えるという考え方です。
すでに曲淵地区は稚内市によるデマンド運行がなされており、現在の定期バスと合わせた形での効率化運行がなされています。いつまでも「路線バス」という形でこの区間を利用できるかはわかりませんが、出張を中心に最低限のビジネス需要や通院需要もあるので、都市間バスは無くならないものと思われます。また、観光需要のある宗谷岬を経由することで、最低限稚内-中頓別は維持できるものとは思われますが、20年後となるとどうなんだろうとは思う沿線事情です。なにより沿線人口が大幅に減っている現状があるのです。