北海道の交通関係

石北線の代替ルートと廃止の可能性

2016/08/30

mixiに書き込んだ内容をこちらにも転載しておきます。

今回の地盤崩落箇所は覆道内ということもありますし、線路に近づくための道路が一切存在しないという状況ですので、まず覆道を除去しての車両撤去に時間がかかること、そして川の護岸整備と路盤復旧(さらに覆道復旧か)にも時間がかかることが考えれられます。

しかし、これを元に廃線にすることは無いと思われます。少なくともJRが復旧に1ヶ月以上かかるというコメントをしていることから復旧することが前提になります。
赤字ではあっても都市間輸送に貨物輸送も行っている路線であるわけで、設備改善はしなくても運行できるだけのメンテナンスはちゃんとやっていた路線ですし、乗車いただければわかりますが、意外と「ちゃんとしてる」路線なんですよね。

石北線の代替交通は道路なのですが、この時期に出せるバスの増車も限られますし、石北峠の通行止めも続いています。
現在運行される石北線の代替交通機関(都市間バス)は次の通りです。

●ドリーミントオホーツク号
・札幌駅-北見ターミナル・美幌駅前ターミナル・女満別西通り・網走ターミナル
通常石北峠経由ですが、旭川紋別道経由で運行。

●特急石北号
・旭川駅・上川駅-留辺蘂・相内・東相内・北見ターミナル
通常石北峠経由ですが、旭川紋別道経由で運行。層雲峡・温根湯の取り扱い中止。

●高速えんがる号
・札幌駅-白滝・丸瀬布・遠軽ターミナル
ほぼ通常運行

●特急北大雪号
・旭川駅・上川ポンモシリ-白滝・丸瀬布・遠軽ターミナル
ほぼ通常運行

このほかに上川-白滝を移動できる交通機関は路線バス・自治体バスを含めてありません。(丸瀬布・瀬戸瀬-遠軽は町営バスが運行・白滝-丸瀬布は福祉バスが運行)

現在のところ上川-白滝に代行バスなどは準備されていません。札幌-旭川についてはオホーツクと同じダイヤでの臨時特急が2往復(札幌7:21旭川行・旭川10:11札幌行・札幌17:30旭川行・旭川21:05札幌行)が運行されていますが、これはあくまで札幌-旭川の混雑対策であり石北線とは関係ありません。

今後代行輸送の準備ができ次第のバス代行も行われると思いますが、都市間バスの増車対応も思うようにできていない現状なのでバス車両繰りが思わしくないものと考えられます。

なお、問題は貨物列車の運休に伴うトラック輸送で、こちらもトラック運転手の確保が難しいことでJR貨物に対しコンテナ購入や包括輸送などの契約をしてなんとか存続した経緯がありますので、地元農協は痛いところでしょう。玉葱被害も大きいとはいえ出荷はありますので、帯広貨物駅を使うくらいしかなく、その石勝線も昨日の路盤崩落で運転本数を絞っています(石勝線は一両日中に復旧の予定)

なお、マニアが言うちほく高原鉄道が残っていたらという幻想は止めた方がいいです。池北線は廃線時には貨物の運行は不可能な状態でしたし、そもそもJR貨物が何年も貨物を運行していなかった路線に入れられるようなことはしません。また釧網線もまだ運休が続いていますし、復旧後もこちらを経由しての貨物輸送は考えにくいです。(北見に取り残された機関車の回送はあり得る)、このため貨物を運行するのは石北線が復旧するまでは難しいものです。

改めて申し上げますが、石北線の不通に対して池北線や名寄線が残っていたところで旅客・貨物とも代替輸送にはなりません。それに乗じて誰かを叩くのは非常に見苦しい自己中心的な考えと思いますし、多くの地元人に理解されませんのでおやめになった方がいいです。当然道新をはじめとするマスコミも同様です。

そして、自治体は何もしないけどJRは早く復旧しろよ、俺は困らないけどよみたいな態度を表明する網走市、北見市についてももっと当事者意識を持って行動する必要があります。現に北見地区の車両が閉じ込められている状況ですので、復旧が長引けば列車運行自体ができなくなる可能性が高い中、通学生輸送をどうするのかくらいは考えておいた方がいい。なんでも国が道がJRがと言い続けるのは自分たちの存在すら否定することになります。

今回の災害では石北線自体は廃止にならないかもしれませんが、ここまで非協力的な自治体のために10年20年後石北線が残っているとは思えない現状です。

(コメント追記)
ところで、釧網線のニュースがあまり入ってこないんですが、今のところ釧路-知床斜里は不通となっています。知床斜里-網走は一部列車を運休していますが、復旧しています。

不通区間についてJRは代替輸送を行っておりません。また、沿線には路線バスがほとんど無く、公共交通での移動はできない状況にあります。

沿線路線バス
●釧路-遠矢 くしろバス 平日8.5往復、休日4.5往復
遠矢駅最寄りは遠矢4丁目。東釧路駅付近は経由しません。

●五十石-標茶 標茶町有バス 1.5往復 土日運休
五十石駅最寄りは五十石駅前、標茶駅前にバスターミナル。

●標茶-磯分内 標茶町有バス 1.5往復 土日運休
磯分内駅最寄りは磯分内駅前十字街

●摩周-美留和-川湯温泉 阿寒バス 3往復
摩周駅最寄りは摩周駅前。美留和駅最寄りは美留和。川湯温泉駅前にバスターミナル。

●緑-札弦-清里町-南斜里-知床斜里 斜里バス 2往復 土日運休
緑駅最寄りは「みどり駅前」。札弦駅最寄りは札弦。清里町駅最寄りは清里駅前。
南斜里駅最寄りは川上。知床斜里駅前にバスターミナル。
(斜里バス公式ページでは女満別空港線のページに記載)

●知床斜里-浜小清水-網走 網走バス 平日4往復、休日2往復
小清水-浜小清水-網走は 平日8往復 休日6往復

定期路線バスはこれだけで、休日はほぼ利用できないような状況です。バス路線の無い地域も遠矢-五十石・磯分内-摩周・川湯温泉-緑と多岐に上ります。

今回通学用に弟子屈および標茶町が町営代行バスを出すようですが、あくまで高校生の通学用で一般客解放は行われていない模様です。


本日記を転載(長文引用)された件の顛末について以下に記載しております。
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=781

北海道の交通関係 釧網線 石北線 路線バス

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