北海道の交通関係

留萌線の路線維持関連報道

2018/05/01
JR北海道が「廃線」の方針を打ち出している3路線のうちの一つが留萌線。末端の留萌-増毛が廃止になった後も、特に沿線では協議を行うこともせず、今も非効率な運行が続いています。
そんななか沼田町はいくつかの路線維持への動きを行いました。その一つがこの住民への体験乗車会です。

 

北海道新聞 2018年04月26日
留萌線の意義、乗車し考える 商工会がイベント
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/184125
【沼田】JR北海道が廃止・バス転換方針を示している留萌線(深川―留萌、50・1キロ)への地域住民の関心を高めようと、沿線に位置する空知管内沼田町の町商工会は25日、乗車体験会と意見交換会を組み合わせたイベント「留萌本線に乗って感じて考えよう」を開いた。
沼田町の無職平木昭良さん(74)は「実際に乗ることでマチに鉄道があることの大切さを感じた。通勤のため毎日、留萌線に乗っていたのを思い出した」。吉住淳男商工会長は「住民が言葉だけでなく、体験を通して留萌線について考えるいい機会となった」と述べ、今後も利用促進に取り組む考えを示した。

 

毎日新聞 2018年04月28日
留萌線の魅力知って 存続訴え住民乗車会 沼田 /北海道
http://mainichi.jp/articles/20180428/ddl/k01/020/256000c
> JR北海道の路線見直し問題で、存続が焦点となっている留萌線の魅力を知ってもらおうと、沼田町商工会と観光協会が住民乗車会を開催した。実際に乗車することで列車の良さを実感してもらい、町内外の関心を高める狙いがある。
> 約50人が乗車し、春らしい田園風景を車窓越しに眺めた。終戦後、教員として通勤に利用したという松田真一郎さん(87)は「当時は蒸気機関車だった。学校の数は激減したが、周囲の景色は昔のまま」としみじみと話した。

現実には車窓にはずっと高規格道路が見え続けたり、つぶれかけた家々などとても「昔のような車窓」とはいえませんし、インタビューした相手が誰も日常的に利用していないことを思えば、この路線を維持出来る可能性は乏しいものです。
ただ、北海道新聞等は一切触れませんでしたが、この日は吉田類氏を招いたイベントも行われていたようですね。「地場産品を使った特製駅弁」なんていうのは、本来地元民より観光客を意識してのもので、こういう面を全く報道しないあたり、メディアはよくわかりません。懐古趣味に「路線を残せ」より、一人でも多くの観光客を招きたい、そのために町はこういう方向でやりますというメッセージの方が強く私は感じますけどね。

 

北空知新聞 2018年04月18日
酒場詩人の吉田類さん沼田へ 25日
https://www.fukanavi.com/rmxdkryjytfy/index.php?id=71232
>【沼田】JR留萌本線(深川―留萌間)の利用促進につなげる応援イベントを開いている町商工会(吉住淳男会長)は25日、人気酒場詩人の吉田類さんと留萌本線について語る「住民の集い」を「まちなかほっとタウン」で開催する。
この日は、恵比島駅まで乗車して沿線自治体の地場産品を使った特製駅弁(1500円相当)を味わう「住民乗車会」も併せて行い、16日から観光情報プラザで参加受付を始めた。

 

北空知新聞 2018年04月28日
沼田の駅も酒も◎ 吉田さんのお墨付き
https://www.fukanavi.com/rmxdkryjytfy/index.php?id=71275
>【沼田】全国各地の酒場を巡りながら、お酒や旅の情報を発信している人気「酒場詩人」でエッセイストの吉田類さんが25日 、町内で開かれた2つのイベントに参加し、町民と交流を深めた。情緒あふれる旅には欠かせないローカル線に乗り、豪華な特製駅弁に舌鼓。この日デビューした新酒もたん能し、沼田の魅力を存分に味わった。

弁当だけでなく新酒ですよ。ちょっとまってよ、こんなイベントなら行きたかったって人、それなりにいるんじゃないの?

さて、ゴールデンウイーク中の留萌線といえば「増毛ノロッコ号」を思い出す方もおられるかもしれませんね。2001年から毎年運行されていたこの列車は2016年を最後に留萌-増毛の廃線もありましたが廃止されています。長く「バーベキューカー」なども連結された、正真正銘な「観光列車」です。
しかし、この「増毛ノロッコ」非常に知名度が低く、各市町では駅での特産品販売等は行ってはいたものの、残念ながら「それ以上」にはならなかったわけです。
増毛ノロッコで検索しますと「JR北海道はこういう列車をもっと早くからやるべきだ」とか不思議な意見を聞きますが、2001年から15年間やっていても全く浸透せず、マスコミにも地元でもろくに取り上げられず、運行すれば空席ばかりではJR北海道も張り合いがないというものです。
「JR北海道はJR九州のように観光列車に力を入れよ」なんて言ってる方は、過去10年程度で良いのでJR北海道の様々な「観光列車」を検索してみてくださいね。そして、その観光列車に対して地元自治体がどのような意識で観光客を迎えたかも調べてみた方が良い。観光列車を降りてもどこへも行けない、食事一つ取れない、そんな観光列車がたくさんあったのです。そういう意味では増毛ノロッコは「活用された方」です。

沼田町の今回の取り組みは「ノロッコ号」がなければ自分達で普通列車を使ったイベントを行うという最初の取り組みに見えますが、実際の内容は何もメジャー報道に上がらず町のWEBサイトでも一切情報を知ることはできませんでした。これでは路線維持など無理な話です。

 

北海道新聞 2018年04月15日
旧増毛駅にぎわい戻る 売店再オープン、案内所にも観光客
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/180419

 

日刊留萌新聞 2018年04月23日
増毛駅舎が交流拠点施設として再出発 500人が門出祝う
http://www.hokkaido-nl.jp/article/5740

 

北海道新聞 2018年04月23日
旧増毛駅リニューアルイベント 鉄路“復活”親子ら歓声 トロッコ「迫力、楽しい」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/182469

なお、路線の廃止された増毛駅は増毛町が旧駅を増築、往年の姿に戻し、ここを観光拠点にするという形にしました。路線が無くなってからの駅の拡張や観光駅化は残念な部分ではありますが、路線廃止時にJR北海道が拠出した地域振興の費用を使用できたという面もあります。往事の「増毛ノロッコ」をほぼ報道しなかった新聞各紙がこの駅舎改築と「トロッコ」試走を大きく報じたのは若干の寂しさを覚えます。

カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 留萌線 観光列車

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