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石勝線夕張支線の報道
2018/05/08
鉄道路線が廃線になろうとするときに現れる「葬式鉄」と呼ばれる廃線路線に群がる鉄道マニアには辟易するのですが、夕張支線も廃線まで1年を切り、このような方々が群がるようになりました。
また、地元も「客が来るから」駅でイベントを開き、わざわざ駅で「見送り」までしてくれるわけです。客が来るから商売になる。これは基本な事です。
毎日新聞 2018年04月29日
夕張支線に「廃線フィーバー」
https://mainichi.jp/articles/20180429/k00/00e/040/174000c
> 来年4月1日の廃止が決まったJR石勝線夕張支線(新夕張-夕張、16.1キロ)で、廃線フィーバーが起きている。地元の商工会議所や観光協会などは「ありがとう夕張支線実行委員会」(委員長、氏家孝治・夕張商工会議所副会頭)を結成。
>ありがとう夕張支線実行委は、ホテルマウントレースイで28日~5月6日にちびっこ車掌撮影会を開催。記念グッズや特製駅弁の販売、撮り鉄撮影ポイントの安全対策などを検討している。
夕張新聞 2018年05月05日
【夕張 観光案内センター】明日まで「駅前マーケットぉぉ!!」開催中〜。
https://yubari-news.jp/2018/05/05/yubaristation-event/
北海道新聞 2018年05月08日
夕張支線の廃線控え全国からファン GW、2両編成で対応 今後もイベントなど開催
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/187275
> 【夕張】来年4月1日のJR石勝線夕張支線廃止に向け、全国から鉄道ファンが訪れている。JR北海道は、大型連休中の今月3~6日、通常1両の支線を2両編成にして運行。北端の発着駅の夕張駅ホームには支線に乗るための客の長い列ができた。
連休中は市民有志や、夕張駅前のホテルマウントレースイの従業員らが、夕張駅ホームで黄色いハンカチを振って車両を送迎。乗客を感激させた。「廃線前に車両の写真を撮りたくて来た。予想はしていたけど、にぎわってますね」。6日、東京都から訪れた会社員吉田幹久さん(46)は夕張駅でカメラを手に話した。 夕張駅の雑貨店「ユーバリクラフト&グッズ」などによると、乗客は札幌など道内や東京、九州からなど全国に及ぶ。熱心な鉄道ファンが多く、来年3月の最終運行日の再訪を計画している人も珍しくない。市内の商業者らで構成する「ありがとう夕張支線実行委員会」は夏休みや紅葉シーズン、廃線直前などにより多くの利用があると見込む。 ただ支線の乗客に夕張を歩き、まちの魅力に触れてもらうための課題も浮き彫りになっている。
支線の運行は1日5往復。連休中など休日に目立つのは、午後0時26分に夕張駅に到着する便を利用し、8分後の同34分発の折り返し便に乗り込むケースだ。乗客は、沿線自治体ごとの名所をあしらったJRの「わがまちご当地入場券」をホテルレースイで慌ただしく買い求め、駅に戻る。次の便は出発が約4時間後になるため敬遠するようだ。 ホテルレースイは自転車を貸し出し、ホテル内の温泉や市石炭博物館などを巡回する滞在プランをアピール。ユーバリクラフト&グッズは、通常の店舗営業に加え、駅前でのイベント開催を休日などに計画する。
夕張支線にも過去には幾度となく「観光列車」がありましたし、シーズン中にスキー列車があった時期もあります。では、その頃に夕張市と地元では何をしてきたか?というのがあります。
「廃止フィーバー」なるもので客が来るから初めて地元が「ありがとう夕張支線実行委員会」なんて恥ずかしい委員会つくって幾ばくかでも地元に金を落とさせようという話なら残念としか言い様がありません。
また、鉄道マニアも折返しの数分で地元に何の金を落とすこと無く夕張を立ち去るくらい残念なこともないでしょう。列車の本数が少ないからなど理由にするにせよ、「歓迎イベント」とは裏腹に地元に金を落とさない鉄道マニアにどのような存在意義があるのでしょうか。4時間という日中の待ち時間は夕張観光にはいい時間でしょう。ただ、そこで夕張観光ができるような「足」はありますか?せっかくリニューアルした石炭博物館。バスの接続は一応ありますが、帰りのバスは休日は2時間存在しない。バスで行ける黄色いハンカチロケ地を回ると、もう列車には間に合わない。列車の間隔4時間と「足」があれば夕張市をかなり細かく観光できます。もっと「金を落とさせて」いただけないだろうか?
今できる夕張支線での観光はこんな感じでしょう。石炭博物館と黄色いハンカチロケ地+清水沢付近の散策くらいしかできませんが、新札幌行きのバスと絡められますので、支線途中駅の訪問も可能です。ただし「土曜休日運休便」がありますので、土曜・休日は石炭博物館からの移動手段にかなり難儀します。
・夕張支線乗車
千歳10:38
夕張12:26
・夕鉄バス
レースイリゾート(夕張駅前)12:33
社光12:41
徒歩10分
・石炭博物館見学
徒歩10分
・夕鉄バス
社光14:16(休日運休)
黄色いハンカチロケ地前14:31(休日運休)
徒歩10分
・黄色いハンカチロケ地見学
・夕鉄バス
黄色いハンカチロケ地前15:46(毎日運行・新夕張行)
清水沢駅15:54(毎日運行)
・夕張支線乗車
清水沢16:42
千歳18:26
なお、台数などは不明ですがホテルシューパロにはレンタサイクルがあるはずですので、これを使うのも一考ではありますが、天候などを考えると厳しいものがありますね。
次の北海道新聞の記事にはJR北海道は折返し時間を延長して地元に還元させるよう配慮するべきだくらいな記事を書くでしょうが、本末が別の話です。
夕張支線は最近まで清水沢の交換設備を維持し、列車本数も9往復維持していたのをお忘れですかと。臨時列車も入れるだけの容量を維持していたのをお忘れですかと。
「廃止」でしか客を集められない鉄道に何の意味があるのか?そして、それでしか集まらない鉄道マニアに何の意味があるのか?さらに、そんな客しか相手にできない地元の経済に未来なぞないでしょ?
夕張支線に関しては夕張市長とJR北海道の協議でより住民に使いやすい交通機関をJRそのものも参画して作り上げようとしています。必要なのは廃線後に来る客です。だからこそ、地元も「ありがとう夕張支線実行委員会」ではなく「これから」を見据え、本当に公共交通で夕張を訪問する人をどう増やしていくのか?それを考えなければならないのです。これはJRが考えることではありません。まして夕張市長が単独で考えることではないのです。一人一人の夕張市民、そして「少し賢い鉄道マニア」を目指す気があるマニアは考えて欲しいのです。