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北海道の交通関係
札沼線「廃止」報道の続報にもやはり違和感
2018/06/09
6月1日付け当ブログでお伝えした月形町による札沼線関係の住民説明会、そして報道機関だけに「バス転換を容認」を語ったとされる事柄の続報です。
2018年6月1日 札沼線「廃止」報道への違和感
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=278
HTBニュース 2018年06月07日
JR札沼線 月形町長「廃止受け入れ」判断示さず
https://www.htb.co.jp/news/archives_1547.html
7日に開かれた議会で、上坂町長は廃止を受け入れるかどうかの判断を示さず、結論を先送りにしました。
7日の議会では、議員が上坂町長に札沼線の存廃について考えを質しました。町長は「廃止受け入れの決断には議会や町民の声を聞く時間をもう少し取りたい」として、結論を出しませんでした。先月、JRは、札沼線の北海道医療大学と新十津川間の維持はできないと月形町に伝えていて、町長は、今月中に廃止を受け入れるかどうか決断する意向です。上坂町長は「月形町としての将来に悔いを残さない決断をしっかりとしたい」と話しています。
朝日新聞 2018年06月08日
岐路の鉄路)議論継続求める声も
https://www.asahi.com/articles/CMTW1806080100001.html
沿線で最も強く反対する月形町の上坂隆一町長は7日の町議会定例会で「決断の時は迫っているが、住民への説明が足りないという声もある。町民の意見を集約し、後世に悔いの残らない決断、しっかりとした町づくりの方針を示す」と述べた。
上坂町長は「交通機関の確保は重要だが、JRが通っていなくても魅力的な町づくりをしている自治体の取り組みも参考にしながら、これからの町づくりをどうするか、しっかり考えて決断する」と答弁した。
北海道新聞 2018年06月08日
札沼線廃止の容認 6月中旬にも表明 月形町長「時間稼ぎはしない」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/197421
JR北海道の廃止提案を受け入れる意向を固めている空知管内月形町の上坂隆一町長は、7日の定例町議会で「もう少し丁寧に議会、町民の皆さんと話す時間を取りたい」と述べ、町民らの理解を得た上で廃止容認を正式表明する姿勢を示した。
一般質問に対する答弁。上坂町長は本会議後、報道陣の取材に「今までの経緯を踏まえ『月形まで(鉄路を)残して』と言う気はないし、時間稼ぎをするつもりもない」と答えた。早ければ6月中旬に正式表明する見通し。
どうも北海道新聞の記事だけ違和感があります。町長の言葉を「廃線容認」と受け取っているのか、北海道新聞の記者にだけ違った言葉を言っているのか、町長はどのような意図でこれを言っているのか全く理解に苦しみます。特に「月形まで(鉄路を)残して と言う気はないし、時間稼ぎをするつもりもない」と言う発言を他の報道が一切報道しないのが不自然で、北海道新聞記者にだけ町長が語っているのでは?という疑念があります。
本件では元月形町議で町長選挙の候補であった宮下氏のブログに議会傍聴の感想が述べられています。もとより一般傍聴者は氏1人だけだったようですが。
http://www.yumiko3.net/blog/2018/06/jr2.html
まず驚いたのが「5月29日の住民説明会の翌日「バス転換容認」と一部新聞報道がなされたことに対する町長の見解」についての質問に対し「5月30日の報道は誤り。廃止容認と言っていない。他の報道機関に掲載されていないことを確認し、当該新聞社に抗議した。(容認するかどうか)まだ決めていない。」
とおっしゃる。また「4町は維持存続で一体化している。」とも答弁しています。
例えば新十津川町は30年3月議会で町長が「既存のバスに振り替え」と明言しています。
http://www.town.shintotsukawa.lg.jp/hotnews/files/00001700/00001787/h30-1teirei.pdf
そして、議会では質問者が未だに「地方創生で国からの支援も得られる」から「駅周辺の再開発」や「JRは単なる交通手段ではない。まちづくりの柱」等という現実に即していない「質問」が出るなど、この町の議員氏は何も勉強していないのかと思わせる場面があります。もちろん理想論を幾ら語ってもいいが、もうそんな段階はとっくの昔に過ぎ去って、JR側は維持できないと最初から言っていて、利用実態も、町民の意識も全くそうはなっていない。増して、町が路線維持に負担する気はさらさら無い(国が国が)では、一体誰が話を聞くのか?という話です。
月形町の30年3月議会での質問と答弁。全く現状を理解せずもっと客はいるはずだと張り上げる議員氏。自分が乗ったと言いながらこのザマです。
http://www.town.tsukigata.hokkaido.jp/secure/5801/
平成30年第1回定例会2日目(3月13日)一般質問(楠、我妻、大釜).pdf
鉄道の廃止反対を幾ら唱えてもいい。では、そこで、誰がそのコストを負担し、誰が受益するのか?という観点、もうひとつは受益するはずの住民側が使いやすく利便が高い交通機関にするのはどうしたらいいか(既存のスクールバス一般混乗や路線バスを含めて)という観点で何故住民の代表である議員が無知を晒し、住民の利にならない事柄に延々時間を掛けるのか全く理解できないわけです。
さて、月形町ではもう一つ札沼線関係の記事が。
北海道新聞 2018年06月09日
JR札沼線月ケ岡駅の待合所、町発信の拠点に 特産品販売所9日オープン 町内外から集客増期待 野菜販売、イベントも
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/197703
JR月ケ岡駅の待合所を兼ねたログハウスに9日、町内の特産品や農産物などを売る「Manma Lu―na(まんまるーな)」がオープンする。指定管理者の社会福祉法人・雪の聖母園が運営する「就労支援センターオプス」が毎月第2、4週目の土、日曜に営業。札沼線利用者だけではなく、国道275号沿いの立地を生かして町内外から客を呼び込みたい考えだ。
この月ヶ岡駅の改修については国道沿いであることもあって「道の駅」に近いものを想定しているものと思います。今まで町が建設し、地域の住民による管理だったのが指定管理者制度を導入し住民を排除する形になった理由がいまいち理解できませんが、この指定管理者である雪の聖母園は現町長上坂氏が理事長だった社会福祉法人。本当に「指定管理者にする必要があったのか」「議会で指定管理者制度について何度か質疑がある」ことから、最初から雪の聖母園の販売施設として町が金出して作ったって印象を個人的には思います。
そもそも月ケ岡を利用する住民もいませんし、現実に利用客を見ることはまれで、国道利用者に「道の駅」的な利用をさせるという意味では正しい施設でしょう。そこで特産品を扱うんですから当然そういう施設であって、鉄道駅云々で報道する方もおかしいわけです。町外へのアピールと町長自らの息のかかった施設への委託による町予算の横流しという印象を強く受けます。