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北海道の交通関係
夕張支線臨時列車(とバスまちスポット)を見てきました
2018/06/25
6月23日・24日に石勝線夕張支線に臨時列車が運行されました。
この臨時列車については6月23日に行われた「ONSENガストロノミーウォーキングinゆうばり」そして6月24日に行われた「第10回復活!夕張メロンまつり」に合わせて運行され、JR北海道サイトでの告知の他、夕張市サイト、ONSEN・ガストロノミーサイト、ネットメディアである夕張新聞等で告知が行われました。
とはいえ、新聞、テレビなどでの告知は見ることは無く、この列車が動いていることを知ることが出来た方はかなり少なかったように思います。毎度申しておりますが、JR北海道は記者クラブでニュースリリースとして臨時列車運行を各メディアに告知していますが、全くそれを無視する理由は何でしょうか?告知を一切行わず、JR北海道の発信不足と批判するのは「広告」としてメディアに金を渡さないなら良いことは一切報じない、ネガティブだけ報道してやるという意識が各メディアにあるのではないかと疑います。全て終了後にこんなイベントがありましたと報道するようでは既存メディアはあまり必要とされなくなるものです。事前にわかっているものは事前に告知するのがこれからのメディアで必要なことです。
さて、私は23日に現地の確認に行って参りました。今回協力して頂ける方がおり、臨時全便に乗車いただき利用状況の確認をお願いしました。
・新夕張9:05発 45人
・新夕張10:10発 19人
・夕張14:35発 15人
残念ながら輸送実績は芳しいものではありませんでした。
※追記、6月26日北海道新聞にこの様子が掲載されました。
北海道新聞 2018年06月26日
臨時列車運行、ファンに好評 来春廃止のJR夕張支線
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/202848
来年4月に廃止されるJR石勝線夕張支線(新夕張―夕張、16・1キロ)で23、24の両日、JR北海道が地元のイベントに合わせて臨時列車を1日3便運行した。イベント参加者やファンに好評だった。
支線は通常1日5往復で1両での運行だが、臨時列車は2両編成。臨時第1便の23日の新夕張発夕張行きには、ウオーキングイベントの参加者ら約45人が乗車した。
最初の1便だけ見て記事にしたようで、全く内容はないのですが、夕張市の「ありがとう夕張支線実行委員会」は「11月にも臨時列車を運行するよう要請」とのことで、この実績では難しいだろうね。
沿線では撮影者があちこちで路上駐車し、特にカーブの見えにくい箇所で駐車し、道路を横断する輩も見かけました。また、線路内立入も見ており、マナーと言うより、迷惑だから一切来ないでくれというレベルです。これではJRも臨時を出しにくいでしょうね。車両的にいつも走ってる車両ですらこれですから。
さて、合間に南清水沢駅近くの中学校前バス停に設置された「バスまちスポット」を訪問します。土曜日の開放時間は12時-16時30分となります。これは管理人を常駐させる都合の問題であって、そのために今までの解放タイプの待合室が併存しています。
管理人氏は夕張市のシルバー人材センターのメンバーで、平日は2交代、土曜日は1人で常駐しています。管理人氏にいくつかお話を聞きました。
(バスまちスポットについて)
・朝から開けて欲しいという要望がある
・自習室を締め切られると中で何をしているのかわからない
(バス・鉄道・デマンド交通について)
・予約した時間より早く来ることがある
・他の箇所と予約時間が同じなので発生している
・デマンド交通は予約したのに来ないなどのことがある
=市役所改善要請済
・夕張支線廃線後に市外へ通学する生徒の通学手段が提供されるか心配
・バス廃止で病院に簡単に行けなくなったので救急車の出動が増加している
(子供・学生・仕事について)
・子供の数が減っている
・夕張高校の存続問題(2017年5月現在76人の生徒数)
・市内の誘致企業が地元人材を正社員としてあまり採用していない
(現在高校生を含む15-19歳人口が2015年に216名、彼らの5年前2010年の10-14歳人口が295名、さらに5年前2005年の5-9歳人口が340名、そして彼らが生まれた頃2000年の0-4歳人口が358名です。つまり、これだけの子供(と親を含む世帯)が夕張を離れていったわけです。そして、高校を卒業した彼らを雇う夕張の企業は少なく、彼らもまた少なくない人数が夕張を去って行くわけです)
バスまちスポット内には新設される拠点複合施設についての図面もあり、現在のバスまちスポット向かい側に設置される予定となります。ここには市役所南支所・図書館・多目的ホール・子育て支援施設・そして交通拠点施設ができることになります。敷地の一部にはJR線路用地が含まれることになります(堆雪スペース)。
なお、バスまちスペース管理人氏によれば拠点複合施設は別途管理人を要する(早朝からバス待合室を開けることになるため)ことから現在のシルバー人材センター職員はそのままは雇われないようです。
夕張の人口が最大だったのが1960年の11万6千人、1990年に構内堀の炭鉱は全て姿を消しました。北炭夕張新鉱の従業員が多く暮らした清陵町を含めての清水沢地区には約3,300人が生活し、これは夕張全体のおよそ4割を占めます。
拠点複合施設、小中学校、高校、そして商業地と新しい住宅など、夕張市が清水沢地区を「中心地」として事業を行う意思を感じます。
夕張支線廃線後現在の夕張駅・市役所・歴史村付近の本町地区から、この清水沢地区の拠点複合施設を経由し、JRへの乗り継ぎ拠点となる新夕張駅へは夕鉄バスによる10往復程度のバス運行が決まっています。また、現在の新札幌-清水沢-新夕張の路線も維持されることでしょう。そして、南部・真谷地へは拠点複合施設からのデマンド交通、そして、新夕張駅から登川地区、滝ノ上、オソウシ地区へはタクシー乗車補助による輸送を検討しています。既に新夕張駅はバス乗降場の整備が行われ、バスの乗り入れも始まっています。
今後夕張は鉄道交通からの転換がどのように行われるか確認していきたいところです。