北海道の交通関係

あまりに残念な「留萌線市民乗車会」に関してと日高線関係記事

2018/07/09

留萌線市民乗車会

北海道新聞 2018年07月08日
JR留萌線 車内で将来像考える 市民乗車会
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/206777
存続の危機にあるJR留萌線(深川―留萌、50・1キロ)への関心を高めようと、深川市民有志の実行委員会(増永潤一委員長)が7日、「市民乗車会」を開いた。2016年にJR北海道が留萌線の廃止方針を打ち出して以降、沿線で企画した乗車会としては最多の66人が参加し、全線を往復して鉄路の活用法や将来について考えた。
 深川駅から乗車した家族連れや高齢者らは、車窓越しにNHK朝の連続テレビ小説「すずらん」のロケセットが残る恵比島駅(空知管内沼田町)や田園風景を眺め、会話を弾ませた。深川市の無職川岸義則さん(86)は「留萌線で娘と海水浴に行ったのを思い出した。こういう機会があると市民は利用する」と語った。
 一行は、留萌駅では旧国鉄OBから、かつて石炭やニシンの輸送に貢献した歴史を学び、カニ釣りやサイクリングなどの観光も楽しんだ。増永委員長は「今後も留萌線を身近に感じてもらう取り組みを続けたい」と、手応えを感じた様子だった。


朝日新聞 2018年07月09日
留萌線乗って存廃考える
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1807090100008.html?rm=159
 留萌線に乗車して各駅の歴史を知り、終着駅留萌の魅力も楽しもうという企画で、家族連れら55人が参加。増永潤一実行委員長は「乗ってみないで存廃の論議はできない。まず、みんなで乗ることから始めたかった」という。
 車内で国鉄OBの斉藤哲(さとし)さん(83)が各駅の歴史について解説。さらに、「ここが峠の難所。貨車に積んだニシンの脂で車輪が空転し、運転士が苦労した」「鮮魚を入れたブリキの箱を背負ったガンガン部隊と呼ばれる行商の女性たちが毎朝、留萌から乗った」など、当時の思い出も語った。
 深川市音江町の松田勝男さん(71)は「小学生の海浜学校以来、60年ぶりに乗りました。列車も駅もすっかり変わったね」。孫の蓮君(8)は「初めて乗ったけど楽しい。田んぼや山がきれいだった。また乗りたい」と話していた。


んーダメダメな企画。とは思っても、やらないよりはマシな企画かな。「乗ってみないで存廃の論議はできない」はもう地域には要らない鉄道ってことだよね。乗りもしないで議論できないは「乗らないから議論の必要がない」なんだ。最も残念なのは市民の「こういう機会があると市民は利用する」ってコメント。こういう企画でも無いと乗るわけが無いでしょ?っていうのを隠しもしないわけです。
なんどもJR北海道は「日常的な利用が大事」と言っていました。「日常的には使わないけどイベントだけ利用してやる、廃止は認めない」なんていう意見が通るわけが無いのです。

このような企画を行うとそういう地元意識があぶり出されて、益々存続が困難になっていきます。そもそも60年ぶりに乗ったなんて無用なコメント取ってくるなよと。

必要なのは沿線1人1人が意識して鉄道を本当に残すための方法を考えることです。60年鉄道に乗らない人はもう一生鉄道に乗らない人です。運転できなくなったらそのまま介護タクシーにしか乗れない人です。このレベルで存続に繋げようなんて虫のいいことは言わないで、さっさと自分達の孫、ひ孫が本当に利便が高く通学できる交通機関を考えるべきで、それすら当然考えないでただ乗っているわけです。

「存続を考える」なんてよく恥ずかしくなく言えるなと、心底軽蔑します。


日高線の動き

北海道新聞 2018年07月08日
日高線存廃問題「結論出す時期」 地元道議が言及
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/206840
日高管内選出の藤沢澄雄道議は7日、「結論を出す時期に来ている」と述べ、路線維持の断念を沿線7町が下すべきだとの考えを示唆した。
 地元自治体などから要望を聞く自民党道第9選挙区支部移動政調会が同日、同管内新ひだか町で開かれ、約50人が参加した。高波で壊れ応急措置のままとなっている護岸の復旧要望に対する返答の際、言及した。線路沿いの護岸復旧工事はJRが行うのが本来だが、藤沢道議は、JRには資金的な余力がなく国も手を出しづらいとし、「(存廃の)問題が解決しないと先に進まない」と述べ、地元の結論先送りが影響しているとの持論を披露した。
 会合終了後、北海道新聞の取材に対し、藤沢道議は「沿線自治体が突っ張って結論を先延ばししていても、何も得るものはない」とも語った。


藤沢道議は以前から路線維持よりも地域交通の再構築を訴えていたと思うが、北海道新聞らしい個人攻撃の記事となりました。わざわざ前段に「復旧工事はJRが行うのが本来」と載せてこの内容を書く。

記事には無いが線路用地がJRの私財であるから護岸工事はJRの役目で廃線になれば国有地なり自治体用地となって護岸補修費用を得やすく、早く工事ができるという話があるわけだ。JRが行える護岸工事は場当たりであり、土砂流出などが続けば漁業被害、線路用地外への浸食が進むことも当然地元議員としては意識する必要がある。
鉄道廃線の是非以前に、本当に地域の問題として降りかかっている海岸浸食をどう食い止めるのか、当然議論しなければならないわけだ。すでにJRがJRがと言っている場合では無い。

そこを「JR廃線賛成派」というレッテルを貼り、このような形で報道する北海道新聞社の見識は非常に狭い(または意図してこのような記事に仕立て上げている)と思われ、よくない記事だと思う。

北海道新聞 2018年07月09日
浦河―新千歳「特急うらかわ号」 8月から苫小牧中心部経由せず
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/206734
浦河―新千歳空港間を結ぶ都市間バス「特急うらかわ号」について、運行する道南バス(室蘭)は8月から苫小牧市中心部を経由しないルートに変更することを決めた。空港利用者にとって時間短縮になる半面、市中心部の病院などに乗り換えなしで行くことのできる唯一の公共交通手段がなくなるとして、懸念の声も上がる。
 うらかわ号は1日1往復。浦河発の便は浦河ターミナルを午前6時50分に出発し、苫小牧の王子総合病院や苫小牧駅前を経由し11時に新千歳に到着する。
 同社が現行ルートを変更するのは「早い時間帯の飛行機に間に合うようにしてほしい」などの要望があったためで北海道運輸局に申請している。市中心部まで行かず、市内東部から北上することで、所要時間は現在の約4時間から約1時間短縮される見込み。新たにJR南千歳駅を経由する計画で、同駅で函館や釧路方面への列車に乗り継ぐこともできる。
 一方、8月以降は、うらかわ号の乗客が市中心部に行く場合、ウトナイ湖の停留所で降りてバスに乗り換えるか、南千歳駅で列車に乗る必要がある。不通が続くJR日高線の代行バスを利用しても、静内駅前で別の代行バス、鵡川駅で列車に計2回乗り換えなければならない。
 この問題は6月の定例町議会一般質問で荻野節子議員が「高齢者や苫小牧の病院に通う患者にとって乗り換えは大変。命に関わる問題」と町に対応を求めた。町は「バスの乗り換えがスムーズにできるよう事業者に要望し、JRには利用者の立場に立った代行バスの改善を要請する」とした。


以前JR北海道が日高線バスの利便性を上げるという話に、南千歳を経由して新千歳への路線の話があったはずで、今回の新千歳直行便のスピードアップに関しては元々要望があったのもある。

で、ここでも地元議員のJR批判のネタにした模様で、全く沿線議員はどういう見識でこの問題を見ているのかが全く理解できません。JR日高線が戻ればそれでいいということは無いんですよ。本当に住民が必要なのはどのような交通機関か?それをもっと本気で考えないと。そもそもなぜ「苫小牧に通院」する必要があるのかってのが、地域医療面で問題があるという意識に繋がらないのは何故でしょうか?

そもそも日高線の代行バスが不便すぎる状況を放置しているのは沿線自治体の対応そのものですよね。浦河から札幌に直行するのはそれほど不便が無い。しかし新千歳空港に行くには、来るには非常に不便だ。しかも大きく時間がかかる。それは苫小牧市内へのバスと「共存」させていたからです。

であれば、JRには苫小牧から静内・浦河への直接的な「都市間バス」を運行するように依頼しなければならなかったはずです。

それをしなかったのは「バスが便利になれば鉄道復旧の道が絶たれる」とバスの利便性アップに否定的な沿線自治体の態度があったわけです。浦河の議員氏が「現実的に利用できるような公共交通が確保できていない」と言うが、現実的に利用可能な公共交通を否定したのもまた議員氏なわけです。
https://mutotakuya-urakawa.blogspot.com/2017/01/publictransport.html
これ、選挙民を車で苫小牧に送迎したって、白タク行為に利益供与ですよね。(金は貰ってない、選挙で入れてくれとは言っていないんでしょうけどね)

今の「うらかわ号」に類するダイヤのバスを設定することは可能だとは思いますよ。現行の道南バスの一般路線も分割されていますが実質的に車両と乗務員は苫小牧と浦河を直行しています。苫小牧市内の求心力の低下と、うらかわ号の利用者動向から苫小牧市内を経由できないと判断している以上、誰が悪いと言う前に自分達が働きかけないと先に進まないんですよ。

二言目にはJRが国がと自分達が何もしないことを棚に上げてはいけません。

北海道の交通関係 JR北海道 日高線 留萌線

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