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北海道の交通関係
北海道の自治体は「無人駅」を活用しないのか?
2018/08/01
昨年JR北海道はひとつのプレスリリースを出しました。
このリリース、全くというほど報道にもなりませんでしたし、ネットでの話題にもなりませんでした。しかし、私はこれこそが北海道の鉄道の未来に大きな意味があったとも思っていました。
JR北海道 2017年05月11日
無人駅のにぎわいづくりに向けた取り組みについて
https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2017/170511-1.pdf
JR北海道が昨年の7月に出したものです。
・宗谷線 名寄-稚内
・根室線 釧路-根室(花咲線)
・根室線 滝川-富良野
・室蘭線 沼ノ端-岩見沢
・釧網線 東釧路-網走
・日高線 苫小牧-鵡川
・石北線 新旭川-網走
・富良野線 富良野-旭川
これ、見覚えのある区間ですよね。輸送密度200人以上2000人未満であり、「地域の皆様と相談」とした8区間です。
利用したことがある方ならよく存じていると思いますが、この区間駅に人がいる駅を数えた方がずっと早い。各路線片手で数えられるほどの有人駅以外は駅に人がいない駅です。
無人駅でも「町の顔」である中心駅であることも少なくはありません。町の顔が無人駅なんてと無人化に反対した自治体により簡易委託駅として乗車券販売だけを行っている駅もあります。
そんななか出てきたのがこのプレスリリースなのです。
具体的には自治体等の公共団体に駅の空きスペースを活用し行政の窓口や観光案内所、地場産品のPRなどに広く駅を使って貰おうという試みです。
それまでもJR北海道は釧路支社のページなどでキヨスク店舗撤退後のスペースなどの有償貸出などもPRしていたわけですが、今回は無償で利用可能であるという、正直思い切った形を行ったわけです。
ただ、すでに駅施設を自治体に譲渡し活用されている例もありますので、そういう駅は対象外となります。自前の駅舎ですから存分に活用している事例は沢山あるものです。
では、今回、自治体が駅に何らかの施設をその後出店した例はあるんでしょうか?WEBで検索して出てきたのはこれだけ。
幌延町
マイステーション運動・JR下沼駅「みんなで!お化粧直し会」
http://www.town.horonobe.hokkaido.jp/www4/section/sangyo/le009f000001bgbc.html
○JR北海道が進める「無人駅にぎわいづくり」にも協力しつつ、鉄道存続に向けた取組に繋がるような展開を目指します。
たとえば幌延町では下沼駅の保全活動を伝える記事にこのような表記が見られます。ただ、下沼駅は地域の住民のいないようないわゆる「秘境駅」であり、残念ながら「にぎわい」という形にはなっていません。
そう思っていましたら8月1日にJR北海道は新たなプレスリリースを出しました。
JR北海道 2018年08月01日
無人駅のにぎわいづくりに向けた取り組みについてのページ掲載開始について
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20180801_KO_MujinnekiHP.pdf
JR北海道 2018年08月01日
無人駅のにぎわいづくりへの取り組み
https://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/emv/index.html
留辺蘂駅(石北線)「高校生作成の横断幕を掲示(2018年6月7日〜)」
志文駅・栗沢駅・栗丘駅(室蘭線)「市政・沿線の情報コーナーを設置(2018年5月10日〜)」
幌延駅(宗谷線)「幌延町移住情報PR支援センターの開設(2018年5月1日〜)」
新十津川駅(札沼線)「観光案内所の開設(2018年4月27日〜)」
北浜駅(釧網線)「駅舎と展望台のライトアップを実施(2018年3月8日〜31日)」
美幌駅(石北線)「旧相生線ポスターの掲示(2017年8月1日〜)」
中富良野駅(富良野線)「臨時観光案内所開設(2017年6月17日〜8月31日)」
その各自治体の取り組み内容について例示されたわけです。
えっ・・・・(絶句)
8線区以外があるのはさておきですが、ちゃんと意図を汲んで、意味をわかって駅を活用しようとしたのは幌延くらいでしょうか。中富良野の観光案内所は今までも基本毎年おこなってきたものです。
ここ1年。自治体が「無人駅を無償で活用できる」権利を獲得して、何か始めた、やってみたことがこれだけですよ。本当に沿線自治体は駅にも鉄道にも興味が無いんだなと残念に思います。
これで鉄道は地域の足、駅は地域の顔とか言ってたのですか?
駅に「情報コーナー」なんて当たり前の話でしょ。ちょっとした観光案内ポスター貼るの当たり前の話でしょ?
特別なものじゃなくてもいい。駅を降り立った人に町をPRするようなものをちょっと作ること、それすら自治体には負担なのでしょうか?それすらしたくないほど鉄道はもう地域に必要とされていないのでしょうか?