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北海道の交通関係
「えきねっと」はそれほどダメなシステムなのか?
2018/08/04
国鉄からJRに引き継がれた運賃、料金システムが今の時代に合っていないというのはよく言われていることです。
たとえば札幌から東京に行こうとする時、航空券を予約する時は利用する航空会社さえ決まっているならそれほど不便ではありません。日付と区間を入れて、その時点で適用になる運賃を(その運賃の適用範囲、変更等を考慮しつつ)選択すればよいでしょう。マイレージ会員でなくても決済さえできれば、チケットレスで後は当日空港まで行けばいいわけです。
ただしここには落とし穴があって、空港まで、そして空港からのアクセスについてはあくまで航空の場合は関与しないわけです。そのためレンタカー予約等も一緒にできるようになっていたりしますね。
JR北海道のWEB経由予約サービス
JR北海道は寝台特急の個室や、指定席のシートマップからの予約をサポートしていた「JR北海道予約サービス」を運営していました。しかも、指定席利用の割引切符であるRきっぷなどをWEB上から利用できたのですね。このサービスは2017年に廃止になり、JR東日本の「えきねっと」に統合されます。JR北海道 2016年12月16日
インターネット予約サービスで北海道内の列車がもっとおトクに!
https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/161216-2.pdf
ここでは翌年2017年1月31日をもって「JR北海道予約サービス」と電話による指定席予約を終了することを伝えています。
基本的に自社のみの運用だったJR東日本のえきねっとは全道の列車を予約できるように改められました。しかし、割引切符と一体購入等はできなくなっているので、そういうきっぷと組み合わせる場合、一手間かかることになります。
とはいえ、えきねっとには片道から割引になる「えきねっとトクだ値」や早期割引である「お先にトクだ値」が設定されることになります。場合によっては半額で購入できるようになりましたので、片道でも割引がきくということも合わせて選択肢は増えたとも言えそうです。
えきねっとは何が使いにくいのか
東洋経済
JR東日本「えきねっと」はなぜ使いにくいのか
https://toyokeizai.net/articles/-/231720?page=2
若干の誤認や「慣れ」の部分はあれど、言いたいことはよくわかる。えきねっとの何が問題かと言えば「惜しい」の一言なんだと思う。
北海道の人が欲しいシステムは
●8月4日の午前中に函館から札幌に行き、帰りは8月5日の午後
これを指定したら空席の有り無しを表示してくれればそれでいいのだ。割引が効けばそれを選択するし、定価しか無いのならそれはそれで仕方が無い。
現時点のえきねっとは様々な機能が押し込まれ、それを東日本の人が使いやすい(はず)の仕様になっているというのがある。
JRの運賃制度にある程度理解があればこのメニューでも良いだろうけど、多分そうで無い方はどのボタンを押して良いかわからない。「北海道内特急」も正直わかりにくい。
つまり、「北海道民のためのメニュー」ならもう一つ二つメニューを減らせてわかりやすいはずなのだよなとも思う。
ただし、ある程度理解していれば特定市内駅制度などを駆使して、また北海道では新幹線でしか利用できないが「モバイルsuica特急券」等を使った割引も検索できるのでそれなりに安価なルートを購入できる。指定席券売機を使ったポイント制度も魅力の一つでしょう。
ただ、折角「えきねっと2列車乗り継ぎ申込」ボタンはあるのに札幌-網走などで旭川が乗り継ぎになると「トクだ値」などを表示しなくなるのも気に入らないんだよね。なんか痒いところに手が届かない。あと、ノロッコ号やフラノラベンダーエクスプレスなども結局予約できないのもね。
もうひとつだけ「受け取り」の問題。チケットレスサービスがごく一部の本州列車でしか対応していませんので、今は必ず乗車前にきっぷに引き替える必要があります。受け取れる場所は駅、駅の指定席券売機だけです。名寄など営業時間が短い駅で指定席券売機だけを稼働させて受け取れるように配慮した駅もありますが、地方の多くの駅では早朝や夜間に列車を利用する場合は前日までに受け取っておかなければなりません。これは使い勝手云々以前に大きな問題でしょう。
車内での受け取り、または、チケットレス的に着駅で発券(その場で回収)できるような仕掛けは必要だと思います。自動改札の利用を考えなくてよいなら、コンビニ発券も検討した方が良いと思う部分です。
JR北海道のメニューを用意させよう
そういう意味で、えきねっとはやはり北海道民にとって「間借り」なシステムであって、使い方はいろいろあるけれど、もうひとつ頑張って欲しいシステムな訳です。せめてJR北海道の列車を全て予約できるようにシステムを改修するべきだし、北海道用のメニューを用意して貰うなどの要求はしても良いのではないかとおもいます。ただ、JR北海道が力を入れている道東方面への割引など、えきねっとのシステムで初めて実現できた割引もあります。たとえば札幌-帯広が片道でも55%割引というのは今までなかったものです。各社がWEBに力を入れるのは、駅の営業時間を拡大できず、営業に関するコストの削減も至上命題であることもあります。ならば、窓口の手をできるだけ使わない仕掛けもまた必要なのです。これが比較的有人駅が多く指定席券売機を多数設置できるJR東日本との差とも言えます。