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運賃がタダなら乗ってくれますか?
2018/10/12
名寄新聞 2018年10月07日
温泉やスキー場の活性化も無料化で大幅な利用増 名寄・日進ピヤシリ線バスが好調
http://www.nayoro-np.com/news/2018-10-07.html
【名寄】昨年4月から無料化した日進ピヤシリ線バスの利用が好調だ。日進エリアにあるバス停の乗降者を対象に運賃を無料化したもの。2017年度利用実績は1万4905人で、前年度比3188人の大幅な増に。なよろ温泉サンピラーやピヤシリスキー場など同エリアにある各種施設の利用増加にも結び付いており、市民の有効活用を呼び掛けている。
日進ピヤシリ線は、名寄地区の市街地全域と日進エリアを経由して同スキー場まで運行している市内バス路線。16年度までは片道150円(市街地内での乗降)から200円(市街地・日進エリア間での乗降)の利用料金となっていた。
17年度からの無料化は、道立サンピラーパークや健康の森、温泉・宿泊施設、スキー場、飲食店などがある日進エリアの交流人口拡大などを目的としたもの。
名士バスの日進ピヤシリ線は1日5往復運行。名寄市内を循環し、北海道立サンピラーパーク・なよろサンピラーユースホステル・名寄ピヤシリスキー場などを結ぶ路線です。
北海道立サンピラーパークはその地域一帯が観光施設となっており、温泉施設への利用などもできます。片道の運賃市街地-ピヤシリスキー場で200円ですから往復400円ですね。
この運賃を無料にして年度実績が1万5000人(1便あたり4人程度)ほどから1万8000人ほど(1便当たり5人)というのは増えてはいるんだけど、んー誤差の範囲くらいかなぁって印象。
仮に運賃が貰えたとして、1便あたり1000円ではバスの燃料代にすらならないわけで、運賃の一定額を市補助としているのでしょう。
名士バスには国からの生活交通路線維持補助金等年1500万円、地域間幹線系統補助で1400万円ほど、広域生活交通路線補助で140万円が補助されています。名士バスは決算書の公開などが無いので、収入比率などはわかりませんが、既に会社の収入に対する運賃の割合は非常に少なく、会社が努力をして収入を伸ばすような状況になっていないと言えるわけです。
では、仮に運賃を無料にしたら乗ってくれるのか?というと結局時間がかかるだの使いたい時間に走っていないだの言って乗らないわけです。ローカルバスには通学の高校生か免許を持たない高齢者ばかり。その高齢者も現在は免許保有率が高く利用しない。結果的に運賃収入は無く、空のバスだけがいったりきたりしているというのが現状でしょう。
しかし、いつまでもこのバス維持のための補助金が維持できないのもわかっています。補助金減額や不正受給の摘発は相次いでいます。あまり記事になっていませんが不正が暴かれたことで廃止になる路線も出ているわけです。この現状がある以上国がJR北海道などに直接補助金で赤字補助を行うのは否定的な感情があるでしょうね。
鉄道もバスも維持するには地域の住民が乗ることしかありません。「地元が乗るから維持してくれ」なら税金の使いようもある。しかし、誰も乗らないけど維持してくれは通らないわけです。
極端言えば高校生はバイク免許が取れるんだからバイク通学を認める代わりにバスや鉄道を廃止するという判断だってできるのです。バイク禁止としたいから鉄道を残せバスを残せもまた通らない。
地域の高校生の数も最盛期の半分以下になっています。既にワゴン車レベルで通学できる人数しかいないという地域も現実です。そこに鉄道をバスを残せ国が面倒みれというのは、正直納税者として耐えがたい苦痛です。やはり交通機関維持は利用者下限を決めて適切な交通機関にしていかなければならないわけです。そして、札幌など大都市、空港や特急停車駅など拠点となる箇所を決めて、その拠点間は政治の問題と維持する形が理想です。ラストワンマイルといわれる末端まで他人の懐をアテにしてはならないのです。
そして、せっかくの無料化施策ですらこのレベル(それでも地方バスではまだ乗っている方)で「増えた」と言われてもなぁというのが実感です。せめて倍、1便10人は目指して欲しい。そのためには市役所職員なども含めて乗ってくださいよと。