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北海道の交通関係
札沼線(北海道医療大学以北)廃線合意
2018/10/15
突如として当別町も廃線容認と報道されたのが10月2日、こういう面から見ても北海道新聞は地元新聞としてのパイプがあるというか、何らかの裏取引的なリークがあるのか、ともかくこのような記事が出ていました。
北海道新聞 2018年10月02日
JR札沼線、当別町も廃止容認 沿線4町で合意表明へ
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/233837
空知管内月形、浦臼、新十津川の他の沿線3町は既に受け入れを表明しており、10月中旬に月形町で開く札沼線沿線まちづくり検討会議で4町として廃止受け入れに合意し、表明する見通しとなった。合意すれば、JRが単独では維持困難とする路線のうち、複数自治体にまたがるものでは初めてとなる。
10月12日になって各メディアが一斉に報道することになります。
hbcnews 2018年10月12日
JR札沼線の一部区間廃止 沿線4町そろって受け入れ表明 北海道月形町
http://news.hbc.co.jp/10f4d59be7f5327e800e9d6a5b0e329b.html
「沿線4町の総意として、札沼線の当該線区の廃止を容認することを確認しました」(月形町・上坂隆一町長)
1年半に及んだ沿線4町での議論は、12日、鉄路の廃止を受け入れるという結論に至りました。
HTBニュース 2018年10月12日
札沼線 4町が廃止で合意
https://www.htb.co.jp/news/archives_2565.html
UHB 2018年10月12日
JR北海道・札沼線 沿線4町長 廃止受け入れ容認 バス転換 喫茶店スタッフ心配「無くなったら寂れる」
https://uhb.jp/news/?id=6033
月形町 上坂隆一町長:「4町のそれぞれの将来の街づくりを見据えた、バスを中心とする公共交通体系を構築していく。時間をかけてはいられない」
通学で札沼線を使う月形高校の生徒たちは…。
札沼線利用の高校生:「寂しいですね」「バスになると不便で時間も今よりかかるのかな」「部活をやっているので、部活のためのバスが出たらうれしい」
新十津川駅の目の前にある喫茶店は、札沼線のグッズなどを販売し、鉄道ファンに愛されてきました。
店を切り盛りする女性は、これからの街づくりを心配しています。
寺子屋愛光 古賀美重子さん(78):「"(札沼線が)なくなったらもっと寂れるわ"って言ってるの。町が(これからは)道の駅をつくったり、何かやってほしい。せっかく(札沼線で)知名度があがったから」
最後の意味不明なUHB=北海道新聞のインタビューはあまりにも雑ですが、今まで北海道新聞をはじめ「廃線になりバスになったら乗車時間が長くなり不便になる」と主張し続けたことはよくないことですね。現実的に多くの路線は道路の規格がよくなっていることもあってバスと鉄道が遜色ない速度で走る。特に札沼線のような路線は公共施設を経由する迂回時間はあれどほぼ所要時間は変わらないでしょう。また、札幌方面は北海道医療大学駅を乗り換え拠点にするわけで、札幌方面への始発列車が停車中である状態での乗り継ぎであり、寒い思いもしないし、段差も少ないわけです。
北海道建設新聞 2018年10月12日
バス転換容認 沿線4町 札沼線道医療大―新十津川間
https://e-kensin.net/news/109647.html
JR札沼線(北海道医療大―新十津川間)の沿線4町長による札沼線沿線まちづくり検討会議の会合が12日、月形町役場で開かれた。4町の総意として、札沼線を廃止し、バス転換を容認することを確認した。今後、具体的な廃線日やバス転換方法、まちづくりについて国や道、JR北海道と協議する。
沿線自治体から上坂隆一月形町長、斉藤純雄浦臼町長、熊田義信新十津川町長、宮司正毅当別町長が参加。国からは北海道運輸局の斉藤敬一郎交通政策部長、道からは黒田敏之総合政策部交通企画監、佐々木誠也空知総合局長、佐藤哲夫石狩振興局長、JR北海道からは綿貫泰之常務が出席した。
これまで自治体ごとに廃止を容認していたが、代替交通やまちづくりなど個別の協議で合意できていない部分があり、4町の総意としての廃止は容認されていなかった。JRと各自治体が個別協議をする中で、問題解決の方向性が見えてきたため、今回の廃止容認、バス転換受け入れの確認となった。会議終了後の記者会見で、上坂月形町長は「今後は持続性に富み、利便性も高く、真に住民の生活の足となる、バスを中心とした交通体系の早期確立に向け取り組む」と話した。
廃止に当たっては、まちづくりに関する支援として、駅周辺の整備を実施する町には建設費や用地取得費に対する支援、鉄道用地の無償譲渡などの事項でJRと合意済み。学園都市線の最終駅となる当別町の北海道医療大学駅では、駐車場拡張や、歩道、橋、スロープ、ホーム上屋の新設、階段改修、バスターミナル整備などが進められる。
今後のまちづくりについて、宮司当別町長は「4町のつながりがますます進むことが重要」、熊田新十津川町長は「農業が基幹産業なので、廃止後は大型ほ場整備して産業を守る」、斉藤浦臼町長は「人口減少が進む中、バス転換して、10年後、20年後にバス廃線の議論が出ないまちづくりをする」、上坂月形町長は「全ての人が〝充実した〟と思えるまちづくりをしたい」とそれぞれの展望を述べた。
北海道建設新聞はかなり詳しく報じています。出席者に運輸局交通政策部長、空知振興局長、石狩振興局長もいますし、合意が前提の面子になりますね。
北海道医療大学駅の大幅な整備も報じられています。
北海道新聞 2018年10月15日
社説)札沼線廃止へ 地域支援の履行着実に
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/237943
地域で十分な検討を重ねた上での決断を尊重したい。
JR札沼線北海道医療大学―新十津川間の沿線4町は、JR北海道の提案を受け入れ、バス転換に同意することを決めた。
空知管内月形、新十津川、浦臼、石狩管内当別の各町は昨年から、意見交換会や検討会議の場で鉄路のあり方を話し合ってきた。
さらにJRと町ごとの個別協議を経て、当別以外の3町はそれぞれの住民説明会などで廃線を容認する考えを表明していた。
JRは地元に対し、バスへの転換で「現状よりも便利な交通機関をつくる」と強調してきた。4町が同意する決め手となったこの約束を着実に履行してほしい。
北海道医療大学―新十津川間は、2015年度の輸送密度(1キロ当たりの1日平均輸送人員)が79人で、100円の収入を得るためにかかる費用が2213円に達する大幅な赤字区間だ。
その一方で、沿線地域では、特に月形高の生徒の通学手段として重要な役割を担っている。
廃止後の方針についてJRは、生徒らが使う区間のバスの本数を現在の列車本数よりも増やしたいと提案。バスと接続する札幌―北海道医療大学間の列車を増便する考えも示した。
札沼線はダイヤの便が悪く、地元には「最初から切り捨て前提なのでは」との不満もあった。
JRには、住民の意向を十分くんで、利便性の高い地域交通体系につくり直す責任がある。
新十津川町は廃線を機に、線路による水田地帯の分断を解消し、基幹産業の稲作を強化する構想を持つ。鉄道用地の無償譲渡など、4町の新たなまちづくりへの協力も求められよう。
JRが見直し対象とする赤字13区間のうち、沿線自治体が廃止に同意したのは石勝線夕張支線新夕張―夕張間に次ぐ2区間目だ。
両区間を含む輸送密度200人未満の5区間については、JRへの2年間の財政支援を決めた国も原則、バス転換を求めている。
気になるのは、国がJRへの支援をさらに続ける条件として「目に見える経営改善の成果」を要求していることである。
他の3区間の沿線自治体と意思疎通を欠いたまま廃止を急ぎ、「成果」とすることは許されない。
上坂隆一月形町長は今回の同意の理由の一つに、JRと信頼関係が築けたことを挙げている。まず地域に寄り添い、納得いくまで話し合うことがすべての基本だ。
そしてまたも意味不明な北海道新聞の社説。
JR北海道は形はどうあれ民間企業であり、いつも民間だからこうしろああしろと書き続けた北海道新聞が、ここでは合意形成だの言ってるのがおかしい。月形高校の生徒利用が少ないことを何度も指摘しているが、梨の礫で未だに多い多いと言ってるのも含めて誤報レベル。
全くこんな無意味な社説では社説の意味が無い。もっと勉強せよ。
北海道新聞 2018年10月13日
先行協議、厚い支援決め手 札沼線一部廃止、地元4町が合意 輸送密度最低、現実踏まえ 複数自治体 決着まで2年
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/237612
当時、JRが「単独では維持困難」とした各路線で、地元協議が始まる気配はなかった。「ならば先頭を切って協議のテーブルにつくことで、JRからの支援を引き出せるのでは」。一部の町が早期の協議入りを求めたのに対し、他町はなお慎重な対応を求め意見が衝突した。同管内新十津川町の熊田義信町長は「長い議論では激論となったこともあった」と言い、怒号が飛び交う会合もあった。
結局どこの自治体も「自分達では金を出したくない」が全てなの。これが国鉄転換路線なら国からの転換交付金がアテにできたが、今ではJRの「寸志」でしかない。そのカネを幾ら引き出せるかだけが協議のポイントで、最初から住民利便のために残すべきと言う口だけの対応をし続けた沿線自治体の小狡さが見え隠れする。
JRは豪雪地帯であり、24時間除雪の国道に沿う札沼線を一刻も早く廃止したかった。それが20年のバス支援。それすら「もっともっと」と医療大学駅の本数の大幅アップまで要求。特に当別町の底意地の悪さは目立つ。
>古くから交流があり、観光振興などを共同で取り組んできた4町でも2年かかった。あるJR幹部は「ほかの地域協議もそう簡単にはいかない」とし、複数市町村が関わる協議の難しさを指摘している。
この4町は特に結びつきはない。今では総合病院すら無い当別に月形町民が行く理由は全く無いし、月形高校に通う浦臼町からの生徒は4名に過ぎない。程度の低く進学できない月形高校を見限って函館線沿線の高校に行くのが当然だ。それは月形町民ですらそう。今月形高校に通うのは残念ながら地元の高校に入れない岩見沢方面や札幌方面からの生徒。新十津川に至っては流動は滝川で札沼線沿線に全く用事が無い。ウソを書いてはいけないのだよ。
JR北海道はできる限り冬期にかからない来年12月までの廃線を検討したいが、町内からほぼ路線バスが撤退している月形町は来年度一杯での廃線を希望。これはJR側がある程度強制的なバス導入を図ってでも廃止したいと思われる。道路はいつでも公費で走れる整備が行われているのだ。それを使わない手は無い。
札沼線沿線の路線バス当別-新十津川-滝川は国鉄バスの路線だった。その後JR北海道直営、ジェイアール北海道バスへの分社を経て廃止になっている。このとき沿線にバスは不要としたのが月形町。月形町はこのときから地元の負担をしたくないと公共交通には全く興味の無い自治体だった。今になってこれほど手厚くされても、まだバス路線構築に時間などどの口が言ってるのか。意味がわからないよ。
(あくまで個人的な意見ではありますが、札沼線は札幌方の電化が廃止を決断する理由の一つだろう。札沼線北線部がなくなり、北海道新幹線開業で長万部-小樽を分社後は札幌でディーゼル車の検査を行う必要がなくなる。特急用も含め釧路や旭川で行うことで人員と設備の集約ができるようになる。また、日高線、室蘭線如何によっては苫小牧の運転所機能も閉鎖できる。それを考えても札沼北線の廃止はできるだけ早く行いたいわけだ)