屋内で発電機・ポータブルストーブは使ってはいけない

北海道の高気密住宅でポータブルストーブ・発電機を使ってはいけない

毎日新聞
防災グッズ品薄　電源不要ストーブ増産へ
https://mainichi.jp/articles/20181001/k00/00e/040/152000c
家庭用電源を使わないタイプのストーブは、入荷してもすぐに売り切れることも。同区の中山博子さん（６７）は「これから寒くなり、また停電があったら困るので石油ストーブを見に来た。他の店も見たが、なかなか置いていない」とがっかりしていた。
　家電量販店ヨドバシカメラ札幌店（同市北区）は例年より早くストーブを並べ始め、家庭用電源が不要な石油・カセットボンベ式ガスストーブが約２００台売れた。在庫切れの状態が続き、千田卓副店長は「これからさらに需要が高まるので、品ぞろえを強化したい」と話す。
　暖房器具を製造するトヨトミ（名古屋市）によると、北海道への今年の石油ストーブ出荷数は地震後に急激に増え、９月中に普段の１年分である１万５０００台を超えた。品薄状況を受けて１０月から生産量を増やし、年間では例年の２倍になる見込みだという。
　道内では気密性が高い住宅が多く、同社販促企画課は「屋外に排気をするタイプに比べて空気が汚れやすいので、使うときは定期的な換気を忘れずに。天板が高温になるので上に洗濯物を干すことにも注意してほしい」と呼びかけている。

「屋外に排気をするタイプに比べて空気が汚れやすい」なんてレベルじゃ無く、北海道の高気密住宅で屋外排気の無いストーブを使用するのは自殺行為であることをもっとはっきり、警告しなければならないと思う。

まず、基本的に乾電池式（排気を屋外に出さないファンヒーターも含め）ストーブは「使ってはいけない」というのが基本です。一酸化炭素中毒は濃度0.02％200ppmですら1時間程度で頭痛、めまい、吐き気などの症状を発症し、0.08％800ppmで数字間経過すると失神するというものです。その後も使い続ければ失神したままに致死に至ります。このような暖房器具を使う際に「１～2時間に1度換気」というのは意味のある事柄なのです。ポータブルストーブを使っていても仮に1時間に1度換気していれば失神、致死に至る可能性は大きく軽減されます。

しかし、換気というのは軽く窓を開けるレベルではありません。屋内の空気を全て外と入れ換えるという意味です。折角暖まった空気を寒い外の空気と入れ換えるということをしたいとは普通思いません。ちょっと窓を開けて「寒っ」と閉めるレベルなら「換気した」とは言いません。風上、風下の窓2箇所以上を開け、全ての空気を入れ換える。これが換気です。

換気をしなければ屋内の一酸化炭素濃度は徐々に上がり、頭が痛いと感じたあと、失神までの時間は長くないかもしれません。そうなれば残るのは死だけです。

特にマンションの場合機密性は高く、室内で火をおこすことは想定していませんので（そういう意味でキッチンは吸排気両方を行う換気扇がついているはずです）通常の計