北海道の交通関係

ファイターズ新球場北広島に決定

2018/11/02

 

北海道建設新聞 2018年10月31日
日本ハム新球場 北広島市内建設が正式決定
https://e-kensin.net/news/110292.html
 23年1月の引き渡しという時間的制約がある中、今後は都市計画の変更、アクセス道路と新駅の整備に早急に取り掛かる必要がある。市は道路の概略設計を発注済み。アクセス道路整備と市道北進通などの改良は20年度に着工する予定だ。
 高橋はるみ知事がBP関連の支援展開を表明しているため、アクセス道路は道道として新設する可能性を探って道と協議。正式決定を受け、高橋知事は「北広島市や関係機関と一層連携しながら、BP構想を応援していく」と話している。

ある程度出来レースではありましたが、北海道日本ハムファイターズの新球場が北広島市になることが決定しました。現状札幌以外の地域に600億円を投じて施設を建設するような企業は多くなく、日本ハム球団にとっても北海道全体にとっても新しい試みとして進めていくことになります。

以前から予定地であるきた「きたひろしま総合運動公園」への誘致にはいくつかの懸念を書いています。それは失敗する成功するとか言う話しではなく、当然想定される様々な懸念事項に北広島市も球団も答えていないのではないかという話です。当然想定されていたと考えていた観客アクセスに関しても碌な解決策を見いだせず、道路設備も手つかず、夢だけを壮大に語る姿は正直呆れるほかなかったわけです。

これが正式発表でどのくらい変わっているのか。それを確認してみます。

 

北広島市
ボールパークニュース
http://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hotnews/detail/00130153.html
●数千台の車両がスムーズに駐車場に出入りできるような対策はありますか。
早い時間に来場してボールパークのほかの施設を楽しんでもらうことや、遅い時間に退場する方が有利になるような仕組みを作ることで、駐車場への入退場を集中させずに分散させていきたいと考えています。
●JR北海道との協議
鉄道での交通アクセスを向上させるため、新駅設置を含めた方策について、協議を行っています。
●バス事業者などとの協議
交通手段の1つとしてシャトルバスの運行を考えています。実現に向けての課題などについて、バス事業者や関係機関と協議を行っています。

んー全く具体的な内容が見えません。新球場はクルマでのアクセスがメインになるだろうと私は予想していますので、駐車場の出口混雑対策、渋滞対策には興味を持っていますが、仮にピーク1時間5000台出庫ができたとして、4車線の国道274号線での速度は10km/h以下の渋滞となります。取り付け道路は2車線(球場専用なら対向車を考えず2車線を片道利用できるとして)国道流入路に交差点を儲けず流入する形にするとしても、渋滞は避けられません。また、この道をシャトルバスも使うと想定するなら、バスを何台用意するのか、バスは観客輸送に何回転できるのかが渋滞如何にかかってきます。
仮に球場-新札幌が1時間以上ならそのバスはもう球場に戻って次の客を乗せることはできません。

JRとの協議も何度も書くとおり駅を設ければそれでいいという訳ではありませんね。夜間の比較的多い、既に座席は埋まり立ち客が居る状況の快速エアポートを止めて観客を押し込んだとして5000人を運ぶのにどの程度の本数が必要か?貨物列車や特急列車もあり普通列車も合わせて時間10本を確保するのは容易ではなく、各列車に500人乗れたと想定しても5000人を1時間で捌くことは無理。試合後2時間以上は球場から出られないコースを想定する必要があります。

これをJR北海道のやる気の無さと批判するのは自由ですが、年間70試合、輸送1万人として最大収益は1試合当たり1000万円以下、年間7億の売上では運行経費、人件費しか維持できず、設備に投資はできません。車両1両買うのに2億円以上かかるわけです。朝夕ラッシュ時と車両を兼用したとしても千歳線はもともとラッシュ時も日中もほとんど本数が変わらない路線ですから、結局車両も信号も、車両を留め置く線路も不足する事態になるわけです。それに投資はできますか?という話です。

観戦輸送に関して、200万人近くいる札幌市の住民を考えない政策はあり得ないことです。当然それに向けた投資を球団と北広島市はしなければならない。残された時間はわずかです。懸念を払拭するような「いい話」になることを期待しています。

カテゴリ: 北広島球場輸送 北海道の交通関係 JR北海道

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