北海道の交通関係

「運転再開」に沿線は最大限の歓迎策を行ってほしい

2018/11/15

北海道新聞 2018年11月15日
日高線は19日再開 苫小牧―鵡川間
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/248340
JR北海道は14日、胆振東部地震で不通となっている日高線苫小牧―鵡川間(30・5キロ)について、19日午後に列車運行を再開すると発表した。地震被害で運休していた路線は全て復旧する。


とっても簡素な記事で笑っちゃうんだけど、本当に北海道新聞はこういうJR側が何かをしたという記事を配信しないまたは小さく記事にする。

苫小牧民報 2018年11月15日
JR日高線苫小牧―鵡川間、19日に運行再開 74日ぶり、利用客から喜びの声
http://www.hokkaido-nl.jp/article/8661
2カ月以上も止まっていた同区間の運転再開に利用者から喜びの声も上がる。
厚真町から通学のため同区間の列車を利用していた苫小牧南高校3年の男子生徒(17)は「列車であれば、代行バスよりも学校に早く到着できる」と期待。むかわ町に住む苫小牧東高3年の女子生徒(18)は「代行バスによる通学時間は列車と比べ約30分ほど余計にかかる。再開はうれしい」と歓迎する。
用事で鵡川―苫小牧間の列車を時々利用していたという市内山手町の主婦(70)は「思ったより復旧するのが早かった。運行再開でバスより早く移動できるようになる」と喜んだ。
地域住民の足に影響を与えていた同区間の運転休止が解除されることに、岩倉博文市長は「通院や通学で利用する人が多い列車だっため、再開にほっとしている」とし、「(鉄路の維持に向け)東胆振の自治体首長の間で列車の利用促進策を検討していきたい」と話す。
市は今後、運行再開についてホームページなどでPRする他、ラッピング列車も引き続き活用してもらうようJR側に要請するという。


さすがに地元新聞はそれなりの大きさで記事を配信しています。

むかわ町 2018年11月14日
JR日高線(苫小牧~鵡川間)運転再開について
http://www.town.mukawa.lg.jp/3901.htm#ContentPane
北海道胆振東部地震の影響により、列車運行を見合わせていました日高線(苫小牧~鵡川間)について、被災箇所の復旧工事が完了したことから、11月19日(月曜日)苫小牧14時32分発 鵡川行きから運転が再開されますのでお知らせします。
なお、運転再開当日は、キハ40「道央 花の恵み」車両が使用される予定です。


苫小牧市 2018年11月15日
JR日高線の運行再開について
http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/shisei/toshikeikaku/kotsu/hidaka_kine.html
北海道胆振東部地震の影響で運休していたJR日高線(苫小牧~鵡川)について、11月19日(月) 苫小牧駅14:32発鵡川行から運行が再開されます。
運行再開初日(11/19)には、北海道にゆかりのある草花や動物をあしらったラッピング車両「道央花の恵み」が使用される予定です。
運行再開の詳細については、JR北海道のホームページをご覧ください。


地元自治体のサイトではこのくらい。あくまで住民にお知らせするという形。ホームページでPRとした苫小牧市に関してはトップページに情報はなく、苫小牧市民がほとんど使わない日高線に関してあまり積極的な姿勢はありません。

というのも鵡川高校は道立高校ではありますが、むかわ町の予算により苫小牧駅、苫小牧イオン、沼ノ端駅、勇払駅から通学バスが2台でており苫小牧市内から鵡川への日高線を使った通学生は誰一人いません。(部活などで遅くなった時に使うからという理由で地元は鉄道維持を要請しています)

このためJR北海道の調査資料でも通学便である苫小牧7:57の鵡川行きの最大利用は11人、しかも勇払までの利用がほとんどという惨状です。つまり日高線の鉄道維持区間においては苫小牧方面への通学生およそ200人だけが「日常的な利用者」ということになるわけです。それが数字に出ている以上、むかわ町も苫小牧市も「鉄道の利用者」について何らかの対応をするという気概が全く無いといっていいわけですね。JRのとっては「方輸送」となるだけに非常に非効率でもあります。このために車両を用意し乗務員を用意し、線路を維持管理しなければならないわけです。

しかしながら、震災後最後の開通区間であり、本当に「鉄道が必要だったんだ」というアピールの場にこの運転再開を使わない手はないわけです。いいんですよ再開一番列車の乗客にプレゼントをしましたでも、市長、町長が列車を出迎えコメントしても。そういうパフォーマンスすらしないで「鉄道維持」を叫んだって誰にも伝わらない。「運行再開」という必ずテレビが来て、夕方のニュースになる、新聞記事になる。そういうときにアピールしなくてどうするんですか。

これは台風被害の後に再開した石勝線列車に対して行ったものと同じです。

釧路総合振興局
JR石勝線・根室線復旧・スーパーおおぞら運転再開記念「一番列車」お出迎えキャンペーン
http://www.kushiro.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/koho/1612/19_itibanreesyaodemukae.pdf


しかし、このキャンペーンは全く継続して行わなかったわけです。復旧すればそれでいい。あとは客が増えようが減ろうがJRの問題だからねという「本当に喜んでいるように見えない」対応をされるわけです。その結果かどうかはともかく、復旧後単年では増えたとは言え一昨年に比較すると鉄道利用は大幅に減っているわけです。そりゃ地元は高速道路復旧の方が大事なわけです。「ウェルカム道東道!! オールくしろ魅力発信キャンペーン」は今も継続して情報を発信し続けています。
JR北海道は石勝線復旧に関して旅行商品、割引切符のキャンペーンを多数行いましたがマスコミはほぼ報道せず、恩恵に肖った方は少ないでしょうね。で「えきねっと」割引は使いにくいと逆キャンペーンを行う始末です。

日高線沿線に関しては、本来は日高線復旧記念で日高振興局管内も含めた復旧祝いを行いたいところであります。日高振興局も日高町あたりも全く梨の礫。むかわ町ですらあのザマですからね。結局「鉄道を復旧せよ」と声を大きくしても復旧したって誰も使わないし、誰も鉄道で来ないんだから何もしない。ってのが見えてるわけです。

別に自治体批判したいわけじゃない。せめて鉄道の復旧を希望して、それが一部分でも叶ったらそれを「表向きだけでもいいから喜んで」外に出して欲しいって話。それを聞いて「復旧してよかったな」と関係者が思うことが次へのステップでしょ。そういうパフォーマンスすらしないで一体誰が「復旧してよかったね」って話になるのでしょうか。

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