北海道の交通関係

留萌線を訪問してみた①

2018/12/19

仕事の関係で深川と留萌を訪問する機会がありました。留萌線は何度も乗っている路線ではありますが、改めて乗って感じたことを記します。訪問は12月15日土曜日です。

深川市は「留萌線を守り活かす」気があるのか?


深川駅を出ると駅前の経済センター(商工会などが入居する公共施設)に垂れ幕があります。「守ろう活かそう」が何を意味しているのか?かけ声だけでは無く行動が求められますが、中にパンフレット一つありませんので取り組みがわかりません。

深川市議会
平成30年代1回定例会
https://www.city.fukagawa.lg.jp/gijiroku/r7gnhh00000001li.html#s1_3_3
今後におきましては、北空知の沿線自治体で対応可能な利用促進策について取り組みを進めてまいりたいと思っておりますが、まず本市独自でもできる事業をということで、平成30年度予算におきまして、25万円程度でございますけれども、この関連の予算を新規計上させてもらっているところでございます。
北空知圏振興協議会という組織もホームページを持っており、北空知圏振興協議会のホームページの中で、留萌本線問題についての経過を掲載し、ごらんになれるようにしております。深川市のホームページからもリンクして、そこに入って閲覧ができるようにというふうにしてはございますが、よりわかりやすいものとなるように、また内容の充実なども図っていかなければならないかなと思っております。どういう方法かはともかく、もう少しより積極的な情報発信に努めたいと考えているところでございます。


市のホームページに留萌線のことが載っていないという市議の質問に北空知圏振興協議会のサイトを上げるのもどうかと思いますが、その北空知圏振興協議会の留萌線関係のページが酷すぎます。

北空知圏振興協議会
JR留萌本線問題検討会議
http://www.kitasorachi.net/JR.html


必見は「16項目の利用促進策」です。「ホームページによる通知」は済。この内容で通知なんですね。で、あの駅前の垂幕も「利用促進策」マトモにやったことはこれだけ。意見のほとんどがJRが実施主体と捉え、自分達でできることは何もしていない。広報誌に掲載すらしていないって、本当に何もする気が無いということです。
深川市民が留萌に行く用事は限られますから深川市ができることなどほとんど無いとはいえますが、それにしてもここまで何もしない何もできないで、何故残す必要があるのか?という疑問に答えられるのでしょうか?

利用があるのは石狩沼田まで


深川駅は今年1月からホーム間のエレベータが稼働するようになりました。約2億2千万円のうち2/3深川市の負担。このほかトイレのバリアフリー化、駅入口の自動ドアも設置されています。残り1/3の工事費とエレベータや自動ドアなどの維持費用はJR負担となります。
深川駅は構造上函館線下り列車(旭川方面)は必ず跨線橋を要しますので、この負担は留萌線とは直接関係ありませんが、エレベータ付きの立派な自由通路の横で鉄道利用者が階段を要しての乗降というのを考えると、深川駅は自由通路隣接の橋上駅舎にする方法もあったようにも思います。駅の反対側になる一已地区に住宅が広がっていますのでね。
なお、深川駅には5・6番ホームもありますが、こちらにはエレベータは設置されませんでした。留萌線の一部列車が使うだけのホームであり、将来的に留萌線の存続如何によっては不要になるホームですから、ここを見ても深川市は留萌線の存続にはあまり積極的では無いことが見て取れますし致し方ないことでもありましょう。

13:24発の留萌行きに乗車します。列車は16人ほどを乗せて出発。多くは高校生です。土曜日ですが部活帰りの帰宅時間帯ということでしょう。平成29年調査のJR資料でもこの列車は17人という結果ですので概ね同じような感じですね。

深川市内である北一已では乗降無し。直接的な競合は少ないとは思いますが、一已地区・あけぼの地区に市は循環バスを実験運行しており、また、北一已近くの西北星地区にも冬期はバス運行があります。北一已付近は民家も少なく、あまり利用の多い駅ではありません。

秩父別町に入り秩父別駅は4名が下車。駅と市街地が比較的近く1日50人以上乗車利用がある駅になります。
近隣に集落が無く高速道路に挟まれる北秩父別は通過。
沼田町に入り石狩沼田では高校生が全員下車。ついに車内は4人だけになりました。石狩沼田も集落に近く、利用の比較的多い駅です。


真布も近隣に集落がなく利用の少ない駅。ここでは踏切の除雪作業を行っています。鉄道は踏切や駅の維持管理の責任を負い、これらの作業にも経費をかける必要があります。乗降無し。

恵比島は朝ドラ「すずらん」のロケ地の駅。大きな立派な駅舎はロケセットで横の小さな建物がカモフラージュされていますが貨車改造の実際の駅舎です。集落がありますが現在非常に少なく、2000年頃の「すずらん」の賑わいが嘘のように静まりかえっています。イベント列車SLすずらん号が運行されていた時も年々利用が減っていくのが手に取るようにわかるし、駅前のお土産屋も末期は閉鎖していました。これでは観光客も立ち寄りません。今や物好きなクルマでの観光客がたまに来るだけ。しかも何も無いのですぐに立ち去ります。
先日駅近くの恵比寿神社を訪問しましたが既に沼田神社に合祀されていました。神社も維持できないということになります。乗降無し。

ここからは峠道となります。直線的に作られた国道や高速道路にくらべ大きく弧を描きトンネルがある鉄道は速度も上がりません。雪深く除雪費用が大幅にかかる場所でもあります。
なお、道路は国道、高速道路とも24時間除雪。ただ、恵比島-峠下で並行する道道549号峠下沼田線は夜間除雪を行わない区間です。
古くなったとはいえ2エンジンを積む列車はわずか4人を乗せ峠を軽々と越えますが、空知炭田の石炭を留萌港から積み出す、また、沼田の昭和炭鉱からの運炭など、貨物をメインに作られた留萌線は勾配を緩和するために大きなカーブを描いているわけです。
(次回に続く)
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=458

北海道の交通関係 留萌線

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