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北海道の交通関係
当サイト「駅情報・列車情報」の新機能
2019/02/13
時刻表サイトを運営していますと、その時刻データを何か活用できないか?と思うわけで、「JR北海道札幌圏列車位置」も、元のJR北海道が公開するデータには列車を特定する個別情報がないため、提供される時刻から当サイトの時刻データを検索し列車名、行き先、途中駅の通過予定時刻などを表示し遅延時刻の特定をするというような使い方をしています。
さて、JR北海道が2013年から開始した特急の減速運行。これにより各方面への列車は以前より遅くなっているのですが、どの区間がどの程度の速度で走っているのか?というのは時刻データと路線距離を使って計算する必要があります。これ、意外と大変じゃないかと思うんですね。また、新幹線の高速化でどの程度の向上があったかなんていうのも、いざ比較表を作ろうとすると案外手間です。
そこで「駅情報・列車情報」で表示される列車情報での表示内容に駅間の距離と停車駅毎の平均速度、そして全区間の平均速度を表示するようにしてみました。
ただしデータの都合上2019年3月16日からの新ダイヤからの対応とします。
たとえば新ダイヤの目玉北海道新幹線のスピードアップです。新函館北斗-東京を3時間58分で結ぶことになる最速列車はやぶさ38号の時刻を見てみます。
・新函館北斗-新青森 148.8km 平均速度156.6km/h
・新青森-盛岡 178.4km 平均速度223.0km/h
・盛岡-仙台 171.1km 平均速度263.2km/h
・仙台-大宮 294.1km 平均速度263.4km/h
・大宮-東京 31.3km 平均速度85.4km/h
・全区間平均 823.7km 平均速度207.7km/h
青函トンネル区間のスピードアップがあっても平均速度は160km/hにすら満たず、非常に遅いなとも感じます。また、新青森-盛岡の整備新幹線区間(最高速度260km/hに制限)は逆に頑張ってる感がすごいですね。ほぼ性能一杯で走行しているように見えます。
そして盛岡-宇都宮は国内最速の320km/hでの高速走行が認められている区間です。強風などでの減速運行を考えて若干の余裕を持たせているようにも見えます。
最後に沿線との協定や市街地走行区間であることから最高速度を110km/hに制限されている大宮以南ですが、こちらもそれなりに頑張っては走っているように見えます。
これ以上の高速化は整備新幹線区間の高速化対応、北海道新幹線区間のトンネルなども含めた高速化が必要だろうというのが見えます。
それでは北海道新幹線と東北新幹線の整備新幹線区間をほぼ各駅停車する列車で確認してみます。
・新函館北斗-木古内 35.5km 177.5km/h
・木古内-奥津軽いまべつ 74.8km 136.0km/h
・奥津軽いまべつ-新青森 38.5km 154.0km/h
青函トンネル区間を含む木古内-奥津軽いまべつはほぼ限界一杯の160km/hで走ることが見て取れます。加減速を考えるとあまり余裕はなさそうです。しかしながら他の運行阻害要因が少ない場所でもありますので、そういう面でもダイヤは組まれているのでしょう。前後の区間は東北新幹線の整備新幹線区間と条件は同じなはずですが若干遅く設定されているように見えます。ざっと最高速度を230-240km/h程度に抑えて運行しているようにも見えます。北海道区間で多少遅延しても本州区間に持ち込ませたくない、持ち込ませないというダイヤ設定もあるのかもしれません。
東北新幹線各駅間は距離的にも速度的にも妥当です。あまり加減速を鋭くし、最高速度を長くしても効率がよくないし、そこまでの運行を求められていないのでしょう。
盛岡-東京で停車駅の多いタイプのやまびこ号です。途中福島で山形方面からのつばさ号を連結するタイプです。従来タイプの車両での運行も可能になっていますので、整備新幹線区間とあまり変わらないように見えます。
なお、余談ですが、東北新幹線の盛岡以南の在来線並行区間は乗車券・特急券等の営業キロを在来線の距離で計算しますが、当サイトではこの区間も実キロで出しております。時刻の入力が分単位ですので、最大45秒程度の差があり実際の速度とは異なる場合も考えられますが、一定の傾向はわかるかと思います。
このように駅間平均速度を出すことでわかるようなことがあり、趣味的にも活用できるように思いますので、このあたりが便利だと思うような方は、どうぞご活用ください。
なお、現在のところ新ダイヤは新幹線・特急・快速エアポート・はこだてライナーなどのみ入力されています。改正後には北海道関係全旅客列車の入力を予定しています。各駅停車の普通列車の平均速度も出せるようになります。
なお、ぐるなび社のえきから時刻表が廃止され、表形式の時刻表をWEB提供している当サイトの全国展開などを希望する声を少数頂いておりますが、当サイトの時刻入力は基本的に手入力(自作の支援システムがあり、一定の自動化はされている。時刻データを他サイトなどに依存していない)で対応しており、マンパワー的に他地域への展開は難しくなっています。入力・システム環境にご協力いただけるような方がおられて、一定の組織化を行わなければこれは難しいとも思っています。