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北海道の交通関係
JR北海道地方各線の自治体による「乗車促進」策
2019/03/21
JR北海道が「当社単独では維持することが困難な線区」を発表して既に2年半近くになります。
あくまでも報道からではありますが、これに対して地域や地元自治体が行っている乗車促進策をまとめてみます。
新しいものから順番に見てみます。つまり、反応が鈍かった順ということになりますし、ここに現れない自治体は正直何も行っていないという意味でしょう。
北海道新聞 2019年03月20日
行動計画案を了承 JR富良野線連絡会議
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/288430
>路線の利用促進に向けた新千歳空港などでのPRや、地域住民に自分たちの鉄路だという自覚を促す「マイレール意識」の醸成などが柱。路線の利用実態調査、使いやすいダイヤの検討、地域住民との意見交換会の開催も盛り込んだ。
促進策では無いようですね。まだ利用実態調査すら行っていなかったんですかぁ。随分余裕ですね。富良野線は誰もが認める観光路線だから廃線にはならないという余裕があるんでしょうが、本当に無くなったら困るこういう路線こそ早いうちに道筋付けておかないとと思うんですよね。(実際には昨年乗車促進や経費節減試算をまとめ上げているが、それを実行するという方向には向かなかった模様)
何度も書いていますが、財務省の「財政制度等審議会」は「単独維持困難な10路線13区間の営業赤字計158億円がなければ、(JR北海道の)経常損益の黒字化が見通せた」と報告してるんですから、富良野線はこの「単独維持困難な線区」であることをもう一度思い出しておいて欲しいところです。地域のバックアップが無ければこの先どうなるかわからないということです。
北海道新聞 2019年03月16日
留萌線乗車に助成 深川市、8人以上の団体に
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/286945
> 助成対象は、市民や市内事業所に勤める人などで、JRの団体割引の対象になる8人以上での利用が条件。学校の授業でも活用でき、中学生以上は運賃の半額、小学生以下は全額を助成する。一部区間の乗車も対象とし、600人程度の利用を見込む。
留萌線は深川市以外は利用促進しようとは思っていない模様ですし、深川の場合留萌方面だけが対象となっていることから使いにくい制度ではありましょう。深川市が目論む輸送密度200人を達成しようとするなら延べ1万8000人は利用しなければなりません。これを学生の遠足などで達成させるのはかなり困難です。しかし、やらないよりはマシです。
北海道新聞 2019年03月02日
宗谷線の存続へ行動計画案了承 地元協議会
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/282322
利用促進策には、観光列車の活用、閑散期の需要創出、札幌や新千歳空港での路線のプロモーションなどが盛り込まれたという。
路線の利用実態調査、利便性の高いダイヤ編成などのサービス向上、地域住民にJRを利用してもらう意識醸成なども挙げた。一部には数値目標を掲げた。
こちらも未だ利用実態調査からっていうのが腰が重いし、利用促進策の内容には直接的な運賃補助も、地域住民の利用についてもふれていませんので、オレたちは使わねぇけど観光客が来たら乗せるって話ですね。富良野線と基本的に内容が同じなのは、結局地域で乗れって言ったって乗らねぇんだものという話であります。意識醸成とはいっても、使い方すらしらんでしょ。
室蘭民報 2019年02月28日
公共交通利用促進へ、新年度から具体策検討【室蘭】
http://www.hokkaido-nl.jp/article/10512
新年度は人口減少とそれに伴う鉄道・バスの利用者減など市内の公共交通を取り巻く環境が変化に対応するためMM事業を実施し、市や交通事業者との官民協働の公共交通活性化を目指す。
具体的な事業としては、国の補助を活用しながらバスの「乗り方教室」や高齢者と学生の視点を取り入れたマップ制作、持ち運びできるリーフレット作成などを実施する。
バスがメインではありますが、室蘭は二次交通の必要性(もちろんフェリーなども含め)から公共交通利用を考えていくというスタンスになります。
北海道新聞 2019年02月27日
鵡川高生、日高線利用を 町がJR定期券支給 通学バスは減便
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/280837
むかわ町は2019年度から、町外の鵡川高生のため運行している通学バスを減便し、JRの通学定期券を支給する。部活動などで休み期間中も登校する生徒の利便性を高め、JR北海道が「単独では維持困難」とする日高線の利用増につなげる狙いもある。
以前も紹介したむかわ町のスクールバスから鉄道へのシフトです。これはかなり効果が大きいとは思いますし、対象全員に6ヶ月定期支給ですから、利用者数(輸送密度)としてそのまま(長期休み期間も含め)カウントされるという意味があります。
北海道新聞 2019年02月27日
花咲線で「食」ツアー 根室市、存続に向け新年度実施
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/280766
新たに「食」をテーマにしたツアーの企画や利用者を対象にした調査などを行う。花咲線存続に向けた関連事業費3332万円を市の新年度予算案に計上。道内外の観光客を呼び込むとともに、利用者のニーズを探る。
こちらも観光客向けではありますが、根室駅からの2次交通ニーズを探るというのも一つです。個人的に批判していたクラウドファンディングですが、その金はあくまでPR活動。本件などはあくまで市の予算です。
朝日新聞 2019年02月25日
根室線活性化へ 南富良野でフォーラム
https://digital.asahi.com/articles/CMTW1902250100008.html
首長らによる「根室本線対策協議会」の会合も、南富良野町であった。新年度から2年間の利用促進策や経費節減策などを盛り込んだJR北の行動計画(アクションプラン)の案を了承した。
フォーラムよりこちらの利用促進策の内容が必要だったのですが非公開っぽいです。富良野市サイトには本件議案(項目のみ)しかありませんでした。
日本経済新聞 2019年02月09日
JR北への地域支援負担額 統一地方選後に決定
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO4108228008022019L41000/
北海道は2019年度予算案で、経営再建中のJR北海道への道と沿線自治体による独自の財政支援を盛り込まなかった。一部沿線自治体と負担額などで調整がつかなかった。赤字路線のうち維持を目指す線区への支援は4月の統一地方選後に決めることになった。
つまり次の知事に委ねたと。現知事は残念ながら筋道一つ立てずにご勇退と相成りました。
北海道新聞 2019年02月04日
JR北海道利用促進に2000万円 道、新年度予算案に計上へ
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/273232
18年度の事業費は道が単独で4千万円を負担し、訪日観光客向けの観光列車の運行や、利用促進に向けたフォーラムを開催した。
ということです。
苫小牧民報 2019年01月30日
JR室蘭線、日高線の利用促進へ協力確認 東胆振1市4町首長が会合
http://www.hokkaido-nl.jp/article/9954
会合後、岩倉博文市長は「財政支援の具体的な金額が出ていないので、まずは沿線自治体と連携し利用促進の協議を進めていきたい」と述べた。
ということで苫小牧近辺は動きなし。
北海道新聞 2019年01月08日
北日ノ出駅、使って残そう 9日、乗車体験の催し 旭川
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/264784
神楽公民館主催。同駅は旭川工業団地に隣接し、旭山動物園の最寄り駅(徒歩40分)でもあるが、駅に停車する普通列車(平日)は下り4本、上り6本で1日の利用者は3人未満。利用者は通学や通院に限られている。
同館の山崎哲夫主査は、旭山動物園や市博物館での勤務を通して、JRに乗ったことがない子どもたちが多いことを知り、「駅は工場見学や動物園への遠足にも使える」と企画。JR北海道旭川支社の協力で、普段は同駅を通過する列車に乗車し、同駅で特別停車してもらう。
北海道建設新聞 2018年12月29日
道東2018 取材メモ (8)JR釧網本線の維持を
https://e-kensin.net/news/112480.html
JR釧網本線の利用促進に向けた取り組みがことし始まった。高速バスや鉄道を運行し、観光コンサルティングを手掛けるWILLER(本社・大阪)は、JR釧網本線とバスなどをセットにした交通パスを販売している。JRの駅から観光地をつなぎ、JRの魅力を国内や海外に売り込んでいる。
釧網線沿線は最初から売り込み先を自分達が行う札幌でのキャンペーンなんてのに金を使わず旅行会社と手を組んだことが大きいかもしれません。
少なくともフリーパスを買えば「乗らなくても」路線に収入される。一つの考え方でありましょう。
NHK 2018年12月14日
石北線・釧網線の利用促進ツアー
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20181214/0006382.html
JR北海道が見直しの対象にしている石北線や釧網線の利用を促進しようと、沿線の住民グループが来年2月に北見市の焼き肉まつりなど真冬ならではのイベントを巡るツアーを開くことになりました。
経済の伝書鳩 2018年09月04日
10月14日・恋の始発に乗ってこい!
https://denshobato.com/BD/N/page.php?id=110524
JR石北本線の列車が男女の出会いの場となる婚活イベント「恋の始発に乗ってこい!」が10月14日に北見~網走間で行われる。専用の「婚活列車」を走らせる。
同路線の利用促進と地域活性化を目的に、有志でつくる実行委員会(鈴木朝子委員長)が初めて開催。JR北海道旭川支所と北見市が協力する。
北海道新聞 2018年09月01日
JRで来たら宿泊2千円引き 網走市、10月から助成 企画乗車券やパック商品
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/223865
網走市は10月1日から、JRを利用して市内に宿泊する観光客に対する割引サービスを実施する。
JRの外国人向け企画乗車券「北海道レールパス」か、格安航空会社(LCC)利用客向けフリー切符「ひがし北海道フリーパス」を使う観光客が対象となるプランを申し込むと、宿泊施設が宿泊料を2千円割引く。市は宿泊施設に割引分を助成する。
北海道新聞 2018年08月29日
石北線 期成会の車内販売継続 特産品好評「利用促進に効果」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/222824
同部会によると、7月から今月19日まで13日間の売り上げは約55万円。1日平均は約4万2千円で、昨年12月~3月の1日平均を2千円ほど上回っている。同部会は「観光シーズンもあるが、順調に推移している」ととらえる。オホーツク管内の特産品を主に販売し、パンが好評だという。年代別では、シニア層の反応が良い。
経済の伝書鳩 2018年06月22日
網走市が独自の支援策 JR釧網・石北線存続に向け
http://denshobato.com/BD/N/page.php?id=109069
網走市は、JR北海道が単独では維持困難としたJR釧網本線と石北本線の存続策として、網走市民を対象にした乗車運賃の補助制度を創設した。制度は7月1日に導入され、条件を満たせば、対象区間において中学生以下を無料、その保護者などは半額となる。網走市独自のJR支援策は、この補助制度が初めてとなる。
石北線・釧網線がとかく行動が早かった。利用促進はまず運賃補助、しかも釧路、旭川という全線分の範囲での利用に補助しており、
経済の伝書鳩 2019年03月19日
網走市のJR運賃補助制度8カ月で222人利用
https://denshobato.com/BD/N/page.php?id=113983
網走市が昨年7月に創設した、JR石北本線と釧網本線の運賃補助制度の利用者は2月末時点で222人で、幼稚園・保育園の遠足利用が7割を占めた。市は新年度も運賃補助制度の対象枠を拡大するなどして、JR支援に力を入れる。
網走市の水谷洋一市長はJR石北本線、釧網本線を存続させる考えを強く打ち出している。水谷市長の考えを踏まえ、市は新年度予算にも運賃補助制度の関連事業費90万円を盛り込んでおり、利用対象枠を「高校の部活動」「大人だけの小旅行」にも拡大したことなどが特徴だ。
さらに小団体でも使いやすい補助制度をつくっている。今のところこれに続く団体は多くない。(先に紹介した深川市くらいか?)
もちろんダイヤ的なことも含め鉄道が使いにくいという意見はあろうが、現実に鉄道が便利か否かにかかわらず移動のファーストチョイスが自家用車である人にどれだけ1度でも使って貰えるかというのが大事な部分で、そのためには運賃補助が最もわかりやすい部分でもあるんですね。多くの人は鉄道の運賃すら知らないでしょうし。
仮に家族4人の大人が半額、子供が無料なら、網走-旭川往復は自動車のガソリン代並みになるんじゃないでしょうか。
北海道もクーポン的な実質的な鉄道の割引制度を検討しているようですが、今からでも、単純にJR利用なら店で1000円割引(弁当代程度)という策でも動く人は動くとも思うんですよね。まず、利用者数確保というのは必要なのだと思います。