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北海道の交通関係
北海道新幹線工事箇所(札幌駅)
2019/05/02
北海道新幹線札幌駅の建設箇所については、当初在来線1・2番ホームの転用という説明がされていました。また、それ以前は札幌駅高架開業で空いた旧駅スペースに新幹線が開業するものとしていた時期があります。結果的に東側案になったことを批判する声があがるのはある程度予期されていたことでありますし、新幹線が来るのに駅に商業施設をたてたJR北海道を批判する声があるのは理解できるところです。
ただ、JR北海道の本心として、北海道新幹線が札幌まで建設工事を行い、実際に開業を予定されている状況になることが、30年前JR北海道発足時には全く考えられなかったというのもありましょう。1982年に東北新幹線が盛岡まで開業し、すぐに新青森そして建設中の青函トンネルを経由し北海道に来ることを疑わなかった時代はともかく、東北新幹線の延伸ですらそこから20年を経なければ実現しなかったこと。そしてJRタワーなどの札幌駅開発を行った当時、新幹線はまだはるかに先の話(作られない可能性が高い)と認識されていたことに疑いはないところです。
JRタワーを設計した頃は鉄道事業ではもう生きていけないことをJR関係者は共通の認識を持っていたことにも疑いの余地はないでしょう。地方路線の利用客減少は続いており、新幹線が見出せないままなんとか経営安定基金運用益で「黒字」を出すためにはどうすればいいか。それが不動産開発事業であったわけですから札幌駅に新幹線用地を遊ばせるわけにはいかなかったというのは致し方ないところでありましょう。
結果的に東側案となった新幹線札幌駅ですが、高架の高さ自体は在来線と変わらないわけですから、現在の1・2番線ホームは「新幹線が通過するスペース」になるはずです。結果的に札幌駅の在来線ホームを潰すことには変わりはありません。(在来線との間に壁を作った上で、2番線ホーム部分だけ維持することになりそうです)
もとより現在の1・2番ホームは狭すぎてとても新幹線で使えるようなホームにはならないと考えられます。結果的に東側案は次善の策としてはここしかなかったとも言えましょう。
なお、札幌駅の東側案についてはJR北海道のページで概要が記載されています。
JR北海道
北海道新幹線 札幌駅ホーム位置に関する確認事項
https://www.jrhokkaido.co.jp/gosya/pdf/h30_0329.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20190502_01.pdf
これによると東側案では相対式の2ホームが設けられます。あくまでも到着と出発を分ける形になりそうですね。
また、現在の1番線を新幹線の線路に転用し、さらに南側に1線高架を貼り付ける形になりそうです。商業地に隣接し、なおかつ在来線線路に近いところでの高架作成はかなり大変そうに見えます。
札幌駅付近
さて、では札幌駅の東側を見てみます。列車が10両編成のままとしても250m、前後の分岐などを入れても300m程度となると、現在創成川を挟んだ高架下の店舗駅レンタカー・うおや一丁・産地直送北海道・DO-夢・ワンマンシアターあたりまでの、JRタワーから北向き一方通行である東2丁目通り付近まで駅が伸びることになります。



張り出し量を考えると、現在市道である線路沿いの道路も含めて、撮影位置付近も駅用地となるように思われます。

また、JRタワーホテル日航前歩道付近からですが、このあたりの自転車駐輪場・駐車場あたりも駅用地となりそうです。
桑園駅側を見ますと、在来線の支障を避けると思いますので、大丸札幌店と重ならぬよう、線路沿い市道側に張り出して高架が設けられると考えられます。高架下の店舗は一時的には閉鎖になると思いますが、新幹線開業後は再度店舗になると思われます。


その後緑地帯となっている旧線路敷上を徐々に降りていって、西10丁目通り(石山通)手前で札樽トンネルに潜ります。新幹線が札幌の外の景色を見るのはわずか1kmほどということになりますね。

緑地帯になっている旧線路用地。ここに新幹線線路が通ることになります。
函館線琴似-札幌を高架にした跡地はほぼ新幹線用地として確保してありましたが、その後の都市開発で一部に建物が建つなど、新幹線の高架設置が難しい区間があることもこのトンネル区間の延長という判断になった要因と思います。都市内に新規で鉄道を敷設するというのは非常に難しいという例でもありますね。
札幌市のサイトに詳細ルート図があります。
札幌市
札幌市内のルート図
https://www.city.sapporo.jp/shimin/shinkansen/gaiyo/rutozu.html
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20190501_01.pdf
2021年5月現在
前回調査から約2年を経過しましたので、再度現地を確認してまいりました。駅東側は大きく変わっている部分はありません。苗穂側高架下の駅レンタカー・魚や一丁・産地直送北海道・Do-夢・ワンマンシアターに関しても営業が続いています。(コロナ渦による営業休止は別として)
また、駅西側サツエキBRIDGEも現在のところ動きはなさそうです。
大きく変わっていますのは駅構内。駅北口にて大きく工事が行われています。

(11番ホーム設置工事のために、旧留置線が撤去されています)

(駅コンコースはシャンデリアが撤去され、天井も仮設になっています)



(札幌駅北口は噴水広場が撤去され、工事車両の入口に、また、駅のパネルが撤去されスケルトン状態になっています)

(工事箇所では札幌駅高架開業当時の駅表示と思われる看板が見えました)
札幌駅西側の旧線路敷きについては道新が記者コラムで新幹線工事とからめてシールド工法、緑地帯の工事閉鎖も含めて批判しています。
2021/04/28 北海道新聞夕刊
<今日の話題>もぐる新幹線
> 工事中の札樽トンネルはなんと全長約26キロ。このうち札幌市街地では8・4キロも地下を走る。高架だと用地買収が困難なためだ。
> 地上の住宅地に影響がないようシールド工法をとる。巨大な筒状の機械で穴を掘り進めるやり方で軟弱地盤でも有効とされる。
この工法の名前は聞き覚えがある。東京都調布市で昨年、住宅地陥没を引き起こした東京外郭環状道路(外環道)トンネル工事だ。東日本高速道路は被害を受けた住民への補償を行う方針である。
> トンネルから新幹線が顔を出すのは札幌・石山通の東側。JR函館線南側を並走する形で札幌駅に入る。現在遊歩道がある場所だ。
今はサクラが盛りで秋は紅葉が楽しめる。散歩をする人も多い。子どもが遊ぶ姿も見られ、まさに都会のオアシスだ。
工事となれば当然閉鎖されるだろう。札幌駅周辺までわずか509メートルの距離だが、自然と調和した街の良さが消えないか心配だ。
緑地帯は最初から新幹線工事用地として確保されていた場所であって、このような無意味な批判をするのなら、今後工事用地は一時的にでも開放しないという策がとられても仕方ないだろう。新幹線自体の反対意見ならば堂々と数字的なものを出すべきなのだが、ネチネチと工法や緑地帯がオアシスだ何だと批判する方法は正しくない。
(現地にも「有効活用」であることを知らせる看板がある。ここは作られた「オアシス」であって、未来永劫このままとはならない。現状変更は全て悪という考え方では北海道は衰退するだけだ。記者はそれを望んでいるのかもしれないが。)
2021年8月現在


札幌駅北口にはホーム基礎となる柱が立ち始めました。
JR北海道
【JR北海道】北海道新幹線札幌延伸に向けた「札幌駅」の工事
札幌駅等の工事の様子についてJR北海道が動画を公開しています。
次の工区
本工区に関しては、次の記事も確認ください。2022年4月 北海道新幹線札幌市内の建設予定地を歩いてみました
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1128
2022年7月・8月 北海道新幹線札幌市内・倶知安駅を見てきました
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1171
←新函館北斗方面
札樽トンネル桑園工区https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1127
札幌(苗穂)方面→
苗穂車両基地https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=545