北海道の交通関係

北海道新幹線工事箇所(札樽トンネル札幌工区)

2019/05/03
北海道新幹線の札幌市内のルートが地上高架橋から地下トンネルに変更されたのは2017年6月30日の計画変更認可によるものです。それまでは朝里川温泉付近から手稲トンネルに入った新幹線は発寒付近で地上へ出てきて、函館線に沿う形で札幌へ向かうという計画でした。

北海道新幹線工事箇所(札樽トンネル札幌工区)
桑園駅とイオン桑園ショピングセンターの間の隙間。
北海道新幹線工事箇所(札樽トンネル札幌工区)
琴似駅と隣接タワーマンションの隙間。
北海道新幹線工事箇所(札樽トンネル札幌工区)
発寒中央駅付近にある道路高架。
このような新幹線高架を建設する支障箇所があります。もちろんある程度は織り込み済みではあったと思いますが、道路高架をどのように越えるのかなども含めて工事のし辛さを感じる場所です。

計画変更後はトンネルをそのまま桑園-札幌間にあります石山通付近まで伸ばし、地上走行区間を極限に少なくするという解決策を取ったことになります。発寒駅-琴似駅付近までは線路沿い北側の道路下に、その後函館線のカーブを使って南側へ、ここからは函館線の高架開業前に使用していた線路敷きの下を進みます。そして石山通を超えたところから顔を出すことになります。
北海道新幹線工事箇所(札樽トンネル札幌工区)
現在は緑地になっている札樽トンネル出口付近です。

計画変更で手稲トンネル18,750mという非常に長いトンネルが、さらに延長されて札樽トンネル(さっそん)26,230mという20km越えの長大トンネルとなることになりました。このトンネルは5つの工区に分けて発注され、最も札幌よりの工区が札幌工区で8,406mがこの工区で掘られます。その起点となる場所が手稲区西宮の沢2条2丁目付近で、ここに「発進立坑」という垂直方向のトンネルを掘り、ここを起点に地下50m程度の深さで札幌駅方向にシールド工法で掘っていくことになります。

シールド工法ですから終端の立坑付近まで地上での工事はほぼ見られないことになりましょう。トンネルの工事技術は日々進歩しており、今や高架橋よりもコストが安いとすら言われています。また、土地取得が簡素になったり、日照権問題なども発生しないこともありますので、都市近郊ではこのような工法が取られる場所が増えるかもしれませんね。

さて、その発進立坑が掘られる現地へ行ってまいりました。
北海道新幹線工事箇所(札樽トンネル札幌工区)
工事看板が掲示されていました。
北海道新幹線工事箇所(札樽トンネル札幌工区)
仮囲いの一部には透明な箇所があり内部が伺えるようになっていますが、今のところまだ特段の工事はされていないようです。また、札幌駅側の立坑からトンネル出口区間は開削で行われますが、こちらの発注は今の所行われていません。

工区データ

区間総延長:8,406m
工事起点:350.500km(新青森起点)
工事終点:358.906km
開札:2019年01月08日
落札額:497億円(税抜)
施工者:大林組・東亜建設工業・大本組・みらい建設工業・丸彦渡辺建設共同体
工期:91カ月間(2026年8月まで)
開所式:2019年4月19日
安全祈願祭:2019年8月29日
2020年7月現在掘削延長:立坑18.2m


安全祈願祭

 

鉄道・運輸機構 2019年08月15日
北海道新幹線、札樽トンネル(札幌)の立坑工事着手に伴う安全祈願について (PDF: 2.6 MB)
https://www.jrtt.go.jp/corporate/public_relations/pdf/press20190815-1.pdf

カテゴリ: 北海道の交通関係 北海道新幹線 北海道新幹線工事箇所

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