北海道の交通関係

北海道新幹線工事箇所(二ツ森トンネル明治工区)

2019/05/14

わずかに1kmほどの地上区間しかない赤井川付近、駅こそ設置されませんが、北海道新幹線の工事にとっては利便の高い場所であるとも言えるかもしれません。

国道393号線で小樽・倶知安をつなぎ、余市、仁木、そして岩内方面への利便の高い場所でもあります。工事に関する資材運搬という面でも多きな道路に面しているのは利便が高く、あまり工事道路を長く取らなくてもいいというだけでも工事のやりやすさがありそうです。

さすがに駅を設けるという判断は難しかったかもしれません。ちなみに新幹線で駅間が短い駅は首都圏を除けば山陽新幹線の新尾道-三原で10kmほど。新鳥栖-久留米は6kmほどしか無いはずです。20km近くある「赤井川駅」があったらどうでしたかね。高速性主体の北海道新幹線は駅の数を抑えるように設計されているように見えますが。

さて、赤井川から倶知安方面へはもう一本10kmオーバーのトンネルで抜けていきます。このトンネルは二ツ森トンネルで12,630mという、後志トンネルなど今までのトンネルほどではないにせよ長大なトンネルです。二ツ森はこのトンネルが通る山の名称で、このトンネルを3つの工区で掘り進めることになります。

明治工区はこのうち最も札幌側の工区で、トンネル出口付近にヤードが設けられるものとおもわれます。この付近は余市川と白井川の合流する付近で、明治はこの付近の地名になります。

この工区に関しては、工事開始後に再度訪問したいと思っています。


2020年7月追記

開札が行われ施工者が決定しました。


2021年5月現在

現場がどのあたりに設置されるか、なんどか現地を訪問していましたが、今回やっと落札共同企業体の銘がある看板が設置されている場所を発見しました。


(落札者の銘がある看板)

(あかいがわ道の駅から倶知安側に約1km進んだ、赤井川運輸の事務所に隣接する敷地)

(整地が行われています。現場はここから更に奥となります)


2021年8月追記




国道から現場付近まで工事道路が建設されていました。平行する村道に施工者の詰所があり、その先は立入禁止となっています。


2022年5月追記

 工事看板
工事看板
 土地収用に関する看板
土地収用に関する看板
 現場付近
現場付近
 現場付近
現場付近
現場設備の設営が進んでいます。工事道路と並行する村道に工事看板が設置されていました。土地収用に関する看板もあります。村道は先に繋がっているようですが、ほぼ現場付近までしか入れなさそうです。


掘削開始

鉄道・運輸機構のサイトにて2022年5月19日より掘削開始との案内がされました。

鉄道・運輸機構 2022年05月17日 北海道新幹線、二ッ森トンネル(明治)他工区の掘削開始について
https://www.jrtt.go.jp/corporate/public_relations/pdf/20220517_futatsumori_tunnel_meiji.pdf
(見ることができない場合)
https://traffic.north-tt.com/txt/20190514_01.pdf




工区データ

区間総延長:本坑3,260m及び路盤20m
工事起点:305.800km(新青森起点)
工事終点:309.060kmトンネル終点309.040km(推定)
開札:2020年1月31日
落札額:約77億円(税抜)
施工者:鉄建建設・ノバック・生駒組・萌州建設特定建設工事共同企業体
工期:60カ月間
掘削開始:2022年5月19日
工事終了予定:2025年1月31日
2022年10月現在掘削延長:147m


次の工区

本工区に関しては、次の記事も確認ください。

2022年5月 北海道新幹線札幌-後志の建設予定地に行ってみました
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1132


←新函館北斗方面

二ツ森トンネル尾根内工区
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=559

札幌方面→

後志トンネル落合工区
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=557

北海道の交通関係 北海道新幹線 北海道新幹線工事箇所

検索入力:

記事カテゴリ