北海道の交通関係


北海道の交通関係サイト終了のお知らせ

当サイトは終了することといたしました。本件に関しましては以下をご確認ください。
当サイトは2023年12月末で閉鎖することといたしました


北海道新幹線工事箇所(倶知安駅高架橋他)

2019/05/17

北海道新幹線は札幌市内の住宅等が密集している地域を地下で繋ぐことになりましたので、大規模な移転交渉などが発生しないと言われていますが、どうしても地上を走ることになる駅付近では(仮称)新小樽駅付近で既に移転、住宅の取り壊しが行われている(これはトンネル工事のヤードがこの付近にできると思われる)ほか、倶知安駅付近でもかなり大規模な移転交渉が行われるものと思われます。特に北側は在来線に沿うように住宅や集合住宅があります。


写真は倶知安高校正門から新幹線の高架が見えるであろう方向。約200m先の信号機付近で南北に走る町道付近が新幹線高架になります。

倶知安町
北海道新幹線 ルート図(町内関係分)
https://www.town.kutchan.hokkaido.jp/file/contents/772/29467/sinnkannsennkeirozumen.pdf
(見ることができない場合)
https://tuesdayosmanthus.f5.si/txt//20190517_01.pdf


二ツ森トンネルを出た新幹線列車は左手に羊蹄山をみながら倶登山川を北倶登山川橋梁で越え、国道5号線を高架(琴平跨道橋)で越えて高架の倶知安駅へ到着します。

倶知安町は新幹線駅について周辺も含めた整備案を出しています。この整備案には在来線が廃止になった場合、存続した場合の駅、周辺施設の案があります。現在のところまだ事業化していませんが、共和ICまでの事業が行われている後志道が倶知安ICまでは整備される見込みであり、ICができる駅西側からのアクセスが課題とはなりそうではあります。このため、在来線廃止前提ではありますが新幹線駅の西側に存在する在来線用地と夜間留置施設部分を全てパークアンドライド駐車場、観光バス駐車場に充てるように計画されています。

倶知安町
北海道新幹線倶知安駅新駅周辺整備構想
https://www.town.kutchan.hokkaido.jp/file/contents/2196/33867/kousou-zenbun.pdf
(見ることができない場合)
https://tuesdayosmanthus.f5.si/txt//20190517_02.pdf


在来線がなくなれば駅の東西を走る(仮称)駅横断通を開設し、P&R駐車場を421台分整備としています。在来線が存続の場合はP&R駐車場390台としています。
ニセコエリアへの交通の便利を図るという意味でもかなり踏み込んだ内容になっています。
駅内の商業施設は小規模な売店と最低限の飲食スペースとし購買、飲食は「まちなか」で提供というコンセプトになるようです。駅自体は新函館北斗駅に近い形になるように見えます。


現在の倶知安駅は解体される予定。在来線が残る場合は新幹線駅内に改札機能などがある新函館北斗駅のような構造になるのではないかと思います。

倶知安駅横にあるコープさっぽろ倶知安店はそのまま残る予定ですので、旧胆振線などが使っていたホーム(現在線路が無い)付近は駅舎となると思われます。写真撮影位置も駅舎になりそうですね。

駅南側からの全景。駅舎側の普段使っていないホームにかからない1線は廃止されると思われ、この位置まで駅舎が張り出すと考えられます。駅西側にも自由通路の出口が設けられるのも新函館北斗駅の北口のような形になりそうです。
工事期間中はホームの移設なども行われるのではないでしょうか。そして在来線が残るならば、在来線駅ホームもそれなりの近代化がなされると思われます。そういう意味では木古内駅よりは恵まれていそうです。

倶知安駅を出発すると210mの南倶登山川橋、340mの尻別川橋梁を渡り、羊蹄トンネルへと入ります。倶知安町内で地上を走る区間は9kmほどとなります。

駅の南側は支障建物は少ないものの西小学校のすぐ脇を通るなど、防音対策が必要になりますね。倶知安駅は全列車の停車を想定していないので、高速に通過する新幹線もあると思われます。




計画変更

倶知安駅は当初予定の地上駅から高架構造に変更しています

鉄道・運輸機構 2016年07月22日
北海道新幹線(新函館北斗・札幌間)工事の計画変更について
(見ることができない場合)
https://tuesdayosmanthus.f5.si/txt//20190614_04.pdf






鉄道・運輸機構  2014年3月28日
北海道新幹線建設局 倶知安鉄道建設所及び八雲鉄道建設所の開所について
(見ることができない場合)
https://tuesdayosmanthus.f5.si/txt//20190602_02.pdf



なお、倶知安町内には鉄道・運輸機構の倶知安鉄道建設所が2014年4月8日に開設されています。







(2021年6月3日追記)

2021年5月現在

倶知安駅は現駅舎、現ホーム部分に新幹線駅が設置されることが予定されていますので、在来線部分の線路移設、ホーム新設が行われています。


(駅の小樽側にある踏切は一時的に閉鎖され、線路移設作業が行われています)

(新設される在来線ホームは3両から4両程度が対応できるように見えます。西側である手前側のみが長万部方面に接続され、東側は行き止まりとなります。これにより跨線橋を建設せず、地上を歩いてホームに到達できるようになると思われます)

(駅の長万部側跨線橋から長万部方向ですこちら側に分岐が設置されないのがわかります)

(同様に駅側です。この跨線橋も北側の歩道は立入禁止になっており、このような写真しか撮れません)

(跨線橋の歩道部は延長されています)

(駅自体も今後仮設駅となり取り壊される予定です)

(駅の長万部側、町立西小学校近くにある倶登山川の道路橋は新幹線工事の関係で架け替え工事を行っています)

(駅の小樽側、倶知安高校近くの住宅地の一部が立ち退かれていて、ここに新幹線高架が設置されると思われます)

(ほぼ同じ場所のストリートビュー)


2021年8月追記





倶知安駅の支障移転による在来線駅ホーム、車庫はほぼ完成している模様です。2021年秋に新ホームに移転と思われます。
なお、保存されている倶知安機関区の転車台は町の計画では撤去され、この付近に駐車場や駅ロータリーが整備される予定です。

JR北海道
【JR北海道】北海道新幹線札幌延伸に向けた「札幌駅」の工事


倶知安駅等の工事の様子についてJR北海道が動画を公開しています。

支障移転

倶知安駅の支障移転に関して別途記事を作成しました。

支障移転が進む倶知安駅を見てきました
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1078


本工区に関しては、次の記事も確認ください。

2022年5月 北海道新幹線札幌-後志の建設予定地に行ってみました
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1132




2023年6月現在

倶知安駅付近である倶知安駅高架橋については2023年5月27日に起工式が行われました。

鉄道・運輸機構 2023年05月19日北海道新幹線 倶知安駅高架橋の起工式の開催について
https://www.jrtt.go.jp/corporate/public_relations/pdf/20230519_kucchan-press.pdf
(見ることができない場合)
https://tuesdayosmanthus.f5.si/txt//20190517_03.pdf


また、区間の概要に関しては北海道新幹線シンポジウム~新幹線倶知安駅と歩む観光まちづくりの未来~という公園での資料が公開されています。

北海道新幹線シンポジウム~新幹線倶知安駅と歩む観光まちづくりの未来~
https://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/bunyabetsu/tetsudou/shinpojiumu_0412_00001.html
(見ることができない場合)
https://tuesdayosmanthus.f5.si/txt//20190517_04.pdf


鉄道・運輸機構 倶知安駅高架橋他
https://tuesdayosmanthus.f5.si/txt//20190517_05.pdf


倶知安駅も含めた3km以上にわたる工区となります。

 2023年6月現在・字琴平バス停付近
2023年6月現在・字琴平バス停付近
 2023年6月現在・字琴平バス停付近
2023年6月現在・字琴平バス停付近
 2023年6月現在・一部の町道は通行止め迂回
2023年6月現在・一部の町道は通行止め迂回
 2023年6月現在・工事看板
2023年6月現在・工事看板
 2023年6月現在・工事看板
2023年6月現在・工事看板
 2023年6月現在・倶知安駅付近
2023年6月現在・倶知安駅付近
 2023年6月現在・倶知安駅付近
2023年6月現在・倶知安駅付近
 2023年6月現在・倶知安駅付近工事看板
2023年6月現在・倶知安駅付近工事看板
 2023年6月現在・倶知安駅
2023年6月現在・倶知安駅
 2023年6月現在・南1線跨線橋付近
2023年6月現在・南1線跨線橋付近
 2023年6月現在・南1線跨線橋付近から新青森方
2023年6月現在・南1線跨線橋付近から新青森方
 2023年6月現在・南1線跨線橋付近から札幌方
2023年6月現在・南1線跨線橋付近から札幌方
なお、在来線小樽方への線路に沿って保守基地が設けられる分の高架橋に関しても本工区になります。

工区データ

駅中心:新青森起点290.3km・東京起点965.2km
区間総延長:3,160m
工事起点:289.705km(新青森起点)
工事終点:292.865km
開札:2022年9月28日
落札額:288億円(税別)
施工者:西松建設・植木組・堀口組・戸沼岩崎建設特定建設工事共同企業体
工期:56カ月間
安全祈願祭:2023年5月19日
工事終了予定:2027年6月3日


次の工区

←新函館北斗方面

岩尾別高架橋他
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=1274
羊蹄トンネル比羅夫工区
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=562

札幌方面→

二ツ森トンネル鹿子工区
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=560

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