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貨物脱線に思う
2013/09/20
JR函館線、貨物列車4両が脱線
(新聞記事)
先の日記にも書いた通り、もう驚きもしませんが、こうも続くとさすがに不安。
もちろんJR北海道の線路上とはいえJR貨物の列車が脱線したことなので、今回はまだ真の原因はわかっておりませんから、軽率なことは言えません。
今回の当該は帯広貨物発熊谷ターミナル行で当該区間では8054列車。大沼駅の1,2番ホーム間の待避線に17:13着、18:01発。その日この線を使った列車があったのかってところですね。定期貨物でここで退避するものはないようですので、他の臨時貨物が動いていたか・・・となると、本日最初のこの線を使用した列車かもしれない。台風の影響で貨物列車の運休も多かったのでね。
ポイントが正常に切り替わらなければ信号が青にならないわけで、これが出たうえで出発し、機関車はポイントを無事通過しているよう。そうなるとなかなか原因究明には時間がかかりそうで、間違いなく連休輸送には支障するわけです。
現場写真では大きくコンテナ車が傾いていますが、これが線路自体の沈下等の原因か、脱線した代車が道床から落ちているためかもわからないわけで、事故調査とその公表待ちとなります。
この時期貨物としても繁忙期なわけで、荷主の信頼って面でも鉄道の信頼性は大きく損なわれるわけですね。もちろん旅客も3連休の予定がまるで立たないわけで。
先月の大雨による貨物脱線は当該が貨物列車だったからこれで済んだわけで、後続の急行はまなすであれば死者は出なかったとは思いますがけが人が出ても不思議のない事故ではあります。そう思うとやっぱりここ最近の鉄道にはずいぶん危険がはらんでるような気もします。なんだろうな。妙な不安感を感じる。
それより、JR北海道のサイトには、トップには今回の事故には何も触れられていない。当該が貨物だからということもあるのかもしれないけれど、運休区間と代替輸送状況くらい掲示できないのかと思う。今の運行情報サイトは例の火災での運休情報により、非常に件数が多く見ずらい。だからこそ、今何が動いているのかをわかりやすく掲示する努力は必要と思う。
貨物のサイトはさすがに当該ということで、一報と今日の貨物の運行情報を掲示している。少なくとも、荷主へのサービスとしては当たり前だ。
なんというか、当たり前なことができていない。そんな怖さを感じるんだ。
昨日、テレビ東京カンブリア宮殿で「無印良品」の会長がゲストで、彼が語っていた「当たり前のことを当たり前にできる仕組み」 っていうのが難しいんだよなって、本当に思った。
JR北海道の対応を見ていても、結局社員のスキル次第の対応。トラブルが起きたときに駅にも乗務員にも情報が入らない。でも、利用者は携帯で概要をしっている。つまり利用者は携帯でわからないもっと突っ込んだ内容を問い合わせているのに、職員はその携帯で入る程度の情報すら持ち合わせていない。
だったら、Webサイトに逐次報告する仕組みを作らなければならない。今回の事故も18時過ぎの一報ですでに当該区間は終日運休せざるを得ないことは明らか。だからこそ、すぐに掲示する。
現在走っている一本一本について、○駅からバスで代行輸送の予定、バス到着は○時の予定などと掲載しておくことだ。車掌にすぐ対応できるか不明な無線で知らせるよりよほど早い。もちろんもっと細かい社内的な対応を載せる必要はないが、一番新しい情報はWEBに上がるようにしておくだけで、利用者の気持ちは落ち着く。
無印良品の2000ページにわたる、なぜ、それをその方法で行うのかという細かなマニュアル。もちろんマニュアルといえば画一的な、管理下みたいな悪いイメージもある。しかしながら、一握りの超人がいる一方、大多数の従業員が標準以下のスキルしかないのなら意味がないじゃないか。
マニュアルには徹底的な「標準化」が書かれている。「無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい」という書籍がある。その無印松井氏の本。妙に納得する部分はある。実際今の個人スキルに頼る方法はもう破綻しているじゃないか。個人スキルの伝承なんて難しいわけで「なぜ」それをしなければならないかがすっぽり抜けているから大事なところで手抜きして事故を起こすんじゃないかと思う。
そう思うと、今までのJR北海道のトラブルの多くは「なぜ」それが必要なのかがわからずに起こしている事故が多いように思う。先日のATS破壊も、ATSがなぜ必要なのか、なぜ2両目のスイッチを切らなければならないのか、そういう理解が足りないから言われたままに作業して、忘れてしまうんじゃないだろうか。しかも、なぜわざわざ商売道具を壊すまでやるのか。
代用閉塞の指令無視で発車させたのだって、「なぜ」代用閉塞の時に指令の指示を受けなければならないかの理解が不足しているんじゃないだろうか。
ワタシはいままでトラブルは「マニュアル無視」が原因じゃないかと思っていたのだが、そうではなくて、マニュアルが標準化されていないから。マニュアルが多岐にわたって同じことが書いてあってもニュアンスが違うとか、矛盾したことが書かれているとか「マニュアル」自体に問題があるんじゃないかと思うようになってきた。
あくまで他社の話。ワタシの知ったことではないが、そんなもやもやした状況に付き合わされている乗客の立場としては、やっぱり今のJR北海道の対応に理解もできないし、未来も感じない。
JR東日本がどのようにやっているかはわからないが、せめて新幹線だけは事故の無いようにしてもらいたい。それが最後のJR北海道の誇りになりそうな気がする。逆に、新幹線で何かを起こせば。それはJR北海道の終焉を意味する。
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