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ホームドア未設置の背景
2014/07/07
■ホームで倒れた妊婦、電車と接触し死亡 JR琵琶湖線
(朝日新聞デジタル - 07月06日 19:13)
不幸にも亡くなられた妊婦さんとその家族の方を思うとやり場のない怒りみたいなものを感じます。なんとかできた事故のようにも思えるのですよね。
JRに限らずホームドアをつけられない理由はいくつかあって、当地札幌も地下鉄南北線と東西線には設置できましたが、それ以外はこれからとなっています。
技術的には克服できているのですが、当然複雑な動きになることから同じドア枚数、同じドア幅、同じ位置にドアがない車両が走る区間にドアをつけることはできません。
札幌の南北線では4扉6両編成の5000型に2扉8両編成の3000型がすべて置き換えられたことで実現できました。逆にホームドアをつけるためにこのタイプに統一したともいえます。
東西線では3扉7両編成は同じ、現行の8000型と、旧型の6000型がいましたが、8000型に統一されています。これは旧タイプだとドア位置も微妙に違うことと自動運転ができず、停止位置にピタリ止めるのが難しいことによります。
そのため札幌地下鉄のもう1路線東豊線は現行の7000型をすべて引退させ新しい車両に置き換えてからのホームドア設置となりますので、もう数年かかることになります。
JR北海道については、普通列車の大部分は3扉になっていますが、まだ2扉車もあるうえ、3両編成、6両編成だけでなく2両や4両、5両の特急車までありますし、まして、特急急行に関しては扉の位置が列車ごとに異なる始末で、正直ドアを取り付けるにはかなり難しい状態です。
これは事故の起こったJR琵琶湖線も同様で新旧の車両に特急までもが4両から12両の編成を構成して走っていて、すべてを統一してホームドアをつけることは正直難しいと言わざるを得ません。
とはいえ、今の現状のままでいいはずもありません。札幌圏の普通・快速列車に関しては電車3扉6両または3両に最終的には統一されることでしょう。これにより一部の駅には最終的にはホームドアをつけられるのではないかと思われます。
しかし反面一部の地方直通列車は残念ですが乗換を強いられることになりそうです。地方仕様の車両を札幌圏で運行することは現状時間帯さえ選べば何とかなりますが、地方線区で札幌圏の使用の車両を運行することはドア枚数だけでなくその地域の人には不便になる要因がたくさんありますし、車両の編成も過剰です。
ホームドアひとつとっても様々な制約があって、何年も準備を重ね、費用をかけてやっと整備できるものであります。
個人的にはホームドアが難しい路線については、列車のドア位置以外の場所に簡易的に柵を設置するだけでも、かなりの効果が認められると考えています。札幌圏の3扉列車走行地域なら、先頭車両停止位置をある程度統一することで、特急車の2扉や1扉も含めかなりの車両を対象にできそうに思います。
もちろん柵ですので、ドアにかかる部分は常に開いており、転落の危険を完全に排除はできませんが、少なくとも白線の外側を歩くような行動は非常にし難くなりますので、安全的には効果を期待できます。
ただ、これとて、1両ごとの車両長が異なる場合は使えず、同じ系列でも先頭車と中間車は若干の車両長の違いがあり、今までの整列位置だと若干の移動を乗客側に強いることで対処していたものが、柵とはいえそれを行うのが困難という問題もあります。(だからこそ先頭車の停止位置を共通にする必要がある)
札幌圏でいえば引退が決まっている赤い電車(711系)がいるうちは不可ですし、特急に関しても多客期の増結の場合の対処が難しいなどの問題もありそうです。
あと、費用の問題については、個人的には利用客からいくらかずつ積み立てる形が理想ではあります。仮に札幌圏のJR利用客15万人/日から10円徴収できれば年間5億4000万円の積立金となります。
ちなみに南北線18駅のホームドア設置費用は11億3670万円(税抜)(三菱電機資料より)
もちろん、直接の比較は難しいですが、個人的には時限運賃として利用者に協力を求めたうえでの、国、自治体によるホームドア設置をもう少し迅速にしてもいいのではないかと思っています。