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千歳線の例はまだしも、石北線の例はかなりヤバい
2014/09/24
■運転ミスで45キロ超過=ATS作動、駅手前で停車―JR北海道
(時事通信社 - 09月23日 15:01)
コメント欄は当然一般的な感覚で考えますから、45km/h超過だけに目が行くのは致し方がないわけで、今回の場合「速度が決められている」信号機の通過速度の超過ということになります。
つまり、線路自体は千歳線の場合現行120km/hまで、石北線は95km/hまでの速度が認められていて、青信号なら当然その速度で走ってもいいことになりますね。
まず、千歳線の例。先行列車に近づくと、その列車には黄色信号が指示されます。この制限速度は55km/hですから、列車の運転士は黄色信号を見た瞬間にブレーキをかけて55km/hまで速度を落とす必要があります。
信号の間隔はその減速速度に対応できる長さですから、信号を確認できる地点を過ぎてブレーキをかければ確実にその速度まで落とすことができます。
今回の千歳線の例は、多分ですが併走する函館線の信号と見間違えていたと考えるのが自然かとは思います。まぁ、当然そんなことはあってはならないのですが、列車密度や信号の数が多い北海道で最も列車本数の多い区間で、さすがに寝ていたという可能性は少ないと考えます。
システム的には正常に動作し、「非常ブレーキがかかった」と他の記事にはあるので、注意信号の速度照査が自動的に行われ、速度超過を確認、非常ブレーキという動作が行われたということになります。これが働いている以上先行列車に追突する危険はありません。
さて、問題は石北線なんですが、遠軽駅は行き止まり式の駅で、全ての列車が停車し、方向を変えなければなりません。当然全ての列車が停車するのですから、前方の信号が「青」になる可能性はありません。
今回は65km/hの制限と言うことで、駅手前の遠方信号。その位置で減速信号が出るのはこの路線を運転する運転士なら毎度当たり前のことで、ここで超過したということは、運転士が寝てたとか意識を失っていたか、運転操作ができない状況にあったのか、信号を速度超過で運転するのが当たり前になっている可能性がある。
列車には運転士が機器を1分以上操作しなかった場合に非常ブレーキがかかるEB装置がついている。これが効いていない以上運転士は意識がもうろうとしていた可能性はあるものの運転できない状況では無かったと思われる。それでも減速信号を90km/hで超過するというのは、非常に問題だといわざるを得ない。
この先には55km/h制限の注意信号、そして駅構内の行き止まり手前には赤信号がついているので、まず事故は起こらないと思われるが、運転士の心得としての気の緩みが気になる。(今回は「通過したことがわかった」ということで、当該の場所には速度照査の設備がない。このため行き止まりの宿毛駅での衝突事故のような終端駅事故がおこらないとはいい切れない)
2005年の宿毛駅衝突事故の原因は適切な位置に速度照査の設備が無く、速度照査が行われた場所では既に列車を止めることができない速度になっていたのが大きな原因(もちろん運転士がその時点で意識が無かった、車掌もおかしいと気がつきながらも非常ブレーキをかけなかったという複数の要因がある)であり、この事故を契機に設備の改良がされたと思いたいのだが。
こういう事例を一切発表しなくなったのはやはり気になる。一時期停車駅のちょっとしたオーバーランでも発表していたのが、今では速度超過も発表しないというのは問題な気がする。
そりゃ発表すれば新聞各社に叩かれるのは致し方ない。しかし、隠してこれが露見した方が余計に不信感をもたれるのは当たり前。本来は運転士がミスしてもリカバリするシステムがあるので安心してくださいとアピールできる場所でもあるのだから、起こったことはちゃんと広報して欲しいというのが利用客の願いだ。
ちなみに報道はされたが、今もJR北海道の公式サイトでの発表は無い。