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ひっそりと始めるしたたかさを感じるな。

2015/09/17

開業まであと半年というところで北海道新幹線の概略が発表になりました。

今のところわかってることは
・東京-新函館北斗 10往復(臨時が4往復程度運行される)
・仙台-新函館北斗 1往復
・盛岡-新函館北斗 1往復
・新青森-新函館北斗 1往復
ということになりますね。

現行の東北新幹線新青森発着は
・東京-新青森 17往復
・仙台-新青森 1往復
・盛岡-新青森 1往復
の19往復ですから若干お寒い感じになりますね。

ただ、この臨時4往復に関しては基本的に定期化できる設定になりますから週末を中心に比較的多い本数が運行されるだろうと予想としておきます。

現在の東北新幹線下り新青森行の時刻と予想される新函館北斗への時刻は
青------06:30---08:00
盛06:54-07:55---09:10
仙06:40-09:04---10:15
東06:32-09:50---11:00
東07:36-11:00
東08:20-11:19---12:19(最速?)
東08:40-11:51---13:00(臨時)
東09:08-12:29
東09:36-12:35---13:35
東10:20-13:29---14:40
東11:20-14:43---15:50(臨時)
東12:20-15:29---16:40
東13:20-16:43---17:50(臨時)
東14:20-17:29---18:40
東15:20-18:43---19:50
東16:20-19:37(これを最速に立て直して新函館20:20頃着で札幌行き最終接続か?)
東17:20-20:40---21:50
東18:20-21:37---22:40(臨時)
東19:20-22:30---23:40
東20:16-23:36
こんな感じじゃないかなぁ。最終の東京発20:16は新青森止まりとなり、19:20が多分新函館北斗行きの最終便になると思われます。新函館北斗から札幌方面への接続が無い時間帯や昼間の時間帯以外はほぼ1時間おきに運行されそうですね。

ここでJR東日本が盛岡-新青森間の各駅停車列車を別立てするかということも考慮の必要がありそうです。なぜなら盛岡-新青森を各駅停車する列車は15分以上余計に所要時間がかかるわけで、折角の東京発等間隔ダイヤが新青森到着時には大きく乱れるということがあります。仮に盛岡以北を各駅停車で新函館北斗まで来ますと速達便との所要時間差は30分程度になるわけで、それこそ貨物列車とのダイヤの兼ね合いが難しくなるわけですね。その時間帯が今回「臨時」なのではないかと思っていたりします。貨物需要の少ない日はそのダイヤを新幹線に明け渡すイメージですね。

そう思うと昭和40年代に北海道連絡のホープだった「はつかり2号」(時代的にはつかり5号だったりはつかり11号だったりすると思うが)の上野発が16:00。これが青森に着くのが0時過ぎで連絡船深夜便で函館に翌朝4時過ぎ、そして「北斗1号」なり「北海1号」なりに乗り継いで札幌着が朝9時前後という時代を考えると、感慨深いものがありますね。今回多分東京16時台の列車が札幌行き最終接続ではないかと思っています。

さて、今までの東京-札幌の鉄道乗り継ぎ最速は9時間以上(減速で遅くなったんですね!)かかっていましたが、東京-新函館北斗が最速4時間なら、新函館北斗-札幌は約3時間ですので最速7時間程度となるわけですね。これは青森での方向転換や函館での経路重複なんかが無くなるわけですからそういう無駄がなくなるだけでも随分早くなる印象です。

今回北海道新幹線は新幹線としては初めての試みである新幹線・在来線共用区間(青函トンネル)がありますので、開業時は本数を抑えることで習熟を図ることになりそうです。まぁ、実のところ1時間に1本走らすだけの需要があるかという部分はあるわけですが、北海道に新幹線で行けるようになるというインパクトは特に首都圏の方には大きいと思われますし、航空機より遅いとはいえ朝出れば昼前に着くというのは観光としては実は大きく、東京発午前中の便を中心に盛況になるであろうとは思われます。

そして需要を見ながら東北新幹線側のダイヤを修正していくことで使いやすいダイヤになっていくものと思われます。そのあたりにしたたかさというか、需要見極めをしっかりする意識があるように思います。バーゲン的に本数を確保した北陸新幹線とは随分異なるなという感触を受けます。これはある程度元々需要があることがわかっていた北陸新幹線に対して、システム的にも乗客数としても未知数な事が多いという意識の表れかなと思いますね。


さて、新幹線後の2次交通ですが、函館-新函館北斗のアクセス列車は16往復となるようです。これは現行8往復ある函館-七飯の区間普通列車を置き換えることになるとは思いますが、思い切った本数になりますね。
函館-札幌は12往復ということなので、有効時間帯の定期列車には接続しそう。あとは新幹線の始発・終発に接続する夜行便が作られるかどうかというところでしょうね。個人的には期待していませんし、できるとすれば連休などの観光需要期だけかなと思います。

(コメント追記)
増発される北斗の時間帯ですが、今の運行間隔で開く
下り
11時台
16時台
と東京16:20に接続する函館20時台の列車。札幌に0時前到着にはなるけどね
上り
13時台
15時台
と東京13:04に接続できる早朝6時(場合によっては5時台になろうか)ができるかですかね。
個人的には函館9時頃って新幹線はともかくビジネス的には欲しい列車だったりするんだけどね。それは下りも一緒で今の19時台って正直早いと思ってたり。

東北新幹線八戸-新青森の平均通過人員(輸送密度)が昨年1万人を超えまして、順調に客数を伸ばしているのが喜ばしい話です。
この区間確か想定は8000人程度だったはずで、国の試算がかなり厳しめに取られていることを表しますね。

ちなみに今回開業区間の需要予測は7500人程度なはずで、初年度はともかく、これが継続できるかですね。ワタシは楽観的ですが、実際現行の在来線特急が4000人程度というのはあまり褒められた数字ではありませんからね。

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