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夕張に行ってきた
2015/11/04
飛び石連休で、特に用事も無かったが、起きるのが遅かった。もう10時。これから各方面どこかへ出かけるにはちょっと遅い。
片道2時間程度の近場ならいいだろう。久々に夕張に行ってみようと思う。夕鉄バスは昨年乗務員の確保ができないということで大幅に減便し、今年もさらに数便を減便する改正を行ったばかり。それでも久々の話題は札幌急行線の南清水沢駅延長で、その効果も見たい。
ところで札幌急行線は確か最盛期9往復。80年代中頃までは美鉄バスの大夕張線もあった上中央バスの札夕線も10往復はあったはずで今の札幌急行線の5往復は見る影もありません。その上札幌都心部から新札幌に札幌側の始発地を移したこともありますので、少々先行きも心配です。
ともかく休日の始発便となる新札幌10:50に乗車します。観光落ちと思われる古めの車体でありますが、乗客は8名、思ったより乗っています。大谷地ターミナルではさらに10名ほど乗車。結構利用客がいるようで何よりです。
バスはJRバスの各停便を追い越して進みます。乗車専用のJR厚別営業所、上野幌駅通、北広島東共栄(いつも思うがこの停留所の標柱を見たことが無い)を通過。長沼町内の中央長沼で、なんと半分以上が下車。中央長沼はJR・中央・町営バスの「農協前」でJRバスの中央長沼とは場所が違うことに留意が必要です。
長沼からはこんどは中央バス長沼線に沿って進みます。馬追温泉あたりはバス便が悪く、ここらあたりに停留所がほしいところですが通過。由仁駅前に到着。ここで残りの客がほぼ下車し、おじさん一人とワタシのみという展開。なるほど由仁は札幌から行こうとすると岩見沢経由となり距離があり、この便は便利なのでしょう。
由仁高校前バス停は閉校で由仁東栄になりました。中央バス弘清寺が近い夕張橋から一気に夕張まで走り抜けます。ここからは比較的こまめに停車しますが乗降無く、新しく掘られた夕張トンネルを抜けると夕張市街地に入ります。市役所方面と清水沢方面との分岐にあるのが夕鉄バスのターミナルです。
さて、おじさんとの2人旅はここでも終わらず運転手さんが交代。市内循環路線と同じルート同じ停留所を走り、乗降取り扱いながら進みます。残念ながら直前を市内循環バスが走るので乗降無し。南支所でおじさんが降り、南清水沢までは一人。印象的なのは小学校が各停留所が分かれるターミナル機能を有していて、各停留所ポールにIC読み取り機がついていて、これは小学生が帰宅時にここにタッチすることでバスに乗ったことを知らせる装置のようです。
夕張は小学校1,中学校1に学校が再編されました。その結果バス通学の生徒がほとんどとなるわけで、確実にバスに乗ったことを知らしめる装置が必要になったのですね。実際バスダイヤもほとんど通学用とのものに変わっており、ワタシのような一般客が利用するには少々不便になっている。
夕張高校正門、中学校前を経由して街をぐるっと回る形でバスは終点の南清水沢駅に。直前に市内循環線の都営バス塗装が停車中。バスはその後ろにつけてそそくさと回送していった。
せっかくの南清水沢延長ですが、どうも微妙に運用がもったいない。ステップの高い急行便車両を市内線に使いたくないのかもしれませんが、夕鉄ターミナルで市内線と接続がはかれれば、どちらかの車両だけでいいわけで、もう少しうまい運用の仕方がありそう。
南清水沢は夕張高校の最寄り駅で、JR支線でも最も利用が多い駅のはず。今も簡易委託が残っておりおばちゃんがマニアと思しき方とおしゃべり中。乗車券はマルス券型の総販券で新夕張駅で発行しているものと思われます。駅内には短距離でも窓口で買うことで駅や路線が維持される旨の張り紙があり、一応は危機感があるようです。
ちょうど千歳行きが来ますので新夕張まで乗っていきましょう。車内はほぼマニア。でも地元客もいないわけではありません。南清水沢と新夕張のバスは本数が少ない上に真谷地を経由するので時間もかかり運賃も高いです。
新夕張は休日無人。運転扱いはあるので発車表示と案内放送だけは流れるようです。券売機は無人駅用の食券タイプですが、これで充分なほどの利用客しかいません。新幹線駅のような立派な駅ではありますし構内も広いですが、正味な話列車交換プラス1線あれば用は足ります。こちらの列車が到着次第夕張行きが発車し,スーパーとかち6号から接続は受けません。なんとなくですが「わざと接続しない」ダイヤなんだよねぇ。
さて、千歳行きが出てしまいましたら時間がありますので、登川を往復してみましょう。まだ13時過ぎですから帰りが歩きでもなんとかなりそうです。バスは空っぽで到着。JRの直後を走るわけで、ここも設定がもったいなく感じます。
運転手さんは親切にも帰りは無い旨を教えてくれますが、承知のところです。夕張高校正門-新夕張-登川は朝は高校へ向かう便のみ、昼以降は登川方面のみしか運行されておらず、登川発の最終は11:35となります。この便も登川まで行ったら後は回送で清陵町まで戻るようです。
走ってきた(とはいえ歩くより遅そうな)おじいさんを路上で拾い2人のお客で出発。楓の市街地は駅よりかなり手前で、そこでおじいさん下車。ワタシは楓信号場のスノーシェルターの真横の終点登川バス停で下車。バスはさっさと去って行きました。
登川の集落はもう少し奥ですが、バスが行ける場所でも無く、歩いて行く気も無いので、とりあえず付近を散策。明らかな路盤跡のようなものはありますが、さすがに自然に帰りすぎです。熊の糞と思しきものも見つけたので退散します。
旧楓駅はホームも撤去されずそのまま。ホームへの侵入口は塞がれていますが、全く「駅」のままなのが不思議です。信号所化するときに設備を撤去すると思っていたのですが、保線関係の施設もあるのでホームがあった方が何かと便利なのかもしれません。通常利用されていた折り返し3番ホームもそのまま。さすがに線路は出発信号が横を向いてるのでもう使えそうにありませんが、線路はつながっているように見えます。作業用車両の待機所に使っているのではないでしょうか。
登川支線の楓駅付近は国道拡幅に転用されたはずなので現存せず、所々に橋台が発見できたくらいでございました。いやぁよく歩いたわ。結局約8km歩いて沼ノ沢駅、ここは駅舎がレストランになっております。やたらにでかいチキンカツが乗るチキンカツ定食を食す。
もう16時近くなったので帰らなければなりません。JRは時間がかかるので帰りも急行バス。清水沢までJRに乗ります。JR駅は基本的に運炭のためですので、必ずしも市街地に駅が無く旧夕鉄若菜駅あたりに駅があればまだ違うように思うわけですが、もうそれは望めないでしょう。
無人になった清水沢駅は駅の繁栄していた時代を映す写真が多数飾られていました。
さて、JR夕張支線ですが、完全に道路が併走している上、バスが最小限に減便されている現状を考えると廃止の上でバスを充実させた方が良いのは明らかです。バス停留所は鉄道より細かく、集落に沿っているわけで2度も路線を短縮して不便な場所になった夕張駅も含め全く地元の実情に合っていないのが明白です。
その代わりバスには手厚い支援が必要です。個人的には中央バスにもわずか3往復の札幌直通便を撤退し夕鉄バスに移管し、夕張全体の交通体系を夕鉄バスに集約することで永続的な維持を図るのが良いと思われます。域内の交通を考えるとすでに客を取り合う時代は終わりです。
なお、夕張支線はかなり50Nレールが使われているようです。1982年製のレールですから、何かの幹線から転用したと思われるのですが、しかし犬釘止めが多いんだよなぁ。メンテナンス考えると逆にちゃんと締結装置使う方がいいように思うのですけどね。ともかく、この支線、非効率ばかりが目につきます。