北海道の交通関係

青森県の「東北新幹線」をちょっと体験してきた話「奥津軽いまべつ」篇

2016/02/02

さて、青森に戻ってきたと思ったら、すぐ接続の津軽線列車でこんどは奥津軽いまべつに向かいましょう。

後半の日程は次の通り。
青森 10:38 331M
蟹田 11:17
蟹田 11:21
二股 11:46 333D
二股 13:01
蟹田 13:26
蟹田 13:44 スーパー白鳥24号
新青 14:23
新青 14:51 白鳥17号
木古 16:24
木古 16:35
函館 17:45
函館 18:16 北斗15号
札幌 21:57

特急を見送って乗ったのはこのあたりの主になった701系。今も青春18キッパーには不人気なのでしょうが、私個人としては「都市内」列車としてはこの車両は優秀で、少々荒い線路を飛び跳ねて走る様はそれはそれで魅力であると思っていたりします。
とはいえ、もうかれこれ20年以上使用しているのもあって、車内は少々くすんでいて、リニューアルも必要かもという感じですかね。

3両という比較的長い編成にぱらぱらと乗せた電車は結構な勢いで走ります。これは気動車ではマネできないものです。先ほどはまだ夜明け前で見えなかった遠くの新幹線線路もはっきり見えます。各駅数人の乗車下車があり、直前に特急が走る割に意外と使われている印象です。

蟹田ではすぐ接続の気動車に乗り換え。寒地向け2段窓のキハ40の2両編成ですが、台車は北海道用極寒地向けと同じはずで乗り心地はそう変わりません。ただ、やっぱり窓が大きいのは魅力ですね。
八戸からわざわざやってくる車両のはずで、八戸線の避難路の掲示があったり、避難についての掲示があるのが「らしい」車両です。

大平ではちょうど新幹線と在来線の合流点が確認できます。北海道新幹線の最大のボトルネックが在来線との3線区間の切り替え場所であろうと思いますが、スノーシェルターで万全にしているとはいえ、冬期に正常に作動できるのか心配ではあります。これは奥津軽いまべつや知内信号場、木古内駅も同じです。

列車はいくつかのトンネルを潜り津軽二股へ到着です。この駅が新幹線「奥津軽いまべつ」と一応現行の海峡線駅「津軽今別」の隣接点になります。なぜか某宗教とみられる外国人の一行と、私の他にもう一人駅を見学すると思しき方が下車します。今も車掌が乗るローカル線普通列車は久々に思います。


津軽二股駅は道の駅いまべつ(半島ぷらざアスクル)が隣接していて、この道の駅が待合室として機能しています。そしてすぐに屋根で覆われた通路が延びています。これは元の津軽今別への通路とは異なるもので、今別町設置の屋根付き駐車場と、町が設置したトイレと待合スペースを経由して「奥津軽いまべつ」駅に繋がります。駅入り口間は2分と歩かない立地ですが、奥津軽いまべつ駅は一旦4階程度の高さまで上り、津軽線を越えて連絡通路を通り駅に行く形になりますので、乗り換え時間は少々見ておいた方が良いでしょう。

もちろん駅自体はまだ工事中では入れず、駐車場も関係者と工事車両くらい。駐車場エントランスは雪がなく、地下水を流し雪を溶かす仕掛けのようで、かなり寒い地域のはずですが大丈夫なのか気になるところです。

周りに民家はほとんど見えませんが、道の駅としてはそれなりに機能しているようで、代わる代わるクルマは訪れます。ちょうど昼時でしたので道の駅レストランで食すことにいたします。

奥津軽いまべつは新幹線には3線が設置され、下り線は通過線と待避線、上り線は1線となります。万一のトンネル方面での問題時に2本の新幹線がここに停車可能となるわけです。待避線(新函館北斗方面ホーム)からは新青森方にも、新函館北斗方にも折り返すことができます。在来線は函館方、青森方とも2本が停車できますが、在来線列車は折り返すことはできません。

さて、駅からちょっと歩いて、駅の裏側へ回ってみます。駅の裏側には出口はなく、非常用の階段が設置されています。駅裏の道路は狭く、バス等の通行は難しいと思われますが、列車火災などの緊急時を考えると2方向への避難通路を設置したということでしょう。

新幹線開業後を考えると、18切符等では無人の津軽二股駅と新幹線との乗換駅となります。乗換に待ち時間があっても、少なくとも道の駅は日中は開いていますし、トイレも清潔なものがついていますので、凍えて待つようなことはなさそうです。時間帯も選びそうですが食事が取れるのもいいですね。

あと、駅駐車場ですが屋内40台程度、屋外40台程度の80台程度整備されるようです。町の規模からするとこんなもんかなぁと思いますが、広域で集めるとなると少々不足気味かも。これはこの後蟹田駅の駐車場を見て確信に変わっています。

津軽二股駅の開業が1958年。津軽今別駅の開業が1988年。そして今年奥津軽いまべつ駅開業。この地には約30年おきに新しい鉄道が開業する、なかなか珍しい駅かもしれません。津軽今別駅への通路はもう行けないようになっていますし、駅の看板もそろそろ撤去されそうです。これが見納めですね。昨年は津軽今別駅の利用者は新幹線軌道を踏切で渡れたはずで、その頃に来れればなぁ・・・

H5系の雪像を見学しつつ、折りかえし列車で後にします。

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