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日高線代替バス(半分だけ)乗ってきた。
2016/07/25
さて、22日午後から急に空きができてしまいまして、日高線の現状を確認に行くことにいたしました。
苫小牧から乗車したのは2233D。苫小牧での案内は様似行きとなります。代行バスの最終的な行ける範囲を記載していることになります。
14:32定時に発車した列車は2両編成。社内のお客さんは約20人というところ。昼間にしてみれば乗っているともいえますし、この後帰りの高校生輸送に従事するのでしょうから2両は妥当です。
●鵡川駅
途中の乗り降りはなく鵡川へ到着。ここはどうやら遠隔監視での案内が行われているようであちこちにスピーカーが設置されています。逆に運転士からの直接の案内は少なく、少ない折り返し時間を案内に取らせたくないという配慮でもあるように思われます。
列車は必ず構内踏切を必要とする2番線に発着。これは元々当駅折り返し列車が2番線発着で、信号の関係があるものと思われます。
構内踏切を出て立派な鵡川駅舎を出ると大型の観光バスが1台。これが代行バスとなっている。後ろには富内線代替の穂別行きも止まっており、こちらへも乗客が流れて行きます。ちなみに鵡川駅内の道南バスの壁書きの時刻表は全く機能しておらず、行き先はあるものの時刻がなく、交通ターミナルと銘打っている割には貧弱。よく見ると小さな時刻表が貼ってありますが、そういう管理が行き届かない会社のようです。地元の人がわかればいいという感覚は理解できますが、それではダメな時勢だと私は思います。
●代替バス(鵡川-汐見)
さて、バスはJRの職員もなくバスの運転手さんは一人ワンマン運行のようです。発車前に携帯で「2233便お客様6名」と連絡。何のアナウンスもなく定時出発です。このあたりあくまで地元客のための運行と割り切っていると思われます。
国道235号線に出て、かなりゆっくり目のペースで進みます。定時運行が求められるという意味もありますし、北海道の道路としては比較的規格が低くカーブも多く道幅が狭いという理由もあります。
快適に国道を走っていましたが突然右折。町道と思われる道を走り出します。神戸物産の野菜農園や鵡川VOR/DME局(航空無線局)を横目に進みますと汐見駅。漁港があったりするちょっとした集落ですが駅から集落は少々遠く利用客は無し。駅前は狭く、バスは一旦町道をバックして折り返します。(駅に警備員さんがいましたがバスの運行によるものかは不明。特に誘導なども無し)
●代替バス(鵡川-富川)
元の国道までは同じ道を引き返しになります。往復で5km程度のロスでここが無ければバスは5分以上速く走ることができるはずです。
国道に復帰してそれほど走らないうちにまた右折。今度は農道と思われる道です。さらに左折し牛が草を食むのどかな風景の中走ります。当然富川付近まで国道を走ると思っていましたが面食らいました。街灯もなく、比較的アップダウンの多い道ではありますが、確かに交通量は少ないので快適とも言えます。
急に目の前に大きな建物が。富川高校で、校内の敷地に入ります。高校生が8人ほど乗ってきました。
富川高校は現在の生徒数が100人を割っている状況で、この近辺としては鵡川、平取と静内に高校がありますが鵡川は越境となります。ですので、この学校に鵡川側から通学する生徒はおらず、旧門別町、平取町(現日高町は飛び地合併であり、旧日高町生徒の通学は少ないものと思われる)からの通学に限られると思われます。
ちょうど学校前には振内行きの道南バスも止まっており、このバスが富川駅を経由しますが、元々バス利用もあるのかもしれません。
この学校前での乗車扱いは今年の1月のバス増便時に始まったようで、この便だけに限られます。
http://www.tomikawa.hokkaido-c.ed.jp/?action=multidatabase_action_main_filedownload&download_flag=1&upload_id=3871&metadata_id=120
富川高校からは急カーブの坂を下り、富川駅前へ。ここは既存道南バス停と同じ位置です。高校から駅までは1km以上離れていますので、この取り扱いは朗報ですが、逆に鉄道の復旧で不便になるのかもしれません。
●代替バス(富川-日高門別)
バスはまた国道に戻ります。富川の集落は国道沿いに点在していますので、現実的にはこちら側で取り扱いできれば便利そうですが、もちろん代行バスは「駅」が基本です。このあたりは列車は海側を走りますが道路は牧場の点在する中を走りますので、こちらはこちらで景色を楽しめます。丘から降りる形で国道を外れたバスは日高門別駅へ。こちらは駅からそれほど離れない位置に病院や役場があり便利な場所です。
ここは少々狭いながらも駅前にバスを着けています。ここで高校生が半数ほど下車。鵡川からの客も数人下車しました。
日高門別は鵡川-静内では唯一の交換駅ですが、信号は消灯しています。しかし線路自体は赤さびている割には草も生えておらず最低限の整備は行われているように感じます。
●代替バス(日高門別-豊郷)
国道に戻ったバスは牧場を見ながら進みます。線路が寄り添ってきたと思ったら豊里。ここは国道のバス停に停車です。駅にロータリーはありますが、国道バス停に退避できるスペースがあるかがロータリーに入るかはいらないかの判断な気がします。高校生が一人下車で発車。
●代替バス(豊郷-清畠)
こちらはわざわざ駅前までバスが乗り入れます。確かに駅前バス停には待避ができる場所がありません。ただ、正直国道上のバス停でも困らないような気がいたします「通過」を認めていないからという理由もあるのでしょう。ガラス張りの駅舎は珍しいですが人気は無く、高校生が一人下車で発車。
●代替バス(清畠-厚賀)
線路が一旦内陸側に入り、車窓の左側に見えるようになりました。国道から外れて非常に狭いいかにも漁港町の道路を走ると厚賀です。ここまでは線路設備は異常が無いはずで、仮に復旧できるとすればここまでと思われます。
駅前のロータリーには乗り入れず、駅前バス停とも少し離れた場所が取り扱い。高校生2名下車、一般客2名乗車。今日は静内でお祭りのようで、その関係の乗車客のよう。
●代替バス(厚賀-大狩部)
さて、今回私は一応現場近くの大狩部で下車してみることにしました。バスは国道に戻り、一旦丘を越えます。と左折。大狩部は駅前に国道のイメージだったので驚きました。大きなカーブで高度を下げて国道脇の家の前が大狩部のバス停。
確認しますと静内方には待避できるバス停がありますが、鵡川方はバスのポールすら壊れているような場所で、ここでは扱えないと踏んだようです。
ともかく降りますと駅へ続く国道下を通る歩道がつけられています。集落もぼちぼちありますが、多分利用客は多くないでしょう。
大狩部駅の駅名標は新品に交換されていますし、駅自体はちゃんと整備されています。線路が波をかぶらないようについたてがありますが、それでも波がかぶりそうなすぐ目の前が海というロケーションです。
線路を避けまして国道側から海に近づきますと、崩落現場自体は見えませんが、この区間の激しさがわかります。
●路線バス(大狩部[大節婦]-節婦)
30分ほどの滞在で今度は路線バス。苫小牧からやってくる道南バスの静内行きです。この区間の路線バスは区間便含めて6往復。17時9分というこの便が最終便です。通学に使うことは全く想定していない路線のように思われます。
軽く5分以上遅れてきて、車内は見事にご老人ばかり約10名。
節婦は国道から外れた集落。駅近くに代行バスのバス停を見つけ、その先の郵便局前が道南バスのバス停。
それにしても道南バス。えらく運転の荒く、ぶっきらぼうな運転手に、ほぼ全員が降車時運賃支払いでもたつく。自動計数機が付いた運賃箱で、1000円札は4つに折って投入を口頭で指示するとか、だったら書いておけよと文句の一つも言いたくなる。
●路線バス(節婦-新冠)
国道に戻ったバスは、いくつかの停留所を過ぎまた国道から外れる。病院など公共施設の前に止まるのが路線バスの利点で、その代わり駅はスルー。新冠の市街地は経路が複雑でなかなか運転は大変かもしれない。
●路線バス(新冠-静内)
それにしても運転手氏矢印信号で直進したり、まぁ、田舎らしく乗用車や自転車もマナーの悪い運転も多いんだけど、煽り運転にぶつぶつ文句言いながらの運転に、最後は客に釣りは「出ないよ」「整理券が先!」もう昔ながらの独占企業ではあるまいに、このような運転手ではさすがに先が思いやられるし、JRとしても代行バスを道南バスに発注しにくかろう。
今時客にありがとうを言わない運転士もそういないご時世で、帰りにペガサス号を検討していたがやめた。道南バスちょっとこれはまずいと思う。
●静内駅
結局静内は15分程度の滞在。JR駅は駅員がおり、JR券は普通に購入可能。また、駅構内は入場券を購入すればいいとのこと。入場券を購入して押印だけいただく。駅構内はちゃんと整備されていて「廃駅」の雰囲気までは無い。
ちなみに券売機も稼働しているがバスに乗車時に改札はない。ほぼ地元客ばかりだろうし、観光客はフリー切符等の所持だろうからこれでいいのだろう。
●代替バス(静内-鵡川)
18:07のバスが結構早めに着けられる。さっき大狩部まで乗った鵡川観光バスだ。
今度は27人乗車。静内からの高校生が多く車内は賑やかです。
高校生は富川までに全員下車。鵡川では6人になっておりました。ちなみに定期やきっぷはバス運転手がチェックしていて、清算とかはどうするのか興味深い。
●鵡川-苫小牧
鵡川に帰ってきましたが、目の前に酒井観光バスが。本来なら19:46に出発済のはずで、今日は列車が20分ほど遅れているそう。千歳線側でトラブルがあったらしい。
苫小牧からの4241Dは2両できて1両づつ苫小牧行きになるため、切り離し作業がある。駅の放送はしきりに案内しているが、運転士は全く案内をしない。結局運転士からは案内なく列車は発車。遅れのアナウンスなどは苫小牧まで無いという、なかなか不思議な光景でありました。
静内まででしたが日高線の代替バスを見てきました。
当然地元客の利用がほとんどですし、代行輸送も2年目で、慣れているのもあるんですが、それでも案内はちゃんとしておいた方がいいと感じます。
そして、汐見や富川などかなり長距離の迂回運行が発生している現状をどうするかはそろそろ結論を出してもいいのでは無いかと思っています。
夏休みシーズンになると思うけど、南側も行く予定。やっぱり見てみると印象が違うものです。
(コメント追記)
現状の日高線運輸状況。
苫小牧-鵡川 車両4運用(ただし、朝ラッシュ以降は2運用)
鵡川-静内 バス4運用(2社2両づつ)
静内-様似 バス4運用
となっているようなんですね。
で、仮に厚賀まで復旧できたら
苫小牧-鵡川(特殊自動閉塞)
鵡川-厚賀(スタフ閉塞)
日高門別駅交換設備休止
という条件ですと
苫小牧-厚賀 車両5運用(ただし、朝ラッシュ以降は2運用)
この場合、夕方便をもう1両増やすならラッシュ以降3運用となる
厚賀-静内 バス3運用(ただし朝ラッシュ以降2運用)
また、朝の静内発1便のみ鵡川まで運用
となります。厚賀-静内は40分程度ですので、本来はもうすこし効率化できるんですが、列車のダイヤがどうしても組みにくいですね。しかし、列車区間の延長で所要時間が20分は短縮できるわけですね。
場合によっては厚賀-静内-様似のバス一体運行の方が今の静内-様似の効率が異常に悪いことを改善できそうな気もします。
なにより厚賀-静内は大きな迂回が発生しませんし、静内-様似も基本道路沿いバス停になりましたので、そういう意味でもJRの延長ができることが肝になりそうな気がいたします。
とはいえ、スタフ閉塞には鵡川に運行管理者を置く必要がありますし、現実的では無いですかね。せめて汐見だけでも通過できると楽なんだけど。