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北海道の交通関係
青色の路線バスに乗ってきた
2016/10/03
ちょっとした仕事が新札幌の方であったので、1日乗車券であちこち巡るのをやってみました。
札幌で青色の路線バスといえばジェイ・アール北海道バス(以下JRバス)で、札幌圏では札幌駅-新札幌駅-江別駅、札幌駅-手稲駅-小樽駅を幹線に厚別地区手稲地区に路線を持っています。
JRバスには1日乗車券「1日乗りほーだいきっぷ」を800円で発行していて、札幌圏路線のうち高速バスと催事運行のバス、そして北広島-南幌・長沼以外の全線が何度でも利用できます。新札幌-江別が420円、宮の沢-小樽が600円ですから、単純往復でもモトが取れるきっぷです。
行程は以下の通り(あくまで時刻表標記上)。行きと帰りをなるべく重複せず、短いお仕事が2つ入っていましたので、これをクリアするのもなかなか楽しいコースでございました。
0915 JR札幌駅 1-3 新札幌線
1009 新札幌駅 240円
(お仕事)
1108 新札幌駅 新24 大麻団地線
1133 大麻駅 230円
(大麻駅見学)
1152 大麻駅南口 新29 野幌運動公園線
1207 殖民社 270円
(千古園見学)
1335 殖民社 江92 共栄線
1407 北広島駅 360円
(北広島駅見学)
1427 北広島駅 大38 南幌線
1457 大谷地ターミナル 390円
(徒歩)
1508 釣橋 1 新札幌線
1531 東高前 210円
(徒歩)
1553 菊水7条2丁目 7 米里線
1607 米里3条1丁目 210円
(某所某看板見学)
1622 米里3条1丁目 5 米里線
1631 菊水元町2条2丁目 210円
(ひやひや乗り継ぎポイント)
1633 菊水元町2条2丁目 2 北郷線
1639 苗穂駅 210円
(もう一仕事)
1807 JR札幌駅 55 手稲線
1847 地下鉄宮の沢駅前 210円
1854 地下鉄宮の沢駅前 宮59 星置線
1934 星置駅 340円
1942 星置駅 手82 試験場線
1958 手稲駅北口 210円
2005 手稲駅北口 宮49 新発寒線
2029 地下鉄宮の沢駅前 210円
2057 地下鉄宮の沢駅前 琴40 琴似八軒線
2113 八軒5条1丁目 210円
2122 八軒5条1丁目 琴46 新琴似線
2140 麻生駅前 210円
3720円分乗ったはず。
JRバスの中心点はJR札幌駅バスターミナルです。ずいぶん昔に白石方面から手稲方面に札幌駅を経由せずに直行する通勤便があったように記憶していますが、それが無い今は札幌駅が西側東側のバスターミナルです。今日はまず札幌駅から東側に向かいます。
札幌駅から東側は本線的な国道12号線ルートと菊水元町を経由して大麻に向かう2ルートがありますが、今回はまず新札幌へ向かいます。1-3は国鉄東札幌駅跡地札幌コンベンションセンターを経由する数少ない便です。コンベンションセンター付近では意外乗降があり、数少ない便も有効に活用されています。土曜の朝の割に全体の利用も多く、JRとも地下鉄ともルートが離れていることもあって、幹線バスらしい風格です。ほぼ定時に新札幌到着。
新札幌はよく使うのですが、全体的な時刻表や案内表示が無いので、行き先や系統を掌握しにくい感じがいたします。もみじ台など複数社が同じような路線を運行していますので、本来は乗り場統合したほうがいいように思うんですけどね。
新札幌からさらに国道12号線を江別方面に向かう路線も頻発。途中で行き先が別れるものもありますが等間隔になるように調整されているようです。新24は伝統的に大麻の住宅地の途中大麻11丁目が終点の路線。実際に大麻11丁目という地名はなく、江別市の開拓時に石狩川付近を1丁目として街区を調整したことで、札幌市との境は17丁目となり、現在は町名が細かく付けられていますのでバス停と地域名が全く一致しません。国道12号線大麻駅南口を過ぎますと右折し大きく弧を描くように国道と線路をアンダーパスして大麻の住宅街に入ります。過去には大麻駅通(現在の大麻駅南口)は列車との連絡運輸が無く、大麻駅前バス停は連絡駅のため最長距離きっぷとかで良く登場するルートでした。
大麻駅は利用の多い駅ですが駅自体はかなり古く手狭。2009年には南口をリニューアルして鉄道用地にマンションも建てるなど、駅の姿は変わっていますが、元の北側駅舎はコンビニが入ったくらいであまり手が入っていません。
今回工事を行っているのですが、耐震工事とのことでコンビニもATMも撤去されています。大麻駅はエレベータ設置も無く、当然に橋上駅化など立て替えと思いましたが、ちょっと残念ですね。特に跨線橋は自由通路と一体なのですが自転車用長距離スロープと階段での連絡と市のやる気が無いのだと思われる。
もういちど大麻駅南口に戻り次のバスは新29野幌運動公園行き。こちらは酪農大学付近から野幌駅付近を旧国道(鉄東線)を通り野幌駅南口を経由します。これは夕鉄バスとほぼ同じルートとなります。この路線はJRバスになってからのルートで最長片道切符には登場しないルートですが、野幌駅と江別駅が鉄道よりバスの方が営業キロが長いので、乗換ポイントではありましたね。
野幌駅は高架になりましたのでシンプルな感じです。元は夕鉄が乗り入れていた乗り換え駅で、その後も車扱貨物が比較的遅くまであったことで駅の規模の割に複雑な構内配線がありました。今はただの棒線駅です。バリアフリーになりましたし閉塞時間の長かった踏切もきれいに撤去。今は不要になったアンダーパスの埋め戻し工事が行われています。白樺通のアンダーパスは多分JR化後の完成のはずで、都市計画は難しいものです。
バスはいかにも運動しそうな子達が結構乗っていて盛況。1時間おきの運行で野幌駅付近は古くからある共栄線と別のルートを通ります。住宅地を縫うように走りますが、このあたりを夕鉄バスの江別市内線で走らせているはずですが、現在は休日のみ運転という維持路線になっており、いつまで残るか怪しいところです。ちなみにワタシはこのあたりに住んでいたことがありますので懐かしく見ております。
住宅地を抜け高速を潜った先が殖民社バス停で下車。ここは個人的に好きな場所である千古園があります。子供の頃は遠足でここまで歩くのがたいへんという思い出しか無いのですが、今思うと個の公園、とても由緒正しい場所であります。北海道の開拓は屯田兵が有名ですが、このあたりの開拓は民間会社である「北越植民社」にて行われています。2代目社長関矢孫左衛門の屋敷があったのがここ千古園であります。
北越植民社についてはこちらが詳しいですね
http://azusan36.blog40.fc2.com/blog-entry-2129.html
数年に1度訪れる千古園ですが、バスできたのは初めてで、今回は時間が少しありますので石碑の記載内容なんかを確認してきました。なかなかおもしろいです。いま通ってきた白樺通は地元では2号線という通称で呼ばれていますが、明治期には既に2号線と呼ばれていたというのも驚きでした。ちなみに1号線もさきほど野幌駅南口で右折した道。昔はこの道沿いにレンガ工場もありましたし、「開拓」という意味で考えると駅と道路の関係なども含めて非常に興味深い内容でした。
共栄線はかなり昔からある路線。江別駅-野幌駅から北広島駅-恵庭駅への路線で、道道江別恵庭線の整備が進んでいなかったこともあって国鉄末期まで車掌を乗せたバスが運行していた記憶があります。もちろん今は広々とした片側2車線道路を快適に走ります。土日3往復の割に乗っているなと思ったらほとんどは野幌運動公園で下車、しかし、ぽつぽつ途中からの乗車もあり、北広島に着く頃には10人程度になっていたのは心強いですね。現在北広島以南はバス空白になっています。
北広島駅は大きな自由通路が設置された新駅舎になっています。天窓が付いた自由通路も駅構内も異常に暑く駅の券売機上には扇風機が設置されています。冬は快適なのかもしれませんけどね。
北広島からは長沼からやってきたバスに乗車。北広島でJRに乗り継ぐ客が多いようで車内に古こったのは5人ほど。中型バスで充分な需要です。共栄までは元の道を戻り国道274号線に入ります。流れの良い道路で淡々と走ります。昨今のJRバスには液晶画面に停留所一覧や時刻、遅れに道案内まで掲載する表示があり、早発がないようになっています。様々なブザー音や音声案内が運転席に出て運転手さんの支援を行っています。比較的IT化が遅れていたJRバスに一気にこのような仕組みが入ってきたようです。
大谷地ターミナルから都心方面へ直通するバスは本数が限られていますので乗換となるのですが、JRバスへの乗換は少し歩いた国道12号線沿いの釣橋からとなります。現在の国道に架かる橋は昔釣橋だったようで、地名も釣橋となったそうです。大谷地付近は湿地帯(谷地)だったわけで、このあたりの地名がそのままバス停や駅名になっているわけですね。
釣橋から都心向きにバスに乗り、思い立って東高校前で下車します。このあたりはすぐ近くに米里線のバス停は無く、少々歩きます。米里線は旧市営バス路線を引き継いでいますので、既存のバス停との交点は設けられていません。ここからちょっと気になっていた米里の様々な鉄道看板のあるところを見学です。農家のようですけどね、いったいなぜこんなに鉄道看板が集まってるのか気になるところです。すぐ折り返しに乗りましてここを後にします。
ここまで乗換は適度な時間を見ていますが、たまたま次の目的地が苗穂駅付近ということで、菊水元町2条2丁目で2分接続の北郷線に乗り換えてみます。これ、乗り継げるかは運試しですね。休日ともあって定時で来たバスに乗り、北郷線の曲がってくる交差点で信号待ち!こちらのバスが一歩早く動けました。無事乗り継ぎできまして苗穂駅で下車。お仕事を1時間ばかり行いました。
ここで帰るのもちょっと癪なので、手稲方面も乗ってみます。とはいえ、この時間ですので行ける範囲は少なく、星置駅を往復する形になりましたが、行きは国道5号線を、帰りは下手稲通りを経由。すっかり夜中のJRバス北の果て麻生駅には夜10時前という旅でございました。
しっかし良く乗ったなぁ。