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北海道の交通関係
「JR北海道日帰り周遊パス」を使ってみた3-②
2017/06/14
函館では50分ほどの待ち合わせになりますが、例によって雨なのでどこにも行けません。駅構内は時刻表や案内なども「いさりび鉄道」を廃した感じになっています。もちろん電光掲示板などは案内するものの、券売機位置も別になっていますし、慣れないとわかりにくいのでは?という感想です。ただ、券売機の管理自体はJRで、券面の地紋もJRのもの、入場券も購入できますがJRのものと変化はありません。
道南いさりび鉄道木古内行きはまたもやキハ40の1両。しかもJR北海道塗装のままです。客は座席を半分くらい埋めています。「JR北海道日帰り周遊パス」はいさりび鉄道も有効になりますので、既に元を取ってる上に五稜郭-木古内960円と思うと申し訳なくなるくらい安価です。
いさりび鉄道になったからといって特別何が変わっているわけではありませんが、中吊り広告などはもちろんいさりび独自仕様です。列車は雨の中を進んでいきます。JR時代は駅員配置駅だった七重浜も上磯も無人になっており、上磯までの各駅は券売機が置かれているはずです。各駅細々とですがちゃんと乗り降りがあるのはいい感じです。
上磯では4分停車しますが、雨の中なので下車は遠慮。この先は本数の少ない区間になります。
トンネルと矢不来信号場を過ぎて茂辺地は簡易委託があるはずですが乗降無し、渡島当別はトラピスト修道院に行くのか降りる方がおられます。その後乗降が無く木古内到着です。
上磯より先の利用は決して多くは無いのですが、今日は観光客も含めて乗っている方に見えます。需要喚起できるほどの集落人口ではないにせよ、長く残すにはそれも必要なことです。
木古内駅は特急用ホームだった1~3番線ホームが撤去されもともと普通列車用ホームの4番5番ホームだけが残っています。この駅も運転士に切符を見せて下車する形。駅としては無人駅なんですね。
ホームからコンコースへの階段は以前から急で、ここを通行するお年寄りは大変そうです。
旧窓口や改札口は整理され券売機だけが稼働するような形になっており、少々殺風景です。売店跡のなにやら売ってるのか売ってないのかわからないようなグッズショップも特に目を引きません。
木古内にはキハ40が夜間3両留置されて翌朝2両、1両で函館に戻りますが、もう4,5番線から本州方への線路接続は不要と思われますし、ホームから5番線を構内踏切で渡る形(これも車両留置場所への接続線路を見直すと廃止できる)で新幹線駅側に接続できれば現状のエレベータ設備のままバリアフリー化できますがどうでしょうね。
もちろん予算次第ではありますが、旧1番線側に行き止まりホームを作り、直接駅前広場に出られればその方がよっぽど地元には便利なわけで、早朝3両程度ならホームを覆う形で「車庫」でいいのでは?と思う部分ではあります。(貨物は4番、5番線側を使って貰う)
いずれにしても現在の旧JR駅の「悪いところだけ引き継いだ」形の木古内駅は新幹線からのアクセスの面でも地元利用の面でも不便に思います。
木古内は駅前を「みそぎの郷きこない」道の駅として整備し、バス乗り継ぎ拠点にもしています。バス待合室そのものも存在し、バス待ち時の買い物が道の駅でできますし、バス停屋根を使って駅まで濡れずに行ける配慮もできています。
道の駅はかなり混雑していまして、お土産も食事もかなり賑わっています。もちろんその多くは車での来場ではありますが、函館からでもそれなりに距離があり、江差にせよ松前にせよ中継地点として今まで全く休むような場所すら無くて難儀していた場所ですので、道の駅は大歓迎です。
また、今まで無かったレンタカーが入ったのは大きなトピックです。もちろん交通機関を使って欲しいのは山々ですが、是非現地までは公共交通で、現地での周遊はレンタカーで、こういう使い方も便利ではないかと思います。このレンタカー営業所も道の駅の中にあります。
なお、道の駅の売店はsuica等の交通系だけでなくwaonも対応していて、こういうのがついで買いを受けるのでしょう。ここで昼食としました。規模は大きくないにせよこういう拠点が大事で、小さな町だから、人口が少ないからという理由をいくら言ったところで町は良くなりませんし、まして鉄道があるから町が発展するわけでも無いのです。
さて、木古内駅の新幹線側は以前は駅の裏側だった場所です。駅前にはスイーツの施設があるようですが店舗としては営業していないようで、道の駅のある表側に比較すると少々寂しい風景です。それでも駐車場はかなり埋まっていて、新幹線を利用して移動する需要はそれなりにあるように思えます。この駐車場、管理はされていないものの無料ですので、札幌方面に行く時も使えそうですし、いろいろ便利そう。
木古内の新幹線駅は非常に簡素な作りで、窓口氏は改札兼用、そして指定席券売機だけの営業拠点。いさりび鉄道の定期券も委託販売しています。
駅構内は待合室とトイレもそう大きなものは設置されていません。改札内もエスカレータが片側だけ、ホームも狭く、かなり簡素に予算を削って作った事が伺えます。それでも随所に木を使うなど配慮も見られます。この地域の人にはもう新幹線は見慣れたものではありますが、それでも今日も見学の方がおられます。新幹線は町のシンボルになるわけですね。
特定特急券1,490円を購入して改札機を潜ります。北海道新幹線は全駅に自動改札機が入っていますが、基本的にJR東日本と同じような仕様のようで、切符券面に木古内入場を示す表示がされます。
ここから乗るのは「はやぶさ22号」でJR北海道車であるH5系が使われる列車になります。大きな北海道を模ったロゴを見つつ東京方1号車に乗車します。
デッキの内側扉がライトグリーンなのが北海道車を表しています。とても目に鮮やか。そして、車内の通路に雪の結晶があります。1号車は広くないスペースで個人的に好ましいので座席を指定されない特定特急券利用時はここを使うようにしています。数人の先客がいますが、3列シートの左側に陣取ることにします。
列車は滑るように加速していきますが、この先は最高140km/hという新幹線としては鈍足区間になります。それでも目一杯頑張っている感のあった在来線時代と同じ速度とは思えないほど静かに揺れも無く進んでいきます。座席の枕とリクライニングを調節するとなかなか快適です。座席自体は先のJR北海道在来線指定席シートと大きく変わりませんが、前との間隔が広いので非常に快適に感じます。
この揺れの無さが新幹線が疲れにくい理由ではないかと私個人は考えますが、あまりに快適すぎてうとうとしてしまいます。
青函トンネルに関する簡潔なアナウンスがあってトンネルに入ります。また別発言で書いたとおり携帯電話の電波状況も見ておりました。当然青函トンネルの多くの区間では一切携帯電話は使えないのですが、吉岡、竜飛両定点では一瞬電波を捕まえることができます。Twitterの1発言くらいなら送れると思いますので是非お試しを。
車内販売が廻ってきました。車内販売はJR東日本関連のNREによるもので、新青森拠点の方のようです。早速車内でコーヒーを頼み、suicaが使えるのはもう当たり前の光景です。一緒にゴミ袋を渡されるのは途中駅で下車した後に乗車する方への配慮でしょうが、実際途中から乗ると自分の席がゴミだらけというのは何度か経験してるのでゴミ袋はアイデアですね。