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北海道の交通関係
「JR北海道日帰り周遊パス」を使ってみた3-③
2017/06/14
30分ちょっとというあっという間に奥津軽いまべつに着きます。そういえば三線分岐もほとんど衝動を感じませんし、本当にこの線路管理大変だろうなと思いますが、快適な乗り心地の提供に感謝です。
奥津軽いまべつも木古内同様通過線1本がある対向ホームですが、木古内と違い真ん中に柱が無いので開放感があります。ちょうど向いに13:47のはやぶさ13号が来たので写真を。なかなか「編成」と言う写真を撮るのは難しい新幹線ですが、この駅はいいポイントかもしれません。
駅の構造はこちらもだいぶ簡素です。木古内同様エスカレータは片道だけ、待合室も階段室と一緒など、さらに一段簡素になっているように見えます。また、この駅は貨物列車待避用の線路が駅を挿むように設置されています。旧津軽今別駅は最終期こちら側にありましたし、それこそ「はまなす」で通った道です。
この駅で帰りの特急券を購入します。今回JR東日本区間は使わないことにしていますので、切符も北海道の駅でとします。なお、発売箇所が「奥津軽今別」なのは文字数の問題でしょうがちょっと不思議ですね。
駅から駅前への長い階段は途中に新幹線と貨物列車を見ることができる展望スペースになっていて、時間がある時は面白いかもしれません。ちなみに階段は115段あるとのことです。階段を降りきると(もちろんエレベータもある)駅前。津軽二股駅と道の駅が併設され、こちらも駐車場が設置されています。駐車場は意外と混み合っているようで、この駅も木古内同様周辺からの自動車アクセスを受けています。
さて、ここからどうするかは思案してたんですが、今回は沿線自治体の「奥津軽いまべつ駅・津軽中里駅間バス運行協議会」が運行している奥津軽いまべつ駅と津軽中里駅を結ぶ路線バスを利用します。運行は弘南バスで、あくまで路線バスなので弘南バスのホームページなどでも案内しています。
奥津軽いまべつ駅前に待っていたのはマイクロバス。乗客は私の他に1人だけです。車両はこの路線専用のようで回数券・定期券は使えない旨の記載があります。乗客はこれ以上増えず、強くなってきた雨の中出発です。
このバスは奥津軽いまべつ駅を乗車専用として、大平、今泉、薄市に停車します。大平はともかく、あとはあまりなじみの無い地名ですのでルートも気になります。大平あたりで乗車できないのはもったいない感じがしますが、そもそもそういうバスではないのでしょう。
駅を出て県道14号を走ると津軽線のトンネルが見えたりしますが、ちょっとした山越え区間です。新幹線の高架を潜り津軽線の踏切あたりが大平バス停だったんでしょうか(気がつかなかった)ここから県道12号「やまなみライン」に入ります。相変わらず雨で轍の水を飛ばしながら、かなり高速な走りです。若そうな運転手さんは特に言葉を発しませんし、バスのエンジン音だけが車内に響きます。あまり道幅は広くありませんし、交通量もそう多くは無いのですがとかく早いですね。
ちなみにこのあたりは携帯も圏外になる区間がありますが、これは問題と思っている節があります。将来的にはバスに無線機(無線LAN?)を入れたいようなことを開業時に聞いていますがどうなんでしょうね?
峠を越えたと思いますと、今度は狭い道に入っていきます。どうも今泉の市街地で既存のバス停がありますがどんどん飛ばしていきます。交通量が少ないもののすれ違いに気を使いそうな区間で、しかも曲がりくねりますので見通しも悪い道です。
国道339号線に入ったと思ったらまた同じような細い道に、今度は薄市の集落のようです。乗ってくる人はいないものの、かなり早発しています。
また国道に復帰しまして、特に案内の無い川沿いの道を入ったと思ったら、これまた細い道、よく運転手さん間違わないなと感心してる間に中里駅前到着です。到着は少し早め(ということにしておく)でした。
約34km、1,200円という運賃に特に文句は無いんだけど、なんとももったいない。沿線には観光地である十三湖もありますし、時間に余裕がありますので、景色だけでも立ち寄ってもいいと思うんですよね。
それでなくとも簡単な沿線の観光案内くらい流しても客は文句を言わないわけです。とっても良い試みで、せっかくこの地域に興味を持つからこのバスに乗ってるわけですからね。(もちろん津軽中里や今泉、薄市地区からの新幹線アクセスの意味はあるとしてもね)
津軽中里まで来ましたら当然津軽鉄道に乗るのですが、これまた、それまでの時間なかなか時間を潰すに困るわけですね。中里駅の飲食店は閉店中で、先のバスで一緒だった方も所在なげに駅のベンチに座っています。
私はというと付近を歩き倒しましたが、それほど駅から離れられませんし、駅近くそのものに見るべき場所があるわけではありません。
冬期でしたら接続はストーブ列車ですが、この時期は普通の気動車であります。20.7km850円ですが、硬券ですしいい感じですねぇ。入場券くらいしか私は買いませんが、サポーターズクラブもあり、転車台の復旧にクラウドファンディングも使われているようで人気が高い鉄道です。まぁ、そんなに車窓に特段のものはありません。嘉瀬駅の件のペイント列車も今日は雨に煙っています。
津軽鉄道にはアテンダントさんが乗車して案内していますし、今日の乗客20人くらいですが基本観光客ばかりということで一人一人に声かける様子はいいものです。しかし、本当に地元の人が乗ってこないし降りもしないのは寂しいものであります。
これまた前時代的な五所川原駅に到着。JRの跨線橋にそのまま接続してるのに、改札が無いのはなかなか新鮮です。この駅でも入場券購入。
さて、すぐに接続する五能線に乗ってもいいんですが、今日はJR東日本を使わずに帰ることにします。駅前のこれまた前時代的な佇まいがなんともいえない弘南バスの五所川原駅前案内所です。3台程度縦列に止まるタイプのバスターミナルで、それに合わせて出口が多数ある待合室はちょっと寒々しい感じです。
それにしても五所川原に午後4時半でまだ札幌に帰れるんですからねぇ。ちなみに青森空港からの札幌便最終は20時なので、決して遅いわけではないんですけどね。
それほど各路線の本数が多くは見えないターミナルですが、ちょうど良い時間のようで次々バスが入ってきますが、ほとんど空で出発。待合室の多くの人は青森行きに乗るようです。五能線では乗り継ぎが発生しますので直行バスが喜ばれるのか、この時勢にそれなりの本数が確保されています。
普通の路線型のバスにちょうど座れるくらいの人数で発車します。五所川原市街地を廻って国道101号線を進みます。五所川原と青森は津軽自動車道と国道7号バイパスを通ると非常に近いようですが、路線バスは元の国道を通っていきます。
あまり乗降は無く、途中結構な山道を通っていきます。ここは鉄道とは全く違うルートで面白いですね。大釈迦駅あたりから奥羽線に沿って走り鶴ヶ坂駅付近のなんかいい感じな町を抜けると急に町が広がって津軽新城駅。ここまで来たら新青森駅は目の前です。約30km1,040円でした。
新青森駅は相変わらず賑わっていて、東京方面の新幹線への客がひっきりなしに改札に入っていきます。本数は多くないとはいえわずか3時間ほどで東京に直行できるわけで、今や手軽な観光に青森は悪くない選択です。仮に北海道新幹線が札幌に伸びれば2時間以内になるでしょうし、21時過ぎまで青森に滞在できる可能性があると考えると感慨深いものがあります。
駅構内の「あおもり旬味館」でお土産と夕食とします。十三湖のしじみラーメンを頂きましたが、美味しかったですねぇ。あおもり旬味館はJR東日本の子会社運営と思いますが、よくできている感があります。新青森駅の設備は比較的大きく作ってありますので、同じ整備新幹線駅でも新函館北斗などさらにコストダウンして作ったんだなと思わせるものがあります。新函館北斗駅では残念ながらここまでの規模は無く、駅前に北斗市観光交流センターが新たに作られているのは記憶に新しいところです。
東京行きの新幹線を2本見送って思ったより利用率の高さを感じつつ「はやぶさ25号」に乗ります。盛岡以北各駅停車のはやぶさで、新青森でもかなり下車があります。また例のように1号車に乗車します。1号車はざっと10人くらい乗ってます。編成で150人程度乗っていれば20%ですので、そのくらいは乗ってるように思います。
流れるようにスムーズに加速するのは一緒ですが、先ほどよりはスピードが出ますね、それでも安定して走っています。手元のスマートフォンでGPS速度計を出すと240km/hでほぼ張り付いています。北海道新幹線区間はかなり余裕を持って走っている様子が窺えます。奥津軽いまべつを過ぎるとぐんと速度が落ちますが、こちらはほぼ140km/hをキープしていますので、こちらの余裕は抑えられてるように思います。現実奥津軽いまべつ-木古内を36分で走れば平均速度は124.7km/hになりますので、加減速以外はほぼ140km/hになるはずです。
青函トンネル区間も例によって全く安定した走りを見せてくれて、逆にもどかしいほどです。速度向上で客が増えるという単純なものでは無いことは十分理解しますが、せっかくのポテンシャルを中途半端な各駅停車ダイヤや減速で損ねているのは北海道新幹線そのものも、北海道経済にしてもマイナスです。
木古内を出ましてまた速度が上がりますが、こちらも240km/h以上は出さず、かなり抑えた走りです。東北新幹線整備新幹線区間並みであっても数分は短縮できるわけで、冬期2シーズンを経過し問題点がわかったところから徐々に上げていただきたいものです。
あっというまに新函館北斗です、減速もスムーズで、全く在来線と異なる「異次元」ののりものという印象を新たにしました。
新函館北斗は23分もの待ち合わせ時間。札幌方面接続の最終列車だけに致し方ないのでしょうが、もう少し接続面を考えても良さそうに思います。
札幌行き最終となるスーパー北斗23号はキハ261系の7両編成。こちらは自由席車両も指定席シートになっており、今後の増備車はこのシートで行くように思います。
こちらも速度計を見ますと、直結最終段は110km/h程度で入るようで、本当に性能をもてあましてる感が強いです。速度計は120km/hを上限に流すような感じで走っており、ほぼエンジンふかしまくっていた韋駄天走りのスーパー北斗を知っている世代には本当に物足りないわけです。まぁ、今更そんな昔話してもですけどね。
列車は定刻に新札幌に到着、雨はすっかり上がりました。車を出して帰宅すると12時前と、多分札幌駅で自宅への最終列車に乗るより早く着いたことになります。このパターンいいかもしれません。
返す返すも残念なのはJR北海道のパーク&トレインが札幌市内駅全てで廃止されたことですね。とはいえ、今回は24時間700円の駐車場が使えたのでまぁ、悪くはないかもしれない。
ちなみに今回の運賃だが、道南いさりび鉄道を介した通過連絡運輸は無いはずなので
新札幌-函館 5,720円
函館-木古内 1,110円(道南いさりび鉄道・乗継割引)
木古内-奥津軽今別 1,450円
新青森-新札幌 7,660円
以上15,940円分の運賃を3,000円で済ませたことになります。
その代わり
新札幌-新函館北斗 2,380円(自由席)
木古内-奥津軽今別 1,490円(特定特急券)
新青森-新函館北斗 3,930円(特定特急券)
新函館北斗-新札幌 1,190円(自由席・乗継)
8,990円分特急料金を支払っています。
なお、次回7月17日のみ利用可能な同様、同額の切符、「道みんの日・日帰り周遊パス」が発売になります。特急が使えるだけに、行ける場所は膨らみますねぇ。