北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1

2017/09/05
JR北海道の「わがまちご当地入場券」という企画。その町を訪れて、その地域でしか購入できない「入場券」を入手するという単純でありながら奥深い企画だなと思うのであります。

「わがまちご当地入場券」については過去日記
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=815

や公式サイト
http://www.jrhokkaido.co.jp/gotochi/

を参照していただきたいですが、全101駅で発売の予定です。(7月20日から81駅で発売、8月4日から10駅、8月10日から4駅追加、8月29日から3駅追加、9月1日から1駅追加、2駅の発売未定)

さて、8月2日は奈井江・滝川・深川・芦別・秩父別・石狩沼田・留萌・石狩当別・豊ケ岡・新十津川の10駅、8月23日は浦臼、美唄、砂川、旭川、比布、塩狩、剣淵、愛別の8駅を入手しました。最初に購入した札幌駅を含めて19駅購入済残りは82駅です。

現在までのご当地入場券収集完了駅は
北海道新幹線(0/2)
函館線(7/25) 札幌・美唄・奈井江・砂川・滝川・深川・旭川
根室線(1/17) 芦別
千歳線(0/3)
室蘭線(0/10)
石勝線(0/2)
富良野線(0/3)
留萌線(3/3全駅完了) 秩父別・石狩沼田・留萌
宗谷線(3/11) 比布・塩狩・剣淵
石北線(1/8) 愛別
釧網線(0/6)
札沼線(4/4全駅完了) 石狩当別・豊ケ岡・浦臼・新十津川
日高線(0/7)
以上19駅収集済、残り82駅です。

過去の収集の様子をを以下に記載しております。
1回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=816
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=817
2回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=818
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=819
-----ここまでテンプレート-----

今回また水曜日に休みが当たりましたので、第3弾を敢行して参りました。今回も「平日しか買えない駅」メインです。今回も使用した切符は青春18きっぷで普通列車、快速列車は全線利用可能です。


●とはいえ「高速あさひかわ号」

今回の旅でもJRをできるだけ利用したいところですが、今回、時間的都合と青春18きっぷを1枚浮かせたかったことを鑑みまして、札幌-旭川を高速バス移動してみることにしました。
札幌-旭川はJRの特急も頻発していますが、それ以上に高速バスも充実し、特に夕方は20分おきに出発します。時間こそ特急よりかかりますが、確実に普通列車利用より早い上、滝川以北の函館本線は17:43以降普通列車が4時間存在しませんので、今回の旅では必ず特急課金が必要になる、その特急利用以下の2060円で高速バスは札幌から旭川まで移動できてしまうわけです。
要はカネの問題・・・
とはいえ、バスの利用実態も合わせて確認したいところでしたので、今回ジェイアール北海道バス担当便である17:40発に乗車したいと思います。

さて、普通に乗ると運賃2060円であるこの高速バス。4枚、10枚、20枚綴りの回数券が存在し、20枚綴りの回数券ではわずか1600円ほどで乗車することができてしまうのです。回数券は有効期限がないので金券ショップで発売されており、近所の金券ショップでは1750円で発売されていました。
価格面でJRがバスに対抗することは難しいですが、往復割引きっぷや今後登場するえきねっと割引で対抗することが発表されています。時間を気にするなら鉄道、遅れも含めある程度時間に余裕があればバスと棲み分けていくことになりましょう。
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1

札幌駅直結のエスタ(ビックカメラ)1階にある札幌駅前バスターミナル、以前より少なくなったとはいえ多数の便が次々発車します。あさひかわ号は定刻の5分前に到着し、赤いバスの集まる中ジェイアールバスのライトグリーンとピンクの帯は異彩を放ちます。
それでも運転手さんと中央バスの係員が談笑してたりするあたり共通運行ももう板についていますね。バスは約30人を乗せて出発します。
なお、大型のトランクを持つ高速バスは自転車などの大きな荷物にも対応しやすいようで、価格の面もありますが、大きな荷物の置き場という意味でもバスに利点があるように思えます。

大通公園近くの中央バス札幌ターミナルで2名、その後は白石区の菊水元町7条で2名、高速道路上バス停の野幌、栗沢、東山、茶志内、砂川吉野と乗車は無く進みます。雨の中ですが高速道路に規制は無く、各バス停は一旦バスベイに入るため減速し停車するのが若干煩わしく感じます。

北海道民は飛ばすと言われますが、現実に高速道路は多くの車がほぼ速度を維持して走っており、バスも遅めの車を抜かすことがしばしばありますが、バスベイに入ると抜き返されを続けることになります。

降車が可能になる砂川石山を過ぎても誰も降りず旭川鷹栖インターを降り、旭川市内停留所でも3人、4人と降ります。かなり乗り慣れた方が多いイメージです。
中央バス旭川ターミナルに到着したのは定刻の19:45で、昨今はダイヤ上余裕時間を見ているようですがお見事です。運転手さんも「ジェイアール北海道バスの高速あさひかわ号」と案内しており、乗客は会社の違いはあまり意識しないでしょうが、アピールも必要でしょう。
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1

高速バス自体は私もよく使いますが、現実的に快適でそこそこの速度で、安価というのは魅力的ですし、夏季はあまり遅れを気にしなくていいのもあります。JR北海道問題はバスを敵視するだけでなく、バスも含めた「公共交通機関」へどう客を取り戻すかというものでもあります。そして、バスとて地域の人口減少という面を考えなければなりません。人口の減少が緩やかな旭川便はそうでもありませんが、滝川など中空知への便や留萌への便が高速バスですら減少しているのも気がかりな点なのです。


●上川行4533D

旭川から石北線へは金曜土曜日曜に北見への臨時快速列車が運行されています。これも一度レポートしたかったんですが、今日は火曜日、運行されていません。この列車の行く末も心配というか、本当はこういう列車がちゃんと根付いて欲しいのですけどね。
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1
旭川で食事を済ませ、普通に乗車券を購入して20:46発の上川行きに乗車します。1両に約30人が乗車しており、大半は通学の高校生ですが一般客もちらほらいるのが旭川都市圏という感じがします。もう少し一般の「通勤客」を増やしたいところですが、家から職場までダイレクトに自家用車通勤というのがどうしても多いのでしょうし、現実に旭川駅から職場まで歩けないというのもあるのでしょう。

東旭川でオホーツク4号を5分ほど待つ以外は各駅停車時間も少なく進みます。下車が多いのは当麻、愛別で、最後上川まで乗車したのは高校生5人ほどでした。上川から通学する子は列車が限られるので大変でしょうね。

ちなみに車両はキハ40 826で車内の化粧板がピンク色っぽい量産先行車でした。旭川のキハ40は32両中8両がこの量産先行車ですが、まだ元気そうです。本当は40年選手なので今すぐにでも引退してもいいのですけどね。

あと、旭川から上川は中愛別と将軍山で分割すると970円と100円安くなります(やらなかったけど)
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●上川駅前の宿「池乃屋旅館」

駅から最も近いために予約した池乃屋旅館さん。本当はこの旅行は先週行う予定だったんですが、宿が満室で今週に持ち越しになっていました。
素泊まりは4000円と格安で、タオル、歯ブラシなど最小限の設備もありますので困ることはありません。設備も綺麗ですし、漫画本などもたくさん置いてありますので長期滞在でも退屈しなさそう。廊下にインスタントコーヒーの設備があるのもいいですね。
上川駅に22時に着いて、10分後には風呂に入っているというペース(早く消灯したいと思いますし、私も明日早いのでね)そして、風呂上がりに窓を開けるとちょうど貨物列車が通過していきました。北見を19時に出た臨時貨物8074列車で、上川を22時半過ぎに通過するはずです。その後23時過ぎに旭川からの最終列車到着、これの回送を見送って就寝。
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1
翌朝は5時過ぎに起床。今度は窓から5時半過ぎに通過する臨時貨物8071列車を見ます。貨物列車が走る姿は好きで、子供の頃は見慣れない行き先札や雑多な貨車を見ていたものですが、今はコンテナ列車以外はなかなか見ることはできません。

石北貨物は2度の方向転換のため2台の機関車を使うことから必ず2名の乗務員が乗る非効率さがあれど、やはりファンとしては残って欲しいと思うわけですし、そのためには輸送が北見発のタマネギに限られ、北見着が「空荷」になる方荷問題の解決は必要なわけです。
そもそも石北貨物では線路規格から入線不可とされていた新型機関車DF200で貨物列車が残されたことそのものが「奇跡」のような話です。

そしてこんな早朝に道北バスが一台姿を現しました。しばらく駅前に停車しています。どうも層雲峡始発便の回送のようです。その後もう1台現れましたが、これもどこかに去って行きました。早朝から交通機関を動かすのは大変なことです。

6時前に元気な女将さんに見送られて出発です。今日は雨も上がっていい天気になりそうです。


●遠軽行4621D

上川駅はこの時間無人。昨日到着した時も営業時間終了で「ご当地入場券」を購入することはできません。日中に再訪することが必要ですが、いつになりますやら。前回当麻とともに残してきたわけですが、なかなか時間帯が合わずに苦労しそうな駅なんですよね。

5時55分に旭川運転所から4両のキハ40が回送されてきます。到着と同時に切り離し作業が行われ、前2両がこれから乗る4621Dに、後ろ2両が旭川行きの4520Dになります。
この回送、運転所を5時前に出てきているはずで、営業運転してくれると有り難い列車な訳ですが、もう長いことこの形で運用されていますね。
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「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-1
どこからか車でやってきた初老の老人に「いつまでも撮影したいですねぇ」なんて声かけられましたが、正直車で来て用も無く勝手にホームに入り写真だけ撮る人に「いつまでも」と言われるのは違和感しかありません。(まぁ、普段は乗ってるかもしれないんで、言いませんでしたが)

旭川行きには集まってきた高校生約15人が乗り込み発車。この2両もキハ40最古参の量産先行車キハ40 828とキハ40 826で826は昨日乗ってきた車両ですね。

こちらは誰も乗り込まず私一人を乗せて発車します。前がキハ40 829後ろがキハ40 746で前は量産先行車です。こちらに陣取り誰もいないことをいいことに窓を開けます。車内の温度計は14度で寒いくらいですね。

列車は何の案内も無く発車。もしかすると運転士さんもこちらに誰も乗っていないと思っていたかもしれません。サボ受けには何の表示も無く、さながら「幽霊列車」です。少なくともマニア以外がこの区間を乗るのはまれでしょうが、横サボすら省略するのはどうしたものでしょう?
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列車はすぐに市街地を抜けて峠に挑みます。この先は国道273号線と高規格道路旭川紋別道、そして留辺志部川に沿って行きます。すぐに天幕駅跡を通過したはずですが今ではほとんど痕跡がありません。列車はスノーシェッドがものものしいくねった線路を確実な足取りで越えていきます。とはいえ速度は目測20km/h程度でしょうか。エンジンだけは騒々しく、ゆっくりと。
少し開けて中越信号場を通過、ところどころブルーシートをかけた工事区間があり、これから冬に向けて設備工事も行われます。冬になると工事が非常にやりにくくなるからですね。
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右に見えていた旭川紋別道を潜り、また潜るとシェルターで囲まれた分岐、ここが上越信号場で、ここが駅だった頃に利用されていたはずの釣り橋が見えます。今も渡れるのでしょうか。
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先ほどからぐねぐねした線路に比較して旭川紋別道の直線な事、すごいですね。このあたりに浮島インターがあり滝上、紋別に向かう273号線から変わり333号線が沿うようになります。山を貫いた高規格道路を走る車には速度面で全く太刀打ちできなくなっています。ちなみに高規格道経由では上川-遠軽は80kmを切り79km1時間8分と出ます。現実的には1時間程度でしょう。これでもまだ途中の「遠軽瀬戸瀬」までしか開通していないのですから。
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列車は石北トンネルに入ります。4km以上ある直線のトンネルでサミットを超えて列車のスピードも上がります。石北トンネルの開通は昭和7年です。遠軽、北見への鉄道の歴史は名寄本線周りの方が古かったわけで、こちらは「新線」とはいえ、戦前から線形が変わっていないわけですね。
坂道をかけ降りると奥白滝信号場を通過、畑が見えて人家がぽつぽつ見え始めると上白滝駅跡です。駅舎が無くなっていますので正直痕跡はよくわかりません。
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「街」が見えてきたら白滝駅です。ここからは15名くらい高校生が乗ってきましたが、静かですね。話し声もほとんど聞こえません。白滝村は2005年に隣の丸瀬布町、そしてその先の生田原町と同時に遠軽町に合併しています。村が残っていたらご当地入場券購入は至難の業と思いますが、それもまた楽しかったかもしれません。
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旧白滝は場所はわかれど痕跡がはっきりせず、下白滝信号場を通過、丸瀬布駅では20人近く乗車しかなり華やかになってきました。この駅は一度訪問してみたい駅ではありますが、札幌からだと停車列車の関係で訪問が難しい駅の一つです。

学生は本を読むなり携帯を見るなり列車の時間を過ごしています。この少ない列車を活用して通学しているとも言えますし、通学に必要な列車だけ残ったとも言えます。過去には土曜日だけ奥白滝折り返し列車があったなど「需要」はちゃんとJR側も見ているわけです。

伊奈牛駅跡地はさすがにわからず、瀬戸瀬駅。ここでは2名乗車。そういえば並行する川は湧別川になっています。川の流れが変わってるのだから当然ですが、気候も少し変わったような気がします。「オホーツク」なんですね。新栄野駅の跡地もよくわからず。

瞰望岩が見えてきました。終点遠軽です。1時間半以上かけて峠を越えてきましたが、車窓がめまぐるしくあっという間に感じました。乗って良かったです。過去に何度も「乗る機会」を捜してきた列車で、この区間を越えるのは特急か特快きたみだけでしたが、やはり朝の情景はひと味違いますし、各駅が残ってる時代に乗りたかったなという残念さです。「乗れる時に乗っておけ」なんですね。
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次回はこちら
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=821

カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 わがまちご当地入場券 一日散歩

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