北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-2

2017/09/06
前回はこちら
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=820


●遠軽駅(遠軽町)

今日最初の「ご当地入場券」購入は遠軽駅です。その前に駅構内を見て回りましょう。
ホームからは機関区の跡にある転車台が見えます。名寄線亡き後も湧別方には引き上げ線も300mくらいはあります。そのため各ホームは跨線橋で連絡しています。
この跨線橋はかなり古いもので、床も板張りで梁はレール、階段部分はギシギシいうくらいで、正直あまり気分の用意ものではありません。名寄方面の列車が発車していた0番線も線路は外されているものの残っており、こちら側への跨線橋の階段も残っています。多分撤去すると強度的に問題があるのでは?と思われます。
改札内外から注文できる駅蕎麦は今日は営業していないようです。
どっしりした駅舎ですが、キオスクもなくなりましたので、若干殺風景です。「研修中」と付けた駅員氏が頑張って接客しているのは応援したくなります。
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-2
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-2
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-2
駅の営業時間は7:15-19:30で、ご当地入場券表面は瞰望岩とキハ40写真、裏面は瞰望岩ですね。瞰望岩は遠軽のシンボルなんです。

遠軽町は生田原町、丸瀬布町、白滝村と合併しました。石北線に沿ったこの地域が合併しました。人口は約2万人ですが、合併前4町を足した1987年の人口が2万8千人ほどありました。沿線市町村の人口が減ったことは鉄道の利用客数にも大きな影響があることを伺えます。

ちなみに駅近くにはコンビニやスーパーが乏しく(一番近いのがエーコープか)この時間で食料調達はちょっと難しいかもです。


●網走行4659D①

「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-2
先ほどまで乗ってきた2両のうち後ろ1両がそのまま網走行きになります。以前は直通表示になっていたはずですが、今は一旦客を改札外に出すようにしているのか、改めて改札するようにしているようです。キハ40 746の1両がそのまま網走まで向かいます。
ここからは石北越えになりますね。車内には5名です。以前は遠軽と北見を公共交通で直通するバスがありましたが2011年に廃止、現在は生田原、清里までとなっています。北見側も温根湯温泉、留辺蘂から北見への路線となっていて、峠を越える流動が少ないとはいえ、鉄道が残ってるうちに廃止という感じが否めません。
安国では乗降無し、生野通過、生田原も乗車無し。遠軽町内とはいえ、町内需要も少ないことが伺えます
ここからかなりきつい峠道となります。無人地帯を走ることもありますし、カーブも非常にきつく、列車はそれこそ「あえぐ」という言葉にふさわしいほどの低速で行くしかありません。
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-2
「わがまちご当地入場券」収集旅第3回-2
レンガのポータルが見えたら常紋トンネルです。507mのトンネルを掘るには多大な犠牲があったことは否めませんが、このトンネル区間を含めた区間の改良が無いことも石北線の遅さの理由ではあります。トンネルは壁が手に届くのではないかと思うほど狭く感じます。トンネルを抜けるとすぐにシェルターが登場し常紋信号場跡です。現在はスイッチバック式の待避線も撤去されています。
ブレーキをかけながら坂を下りると金華信号場です。ここで特急大雪4号の通過待ちのため5分ほど停車します。

西留辺蘂では予想に反して2名乗車、留辺蘂でも2名乗車します。このあたりから北見都市圏で北見着が10時前と使いやすい時間なのでしょう。留辺蘂から運転士が乗車してきました。どうも新人のようで今まで運転していた運転士が指導して運転していくようです。峠を避けたのか、先ほどの大雪4号から移ってきたのかもしれません。
耕作地と住宅地が交互に来る形で駅があります。相内で3名、東相内では乗車無し、西北見で2名の乗車がありました。駅の距離が長く、加速の鈍いキハ40では難しいことですが、もう少し都市内を輸送できないかと思わせる利用に見えます。
珍しく立体交差をトンネルで行った北見トンネルを抜けるとすぐに北見駅に到着です。乗客は全員降りました。私も一旦駅を出てみます。


●北見駅(北見市)

人口約12万人とオホーツク振興局最大の都市である北見市。2006年に端野町、常呂町、留辺蘂町を合併していて、北海道では最も広い面積の自治体になっています。都市部の人口はそれほど増減が無く推移していますが、合併前1市3町を足した1987年の人口が13万人ほどありました。
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北見駅はその玄関口としては少々貧弱に見えます。少なくともバリアフリーの面では特急列車が階段を使わない1番線を使う以外は跨線橋を要します。ホームを貫くように設置されたやたら立派な自由通路が目立ちますが、当然鉄道利用者に恩恵はありません。
このような駅は多々見かけますが、補助金関係その他ありましょうがホームエレベータなどと同時に工事できればと毎度思うところであります。
池北線(ふるさと銀河線)が使っていた切り欠きホームは既に無く、駅前はロータリーの工事中となっています。
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駅の営業時間は6:10-22:20で、ご当地入場券表面は生田原-西留辺蘂のキハ54写真、裏面は「日本一」を誇るホタテ、タマネギ、白花豆です。また、「元世界一」とハッカの生産量も誇っています。

駅前の旧東急百貨店のあった建物パラボの食品売り場で地元のパン屋さんブランジェリーきたみでいくつか買い込みます。こういう地元のパン屋さんも巡るのは楽しいですね。

このパラボに北海道北見バスのターミナルがあり非常に混雑していました。手狭でもありますがちょうど10:15発の旭川行き石北号、10:20発の札幌行きドリーミントオホーツク号が、同じく10:20の留辺蘂行きがありましたので見てみます。石北号は10人、札幌行きはほぼ満席の30人程度、留辺蘂行きも15人程度乗っていて、平日の昼間の割にはよく利用されているように思います。
バスターミナルの案内表示が鉄道の方向幕のような表記になっているのが不思議です。
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駅に戻りますと旭川行きの特快きたみが出て行くところ、2両編成にざっと20人ばかりという感じでしょうか。もちろんバスにはバスの鉄道には鉄道の利便がありますが、完全に客を取り合っている状況で、それは利用客の多かった時代ならいざ知らず、地域の足として今後も続けられるのかは疑問なところです。


●網走行4659D②

列車は45分停車していましてすっかり客層が入れ替わっています。約15人の乗客がいます。ここからは高架を進んでいきます。
北見都市圏が高架になったのは1992年です。真新しい高架を進んで柏陽。高架を降りて愛し野、端野と住宅地が続いており、2人、3人と利用があるのは心強いところです。
端野から乗車してきましたお客さん、緋牛内駅手前で運賃箱の両替機に入れたものの両替金が出てこないようです。緋牛内で数分運転士が対処したものの結局出てこなかったようで、こういう点ではなかなかワンマン運転も大変だなと思うところです。
列車は数分遅れて美幌に到着。客の半分ほどが降りたようです。というのも私は運転士にきっぷを提示すると一目散に急ぐ場所があったのです。


●美幌駅(美幌町)

美幌での「ご当地入場券」発売箇所は町の商工会議所になっています。駅から商工会議所は約1km徒歩15分というところ。11:15に到着し、次の列車は11:52ですから37分しかありません。既に5分近く遅れていますので、かなり危険な「賭け」です。
まぁ、元よりここでうまく行かなければ女満別をパスすれば所定ルートに戻れますが、それもシャクです。(あとでわかりましたが、駅の観光物産協会で貸自転車が500円であったようで・・・)
美幌商工会議所は少々わかりにくいですが町の中にあります。お昼前の時間で他に客は無く無事に購入できました。また、ここではJRの簡易委託乗車券も発売されていますので女満別までの乗車券も購入しました。
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商工会議所の営業時間は9:00-17:00で乗車券類は2階の事務室で販売、土日祝日は休みとなります。ご当地入場券表面は添牛内-美幌のキハ40写真、裏面は美幌峠の風景で、女満別空港から10分という近さをアピールしています。

美幌町は人口2万人、1987年は2万6千人ほどいました。一時は隣大空町との合併も模索したようですが単独の町としています。比較的沿線では人口も多いので通学客は多く、地元に高校もあります。

切符を購入したら今度は一目散に駅に向かいます。途中道を間違えて住宅地を走る「見かけない人」となり、不審者ですね。この工程利用はタクシーか貸自転車を使うと良いかもしれません。時間があれば相生線跡もわかるはずです。
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駅に戻ってあと数分ってところ。美幌駅は1985年に改築されたもので、当時は相生線の記念館が併設されていました。昨年無人化されています。美幌観光物産協会が駅構内で窓口を持っており、都市間バスの乗車券を購入可能ですがJR切符の発券は一切できず、窓口名が「ぽっぽ屋」とは皮肉が効いています。
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駅委託時にここでの取り扱いを検討したようですが、諸般の事情で断念したようで、結局JR利用者がわざわざ1kmも離れた商工会議所に買いに行くとは考えられず、発券はマニア向けとも言えましょう。券が切り替わっている可能性はありますが女満別までの券は205番で、1年で売れた枚数としては寂しい限りです。

なお、相生線に関する展示が少しあったようですが全く見ることができずホームへ移動です。この駅は必ず跨線橋を経由しなければホームに行けない構造となります。


●網走行71D特急オホーツク1号

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ホームには誰もいませんが、列車がやってきました。確かにここから短い区間を特急に乗るのは不自然ではあります。4両の特急にざっと30人乗ってないくらい、美幌では1人下車しています。
すぐに車掌さんが廻ってきて先ほど購入した券を出して自由席特急券を求めます。JR北海道は25kmの特急券区分があるので310円で特急に乗れるのは有り難い話です。
わずか10分で女満別到着です。
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●女満別駅(大空町)

大空町は女満別町と東藻琴村が合併して誕生した町です。人口は7400人ほど、合併前2町を足した1987年の人口が1万人近くありましたので、空港を抱える町としては少々寂しい感じです。

ホームへ降りると出口がわからない。跨線橋が無いのですね。珍しく構内踏切で結ばれています。跨線橋は過去にはあったはずなので駅舎改築頃に撤去したのでしょうか。
女満別駅は1990年に図書館を併設した新駅舎になっていて、軽食スペースなどもあります。このような「人が集まる駅」の構造はとても好きで嬉しくなります。ただ、駅自体は町からも学校からも離れており、設置時は紆余曲折があったのでは無いかと思われます。
ただ、駅は網走湖にも近く、駅の裏には女満別温泉まであります。行楽に巡ってみたい駅ですが、ここはぐっと我慢です。
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図書館の営業時間は平日10:00-20:00と地方の図書館としては非常に長く、土曜・日曜も10:00-18:00と長く開いています。月曜は休館、祝日と第4金曜日も休みます。なお、女満別町には移動図書館(マイクロバスで訪問する図書館)もあります。個人的にこのように図書館に人員や予算を割いてる町は好感が持てます。

ご当地入場券は図書館の入口、めまんべつガイドの窓口で発売しています。ご当地入場券表面は西女満別駅の183系写真、裏面は女満別駅の夜景です。図書館が町の宝だと思ってるんじゃないかなと思われて、こういう入場券のデザイン好きですね。

さて、列車を降りた時から駅には幼稚園児がたくさん。総勢30人くらいの団体で列車の体験乗車のようです。網走駅から職員さん2名も来ています。「列車に乗る」こと自体がイベントな訳で、子供達は大はしゃぎです。
遠軽行きの列車は全てのドアを開けて、職員さんも子供達の乗車を手伝います。子供達に「また乗ってね!網走駅で待ってるよ!」と声をかけて、子供達も楽しそうに手を振ります。こういう光景はとても良い試みだと思いますし、JRもこのような団体には積極的に協力する姿勢が見えます。
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●遠軽行き4660D

さて、入場券収集旅としてはこれでおしまいです。列車はキハ40 832と827、なんとこれまた量産先行車です。どれだけ先行車に当たるんでしょう。
車内は園児でいっぱいで、一般の利用客もいないわけでは無いのですが、多分10人くらいですかね。元々この列車は2両が所定ですので、普段はガラガラなのでしょう。
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女満別空港に近い西女満別はさすがに利用が無く、美幌では乗降があります。今度は北見に向かう人はそれほど乗ってこず、結局北見までほとんど乗降ありませんでした。

幼稚園児は北見駅で元気よく降りていきました。もちろんここでも駅員さんが手助けし、子供達もにこにこ。50分近くの乗車になりますが、意外と子供達飽きること無く静かにしていましたよ。(もちろん全く喋らないわけじゃないけど、奇声を上げたり、歩き回ったりって子はいなかったです)

北見では約25分の停車ですが、そのまま車内で。まだ高校の帰りに早くすっかりがらんとしています。青春18きっぷ利用と思えるファンが5人くらいいますでしょうか。
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元来た道を引き返しているだけですが、車窓の右左でも違いますし、飽きませんね。毎日この常紋峠を越えているかと思うと、早く何らかの手を打てないかとも思ったりします。
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3時間近く乗っているのに、意外と疲れないものです。まだ先は長いのですが。


●遠軽神社と遠軽町郷土館

今朝降りたばかりの遠軽ですが約1時間半ほど時間があります。瞰望岩に上ろうか?と線路から見えたいい感じの神社である遠軽神社の方に向かいます。
かなり立派な神社ですし、神社内に稲荷神社もあり、雰囲気的に好きな感じの神社です。(私はそれほど神社仏閣に興味は無いんだけど、神社の位置とか町の起こりとかって意味で興味がある)
ここからも瞰望岩に行けるようですが、神社の隣に遠軽町郷土館がありましたので、行ってみることにします。このような郷土資料館は各所にありますが、その展示スタンスや展示物には大きな違いがあるので、見飽きないんですね。
郷土館は大人150円。
遠軽は鉄道の町で、旭川への線路が後に敷かれたわけですが、石北線は何度か工事が延期になっています。その際の「カボチャ団体」とよばれる国会内で「鉄道が無ければ(物流が悪ければ)米は食えぬ」とカボチャを食べるパフォーマンスを繰り広げた逸話などもわかります。また、2階には名寄線に関する展示も多く遠軽駅0番線表示なども保管されています。
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郷土館を満喫して駅に戻りますと、ちょうど帰宅時間帯になります。駅のお蕎麦やさんは結局開店してる状況を見れませんでした。普段営業している雰囲気があったので、今日は休みだったのでしょう。


●旭川行き4620D

さて、1番ホームに1時間半前から停車していた4660Dそのままが旭川まで直通します。列車としては打ち切りですが車両としては直行なんですね。
2両の車両に高校生とファン合わせて40人くらい乗っています。今朝見かけた高校生の顔もありますし、この列車以外での通学は難しいわけです。なお、学校が早く終わる日は遠軽13:36白滝行きと、白滝始発で遠軽15:21着の列車が臨時運行されます。これは駅掲示くらいしか情報提供されておらず9月は6日、7日、8日、11日の運行です。

瀬戸瀬で2名、丸瀬布で軽く20人ほど降ろして列車は走っていきます。行きと違って車内の高校生意外と華やかで、寝ている子もいるし、雰囲気違います(乗った車両によるのかもしれませんが)下白滝で列車交換は駅存在時代から変わらないはずですが、今は静かに時が流れます。白滝で高校生が全員下車。親が車で迎えに来る子、自転車で帰る子、2分ほど止まるので高校生が駅からいなくなってから発車です。
このあたりの駅、一度降りてみたいですね。
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列車は上越でも運転停車。遠軽から軽く2時間、峠を越えてる間に車内が寒くなってきました。高校生が開けていった窓や扇風機を止めてまわります。一部マニアが窓開けて頑張っていますが、さすがに寒くないのでしょうかね。列車は暖房が入りました。
(私は遠軽でジャケットを落としてきてしまい、悲しいかな長袖とはいえシャツだけでして、寒かったです)

さて、8月のうちにこの石北線普通列車の旅をしたかったのは訳がありまして、秋になりますと石北線列車は落ち葉で車輪が空転し列車の遅れが大きくなったり、場合によっては運休する事態になります。これを避けたかったのもあります。まだ、木々は色づくには早いですが、北海道の9月はもう秋です。赤い夕日に照らされて列車は坂を駆け下ります。

列車は定時刻に上川到着。ここからも大勢の高校生が乗ってきます。こちらの高校生は少し都会っぽく感じます。すっかり日も落ちてしまい、ここからは睡眠タイムです。旭川までまだ1時間あります。
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●さいごに

4620Dから札幌方面は特急も接続せず、最初の列車が普通列車の2342M。40分ほどの待ち合わせです。旭川駅直結のイオンに入ってる無印良品でジャケットを購入。フードコートでうどんをいただき列車の人になります。
この時間の普通列車は岩見沢まで特急に抜かされずかなり早く快適。721系のシートを向かい合わせにして広々使います。この時間既に通学生も少なく車内は数人といったところ。
岩見沢からは特急2本を見送って276M。札幌には23:16の到着です。

いやぁ、乗りましたね。上川-美幌は3,240円、女満別-札幌は6,800円ですから、かなり18きっぷでトクをしたことにはなりますが、さすがに一般的には勧められません。

今回は8駅の収集ができました。以前購入した札幌駅も含めて23駅を買えたことになります。残りは78駅です。とはいえ、入場券もそうですが石北線の普通列車旅をできたこと、これが大きいですね。

JR北海道の苦境が伝えられる前からJR北海道の経営環境が良くないことは誰の目にも明らかでした。しかし、それに誰もが目をつぶっていたわけです。
いつまでも普通列車で窓を開ける旅ができなくなるのもわかっています。それでも私を含めてなかなか腰が重いわけです。快適な特急やもっと自由度の高いクルマ移動になっていく。今や北海道内の移動はクルマ利用が多数で、鉄道やバス移動などというと驚かれることすら少なくありません。しかし、それでは北海道内の公共交通を維持することはできません。「路線を廃止するな!俺は乗らないけど」が通用することはあり得ないのです。

仕事がそれなりに忙しい中ではありましたが、私は2015年に滝川-釧路の根室線普通列車乗車、2016年には旭川-稚内の宗谷線普通列車乗車をしています。根室線は昨年の災害の影響で不通が続いており、今後この区間を乗ることができるかは怪しいところです。宗谷線も普通列車の減便が続きいつまで維持されるかわかりません。
今回石北線の上川始発列車と、女満別からとはなりましたが逆方向を乗車できたことは非常にいい経験となりました。今すぐにこの路線や列車が無くなることは無いとは思いますが、沿線を絶え間なく併走する自動車道を見るだけでもこの路線の先が本当にあるのかは微妙な部分にもなります。いつまでも列車の旅ができるかはわからないのです。

今回の「ご当地入場券」は今まで通過することで降り立つことの無かった駅、その町を少しの時間でも「経験する」機会であります。そして駅の構造や鉄道と街との関わりが明らかになるところでもあります。
入場券は協力したが、鉄道利用者のことを全く考えていない街、駅が町外れで町民すら訪れる人が極端に少ない駅、反面、駅が花で彩られ、整備がしっかりしている駅、街の施設が入り駅に賑わいがある街、様々です。そういう街や駅を短時間とはいえ経験できるのが鉄道を利用したご当地入場券収集の特権です。車で集めるなとは言いませんが、是非発売箇所だけですぐに立ち去るでなく、駅や街を少し経験して欲しいなと思うのです。

次回はこちら
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カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 わがまちご当地入場券 一日散歩

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