北海道の交通関係

「わがまちご当地入場券」収集旅第4回-1

2017/09/13
JR北海道の「わがまちご当地入場券」という企画。その町を訪れて、その地域でしか購入できない「入場券」を入手するという単純でありながら奥深い企画だなと思うのであります。

「わがまちご当地入場券」については過去日記 「JR北海道わがまちご当地入場券を応援したい」
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=815

または公式サイト
http://www.jrhokkaido.co.jp/gotochi/

を参照ください。全101駅で発売の予定です。(7月20日から81駅で発売、8月4日から10駅追加、8月10日から4駅追加、8月29日から3駅追加、9月1日から1駅追加、2駅の発売未定)

現在までのご当地入場券収集完了駅は
北海道新幹線(0/2)
函館線(7/25) 札幌・美唄・奈井江・砂川・滝川・深川・旭川
根室線(1/17) 芦別
千歳線(0/3)
室蘭線(0/10)
石勝線(0/2)
富良野線(0/3)
留萌線(3/3全駅完了) 秩父別・石狩沼田・留萌
宗谷線(3/11) 比布・塩狩・剣淵
石北線(5/8) 愛別・遠軽・北見・美幌・女満別
釧網線(0/6)
札沼線(4/4全駅完了) 石狩当別・豊ケ岡・浦臼・新十津川
日高線(0/7)
以上23駅収集済、残り78駅です。

過去の収集の様子をを以下に記載しております。
1回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=816
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=817
2回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=818
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=819
3回目
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=820
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=821
-----ここまでテンプレート-----

さて、4回目になる収集旅は初めての日曜日出発です。空知地方の土日祝日購入不可能駅はだいたい廻ることができましたし、逆に公式サイトでは上富良野駅は9月24日までしか日曜日の営業を行わないため今のうちに出かけたい場所と考えたんですね。

ご当地入場券だけを集めるという旅も、それだけを目的にするのはもったいない。今後は「乗りたい列車」や「街を見る」のもやっていきたいものです。今回8月、9月の青春18きっぷ利用可能期間は、札幌から比較的普通列車での移動がやりやすい空知、上川地区をメインに集めました。その仕上げとして今日は富良野線3駅を収集したいと思います。また、9月24日で今年度の運行を終了する「富良野・美瑛ノロッコ号」にも乗車したいと思います。


●でも特急課金

さて、早朝から出発すれば青春18きっぷだけでも移動できるのですが、朝起きるのはなかなか辛いし、便利な特急列車が走る函館線ではどうしても「特急課金」してしまうのは、私も少し大人になったということでしょうか。
今回は札幌駅を07:59に発車する岩見沢行き普通列車135Mで出発です。普通列車だけを利用するより約2時間遅く出発できるのは素晴らしいですねぇ。
「わがまちご当地入場券」収集旅第4回-1
「わがまちご当地入場券」収集旅第4回-1
この車両、721系のF3017編成はJR北海道苗穂工場で製造された車両。車両メーカーからは車体部分を購入し、部品の取り付けなどを自社で行い苗穂工場の技術向上、技術継承を図ったというものです。道産子車両なんですね。
ちなみに改造銘板も2枚貼ってありますが、これは快速エアポート用のUシートを設置した時、撤去した時のものだそうです。
岩見沢からはライラック5号に乗り換え。課金額は2,970円とバカにならない額になります。
ライラック5号は6号車だけやたら混んでいますが、のこり3両の自由席車はそうでもなく、ゆったり座っていきます。青函用に設計された789系の走りは素晴らしく、性能をもてあましていることがわかります。


●富良野行き9431列車「富良野・美瑛ノロッコ1号」①

旭川での乗り換え時間は5分程度と慌ただしく、何も買わずに乗車。列車は4両編成で1両が指定席、残りは自由席です。座席の7割程度の乗車で、外国人も多く見えます。もちろん地元の人はあまり乗りませんので、いかにも観光列車の雰囲気の客層になります。あまり男性の独り身は多くありません。
「わがまちご当地入場券」収集旅第4回-1
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数分遅れて出発するといかにもな「客車列車」の雰囲気を醸し出しながら高架の旭川駅を後にします。美瑛まで停車しないため、しばらくは「快速」な運転です。それなりのスピードですし、車窓は住宅地が広がります。西神楽で交換待ちがあった以外は停車しない快速運転。若干お尻が痛いのは椅子が木のベンチであることもあるのでしょう。
私の乗った3号車はナハ29002という、ちょっと特別な車両です。ノロッコ号自体は特別な車両ではありますが、この車両は中でも特殊で、元は「貨車」だった車両。新聞輸送やカートレインとしてクルマまで積んでいた履歴があり、今は車内でバーベキューを楽しめるように改造されたというかなり異色な車両です。残念ながらノロッコ号ではバーベキューを楽しめませんし、同様に改造された他の2両は既に廃車になっていますので、この車両もあくまでノロッコ号の増結車というわけです。なお、ナハ29という車両、29は「ニク」をもじってるはずです。
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なお、テーブルの脚になってる鉄の棒は気動車のカムシャフトではなかろうかと思います。天井の通風口なんかも含め廃車車両の部品が再利用されているように見えて楽しいですね。
なお、車内では飲食物の販売はなく、売店も営業休止です。もちろん人件費的な話はわかりますが、観光列車としては少し寂しい感じがいたします。JRだけでなく地元業者が販売できる形も良いのではないかと思うんですけどね。


●美瑛駅(美瑛町)

列車は美瑛駅に到着。なんと意外なことに車内の約半分の人が降りてしまいました。これは意外で、もうすこし中富良野あたりまでの利用が多いのかな?と思っていました。
ラベンダーのシーズンではありませんので、丘を散策するなどの観光だと美瑛の方がいいのかもしれません。
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私も入場券購入のために一旦降ります。駅員さんは外国人対応で大わらわになっています。切符の発券や説明も英語、中国語が飛び交うなかなか大変なご様子です。

美瑛町の人口は約1万人。30年前の1987年には1万4000人近くいました。農産が盛んではありますが、作物が様々で転作も多いのが「パッチワークの丘」を作り出していますので、あくまで人工的な美しさなわけですね。

ご当地入場券は駅窓口で6:30-18:30までの発売。表面は美瑛-美馬牛のノロッコ号、裏面はシンプルに「丘の町びえい」ロゴと大雪山です。


●富良野行き9431列車「富良野・美瑛ノロッコ1号」②

13分ほど停車して「撮影タイム」が終わったノロッコ号は富良野に向けて走り出します。ほどよく空いてきたのでこんどは51型客車の改造車オクハテ510-2に陣取ります。ノロッコ号は機関車が牽引する客車列車ですが、富良野行きは先頭が客車で機関車が後ろから押す形になります。先頭の客車には後ろの機関車を制御する「オクハテ」車が付くことになります。

最初にノロッコ号を考えたJR関係者は面白いことを考えるなと思いました。本来の用途は除雪機関車であるノロッコ号の機関車DE15は、冬期雪を撥ねるラッセルヘッド車を付けて、運転士さんはラッセルヘッド車に乗り、後ろの機関車を制御して運転します。これと同じ仕掛けを客車に積めば、客車から機関車を制御して運転できるわけですね。これなら終点で機関車を付け替えなくてもいいのですぐに折り返しできます。
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列車は所々ビューポイントで減速して走ります。この列車の車掌さんは2名、それぞれ揃いのTシャツというのが面白いです。こういう列車ですから堅苦しい制服より親近感があるのかもしれません。シーズンオフだからかもしれませんが客室乗務員として専属の方は乗っていないようです。

上富良野と季節営業のラベンダー畑駅で少し降ろして、列車は中富良野に到着します。降りたのは10名ほどでしょうか。


●中富良野駅(中富良野町)

中富良野駅は無人駅ですが、シーズンのノロッコ号運転日は職員さんを出して有人扱いとしているようです。切符の確認は駅の職員さんが行います。
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さて、改札を出ますと駅内に「観光案内所」があると公式サイトには記載されています。しかしながらテーブルがあり、観光案内員がいるようなスペースはあるものの誰もいません。
ご当地入場券発売駅には発売箇所を記載したポスターがありますが、そこは手書きで「9月1日よりなかふらの観光協会発売となります」なんと、それは公式サイトにも無いですし聞いてない。慌ててgooglemapでなかふらの観光協会を検索、それほど遠くないと思いながら行きますと、そこは建物解体現場。慌てて近くの役場に行くとここが観光協会で、当然のように土日休み。

結局は中富良野は9月以降土日の購入はできず、これをJR北海道のご当地入場券サイトには記載が無いということでした。
ご当地入場券発売駅は多くの町で冬期の発売時間変更や定休日変更等の事前の案内が出ていますので、これは中富良野町側がJRに知らせていない可能性が高いように思います。なかふらの観光協会の公式サイトでは案内されているものの、まさかそのような事態になっているとは普通思わないものです。(なお、9月4日に公式サイトでも表示されるようになりました)

駅に戻りまして、派遣駅員氏がやはり購入予定だった方と話しており、丁寧に詫びていましたが、観光協会側はこのような形で集めている人がいるのを想定していないのか、鉄道利用者そのものを軽視しているのかはわかりませんが、少々対応に問題ありと思います。


●旭川行き730D

さて、買えないものはどうしようも無いので、気を取り直して次の訪問地上富良野へ向かいます。この列車は所定は1両のはずで2両に増結されているようです。中富良野では先の通り有人駅扱いで全てのドアが開きます。途中は通過し上富良野まで8分ほどの道のりです。
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なお、このキハ150-6ですが外版塗装がぼろぼろで、先のノロッコ号オハテフ510もそうでしたが、さすがに観光地の車両としてどうなんだ?という思いがあります。もちろんJR北海道が苦境なのは重々承知していますが、この状態の車両を提供するのはどうなんだ?とも思います。


●上富良野駅(上富良野町)

12時ちょうどに列車が到着するとサイレンが鳴り響きます。正午にサイレンを鳴らす町は多々ありますし、私の子供の頃は札幌近郊でも聞けましたが最近は珍しいかもしれません。
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「わがまちご当地入場券」収集旅第4回-1
上富良野駅は業務委託駅で初老の駅員氏が改札に立っています。改札までの段差や駅舎の庇が張り出したりが、なんとなく懐かしい駅舎で好感が持てます。

ご当地入場券を求めると駅員氏は「硬券入場券もありますよ」と。1枚でも多く買って貰うことは大事で私も1枚求めます。

駅内には観光案内所も営業中。貸し自転車などもありますので、次回はゆっくり活用したいですね。駅スタンプはありませんが観光案内所にスタンプがあります。なぜか駅内に「中国語講座」が流れていて案内所の方か駅員さんか勉強されているようです。インバウンド利用者が多くなってきた昨今必要なスキルではありますが、大変ですね。

上富良野町の人口は1万1千人を少し割り込んだところ、30年前の1987年には1万4000人いました。隣り合わせの美瑛と上富良野の人口がほぼ同じように推移しているのは面白いですね。そう思うと美瑛-富良野ももう少し列車本数があってもいいのでは?と思うところです。

ご当地入場券は駅窓口で7:20-15:00までの発売。9月24日以降は日曜、祝日休みとなります。表面は上富良野-西中のノロッコ号、裏面は十勝岳温泉郷の紅葉です。
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上富良野ではお昼時でしたので駅前のその名も「駅前弁当」に入ります。精肉店の直営で、かみふらの丼を発注。その場で作りますので少し時間がかかりますのでご注意を。


●富良野行き729D

こちらも通常1両なはずですが増結されていて2両になっています。車内はボックスが全て埋まっていてロングシート部に腰掛けます。さっきの「かみふらの丼」を開封。いい香りが車内に充満したのではないかと気になるところですが、あっという間に完食です。

富良野線で主に使用されているキハ150型は冷房車で窓も大きく快適な乗り心地を提供しています。9月に入ったとはいえ、まだ暑い日もありますので快適な車内はこの路線には望ましいです。また、この期間の増結は車内の客層の多くが観光客であることからも正しいわけで、中富良野駅への派遣駅員氏も含めJR北海道はこのようなきめ細かな対応を行っていることはもう少し報道されてもいいように思うのです。

列車は途中停車することなく富良野に到着です。


●富良野駅(富良野市)

富良野からは乗り継ぎの列車への時間が少ないのですが、ご当地入場券だけ購入。今日は駅前で「ふらのワインぶどう祭り」が行われていまして、JR貨物も協賛して機関車の見学会なども行われていたようです。
「わがまちご当地入場券」収集旅第4回-1
なお、報道では根室本線・富良野線利用推進協議会が市内の小学生に貨物列車の愛称を募集したもののJR貨物は愛称を付ける予定は無い(これは事前に協議会に伝えている)と頓珍漢な報道がありましたが、わざわざ最初から愛称やヘッドマークを付けて走らせないとしていたJR貨物に対して、子供にあらぬ夢を見させ、貨物列車やJR路線の維持とは何の関係も無く「大人のお遊び」に興じる協議会には疑問しかありません。
本当に維持したかったらやるべきことはいくらでもあるのに、感情に訴え自らは一切汗をかかないその姿勢こそが鉄道の維持の妨げになっていることに気がつくべきです。

富良野市の人口は約2万2千人、30年前の1987年には2万7000人いました。比較的人口減少が緩やかだったのは富良野の観光でのイメージアップや定住推進の方法自体が間違っていなかったこともありますし、やはりテレビドラマで全国的な知名度があることもありましょう。しかし、その影響も薄れていき、今後は加速度的に人口減少が起こる可能性はあると思っています。

ご当地入場券は駅窓口で07:00-18:00までの発売。表面は学田-富良野のノロッコ号、裏面は「へそとスキーとワインのまち富良野」というキャッチフレーズです。


●滝川行き2430D

さて、もう一度改札に入りまして滝川行きです。1両のキハ40ですが観光客、外国人客を含めほぼ席が埋まった状態で出発します。
「わがまちご当地入場券」収集旅第4回-1
大きな荷物を持つ人が多いのが特徴で、滝川までドアが開かない後部デッキやロングシート部分にはいくつもの荷物が置かれています。座席こそ少なくなりますが、通路幅を確保することは必要なことかもしれません。富良野線のキハ150はその思想ですね。
この区間、鉄道の減便が大きなニュースとして扱われたわけですが、並行路線バスは1992年に廃止され、高速ふらの号が代替する形になっており、そのふらの号も減便が続いていることは報道されない問題です。
列車は信号場となった島ノ下を通過し、滝里ダムより付け替えられたトンネル区間に入ります。8km以上のトンネル区間は速度が出るし、開けた窓から冷気が入り寒いほどになります。途中乗降無く芦別。芦別からは高校生が乗ってきて、席が無いことに文句を言いながら後部デッキで、車内も10人以上立っている状態になります。空知川と併走しながら走り赤平です。

次回はこちら
https://traffic.north-tt.com/09_article.php?article=823

カテゴリ: 北海道の交通関係 JR北海道 わがまちご当地入場券 一日散歩

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